周波数帯（バンド）について

周波数帯（バンド）とは

スマートフォンや携帯電話は、無線通信を通じてインターネット接続や音声通話、メッセージの送受信などを行っています。これらの通信には「電波」が使われており、その電波は「周波数帯（バンド）」と呼ばれる帯域に分類されています。
周波数帯は有限な資源であるため、各帯域の利用については総務省により区分けが定められており、携帯電話事業者（キャリア）ごとに異なる周波数帯が割り当てられています。

周波数帯（バンド）を確認する理由

スマートフォン端末が対応している周波数帯は、機種によって異なります。たとえSIMフリー端末やSIMロック解除済みの端末であっても、特定のキャリアが提供しているすべての周波数帯に対応していない場合があります。
ただし、一部の周波数帯に非対応であっても、他の周波数帯で通信を補完できることもあるため、必ずしも通信に支障が出るとは限りません。しかし、通信の安定性やエリアカバーの観点からは、利用予定のキャリアが使用している主要な周波数帯に対応している端末を選定することが望ましいです。
そのため、格安SIMやキャリア以外が販売する端末を利用する際は、事前にその端末が使用予定の周波数帯に対応しているかを確認した上で、導入をご検討いただくことを推奨します。

各キャリアの周波数帯一覧表

バンド	周波数帯	ドコモ	au	ソフトバンク
Band1	2.0GHz	◎	◎	◎
Band3	1.7GHz	◎※1		○
Band8	900MHz			◎
Band11	1.5GHz		△	○
Band18/26	800MHz		◎
Band19	800MHz	◎
Band21	1.5GHz	○
Band28	700MHz	△	△	△
Band42	3.5GHz	△	△	△

◎＝通信に不可欠な主要バンド　 ○＝利用頻度が高く安定性に寄与するバンド　△＝通信状況を補完するためにあると望ましいバンド

※1 ：主に東京・名古屋・大阪などの都市圏で使用されているバンドです。

SIMロック解除端末をご利用の際の注意点

総務省は、平成22年に「SIMロック解除に関するガイドライン」を策定しました。これにより、現在では各キャリア（NTTドコモ、au、ソフトバンク等）から販売されている端末について、契約者自身がSIMロックを解除できるようになっています。
ただし、SIMロックを解除した端末であっても、すべてのキャリアが提供する周波数帯（バンド）に対応しているとは限りません。

キャリア版端末ごとのバンド対応状況に注意

例として「Xperia XZ」という端末を取り上げます。この端末はキャリアごとに異なる型番で販売されており、以下のようになっています。

NTTドコモ：SO-01J
au：SOV34
ソフトバンク：601SO

これらはいずれも同一シリーズの端末ですが、たとえSIMロックを解除した場合でも、利用可能な周波数帯は完全に一致するわけではありません。
具体的には

ドコモ版（SO-01J）は、バンド18／26に非対応（auが主に使用）
au版（SOV34）は、バンド8に非対応（ソフトバンクが主に使用）
ソフトバンク版（601SO）は、バンド8に対応していますが、バンド18／26には非対応

このように、SIMロック解除後でも通信対応状況に差があることが分かります。一方で、iPhoneのようにキャリア間で対応バンドにほとんど差がない機種も存在します。

キャリア	NTTドコモ	au	ソフトバンク
機種名	Xperia XZ	Xperia XZ	Xperia XZ
型番	SO-01J	SOV34	601SO
バンド8	×	×	○
バンド18/26	×	○	×
バンド21	○	×	×
バンド28	○	○	×

ご購入前に周波数帯の対応状況を確認

SIMロック解除端末をご検討の際は、使用予定のキャリアが提供する周波数帯に対応しているかを必ずご確認ください。各キャリアの公式サイトでは、SIMロック解除後の通信対応バンドが公開されています。導入後の通信トラブルを防ぐためにも、事前の確認を強く推奨いたします。

ご購入前に周波数帯の対応状況をご確認ください

HISモバイルで取り扱っている端末は、主要キャリアの周波数帯に対応しております。

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