
【ユースケース】ネットを介さないSIM間通信で現場映像を安全確認
2026.06.16
【導入企業情報】
- 業種: 建設業
- 企業規模: 約500名
- 導入サービス: 監視カメラ、IoTルーター(ミオ・コーポレーション TC700)、モバイルWi-Fiルーター、データ通信SIM(定額データプラン)、SIM間通信オプション、固定IPオプション
導入の課題
近年、建設現場における高価な建設資材や工具の盗難被害が相次いでおり、対策が急務となっていました。しかし、組織としてクリアすべきセキュリティ基準やコストの壁があり、以下の課題に直面していました。-
- 映像流出による重大な情報事故リスク: 盗難は夜間や休日に集中するため、現場外(自宅や移動先)から業務用スマホやPCで映像を確認する運用が必須。しかし、現場の映像は機密性が極めて高く、一般的なインターネット経由のアクセスでは、不正アクセスやサイバー攻撃による第三者への流出リスクを完全には排除できなかった。
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- 一刻を争う対策実行と、工期・コストの制約: 盗難防止のために「今すぐ」カメラを稼働させたい一方、現場ごとに光回線などの専用線を引く大掛かりなネットワーク工事を行うには、多大な初期費用と数週間から数ヶ月の工期(リードタイム)がかかるため、現実的な選択肢にならなかった。
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- 現場の利便性低下と管理デバイスの増加懸念: セキュリティを担保するために専用のVPN端末などを責任者に持たせる案も出たが、現場や移動時の中央管理デバイスが増えることは利便性を損ない、紛失リスクを高めるため、現場運用の観点から許容できなかった。
対策
この難題に対し、同社はHISモバイルの「SIM間通信オプション」と「IoTルーター(TC-700)」、「通信SIM(定額データプラン)」を組み合わせた先進的なクローズドネットワークの構築を採用しました。具体的な対策として、まず建設現場の監視カメラに産業用IoTルーター「TC-700」を接続。このルーターには、緊急用ということで、そこまで大容量通信が必要でないことが想定されたため「定額データプラン」のSIMを挿入しコストを最適化しました。そして、映像を閲覧する責任者の自宅用には、モバイルWi-Fiルーターを貸与。最大の特徴は、これら2つの通信をインターネットに一切接続させず、キャリアの閉域網内だけで完結させる「SIM間通信オプション」を適用した点です。
これにより、現場への物理的な固定回線工事を一切行うことなく、カメラ設置当日から暗号化された安全な通信経路での遠隔監視を実現。さらに、一部の責任者の業務用スマートフォンにおいては、もともと利用していた通常配給の業務SIMを「eSIM」へと切り替え、空いた物理SIMスロットにこの「SIM間通信用SIM」を挿入する「デュアルSIM運用」を採用し、デバイスの集約化も同時に図りました。
システム構成図

導入効果
本システムの導入により、強固な防犯体制と最高水準のデータセキュリティを、極めて低い初期投資と圧倒的なスピードで実現することができました。-
- 「漏洩リスクゼロ」の安心感とセキュリティの確立: インターネットを介さないクローズドな通信環境(閉域網)を構築したことで、外部からのハッキングやパケット盗聴、映像流出のリスクを完全にシャットアウト。企業のコンプライアンスと現場の機密情報を完璧に防衛できた。
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- 劇的なコスト削減と「即日稼働」のスピード実現: 現場への回線引き込み工事や、高額な専用VPN装置の導入が不要に。機材が届いたその日にカメラとルーターを置くだけで開通できるため、初期費用を大幅に圧縮。さらに工期の短い小規模な現場へも迅速に横展開できる体制が整った。
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- ランニングコストの最適化: 常時クラウドにアップロードしている訳ではなく、緊急時にレコーダーの映像を確認するという利用方法の為、データ量はそこまで大容量にならないことを想定。HISモバイルの「データ定額プラン」のSIMを採用したことで、月々の通信ランニングコストを最小限に抑えることに成功。
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- 従業員の負担を増やさない、スマートな運用性: モバイルWi-Fiルーターの活用や、スマートフォンのデュアルSIM機能(eSIM+物理SIM)の活用により、従業員は新しい専用端末を何台も持ち歩く必要がない。通常業務の機動性を損なうことなく、緊急時にはワンタップで切り替えてセキュアに映像を確認できる環境が整い、現場の満足度も非常に高い。
導入のポイント
本事例のポイントは、「最高水準のセキュリティ」「コストの最適化」「現場の利便性」という、通常であればトレードオフ(二者択一)になりがちな3つの要素を、通信の工夫だけで同時にクリアした点にあります。特に注目すべき点は「定額データプラン」のSIMと「SIM間通信」の掛け合わせです。「監視カメラは映像を送る(上り)のが主目的」という現場の実態にフォーカスしてコストを削りつつ、その通信路にはインターネットを触らせないという、非常に合理的かつスマートな設計になっています。
さらに、現場の運用面にまで踏み込み、スマートフォンの「デュアルSIM」機能を活用して、通常業務(eSIM)と緊急時の映像確認(SIM間通信付き物理SIM)を1台のデバイスに集約しました。責任者に対して、新しい端末の管理や複雑なVPN設定の手間を一切強いることなく、裏側のネットワーク設定だけで高度なセキュリティを実現することができ、この「技術の先進性と、現場における運用の最適化」で混乱なくスムーズにセキュアな防犯対策を構築することができました。
現場の映像流出や盗難対策にお悩みの方へ。
回線工事不要でセキュアな監視が可能です。
HISモバイルがネットを介さない安全な「SIM間通信」をご提案します。
ご利用用途に合わせたプランの提案で通信費も最適化。
短納期・低コストで導入が可能です。
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