IoTゲートウェイとつながるイメージ

IoTゲートウェイとは?ビジネス活用のメリットや方法をわかりやすく解説

2025.04.09

IoTゲートウェイとは、IoT機器をネットワークにつなげる、中継機のような役割を持つデバイスのことです。 複数のIoT機器に通信機能を持たせると、月々の通信費が高くなります。しかしIoTゲートウェイを導入すれば、通信費を抑えつつ複数台のIoT機器をインターネットに接続したり管理したりしやすくなります。 本記事ではIoTゲートウェイの概要はもちろん、ビジネスに活用するメリットや活用事例をご紹介します。IoTのビジネス活用について検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

IoTゲートウェイとは?

IoTゲートウェイとは、複数台のIoT機器をインターネットに接続したり管理を行ったりするデバイスのことです。

IoT機器がそれぞれ単体でインターネットに接続すると、通信費や消費電力が高くなったりします。そこでIoTゲートウェイに通信を集約することで、通信費を抑えつつ複数台のIoT機器をインターネットへ接続できます。

さらにIoTゲートウェイは、通信機能だけでなくIoT機器の管理機能を備えている場合があります。たとえばIoT機器の不具合を検知した場合は、自動で再起動を行うよう命令を送り、システムが正常に稼働するよう管理を行ってくれるのです。

そもそもIoTとは

IoT(Internet of Things)とは、さまざまなモノをインターネットに接続する技術のことです。

たとえばエアコンをIoT化することで、外出先から部屋の空調をコントロールできます。他にも冷蔵庫をIoT化することで、冷蔵庫内にどのような食材があるか外出先からでも確認できます。

IoTは一般消費者だけでなく、企業活動にも活用可能です。具体例は後述します。

そもそもゲートウェイとは

ゲートウェイはネットワーク用語で「ネットワーク同士の通信を中継する仕組み」のことです。

なぜゲートウェイが必要なのかというと、ネットワークによってプロトコル(人間で例えると言語のようなもの)が異なるからです。ゲートウェイは、異なるプロトコル同士を変換・中継して、お互い通信できるようにしています。

IoTとIoTゲートウェイの関係

IoTとIoTゲートウェイは、たとえるならスマートフォンと通信回線のような関係性です。

スマートフォン(≒IoT)単体でも通信できる場合はありますが、通信回線(≒IoTゲートウェイ)を契約することで、より利便性を高められます。

IoTゲートウェイとルーターの違い

IoTゲートウェイとルーターは似たような機能を持ちますが、下記のような違いがあります。

  • デバイスの管理まで行えるか
  • 異なるプロトコルのネットワークに接続できるか

ルーターはあくまで、デバイスとインターネットをつなぐだけです。一方のIoTゲートウェイは、デバイスとインターネットをつなぐだけでなく、デバイスの制御や管理まで行えます。

たとえばルーターは、通信機器(スマホやパソコンなど)をインターネットに接続できますが、通信機器に何かしらの命令を行ったり制御したりはできません。一方でIoTゲートウェイなら、たとえばIoTデバイスに不具合が発生している場合は強制終了や再起動を命令したり、トラブルを検知したらすぐユーザーに通知したりできます。

また異なるプロトコルのネットワークを接続できる点も、IoTゲートウェイの強みです。プロトコルは、前出したようにIT機器がネットワークと通信を行うために必要な「共通言語」のことです。ルーターは「IPアドレス」のみ対応していますが、IoTゲートウェイは異なる様々なプロトコルのネットワークを橋渡しできます。

IoTデバイスによっては独自のプロトコルで作られている場合もあります。そのためマルチプロトコルに対応しているIoTゲートウェイは、ビジネスでIoTを活用するうえで非常に重要な存在といえるでしょう。

IoTゲートウェイとホームゲートウェイの違い

一般家庭で利用されている通信機器のなかに「ホームゲートウェイ」というものがあります。

ホームゲートウェイは、光回線と家庭内で使用されるデジタル信号を相互変換するための機器です。つまり、家庭内で行った通信がインターネットを経由してWebページを閲覧したり動画を視聴したりできるのは、ホームゲートウェイのおかげです。

「端末をインターネットに接続する」という意味ではIoTゲートウェイと同じです。しかしIoTゲートウェイは、端末を制御したり異なるプロトコルの変換を行ったりできます。つまり、家庭で利用する場合はホームゲートウェイで問題ありませんが、ビジネスで活用するならIoTゲートウェイを導入した方が無難です。

IoT通信・事例についてはこちらのページで詳しくご紹介しています!

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IoTゲートウェイを活用するメリット

IoTゲートウェイデバイス

IoTゲートウェイをビジネス活用するメリットは下記のとおりです。

  • IoT端末の低価格化を実現できる
  • ランニングコストを低減できる
  • 作業の自動化・省人化
  • 生産性の向上
  • 危険予知

それぞれ詳しく解説します。

IoT端末の低価格化を実現できる

IoTゲートウェイを導入すれば、IoT端末の導入コストを低減できます。単体で通信できるIoT端末を購入する場合、単体で通信できないモデルよりも端末価格が高くなるからです。

単体で通信できる機能を備えている分、端末価格も高くなります。

ランニングコストを低減できる

IoTゲートウェイを導入することで、毎月発生する通信費を低減できます。

複数台のIoT機器がそれぞれ通信を行うと、通信費や電気代が高くなります。しかしインターネットとの通信をIoTゲートウェイに一本化して行うことで、通信費を抑えられます。

作業の自動化・省人化

人間が行なっていた作業を自動化したり省人化したりできるのも、IoTゲートウェイを導入するメリットといえます。

サーバーにデータを送らなくても、IoTゲートウェイ側で端末を管理・制御できるため、より効率的に作業を自動化できます。

生産性の向上

効率的にIoT機器を管理・制御できるため生産性の向上が期待できるのも、IoTゲートウェイを導入するメリットといえます。

たとえばIoT機器に不具合が発生しても、IoTゲートウェイなら再起動して復旧するよう指示を出せます。消費電力の効率化もできるため固定費を低く抑えつつ、高い生産性を実現できるのです。

危険予知

危険が発生しそうな兆候を察知して警告を行えるのも、IoTゲートウェイの魅力です。

たとえば一部の工程でトラブルが発生した場合、人間にトラブルを通知したり関連する工程で危険が発生しないよう稼働をストップするよう制御できたりできます。

IoTゲートウェイの運用を検討している方はHISモバイルまでご相談ください

IoTのビジネス活用やIoTゲートウェイの運用を検討している方は、この機会にHISモバイルのIoTサービス活用を検討してみませんか。HISモバイルでは、大手通信キャリアの通信回線を活用して、お客様に合った最適な通信プランをご提案しています。

IoTゲートウェイをはじめとする様々な機器に対応している通信サービスを提供しています。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天という大手4キャリアの回線を活用しているため、安心感も高いです。

IoT機器向けの通信サービスをお探しの方は、ぜひこちらからHISモバイルまでご相談ください。

HISモバイルのIoT通信サービス料金プラン

HISモバイルが提供しているIoT機器向け通信サービス料金のプランは、下記のとおりです。(金額はすべて税抜き表示となります)

【定額プラン】

データ量 料金(ドコモ回線) 料金(au・ソフトバンク回線)
1GB 364円 364円
3GB 528円 528円
7GB 800円 800円
10GB 1,000円 1,000円
20GB 1,682円 2,000円
30GB 2,473円 3,000円

※オプション

  • 事務手数料(初月のみ):3,000円
  • 固定IPオプション(ドコモ):事務手数料1,000円、月額料金500円
  • 固定IPオプション(au・ソフトバンク):事務手数料1,500円、月額料金700円
  • 閉域接続オプション(ドコモのみ):別途お見積もり

【定額プラン】

別途お見積もりとなります。

【従量プラン】

データ量 料金
100MBまで 180円
2GBまで 700円
5GBまで 1,200円
10GBまで 2,100円
15GBまで 3,000円
30GBまで 5,250円

※上限超過後は低速通信(ベストエフォート200kbps)となります。

HISモバイルのIoT通信サービスが活用されている主な業界

HISモバイルが提供しているIoTサービスがどのような業界で役立っているのかご紹介します。

導入事例

HISモバイルのIoT機器向け通信サービスがどのように役立っているのか、一例をご紹介します。

  • 農業用機器の自動操縦システム(スマート農業)
  • 小売業・飲食店向けの決済システム
  • カメラによる遠隔での現場管理
  • 利用者の睡眠・離床状況、転倒感知ができる医療・介護用ベッド など

このようにHISモバイルの通信サービスは、IoTを活用している現場で幅広く活躍しています。「自社で活用できるだろうか?」とお悩みの方は、ぜひこちらからお気軽にHISモバイルまでご相談ください。

IoTをビジネスに活用する方法

最後に、IoTをビジネスに活用する方法についてご紹介します。

  • 製造ラインの管理
  • 物流の効率化
  • 飲食店の業務効率化
  • 病気の早期発見や治療の効率化

どういうことか詳しく解説します。

製造ラインの管理

IoTは製造ラインの管理に役立ちます。

たとえば製造ラインにIoTを活用することで、生産状況をパソコン上で一元管理・制御できます。管理しているデータを蓄積・分析して生産性の向上や、トラブルの早期検知、品質向上など、さまざまなメリットが期待できます。

他にも、IoT機能のあるカメラを活用すれば、遠隔地にあるオフィスから現場の状況をリアルタイムで監視できます。そのため人員配置の効率化や移動時間の短縮、問題への早期対応などを実現しやすくなるでしょう。

物流の効率化

物流の効率化にも、IoTは役立ちます。

たとえば物流管理システムを活用すれば、どの荷物がいまどの物流工程にあるのか、すぐに分かります。これにより、仮に荷物の紛失といったトラブルが発生しても、すぐに問題のあった工程を特定可能です。

また荷物によっては「要冷凍」など温度管理が求められる場合もあります。このような場合でも温度計とシステムを連携すれば、一元的な温度管理が可能です。仮に温度管理システムに異常が発生しても、荷物が溶けてしまう前に対処しやすいです。

飲食店の業務効率化

飲食店の業務効率化にも、IoTは役立っています。

たとえばタブレットによる商品のオーダーシステムを導入している飲食店は、ここ数年で増えてきた印象があります。これにより店員は接客にかけるリソースを、調理など他の作業に充てられるようになりました。

他にも、無人レジによる決済や予約管理システムによる自動案内など、従来であれば人間が行っていた作業の一部をシステムが代わりに行ってくれるようになっています。

病気の早期発見や治療の効率化

今後は医療分野でもIoTの技術活用が期待されています。

たとえば患者の身体に機器を装着してもらって生体データを収集・分析し、病気の予防や治療に役立てる試みが検討されています。

実際に行われている取り組みとしては、通信サービスを活用したリモートでの診察や、AIを活用した誤診の予防などが行われています。

IoTゲートウェイを活用してビジネスを成長させよう

本記事ではIoTゲートウェイの概要やビジネス活用のヒントについてご紹介しました。

IoTを活用すれば効率的にビジネスを行えるようになり、生産性の向上が期待できます。さらにIoTゲートウェイを活用することで、電気代を節約したり効率的なIoTの活用を行ったりしやすくなります。

IoTを活用した業務の効率化を考えている企業担当者の方は、ぜひHISモバイルまでご相談ください。HISモバイルの通信システムを活用すれば、お手頃価格でIoTデバイスを運用できます。IoT関係でHISモバイルが提供しているサービスの概要はこちらをご確認ください。

IoT通信・事例についてはこちらのページで詳しくご紹介しています!

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