スマホ購入術~スマートフォンはどこで購入するのがおすすめ?
2022.08.05
今回のテーマはスマホ購入です。
初めてスマートフォンを購入する方、今までの端末を買い替える方、2台目を追加購入する方など目的は様々ですが、スマホはどこで買うのがいいのか悩んでいる方も少なくないはず。
そこで今回は、店舗で購入する場合、オンラインで購入する場合、それぞれの価格やサポートなどの特徴、メリットとデメリットなどを再確認することで、自分に合ったおすすめの購入場所を見つけようというわけです。
スマホは実店舗で買う?ネットで買う?
スマートフォンを購入する場所としては、大きく2通りに分けられます。
1つは実店舗、もう1つはオンライン購入です。
実店舗・オンライン、それぞれの特徴や利用する上での注意点をチェックしましょう。
実店舗でスマートフォンを購入する
実際の店舗でスマートフォンを購入するメリットやデメリットは何でしょうか。
【実店舗購入のメリット】
● 実際の端末(実機や模型)を自分の目で見て手で触ることができる
● 実際の操作を体験することができる
● スタッフに質問して疑問点や不明点を教わることができる
● スタッフにおすすめ機種を案内してもらうことができる
● その場で購入して持ち帰ることができる
● 端末の初期設定や通信設定を教わることができる
【実店舗購入のデメリット】
● 店舗へ出向かなければならない、人と接することになる
● 営業時間によっては都合が合わない場合がある
● 機種によっては在庫がなく当日持ち帰れない場合がある
実際の店舗で購入できる場所は以下のような場所です。
● キャリアショップ(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの各ショップ)
● メーカーの直販店(Apple Store)
● 家電量販店・ホームセンター(スマホコーナー)
● 中古スマホ販売店
昨今では通信契約者以外は購入できなかった大手キャリアの各ショップでも、端末のみの購入が可能となっていることから、実際の店舗でのスマホ購入の選択肢は広がっています。
スタッフから直接説明を受け、設定なども教わることができますし、見た目、色、重さ、質感などを実際に手に取って確認の上で端末を選べる点はネット通販にはない大きなメリットです。
しかし一方では、人との接触を勘案するとメリットばかりに目を向けられない状況でもあり、不特定多数が触れるデモ機や模型なども絶対に安心とは言えない状況にあります。実店舗購入のメリットを活かしつつ、感染予防にも充分配慮するような利用方法を心がけましょう。
オンラインでスマートフォンを購入する
オンラインでスマートフォンを購入するメリットやデメリットは何でしょうか。
【オンライン購入のメリット】
● 24時間好きな時間に利用できる
● ほとんどすべての取り扱い機種から選ぶことができる
● 割安な価格設定や、オンライン限定キャンペーンが適用される場合がある
● 人との接触を避けることができる
【オンライン購入のデメリット】
● 端末を実際に触れることができない
● スタッフからの説明や、疑問点・不明点を聞く相手がいない
● 申込内容が意図と違っても教えてくれる人がいない(すべて自分で判断)
● インターネットを利用するための一定のスキルが必要
● 端末設定・通信設定などを自分で行う必要がある
オンラインでスマホ購入できる場所は以下のような場所です。
● 大手キャリアのオンラインショップ(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)
● メーカーのオンラインストア(Apple Store・Google Store)
● ネット通販(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど)
● 家電量販店オンラインショップ
● MVNOオンラインショップ
● 中古スマートフォン販売店オンラインショップ
● フリマ、オークションなどの個人売買
2019年の「電気通信事業法」の一部改訂によって、大手キャリアのオンラインショップでも端末のみの購入が可能(NTTドコモ/au/楽天モバイル)ですし、Apple Store、Google Storeのメーカー公式サイトでもオンラインで最新モデルや高年式端末を購入することができます。
やはり、大手キャリアやメーカー直販での購入の最大の特徴は「信頼性」です。手元に届く製品はもちろん、アフターサービスや故障時の対応などを考えても、「信頼性」の面では最高ランクといえます。
Amazonなどの大手ネット通販サイトの特徴は購入できる機種の多様さです。現時点でSIMフリーで購入できるスマートフォンのほとんどすべてを購入することができます。
家電量販店のネット通販は、規模の大きさではAmazonなど巨大ネット通販には及びませんが、製品の品質への信頼性や、アフターサービスの点では引けを取りません。
MVNOで端末が購入できるのは回線契約者のみですが、それぞれの通信会社としての看板を背負っている分、一定の信頼性はありますし、回線とのセットでは割安な価格での購入が可能です。
中古スマートフォン販売店のオンラインショップやフリマ、オークションなどの個人売買では中古スマホを購入することができます。
フリマでの個人売買では詐欺行為も見られるので充分な注意が必要ですが、中古専門店では、専門店ならではの厳重なチェックを行い、様々な保証制度も付帯しているので比較的安心して中古端末を入手可能です。
オンライン購入がおすすめの理由
ここまで、実店舗とオンライン購入のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを見てきましたが、本稿ではオンライン購入をおすすめします。
オンライン購入がおすすめの理由は以下の通りです。
1. 店頭へ出向く必要がなく、人との接触を避けられる
2. 24時間いつでも好きな時間に検討・購入できる
3. 店頭で順番待ちをしなくて済む
4. 実店舗より割安に購入できる場合が多い
昨今、人との接触を避けられることは非常に大きなメリットと言えますし、仕事や学校などの予定に影響されずに好きな時間にじっくり選んで購入できることもオンラインならではのメリットです。
キャリアショップなどでは、休日の順番待ちが数時間に及ぶこともあって、スマホを買うだけで半日~丸一日が潰れてしまうことも充分にあり得るため、時間を節約できることもメリットと感じる方は少なくありません。
さらに、店舗で販売しなければ、「地代家賃」「光熱費」「人件費」などコストがかからないため、事務手数料を取らないなど、実店舗よりも割安な価格設定にしているケースが多いようです。
もちろん
● インターネット利用のスキルが必要
● 実物を見たり触ったりすることができない
● 端末の通信設定を自分で行う必要がある
などのデメリットもありますが、インターネットといっても基本的な操作ばかりで特別難しい操作を強いるわけではありませんし、実物は事前に店舗で見ておくことも可能ですので、それほどマイナスとはなりません。
また通信設定についても、iPhoneもAndroidも特に難しい操作ではないので、初心者や機械に詳しくない方でも充分設定可能です。
オンライン通販でのスマートフォン購入シミュレーション
それではおすすめのオンラインショップで、実際のスマートフォンを購入した場合の実際の支払額を比較してみましょう。
ここではいくつかのパターンに分けてシミュレーションしてみます。
大手キャリアオンラインショップ、メーカー直販ストアでiPhoneを購入する
コロナ禍を勘案した上で、新品スマートフォンを購入する方法としてのおすすめは「大手キャリアオンラインショップ」と「メーカーオンラインストア」です。
大手キャリアオンラインショップとメーカーオンラインストアでは、最新モデルと発売から1〜2年の高年式モデルを購入することができます。
大手キャリアオンラインショップでは、購入から2年後の回収を前提に、毎月の支払い負担を軽減するようなプログラムを提供しており、おすすめの購入先といえます。
以下は、NTTドコモとau、楽天モバイルのオンラインショップおよびApple Storeで回線契約なしに「iPhone 13 128GB」の端末のみを購入した場合の支払い額のシミュレーションです(Softbankはオンラインで端末のみ購入は不可)。
iPhone 13 購入 | 価格 | プログラム名 | 支払い月額 | 実質支払額 |
NTTドコモ | 111,672円 | いつでもカエドキ プログラム |
2,444×23回 残額 55,440円 |
56,212円 |
au | 115,020円 | スマホ トクする プログラム |
2,700円×23回 残額 52,920円 |
62,100円 |
楽天モバイル | 98,800円 | アップグレード プログラム |
2,058円×24回 残額 49,408円 |
49,392円 |
Apple Store | 98,800円 | 無金利ローン 24回払い |
4,116円×24回 無金利ローン |
98,800円 下取りあり |
※金額は全て税込表示、Apple無金利ローンの端数は初回清算
楽天モバイルが最も軽い負担でiPhone 13を購入できますが、「iPhoneアップグレードプログラム」の適用には、支払方法に楽天カードが指定されており、他の支払方法ではプログラムを適用できません。
また、NTTドコモ/au/楽天モバイルの各プログラムは端末の回収を前提としていますが、Apple Store購入の場合はプログラムの提供はない代わりに好きなタイミングで下取りが可能で、下取り額との相殺による実質負担額はキャリアのプログラム適用時と大差ありません。
これを、現行iPhone 13 128GB(98,800円)に当てはめると、2年後の下取り価格は52,422.8円となります。
2年後の下取り額をおよそ50,000円と見ると、iPhone 13 128GBをApple Storeで購入した場合の2年後の下取り額との差し引きによる実質負担額は48,800円となります。
少な目に40,000円(約40%)と見ても実質負担額は58,800円となり、大手キャリアのプログラム適用時の負担額と大差ありません。
故障や破損がある場合には最大額で下取りされない場合がありますが、それは大手キャリアのプログラムであっても設定された残価が減額されるので同じです。
ただしApple Storeでの購入の場合は、先に下取り額と相殺した金額で支払うことはできず、購入総額の分割支払いとなります。
このように一見負担額が大きく見えるApple StoreでのiPhone購入ですが、プログラムによって回収されても、自らの意思で下取りに出しても「旧端末は自分の手元に残らない」のは一緒ですし、実質的な負担額も大差ないことに注目したいところです。
ネット通販・MVNOでAndroid格安スマホを購入する
こちらでは、格安Androidスマホ「OPPO A55s 5G」を事例にして、代表的なMVNOとAmazonなどでの購入金額を比較してみます。
OPPO A55s 5G | 一括支払い | 24回分割支払い | MNP時 |
MVNO A社 | 29,800円 | 1,243円×24回 29,832円 |
-12,000円 |
MVNO B社 | 24,668円 | – | -13,000円 |
MVNO C社 | 29,832円 | 1,243円×24回 29,832円 |
– |
Amazon | 30,727円 | – | – |
楽天市場 | 33,800円 | – | – |
Yahoo!ショッピング | 33,800円 | – | – |
※金額はすべて税込表示、ネット通販はOPPO公式ショップの価格(2022/1/27時点)
ここでは、代表的なMVNO3社とAmazonでの「OPPO A55s 5G」の「一括購入」「24回分割購入」時の支払額とMNP転入時の特典、およびAmazonでの販売価格を一覧にしています。
一括購入時の価格はA社とC社がほぼ同等で、B社が5,000円ほど割安ですが、B社は一括購入のみで分割購入はできません。
一方、A社とC社の24回分割支払い時の金額はまったく同等となっていますが、C社にはMNP転入時の特典がないため、MNPで回線乗り換え時の分割購入であればA社が割安、一括購入で構わなければB社が最も安価に購入できます。
MVNOの場合には販売する端末はすべて「SIMフリー」ですので、他社回線に乗り換えた際にも「SIMロック解除」不要でそのまま使用することができます。
SIMフリーであることは、Amazon/楽天市場/Yahoo!ショッピングでの購入も同様です。
表示価格的にはAmazonが最安値ですが、楽天市場やYahoo!ショッピングは、ポイント還元まで含めるとAmazonと大差なくなる場合がほとんどです。
中古スマホ専門店での中古端末購入
スマートフォン購入時に「新品」にこだわらないのであれば、中古端末を選ぶことで高年式の高額モデルを比較的リーズナブルに入手することができます。
1~2万円のAndroidエントリーモデルでは、元の端末価格が安いのであえて中古端末を選ぶ意味があまり大きいとは言えませんが、4~5万円のミドルクラスや、10万円前後のトップモデル、ハイエンドモデルでは中古端末は賢い選択といえます。
中~高級機で採用される比較的新しい機能・性能は1~2年経過しても色あせることはなく、充分そのメリットを享受できますし、外観も古臭さを感じることはありません。
中古スマホ専門店では新品端末よりもかなり割安に入手できますし、保証制度も充実しているので購入後のトラブルにも安心して利用することができます。故障やネットワーク利用制限などにもしっかり対応してもらえます。
1つ弱点があるとすれば、すべて「現物」なのでストレージサイズやボディカラーなどのバリエーションがすべて揃っているわけではないので、100%自分が欲しい端末が見つかるとは限りません。
ちなみに、HISモバイルでもこちらで中古端末を購入することができます。
個人売買による端末購入
店舗や業者が介在せず販売者から直接購入できるため、フリマやオークションなどの個人売買はスマートフォンを最も割安に購入できる方法として人気があります。
実際に最も安価にスマホを入手できる可能性はありますが、それに伴うリスクも最も大きいことを予め知っておいてください。
分割支払い中の端末を販売し、販売後に支払いを停止してしまう(ネットワーク利用制限を受けて使えなくなります)、実際には大きな傷があるのに見せずに販売するなど、悪意の出品者が絶対にいないとは言い切れません。
もちろんそうした出品者はごく一部ですが、購入者からは見分けにくく、実際に酷い製品を掴まされたという話しは少なくありません。
個人売買には何も保証がないこと、何かあっても誰にも責任を取ってもらえないことなどを理解した上で利用してください。
スマートフォン購入まとめ
今回はスマートフォンの購入についてみてきました。
最新スマホの購入には、信頼性の観点からも大手キャリアやメーカー直販サイトがおすすめですし、格安SIMへの乗り換えを検討しているならMVNOでの格安スマホのセット購入がおすすめのスマホ購入方法です。
また、中古端末専門店では、高年式の中~高級機が割安に購入でき、購入後のトラブルへの保証も充実しているので、新品端末にこだわらないのであれば賢い買い物ができるでしょう。
このように一口に「スマホを買う」といっても多様な窓口があり、その違いは価格ももちろんですが、実質の負担額を減らす方法や何かとセットすることで割安にできるケースなど様々です。
ぜひ自分にあった方法で新たなスマートフォンを選んでみてください。
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