SMSとは?
SMSとは「Short Message Service」 の略で、その名の通り、携帯電話番号宛に短いメッセージを送受信できるサービスです。SMSでは主に文字のやりとりができ、相手の携帯電話番号さえ分かっていればメッセージを送れるため、幅広く活用できます。
1997年に日本でショートメッセージサービス(SMS)が開始され、2011年には3大キャリア間の相互通信が可能になりました。
携帯電話の登場・普及とコミュニケーションの変化|総務省
SMSとメールの違い
Eメールはメールアドレス宛にメールの送受信ができますが、SMSは携帯電話番号宛にメッセージを送受信するサービスです。メールアプリは設定が必要ですが、SMSアプリは基本的にスマホや携帯に標準で備わっていて、LINEなどのようにアプリを追加でインストールしなくても設定不要で使えます。
【送信可能な文字数】
最近の機種では、SMSを利用して全角670文字(※1)送れるものも出てきていますが、受信側が古い機種の場合は最大で全角70文字(※2)までしか受信できないため、分割して届く場合があります。
そのため、SMSは長い文章のやりとりには向いておらず、ファイルや写真を送ることもできません。URLの途中で分割されると、リンクが無効になる点には注意が必要です。
※1 半角のみの場合は1,530文字
※2 半角のみの場合は160文字
Eメールの1つであるキャリアメールは、最大で5,000文字程度、最大2~10MBの画像や動画などを送受信可能です(キャリアや機種によって異なります)。
【送信料金】
料金にも明確な違いがあり、メールの場合は通信量に含まれているため、1件ずつメールに対して課金はされません。そのため、よほど大きなデータを送受信するのでなければ無料と考えていいでしょう。
SMSは明確に1件当たりの送信料金が発生しますが、受信料は無料です。SMSは1件あたり3円~の送信料が発生し、細かくキャリア毎に決められています。下記にHISモバイルの場合の送信料金を掲載します。
【HISモバイルのSMS送信料金(税込み)】
※絵文字や特殊文字を使う場合や、アプリや機種によって送信可能な最大文字数は変わります。詳細は下記の「SMSの送信料金詳細」をご確認ください。
SMSの送信料金詳細 | 格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
SMSとキャリアメールの比較まとめ
SMSとキャリアメールの違いをまとめると下記のようになります。
SMSとキャリアメールの比較
※キャリアや機種によって多少異なります。
SMSとメールの到達率・開封率について
到達率とは、相手の受信ボックスにメッセージが届いている割合で、開封率は届いたメッセージを開いて確認する割合のことです。SMSとメールの到達率・開封率を確認しましょう。
メールの場合
メールアドレスは誰でも取得できて簡単に変更できるため、信用性が薄く、メールを送っても届かない場合があります。人によっては、メールアドレスを持っていてもDMや迷惑メールが多いため、頻繁にメールチェックしていません。
1日に何十件も送られてくるEメールは、他のメールに埋もれてしまったり迷惑メールフォルダに振り分けられたりする場合もあります。そのため、メールの一般的な開封率は10~20%程度です。
迷惑メールが多いEメールに比べて、SMSの受信拒否をしている人の割合は低くなります。
SMSの場合
最近でこそ、他社に乗り換えてもキャリアメールを継続できるようになりましたが、MNPは2006年から開始されて浸透していて、電話番号を変更するケースは少なくなっています。
メールアドレスに比べて電話番号を変更する方は少ないため、メールではコンタクトが取れなくても「SMSでは繋がる」という場合があります。そのせいもあって、SMSの到達率は90%以上とされています。
また、SMSの初期設定はロック画面でもボップアップで通知されるようになっているため、リアルタイムで気付きやすく、開封率は80~90%程度といわれています。SMSは比較的件数が少なく、本人認証など重要な内容が多いため確認する方が多いのです。
ただし、これはビジネス上の数字のため、高齢の方以外のプライベートのやりとりであれば、ほぼ100%見てくれるでしょう。
2014年のデータでは、SMSを毎日利用している方の割合は60.3%でした。現在はLINEの普及により、SMSの利用頻度は減少していると思われます。
携帯電話によるコミュニケーションツールの利用頻度

引用元:総務省|平成26年版 情報通信白書|コンテンツ及びサービス利用の変化
SMSの活用事例
SMSを個人的に利用する場合、送信する相手はご高齢の方か、企業への返信の場合が多いでしょう。先述したようにSMSは到達率や開封率が高いため、連絡がつかず、気付いてもらいたいときに他のコミュニケーションアプリとSMSを併用して送るのも有効です。
SMSの活用事例としては、本人認証や安否確認、予約確認などがあります。
本人認証
アプリのインストールや、ネット上で決済手続きをする際の本人認証として活用できます。
SNSのアプリだけでなく、アプリ上で電子チケットを購入できるアプリ(ローチケ電子チケットアプリなど)でも、本人認証のためにSMSを使うサービスがあります。
安否確認
自然災害などの予測できない非常事態が起きて通信が繋がりにくくなった時に、安否確認手段の1つの方法として活用できます。SMSは電話回線ですが、データ量が少ないため、「音声通話よりも災害時に強い」とされています。
予約確認
開封率の高さから、多くの企業で顧客に対して確実に予約日時を伝えたい場合にSMSが活用されていて、電話で連絡を取るのが難しい場合でも都合の良い時に確認できます。また、メモをとるまでもなく必要な記録が残るので、SMSを確認して思い起こせます。
さらにリマインドとして予約日程を前日に改めて送るといった使われ方も多くされており、「せっかく予約していたのに、日時を勘違いして行けなかった」という事態も防げます。
最近では、自治体でコロナワクチンの予約日時をSMSで通知する取り組みがありました。このように、SMSは利用者にとっても利便性が高いサービスといえます。
本人認証・SMS認証とは?

本人認証は、契約や決済手続きなどで不正利用やなりすましを防ぐために、本当に本人かどうかを確認するための手続きです。
ログインの際にIDとパスワードだけを入力する場合は、万が一情報が知られてしまうと、不正にログインされてしまいます。しかし、そこでSMS認証をすれば、ログイン情報が流出してしまっても2段階認証ができないので不正なアクセスを防げます。
以前は、本人確認といえば免許証などの本人確認書類を提示して目視で確認してもらう必要があったため、承認されるまでに時間がかかる場合がありました。
しかし、本人認証の方法の一つであるSMSを利用すれば、スピーディーに本人認証を進められます。SMS認証はSMSを活用した認証方法で、契約者の携帯電話番号宛に認証コードをリアルタイムで発行して照合するため、本人認証を簡略化できます。
携帯電話の契約の際に既に本人確認が完了しているため、SMS認証だけで本人確認ができるのです。ですから、SMS認証はセキュリティ上も安全で、様々なサービスを受ける際に必要になるため、SMS機能が使えないとと非常に困るでしょう。
例えば下記のようなサービスのアカウント作成時にSMS認証が必要です。
アカウント作成時にSMS認証が必要なサービス
・LINE
・Twitter
・Facebook
・Instagram
・カカオトーク
・楽天でんわ
・モバゲー
・Gree
・アメーバピグ
・メルカリ
・Uber Eats
・Yahoo Japan ID
・ローソンチケット
・オリコカードなど一部のクレジットカード
また、各種サービスのパスワードを忘れた場合の本人認証としてSMSが使われるケースも多いです。
LINEの利用にはSMSが必須
数あるアプリの中でも特にLINEは利用者が多く、日本では必須の連絡ツールとなっています。総務省による13歳から69歳までの男女1,500人を対象にしたアンケート結果資料によると、全年代のLINEの利用率は90.3%でした。(2021年1月時点) また、LINE株式会社自身の調査によると、LINEアプリの⽉間アクティブユーザーは2021年12⽉末時点で9,000万人を超えています。

※1 LINEアプリの⽉間アクティブユーザー2021年12⽉末時点
※2 LINEの国内⽉間アクティブユーザー 9,000万⼈÷⽇本の総⼈⼝1億2541万⼈(令和3年4⽉1⽇現在(確定値) 総務省統計局)
引用元:LINE Business Guide 2022年1月-6月期
LINEさえ利用できれば、ほとんどの方に連絡できるため、「電話やSMSは必要ない」と考える方もおられるでしょう。しかし、このLINEを利用する上で必要になるのがSMSなのです。
まずLINEのアカウント作成時に必要になるのはもちろんですが、機種変更の際に、本当に登録されている電話番号のユーザーなのかを確認するためにもSMS認証が必要になります。また、スマホの他にタブレットでLINEアカウントを共有している場合にも度々SMS認証を求められます。
ですから、LINEを利用する場合にはSMSが利用できる音声通話プランか、SMS付きのデータプランを選ぶ必要があります。プライベートとビジネスを使い分けるために、2つの契約を使い分けることもできるでしょう。
参考情報: 総務省|情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
LINEを利用するためのSMS付き格安SIMプラン
大手キャリアではSMSは標準サービスですが、格安SIMのデータ専用プランの場合はオプションです。しかもSMSは申込時のみ選択可能で、契約後につけ外しできないため、前もって決めておく必要があります。
LINEを利用する予定なら、格安SIMを申し込む際には音声通話プランか、SMS付きのデータプランを契約しましょう。
SMSの利用におすすめなデータ通信+SMSプラン
データ通信+SMSに絞って考えると、普段はWi-Fiを利用している方や、月によって使用量が変動する方におすすめなのはHISモバイル「ビタッ!プラン」です。ビタッ!プランは使った分だけのお支払いで、上限切替を6段階に設定できるため毎月の通信量・料金の調整が簡単です。月間の通信料が100MB未満の場合は、月額352円で利用できます。
平均的な月間の通信料が1GB以上なら、新プランのデータ通信+SMSがおすすめです。SMSを格安で利用するのに最適な新プランを、HISモバイルが2022年5月中旬に提供開始予定なので、一足早く紹介しますね。1GBのデータ通信+SMSプランは月額490円で、ワンコインで収まるプランです。
料金重視でデータ専用プランを検討している場合でも、HISモバイルの新プランなら、たった50円の差額でSMSを利用できるため、SMSは付けておいた方がいいでしょう。
SMSの利用におすすめな音声通話プラン
HISモバイルの新プランはすべての契約容量で、ドコモ回線の音声通話SIMにおいて最安値になっていて、100MBまでの利用ならなんと月額290円で、従来のプランよりさらにお得です。(1GBの新プランの基本料金は550円ですが、実際に使用した通信料が100MBだった場合には月額290円になります。)
あまり音声通話の発信をしないガラケーや2台持ちの方は、新プランの音声通話プランがおすすめです。通話料も大手キャリア(30秒あたり22円)と比較すると約60%OFFで30秒あたり9円です。
通話料も格安ですが、5分以内の通話が月に28分以上ある場合には、5分かけ放題を+500円で追加するとさらにお得です。5分以上の通話が多く、月間の通話時間が83分以上であれば完全かけ放題がおすすめです。
ソフトバンクで1GBのかけ放題プランを利用した場合の通常料金は5,258円です。HISモバイルで同じ条件で利用した場合は2,030円なので、ソフトバンクと比較すると61%OFFで、月額3,228円も安く、年間の差額は38,736円ということになります。
※ビタッ!プランはSMS料金154円を含みます。
※新プランのデータ通信+SMSは、SMS料金50円を含みます。
では実際にHISモバイルとイオンモバイルの音声通話プランを比較してみましょう。1GBのプランで比較すると、イオンモバイルは858円で、HISモバイルは550円なので約36%OFFです。
7GBで比較するとイオンモバイルが1,518円で、HISモバイルが990円なので約35%OFFになります。月額の差額は528円で、年間では6,336円の差があります。
HISモバイルとイオンモバイルの音声通話プラン比較
※税込み
※一部無料通話対象外です。
※音声通話SIMはSMSが利用可能です。
※HISモバイルの新プランの名称は2022年5月中旬に発表されます。
【2022年春】新プラン月額290円~登場! | 格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
参考情報:ミニフィットプラン+ | スマートフォン | ソフトバンク
イオンモバイル|さいてきプラン
まとめ:LINEを利用するならSMS付きプラン
LINEを利用するためにSMSが必要な理由や、SMSの役割や活用方法を解説してきました。SMSはアプリだけでなく様々な場面で本人認証・安否確認・予約確認などに利用できます。
HISモバイルならSMSを格安で利用できるプランが豊富にあるので、ぜひ検討してみてくださいね。
今なら、新プラン提供開始までの先行申し込みで、初回契約事務手数料3,300円が最大30%OFFです。契約期間の縛りや解約金はなく、プラン変更やMNP転出手数料も0円です。
【2022年春】新プラン月額290円~登場! | 格安SIM(スマホ)ならHISモバイル