オーストラリアではeSIMを使うべき?メリット・デメリットや選び方を紹介

2024.09.30

オーストラリアは、とても人気のある旅行先です。コロナ禍が落ち着いてから、海外旅行に行く方が増え始めていますが、オーストラリアに行きたいと考えている方も多いでしょう。
オーストラリアが旅行先として人気なのは、もちろん、たくさんの魅力があるからです。

・雄大な自然(エアーズロックやグレートバリアリーフ、そのほか美しい自然の景観など)
・オーストラリアにしかいない野生動物(コアラやカンガルー、クォッカなど)
・治安の良さ
・さまざまな文化や民族への寛容さ
・日本との時差が少ないなど

このように、オーストラリアは日本人にとって魅力がたくさんありますが、旅行する際のインターネット環境にも気をつけた方が良いでしょう。
オーストラリアでは、地図を調べる、お店を調べる、レストランに予約する、現地の方と翻訳アプリを使って会話する、タクシーを呼ぶ・・・など、インターネットが必要になる可能性が高いからです。
オーストラリアでインターネットを使う方法の1つが、eSIMです。

本記事では、eSIMとは何か、オーストラリアでeSIMを使うメリットやデメリット、eSIMの選び方などを紹介します。
オーストラリア旅行を快適に楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載のデータは、執筆時(2024年8月末)のものです。

eSIMとは何か?

eSIMは、”embedded SIM(埋め込まれたSIM)”の略称です。SIMとは、通話やインターネットといった通信サービスの契約情報を記録したICチップのことで、これまでSIMカード(プラスチックSIM)という形で提供されてきました。

そしてスマホで通話やインターネット通信をするには、契約情報の記録されたSIMカードをスマホ本体に挿入する必要がありました。

eSIMがこれまでのSIMカードと違うのは、”embedded(埋め込まれた)”という言葉どおり、スマホ本体とSIMがあらかじめ一体化している点です。

eSIM対応のスマホでは、オンラインで申し込みの手続きをし、本体を操作して設定するだけで、新たなeSIMを使い始められます。SIMカードのように、交換する必要はありません。

eSIMとSIMカードの主な違いは、以下のとおりです。

SIMの種類eSIMSIMカード
(プラスチックSIM)
挿し替え不要必要
利用開始までの期間申し込み後すぐ3〜5日後
(SIMカードの受け取りが必要)
対応機種少ないほぼ全ての機種
提供事業者限られるほぼ全ての事業者
申し込み後のキャンセルのしやすさ×

オーストラリアでeSIMを使う7つのメリット

オーストラリアでeSIMを使うことには複数のメリットがあります。ここでは、代表的なメリットを7つ紹介します。

  1. 利用料金が安い
  2. 交換が不要
  3. すぐに利用開始できる
  4. 旅行中の荷物が増えない
  5. 紛失・破損の心配がない
  6. デュアルSIMが利用できる
  7. 利用後の返却が不要

それでは1つずつ確認していきましょう。

1. 利用料金が安い

オーストラリアでインターネットを使う方法は複数ありますが、ほとんどの方が、利用料金を安く抑えたいと考えるでしょう。

利用料金を抑えつつもインターネットを快適に利用したいと考えるなら、eSIMはおすすめの選択肢の1つです。

逆に、利用料金という点で言うと、レンタルWi-Fiや国際ローミングは、割高になりやすい傾向があります。

特に国際ローミングの場合、誤った設定で使ったりすると、想定以上に高額な請求が発生する可能性もあるので注意が必要です。

2. 交換が不要

eSIMはもともとスマホ本体と一体ですので、交換する必要はありません。オンラインで新たなeSIMを申し込み、本体を操作して設定をすれば、使い始めることができます

SIMカードの場合には、新たなSIMを使いたいときには、現在セットされているSIMカードと新しいSIMカードを入れ替える必要があります。

SIMカードの交換はちょっとした手間になりますし、現在セットされているSIMカードを引き出すためにはSIMピンも必要です。

また、SIMは精密機械であるため、静電気や指紋の付着にも気をつけなくてはなりません。さらに、サイズが小さいので交換時に紛失のリスクもあります。

eSIMの場合は本体の設定をいじるだけなので、SIMカードのような交換の煩わしさがありません。

3. すぐに利用開始できる

すぐに利用開始できるのも、eSIMのメリットの1つです。

eSIMは、日本国内にいるタイミングで申し込み、設定まで完了することができます。すると、オーストラリアの空港で降りてすぐに、使い始められます。

SIMカードの場合は既述のとおり、交換が必要です。オーストラリアの空港に着いた後は疲れていたり、何かと忙しくなりがちだったりするため、SIMカードの交換をおこなうのは大変でしょう。

また、前もって日本にいる間にSIMカードを交換した場合、オーストラリアに着くまで日本国内でスマホが使えなくなるなど、不便が生じる可能性があります。

eSIMを国内で設定すれば、日本国内でもオーストラリアでも基本的に不具合は生じません

4. 旅行中の荷物が増えない

eSIMを設定したスマホを持ち歩くのであれば、インターネットを使うのにそれ以外のものは何も必要ありません

レンタルWi-Fiの場合は、スマホのほかに、レンタルしたWi-Fiルーターを持ち歩かなくてはインターネットが利用できません。

最近のWi-Fiルーターはコンパクトで軽いものが多いですが、それでも荷物は少ない方が良いと考える方が多いでしょう。

旅行中の荷物は増えると管理が大変になりますし、紛失や盗難のリスクも生じます。

必要最小限の荷物でオーストラリア滞在を楽しみたい場合にも、eSIMはおすすめの選択肢の1つです。

5. 紛失・破損の心配がない

eSIMはスマホ本体と一体ですので、紛失したり、破損したりする心配がありません。

SIMカードやレンタルWi-Fiの場合、紛失や破損すると、インターネットが使えなくなってしまいます。

特にレンタルWi-Fiの場合、Wi-Fiルーターはレンタル品です。紛失や故障の場合、弁償しなくてはならないケースもあります。

eSIMの場合にはこうしたリスクはありません。レンタル品の管理に自信のない方でも安心して利用できます

6. デュアルSIMが利用できる

デュアルSIMとは、1台のスマホに2枚のSIMカードをセットし、1台のスマホで2種類の通話サービス(電話番号)やインターネットサービスが利用できる仕組みです。

ただし、SIMカードでデュアルSIMを利用する場合、2枚のSIMカードが同時に挿入できる、デュアルSIM対応のスマホでなくてはなりません。

eSIMの場合、基本的にデュアルSIMを利用することが可能です。

  1. SIMカード
  2. eSIM

の2種類をデュアルSIMとして使うことができますし、スマホの機種によっては2つのeSIM同士でデュアルSIMが利用できるものもあります。

7. 利用後の返却が不要

eSIMの場合、利用後の返却が不要という点もメリットと言えます。

レンタルWi-Fiの場合、利用し終わったあとは、決められた日までに返却しなくてはなりません。

もし返却するのをうっかり忘れ、遅延してしまった場合には、延長料金が請求される可能性があります。

とはいえ、帰国後も疲れていることが多いため、Wi-Fiルーターの返却を負担に感じることもあるでしょう。

eSIMなら、帰国後の返却等も不要ですので気軽に利用できます

オーストラリアでeSIMを使う4つのデメリット

オーストラリアでeSIMを使うことにはメリットが多いですが、デメリットもあります。ここでは、代表的なデメリット4つを紹介します。

  1. 複数の端末で使い回しができない
  2. 複数人での共同利用に向かない
  3. 対応機種・事業者が限られる
  4. 音声通話に対応していないものが多い

それでは1つずつ見ていくことにします。

1. 複数の端末で使い回しができない

eSIMが利用できるのは、契約・設定した1台のスマホだけです。そのeSIMを、他のスマホや、そのほかの端末で使い回すことはできません。

SIMカードであれば、1枚のカードを複数の端末で使い回すことができました。

例えばSIMカードAを、スマホⅠにセットして使い、そのあと抜き出してスマホⅡにセットして使う、ということも可能でした。

しかしeSIMの場合、スマホⅠで利用開始したeSIM-Aは、スマホⅠでしか利用できません。スマホⅡでもeSIMを使いたい場合、スマホⅡ専用の、新たなeSIM-Bが必要になります。

2. 複数人での共同利用に向かない

eSIMは、複数人での共同利用には向いていません。既述のとおり、1つのeSIMは1つの端末でしか使うことはできません。

また、誰かのスマホ1台だけにeSIMを設定してテザリング機能を使うことも可能ではありますが、以下のようなデメリットがあるためおすすめできません。

  • バッテリーの消耗が激しくなる(しかも海外旅行中は、充電できる場所やタイミングが限られやすい)
  • 一定時間操作しないと接続が切れてしまうので、何度も接続のための操作をしなくてはならない
  • データ量が多く消費されるため、すぐに上限データ量を超過してしまう
  • eSIMが設定されたスマホが通話中になると、ほかのスマホの通信が制限されるなど

1つのeSIMでテザリングを使い、複数人で使い回すよりは、レンタルWi-Fiを借りて複数人で使う方がおすすめです。

レンタルWi-Fiの方が利用料金は高額なことが多いですが、複数人で割り勘にすれば良いでしょう。

3. 対応機種・事業者が限られる

便利なeSIMですが、残念ながらどのスマホでも利用できるわけではありません。

eSIM対応のスマホである必要があり、eSIM非対応のスマホでは利用できません。

もしお持ちのスマホがeSIM非対応の場合、eSIMの利用を諦めるか、あるいはスマホをeSIM対応の別の機種に変える必要があります。

また、eSIMのサービスは大手通信キャリア各社(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)が提供していますが、格安SIMについては、提供している事業者とそうでない事業者があります。

eSIMを使うには、eSIM対応のスマホと、eSIMのサービスを提供している事業者の双方が必要です。

4. 音声通話に対応していないものが多い

SIMカードには、おおまかに次の2種類があります。

  1. 音声通話付きSIM:音声通話、SMS、インターネット通信が可能
  2. データ通信専用SIM:インターネット通信のみ可能

ところがeSIMの場合、提供されているのはほとんどがデータ通信専用のものです。つまり、音声通話(通常の通話アプリで、電話回線を利用した通話)に対応していないケースが多いということです。

もちろん現在であれば、インターネット通信のみでも通話自体は可能です。

  • LINE
  • Facebookメッセンジャー
  • zoom
  • Skype
  • WhatsAppなど

上記のようなアプリを使えば、音声通話に対応していないeSIMでも、通話自体は可能です。

ただし、通話品質や通信の安定性を考えると、音声通話(電話回線を利用した通話)の方が無難です。

もし重要な電話をする必要があったり、通話品質を重視したかったりするのであれば、音声通話に対応したeSIMを探すかSIMカードを使う、国際ローミングを使う、といった選択肢を検討してみましょう。

ほかの選択肢との比較

eSIMは、オーストラリアでインターネットを使うためのほかの選択肢と比べてどう違うのでしょうか。ここでは、以下の選択肢と比較してみることにしましょう。

  • プリペイドSIM(SIMカード)
  • レンタルWi-Fi
  • 国際ローミング
  • 現地のフリーWi-Fi

それでは1つずつ確認していきましょう。

プリペイドSIM(SIMカード)との比較

最初に、プリペイドSIM(SIMカード)とeSIMの違いを整理してみます。

種類eSIMプリペイドSIM
メリット・SIMカードの挿し替えが不要
・申し込んでからすぐに利用可能
・オーストラリアに着いてすぐに使い始められる
・紛失や破損のリスクがない
・基本的にどの機種でも使える
・基本的にどの大手通信キャリア・格安SIMでも提供している
・複数の端末で使い回しが可能
デメリット・対応機種が限られる
・提供している格安SIMが限られる
・複数端末で使い回しができない
・SIMカードの挿し替えが必要
・申し込みから使い始めるまでに時間がかかる
(SIMカードが届くのを待つ必要がある)
・オーストラリアに着いてから設定しなくてはならない
・紛失や破損のリスクがある

利便性という観点からすると、eSIMの方がおすすめです。SIMカードのように差し替えが不要であり、申し込み後すぐに利用開始できるからです。

ただし、対応機種や提供事業者が限られる点、複数端末で使い回しができない点はデメリットと言えます。

レンタルWi-Fiとの比較

次に、レンタルWi-Fiと比較してみましょう。

種類eSIMレンタルWi-Fi
メリット・利用料金が割安
・オーストラリアでの荷物が増えない
・紛失・故障のリスクがない
・受け取り・返却の手間がない
・スマホ本体だけ充電すれば良い
・複数人で利用できる複数の端末で利用可能
デメリット・複数人で利用できない
・複数の端末で利用できない
・利用料金が割高
・Wi-Fiルーターをオーストラリアで持ち歩かなくてはならない
・Wi-Fiルーターの紛失・故障のリスクがある
・受け取り・返却の手間がある
・スマホ本体以外に、Wi-Fiルーターの充電も必要

eSIMとレンタルWi-Fiの違いは、とてもはっきりしています。

  • 利用料金の安さ・利便性・紛失や故障のリスクがない→eSIMがおすすめ
  • 複数人・複数の端末で利用したい→レンタルWi-Fiがおすすめ

これらのうち、どれを重視するかによっておすすめが変わります。

国際ローミングとの比較

続いて、国際ローミングとも比べてみましょう。

種類eSIM国際ローミング
メリット・利用料金が割安・電話回線を使った通話も使えるものが多い
デメリット・電話回線を使った通話が利用できないサービス(データ通信専用)がほとんど・利用料金が割高

eSIMは、音声通話非対応のものが多いため、音声通話(電話回線を使った通話)が使いたいなら、国際ローミングを選ぶのが良いかもしれません。

もちろん、eSIMのなかにも音声通話対応のものはありますし、プリペイドSIM(SIMカード)にも音声通話付きのものがあるので、それらを選択するのも良いでしょう。

国際ローミングと比較するとeSIMは利用料金が安いものが多く、その点が最大のメリットです。

現地のフリーWi-Fiとの比較

最後に、現地で開放されているフリーWi-Fiを使う場合と比較してみます。

種類eSIMフリーWi-Fi
メリット・セキュリティ面で比較的安心できる
・いつでもすぐに利用できる
・無料で利用可能
デメリット・利用料金がかかる・セキュリティ面のリスクがある
・利用登録などが必要な場合がある
・必要なタイミングで見つからない可能性がある

フリーWi-Fiの魅力は、なんといっても無料で利用可能な点でしょう。

ただし、フリーWi-Fiには複数のデメリットがあるため、あまりおすすめできません。

  • セキュリティ面でのリスクが高い(誰もがアクセスできるため、第三者に通信を傍受される危険性がある)
  • 利用登録をしないと使えないWi-Fiもある(観光地などを移動するたびに、毎回異なったフリーWi-Fiで利用登録するのは大変)
  • インターネットが必要な場所で、フリーWi-Fiが見つからない(提供されていない)可能性がある

特にセキュリティ面には注意すべきですし、インターネットを完全にフリーWi-Fi頼りにしてしまうと、フリーWi-Fiが提供されていないエリアでインターネットが必要になったとき、お手上げの状態になってしまいます

eSIMを使ううえでの注意点

ここでは、eSIMを使ううえで気をつけるべき注意点を3つ紹介します。

  1. スマホはSIMフリーでなくてはならない
  2. 基本的に申し込み後はキャンセルできない
  3. eSIMは削除してはならない

それでは1つずつ見ていきましょう。

スマホはSIMフリーでなくてはならない

オーストラリアでeSIMを使う場合、スマホ本体がSIMフリーである必要があります。SIMフリーとは、「SIMロックがかかっていない状態」を指します。

SIMロックは、スマホ本体を購入した通信キャリア以外の回線が利用できないよう、ロックすることです。

例えばNTTドコモから購入したスマホにSIMロックがかかっている場合、NTTドコモの回線以外でそのスマホを使うことはできません。

オーストラリアでeSIMを利用したいなら、お手持ちのスマホがSIMフリーかどうか確認し、もしSIMロックがかかっている場合には、解除しなくてはなりません

SIMロックがかかっているかどうかは、次の方法で確認できます。iPhoneの場合は、以下の手順です。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「情報」をタップ
  4. 「SIMロック」の項目を確認

Androidの場合は、以下の手順で確認します。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「端末情報」をタップ
  3. 「SIMカードの状態」をタップ
  4. 「ステータス」を確認(「許可」であればSIMフリー、「未許可」であればSIMロックがかかった状態)

もしSIMロックがかかっていた場合には、各キャリアに解除を依頼しなくてはなりません。SIMロック解除は、各キャリアの店舗、電話、公式サイトから依頼可能です。

※SIMロックの解除について、詳しくはこちらをご覧ください。

基本的に申し込み後のキャンセルはできない

eSIMは、申し込んですぐに利用開始できます。プリペイドSIM(SIMカード)やレンタルWi-Fiのように、SIMカードやWi-Fiルーターの受け取りまで待つ必要はありません。

しかし逆に、申し込み後にキャンセル可能なタイミングを逃しやすいとも言えます。

SIMカードやレンタルWi-Fiの場合、出荷前であればキャンセルできる事業者が多いです。

eSIMの場合も、プロファイルデータをダウンロードする前だったり、まだスマホ本体にプロファイルを設定する前だったりすれば、キャンセルできる事業者もあります。

ただ、これらの操作は申し込み後すぐにおこなわれることが多いため、キャンセルしたいと思ったときにはすでに手遅れになっている可能性が高いです。

そのため、申し込みは慎重におこなう必要があります。

eSIMは削除してはならない

一度設定したeSIMのプロファイルデータは、削除しないようにしましょう。

eSIMを設定したあと、なんらかの不具合で正常に使えない場合があるかもしれません。SIMカードであれば、一度カードを抜き出し、再度挿入することで使えるようになるケースもあります。

しかしeSIMの場合も同じように、「一度プロファイルデータを削除し、再度設定してみよう」と考えるのは危険です。

eSIMの場合、1回の申し込みでスマホ本体にeSIMを設定できるのは1回だけです。削除して再度設定したい場合、eSIMの再発行が必要となり、ほとんどの事業者で手数料がかかってしまいます。

オーストラリアで使うeSIMの選び方

オーストラリアで使うeSIMは、特に以下の観点を重視して選ぶのがおすすめです。

  • 納得できる利用料金のものを選ぶ
  • 必要な利用容量を満たすものを選ぶ
  • なるべく国内事業者の提供するものを選ぶ
  • 長期滞在の場合には現地のeSIMもおすすめ

それでは1つずつ見ていくことにします。

納得できる利用料金のものを選ぶ

海外旅行は何かとお金がかかるものです。想定外の出費が必要となるケースもあるでしょう。であれば、オーストラリア滞在中のインターネット料金も、できるだけ抑えようと考える方が多いのではないでしょうか。

既述のとおり、eSIMは、レンタルWi-Fiや国際ローミングなどと比べ、利用料金が安価なことが多いです。

しかし、利用料金は提供事業者によって異なっており、必ずしも全てのeSIMが安価とは限りません。

具体的に自分の滞在日数を踏まえて利用料金を計算し、複数の事業者間で比較してみると良いでしょう。

必要な利用容量を満たすものを選ぶ

利用料金が安価であったとしても、オーストラリアで必要なだけ快適に使えなくては意味がありません。

実際に自分がオーストラリアで必要なデータ容量を試算し、十分な利用容量を満たすeSIMを選びましょう。

「実際に自分に必要なデータ容量なんて、検討がつかない」という方もいるかもしれません。そういう方は、これまで自分が実際に使ってきたデータ容量を確認するのがおすすめです。

現在契約中のキャリアや格安SIMの公式サイトからマイページにログインすれば、実際の自分のデータ利用量の履歴が確認できるでしょう。

海外では、国内以上にインターネットを必要とするタイミングが生じるので、国内での実際の利用量よりも少し多めのものを選ぶのがおすすめです。

なるべく国内事業者の提供するものを選ぶ

eSIMは日本国内で提供されているものもありますし、現地で提供されているものもあります。どちらもeSIMとしては同じですが、特に海外旅行初心者の方には、国内事業者の提供するeSIMをおすすめします

主な理由は以下のとおりです。

  • 申し込みなどの際に、英語が必要となる可能性が高い
  • 契約内容などを英語で読む場合、日本語で読む場合に比べて誤解する可能性が高い
  • トラブルの際、日本語での問い合わせやサポートに対応していない場合がある

英語で十分にコミュニケーションがとれ、海外旅行に慣れている方なら、問題なく利用できるでしょう。

長期滞在の場合には現地のeSIMもおすすめ

オーストラリアでの滞在期間が長期に渡る場合、逆に現地のeSIMもおすすめです。なぜなら、利用期間が長い場合には利用料金の面で、現地のeSIMの方がお得になる可能性が高いからです。

自分の滞在期間を踏まえ、実際に利用料金を計算し、比較してみると良いでしょう。

現地のeSIMの方が割安で英語に不安がないのであれば、現地のeSIMもおすすめです。

HISモバイルのTrip SIM

HISモバイルでも、海外対応の”Trip SIM”というサービス(eSIM、プリペイドSIMから選択可能)を提供しています。

2024年8月1日〜10月31日23:59まで、旅行会社HISとのコラボ企画で、20%OFFの学生応援キャンペーンも実施中です。

オーストラリアで利用可能なプランは、全部で13種類あります。

無制限プラン(一定期間、無制限でインターネットが利用可能)と期間内定量プラン(一定期間、決められたデータ容量でのインターネットが利用可能)に分かれており、自分の滞在期間や必要なデータ容量を踏まえて選択可能です。

※HISモバイルのTrip SIMについて、詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

本記事では、eSIMとは何か、オーストラリアでeSIMを使うメリットやデメリット、eSIMの選び方などを紹介してきました。

eSIMは利便性が高く、利用料金も安価なものが多いため、おすすめできる選択肢の1つです。

ただし、対応機種や提供事業者が少ない点、複数端末・複数人での利用には適していない点などのデメリットもあります。

ご自分のオーストラリア滞在を具体的に踏まえ、ぜひベストな選択をしてください。

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