
iPhoneおすすめ機種~性能や機能と予算に合わせたおすすめモデル
2025.02.28
今回のテーマはiPhoneのおすすめ機種についてです。
はじめてiPhoneを購入しようと検討中の方、新しいiPhoneに機種変更しようと検討中の方は、何を基準にiPhoneを選べばよいのか頭を悩ませていることでしょう。
iPhoneは決して安い買い物ではないだけに、失敗したくない、購入して自分に合わなかったらどうしよう…と不安要素ばかり募って決めかねている方も少なくないはずです。
今回は、iPhoneの性能や機能、そして肝心の価格に焦点をあてて、おすすめ機種を選んでみようと思いますが、実は筆者も昨秋にiPhoneを買い替えたので、その経験も踏まえて筆者なりのおすすめ機種を選びたいと思います。
おすすめ機種が選びにくいiPhone

iPhoneは、おすすめ機種を選びにくいスマホです。
iPhoneはどの世代のどの機種から新しいモデルに乗り換えても、UI(ユーザーインターフェース)や操作感に統一性があり、機種を買い替えても、使い方がまるで分からない、操作に迷うといったことがないように作られています。
例えば、iPhone 8シリーズまでのiPhoneには本体中央下部に「ホームボタン」が設置されていましたが、iPhone X以降の全画面モデルではホームボタンが廃止されました。
しかし、ホームボタンがなくなったことでiPhoneのUIや操作が大きく変化したか…というと、ホーム画面へ戻る際の操作が「ホームボタン押下げ」から「画面下端跳ね上げ」に変わっただけで、他の操作や機能は大きな違いはなく操作に迷うことはありませんでした。
そうしたUIや操作感の統一性によって、歴代iPhoneはどの機種もすべてが「これぞApple iPhone」といったモデルに仕上がっており、「これは他のiPhoneとは明らかに違う」といったモデルは存在しません。
また、iPhoneはAppleが企画・製造・販売するスマホで、Apple以外のメーカーのiPhoneは存在しません。したがって、Android-OSを使って数多くのメーカーが独自性を競うAndroidスマホと違って、メーカーごとの独自性に富んだ特徴的なモデルが存在しないということでもあります。
これは、逆に言えば「どのモデルも代り映えがしない」「新しいiPhoneになった実感に乏しい」といった評価に繋がりやすい点でもあります。
実際に筆者も、昨秋に4年間使用したiPhone 12 Pro Maxから、最新のiPhone 16 Plusに買い換えましたが、日々の使用の中で「ここが大きく変わった」「これはiPhone 16ならでは」といった意識はほとんど持ったことがありません。
「換える意味あった?」とさえ思うほど、ごくごく自然に新しいiPhoneに馴染みましたし、性能・機能、操作にも全く違和感を感じずに使うことができています。
そういった意味で、他の機種よりも突出して出来のよいiPhoneというものが存在しないため、おすすめ機種を絞り込むのが難しいスマホであると言えるのです。
おすすめiPhoneの基準をどこに置くのか

とはいえ、iPhoneにも寿命があって(それは大抵の場合バッテリーの劣化)、いつかは買い替える時が来るので、「おすすめ機種がない」のでは困ります。
そこで、何を基準に「おすすめ」なのかを自分なりに定めることで、その基準に見合うおすすめiPhoneを選ぶことは可能ではないかと思います。
以下のような基準で選んでみてはいかがでしょう。
(1)現時点での最高性能・機能を求める
(2)日常の使用が便利で快適であれば新しさにはこだわらない
(3)日常の便利・快適さを維持しつつコスパのよい機種
現時点での最高性能・機能を求めるならiPhone16
購入時点で、最もハイパフォーマンスであり、最新の機能満載のハイエンド機であることを重視するのであれば、答えは簡単です。
現時点での最新モデルは「iPhone 16」シリーズであり、性能や機能面で見て最高峰と位置づけられるのは「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」です。
A18チップ採用
iPhone 15に搭載されたチップは「A16」、iPhone 15 Proに搭載されたチップは「A17 Pro」でした。
iPhone 16シリーズでは、ベーシックなiPhone 16/16Plusでも「A18」を採用しています。iPhone 15から一気に2世代のステップアップになっています。
さらにiPhone 16 Pro/16 Pro Maxでは現時点での最高峰チップ「A18 Pro」を採用しています。
ベーシックなiPhone 16/16 Plusでも「A18」を採用したのは、次項で紹介する『Apple Intelligence』の動作のために必要なステップアップと考えられます。
Apple Intelligence
Apple Intelligenceは、パーソナルインテリジェンスシステムです。文章を書く校正する要約する等の文章作成支援機能や、メール管理機能、音声コマンドによるタスクの実行など、ユーザーの生産性や効率性を向上させる手助けをします。
ただし、日本語版の開始は2025年内となっており、現時点では日本国内での利用はできません。
48MPの超高解像度写真と空間写真・ビデオ撮影
メインカメラがFusionに進化し、48MPの超解像度写真の撮影がベーシックモデルでも可能になりました。またマクロ撮影もベーシックモデルで可能になりました(ProモデルではiPhone 14 Proから48MP撮影・マクロ撮影が可能)。
また、写真やビデオの3D撮影が可能になり、「Apple Vision Pro」での体験が可能になりました。
カメラコントロール
iPhone本体右側面下部に新たに設けられたボタンで、このボタンをクリックすることで、カメラの起動やタッチ、ズームなどカメラのコントロールが容易に行えます。
さらに、カメラコントロール上で指でスライドさせるだけで、露出や被写界深度の調整が可能です。
アクションボタン
iPhone本体左側面上部の従来の「ミュート(消音)」スイッチに替わって設けられたボタンでユーザーが任意でアクションを設定して利用できます。利用可能なアクションは以下の通りです。
・サイレントモード
・カメラ起動
・ボイスメモ
・フラッシュライト
・ショートカット
このようなiPhone 16から搭載された機能を使いたい場合には、他に選択肢はありません。また、A18/A18 ProチップをはじめとするiPhone 16/16Proのパフォーマンスが必須と言う場合にも他の選択肢はなく、iPhone16シリーズ一択となります。
日常利用が便利で快適であれば旧モデルでも構わない
機種 | iPhone16 | iPhone15 | iPhone14 | iPhone15Pro | iPhone14Pro | iPhone13Pro |
画面 | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.1インチ |
CPU | A18 | A16 | A15 | A17 Pro | A16 | A15 |
カメラ | Fusion:48MP f/1.6 超広角:12MP f/2.2 | メイン:48MP f/1.6 超広角:12MP f/2.4 | メイン:12MP f/1.5 超広角:12MP f/2.4 | メイン:48MP f/1.78 超広角:12MP f/2.2 望遠:12MP f/2.8 | メイン:48MP f/1.78 超広角:12MP f/2.2 望遠:12MP f/2.8 | メイン:12MP f/1.5 超広角:12MP f/1.8 望遠:12MP f/2.8 |
光学ズーム | 0.5x/1x/2x | 0.5x/1x/ 2x | 0.5x/1x | 0.5x/1x/ 2x/3x | 0.5x/1x/ 2x/3x | 0.5x/1x/ 3x |
マクロ撮影 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Dynbamic Island | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
コネクタ | USB-C | USB-C | Lightning | USB-C | Lightning | Lightning |
Face ID | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
5G | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
MagSafe | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Apple Pay | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ストレージGB | 128/256/512 | 128/256/ 512 | 128/256/ 512 | 128/256/512/ 1T | 128/256/512/ 1T | 128/256/512/ 1T |
バッテリー | 3,561mAh | 3,349mAh | 3,279mAh | 3,274mAh | 3,200mAh | 3,095mAh |
Apple Intelligence | 〇 | × | × | △ | × | × |
カメラ コントロール | 〇 | × | × | × | × | × |
アクション ボタン | 〇 | ミュート | ミュート | ミュート | ミュート | ミュート |
日常の利用において、不便なく快適に使えれば最新モデルであることにこだわらない、性能機能はハイエンドでなくても構わないという方は、旧モデルを検討しても良いかもしれません。
上の表は、直近4年間(2021-2024)に発売されたiPhoneの中で、画面サイズ6.1インチのモデルの代表的な性能・機能の比較一覧です。
重視ポイントごとに対応する機種をピックアップします。
(1)CPU(チップ)
(2)48MPの超高画質撮影
(3)光学ズーム2倍以上
(4)マクロ撮影
(5)ダイナミックアイランド
(6)UCB-C対応
CPU(チップ)
A18 Pro…iPhone16 Pro/16 Pro Max
A18 … iPhone 16/16 Plus
A17 Pro…iPhone 15 Pro/15 Pro Max
A16…iPhone 15、iPhone 14 Pro/14 Pro Max
A15…iPhone 14、iPhone 13 Pro/13 Pro Max
A18/A18 Proを採用しているのは「iPhone16」シリーズのみです。
A17 Pro採用は「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」のみです。
A16は、「iPhone 15」と「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」で採用されています。
A15は、「iPhone 14」と「iPhone 13 Pro/13 Pro Max」で採用されています。
48MPの超高画質撮影
48MPの超高画質撮影が可能なのは、
・「iPhone 16」「iPhone16 Pro/16 Pro Max」
・「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」「iPhone 15/15 Plus」
・「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」
です。
ただし、同じ48MPの超高画質撮影でも、iPhone 16に搭載の「Fusionレンズ」は従来のレンズと以下の点で異なります。
・クアッドピクセル技術採用
・光学5倍ズーム採用
・暗所撮影性能向上
・AI技術を幅広く活用した画像処理が可能
光学ズーム2倍以上
光学ズーム2倍以上が可能なのは、
・「iPhone 16」(0.5/1.0/2.0x)
・「iPhone16 Pro/16 Pro Max」(0.5/1.0/5.0x)
・「iPhone 15/15 Plus」(0.5/1.0/2.0)
・「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」(0.5/1.0/2.0/3.0x)
・「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」(0.5/1.0/2.0/3.0x)
・「iPhone 13 Pro/13 Pro Max」(0.5/1.0/3.0x)
です。
最新モデルiPhone 16、iPhone16 Pro/16 Pro Maxでは5倍の光学ズームが可能です。
iPhone 15シリーズ以前のモデルで、3倍光学ズームが可能なのは、iPhone 13/14/15のProモデルのみ、各ベーシックモデルでは最大2倍となっています。
光学ズームのメリット iPhoneで写真撮影する際に使用するズーム(拡大)機能には「デジタルズーム」と「光学ズーム」の2種類があります。 デジタルズームはデジタル的に写真の一部を拡大する機能で、光学ズームはレンズを動かして焦点距離を変更して被写体を拡大します。 iPhone上でその違いを肉眼で判別するのは難しいですが、デジタルズームは単に画像の拡大なので画質の劣化を伴いますが、光学ズームはレンズの性能や構成で被写体の拡大を行うため劣化の少ない写真となるため、光学ズームの倍率が重要となります。 |
マクロ撮影
マクロ撮影が可能なのは、
・「iPhone 16」「iPhone16 Pro/16 Pro Max」
・「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」
・「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」
です。
iPhone 14 Pro/14 Pro Max以降のProモデルと、iPhone 16/16 Plusでマクロ撮影が可能です。
マクロ撮影とは マクロ撮影とは、被写体に近距離まで近づく撮影方法で、小さな被写体や、被写体の細かなディテールまで高解像度で撮影することができます。また、近距離で被写体に焦点(ピント)を合わせることから、通常撮影より背景ボケの効果が出しやすいといったメリットもあります。 マクロ撮影は、iPhone 15まではProモデル専用の機能でしたが、iPhone 16ではベーシックモデルでもマクロ撮影が可能になっています。 |
ダイナミックアイランド
ダイナミックアイランドを装備しているのは
・「iPhone 16」「iPhone16 Pro/16 Pro Max」
・「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」「iPhone 15/15 Plus」
・「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」「iPhone 14/14 Plus」
ダイナミックアイランドとは ダイナミックアイランドとは、iPhone 14 Pro/Pro Maxから採用された機能で、従来のインカメラなどを納めていたパンチホールをより活用し、画面上部中央に楕円形部分に通知やアクティビティを表示できるようになりました。 |
USB-C対応
コネクタに「USB-C」を採用しているのは、
・「iPhone 16」「iPhone16 Pro/16 Pro Max」
・「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」「iPhone 15/15 Plus」
です。それ以外はすべて「Lightning」です。
USB-Cコネクタとは iPhoneと外部機器を接続したり充電の際に使われる接続ポートの形状のことで、iPhoneでは長年「Lightning(ライトニング)」コネクタが採用されてきましが、iPhone 15シリーズから「USB-C」が採用されました。LightningからUSB-Cコネクタに変更になったことで、データ転送速度は最大480Mbps→40Gbps、電力供給は最大18W→100Wに大きく進化しており、高速データ通信や高出力充電に対応しています。 |
その他
このほか、ストレージ容量に1TBを選べるのは、13以降のPro/Pro Maxモデルのみです。
バッテリー容量はモデルが新しくなるごとに少しずつ拡大していますので、バッテリーの持ちにも若干影響している可能性はありますが、数十分・数時間といった大きな差は体感できるほどではありません。
また、iPhone 16で話題の「Apple Intelligence」は、iPhone 16シリーズと、iOS18.1以降にアップデート済のiPhone 15 Pro/15 Pro Maxでも利用可能です。
こうして直近4年間で発売されたiPhoneの機能を比較して見ると、「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」で『Apple Intelligence』を利用できるなど高性能・高機能ぶりが目立ちますが、さらに1世代前の「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」がiPhone 16に匹敵する性能・機能を有しており、改めて優秀なモデルであったことがわかります。 |
最新モデルと歴代モデルの価格比較

機種名 | Apple Store | 中古端末相場 |
iPhone 16 128GB | 124,800円 | – |
iPhone 15 128GB | 112,800円 | 9~11万円 |
iPhone 14 128GB | 95,800円 | 6~8万円 |
iPhone 16 256GB | 139,800円 | – |
iPhone 15 256GB | 127,800円 | 11~12万円 |
iPhone 14 256GB | 110,800円 | 7~9万円 |
iPhone 16 512GB | 169,800円 | – |
iPhone 15 512GB | 157,800円 | 12~14万円 |
iPhone 14 512GB | 140,800円 | 10~12万円 |
iPhone 16 Pro 128GB | 159,800円 | – |
iPhone 15 Pro 128GB | – | 12~14万円 |
iPhone 14 Pro 128GB | – | 9~11万円 |
iPhone 13 Pro 128GB | – | 7~9万円 |
iPhone 16 Pro 256GB | 174,800円 | – |
iPhone 15 Pro 256GB | – | 13~16万円 |
iPhone 14 Pro 256GB | – | 10~12万円 |
iPhone 13 Pro 256GB | – | 8~10万円 |
iPhone 16 Pro 512GB | 204,800円 | – |
iPhone 15 Pro 512GB | – | 14~18万円 |
iPhone 14 Pro 512GB | – | 11~15万円 |
iPhone 13 Pro 512GB | – | 9~11万円 |
iPhone 16 Pro 1TB | 234,800円 | – |
iPhone 15 Pro 1TB | – | 17~21万円 |
iPhone 14 Pro 1TB | – | 12~15万円 |
iPhone 13 Pro 1TB | – | 9~13万円 |
この項では、iPhone14/15/16のAppleStoreの価格と、iPhone 13Pro/14Pro/15Proの中古端末の価格相場を比較しています。
あまり高額な出費は避けたいことから予算上限を10万円とした場合、ベーシックモデルでは、Apple Store(新品)でiPhoe 14 128GBのみが購入対象となります。また、iPhone 15 125GBや、iPhone 14 256GBが、1万円上乗せで手が届く範囲となります。
Proモデルでは、10万円の予算では中古端末が購入対象となります。
「iPhone 13」の全ストレージと、「iPhone 14 Pro 128GB/256GB」が検討対象となります。「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」は、128GBモデルが約2万円の上乗せで手が届きそうです。
前項で、性能・機能においてベーシックなiPhone 16に肩を並べるような高パフォーマンスぶりを示した「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」が価格の面でも、128GB/256GBなら10万円の予算内で購入対象となっています。 「iPhone 13 Pro/13 Pro Max」なら10万円で少しお釣りが来そうですが、「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」では2万円ほどの上乗せが必要となりそうです。 |
実際にiPhone 16を購入した筆者の感想

筆者は、2024年秋にそれまで使用していたiPhone 12 Pro Maxから、ベーシックモデルのiPhone 16 Plusへと機種変更を行いました。
新しいiPhoneに買い替えた理由は、iPhone 12 Pro Maxが購入から4年目になっていたことと、「Apple Intelligence」に興味があったためです。
しかし、Apple Intelligenceは日本での利用は2025年以降となっており、現時点では利用できませんし、その他の新しい機能「アクションボタン」や「カメラコントロール」などはあまり利用していません。
正直な感想を言えば、「買い替えなくてもよかったのでは?」です。もちろん性能・機能共に大幅に進化・刷新されているのですが、「Apple Intelligence」以外で、これまでにないまったく新しい機能というのはほとんどありません。
例えば、アクションボタンの場合、様々な機能を割り振ることができます。
・消音モードON/OFF
・集中モードON/OFF
・カメラ起動
・フラッシュライト点灯
・ボイスメモ
・音楽を認識(Shazam)
・翻訳
・拡大鏡
・コントロール(指定機能のコントロール)
・ショートカット呼び出し(指定のショートカット)
・アクセシビリティ(指定の機能)
・アクションなし
を選べますが、元々消音ボタンだったので、アクションボタンに変わっても機能は消音のままですので、アクションボタンに変更になっても何も変わりません。
消音以外の機能は、ドックにアプリを入れておけばアクションボタンを操作せずに起動することは可能で、これまでもそうして不自由なく使ってきたので、特にアクションボタンが「なくてはならない」とは感じません。
「カメラコントロール」についても同様で、新たなボタンに割り振られた機能はこれまでもアプリ内で使えた機能であり、あえてカメラコントロールボタンを使って慣れない操作をするより、従来からのやり方を踏襲していて不都合は何もありません。
48MPの超高画質撮影も、撮影した写真はSNSやブログなどネット上での利用ばかりで写真プリントすることがないため、48MPの恩恵は特に感じません。
唯一、日々の生活でメリットとして実感するのは、コネクタのUSB-C化です。100W出力が可能な機器と接続することで非常に高速充電が可能となりました。
そう考えると、買い替えは3万円ほど割安に購入できる「iPhone 14 Pro Max」でよかったのではないかと感じます。また、USB-Cコネクタにこだわるなら「iPhone 15 Pro Max」でよかったのではないかと思います。
この先、「Apple Intelligence」日本語版がリリースされて、使い勝手が大幅に向上して印象が大きく変わる可能性もありますが、少なくとも、現時点では今回の買い替えは「大成功」とは思えない…というのが正直な感想です。
iPhoneのおすすめ機種 まとめ
ここまで、3つの観点からiPhoneをみてきました。
(1)現時点での最高性能と最新機能を有していること
(2)日々の利用で便利で快適であること、最新機能にはこだわらない
(3)予算10万円で購入できること
(1)の「現時点での最高性能と最新機能を有していること」を満たすのは、現時点での最新モデルの上位機種である「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」一択です。
(2)の「最新モデルにこだわらず、日々の利用が便利で快適であること」を満たすのは、意外にも、USB-CコネクタをいてiPhone 16とほぼ肩を並べる性能・機能を有する「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」をおすすめといたします。
(3)の「予算10万円で購入できること」を満たすのは、ベーシックモデルでは「iPhone 15(128GB)」、Proモデルでは 「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」が当てはまりますが、前項(2)の条件を加味すると、 「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」がおすすめとなります。
以上のようなことから、本稿でのおすすめiPhoneは、最高性能・最新機能を求めるなら「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」、日々の生活で便利に快適に使うのであれば「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」をおすすめ機種と結論づけることといたします。
皆さんのiPhone購入の参考になれば幸いです。
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