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iPhoneを安く買う方法~購入コストをできるだけ安くするための考察

iPhoneをできるだけ安く買いたい時、どこでどうやって買えばいいのかを考えます。公式サイトや大手キャリア、サブブランド、さらには中古端末という選択肢も。iPhoneの購入コストを抑えてiPhone総額や月の負担額を減らす買い方を検証します。

今回のテーマは「iPhoneを安く買う」です。

世界シェアでは3割程度のiPhoneが、日本では7割ほどと多くの人に愛されているiPhoneですが、近年、半導体不足やコロナ禍に始まった材料や部品、研究開発費の高騰、さらには円安の影響などによって、iPhoneの価格は非常に高額となっています。

iPhone購入にあたっては、いかに安く低負担で購入できるかが高い関心事となっています。

今回は、高価なiPhoneをいかに安く購入するかについて、購入先や購入方法などを検討してみます。

iPhoneを安く買うとはどういうこと?

ひとくちに「iPhoneを安く買う」と言っても様々な「安さ」があります。

・『総額でいくら支払うのか』

購入品の価格、つまり総額が商品の絶対的な「安さ」の目安という側面があります。iPhoneの場合でも、「総額いくらで買ったのか」は最もわかりやすく「安さ」を表しています。

・『月々の支払額がいくらなのか』

高額な商品を購入する場合に、いくら総額が割安でも一括で支払うとなると大きな負担となる場合があります。総額が少し割高になっても、分割支払いすることで、月の負担額を小さくすることができ、これも一つの「安さ」の表し方といえます。

・『iPhoneが自分のものにならなくても買ったことになるのか』

昨今の分割支払いの一つの形態として「残価設定型ローン」があり、大手キャリアなどでiPhoneを購入する際にもよく利用される仕組みです。ただ「残価設定型ローン」の場合、iPhoneの名義は購入者ではなく大手キャリアになるケースがあり、それで「買った」ことになるのか、それでは「レンタル」ではないのか…といった疑問が生じます。

「安く買った」という場合、総額や月の負担額(つまり金額)に重きを置くのか、「所有」に重点を置くのか、所有せずとも「安く使えればよい」のかなど、考え方の違いでどのケースが「安く買った」ことになるのかは、購入者の考え方次第といった側面があります。

トータルでいくら支払うのか

一般的に、「商品を安く買う」と言った場合、多くは『支払総額』を意味します。

「iPhoneをいくらで買ったのか」は、言い換えるとiPhoneに総額でいくら支払ったのかという意味であり、最もわかりやすい購入コストの表し方です。

仮に、Apple Storeでの定価が129,800円の「iPhone 17 256GB」を、109,800円で購入できたとすれば、支払総額として2万円安く買えたことになります。

月々いくら支払うのか

「月々いくら支払うか」も購入コストを表す数値としてわかりやすいものです。

前項「総額」の事例で言えば、いくら2万円安く10万円になったとしても、その額を一度に支払うということになれば大きな負担になります。つまり、一度に出費する額として「高すぎる」ことになるわけです。

つまり、購入総額として2万円「割安」だったはずが、一度の支出として考えた場合には「割高」だということになります。

そこで大手キャリアでは、総額としては安くないけれど、月の負担を小さくするようないわゆる「残価設定型」の購入プログラムが提供されています。返却することを前提に、返却時のiPhoneの価値をあらかじめ購入額(=支払い額)から差し引いた上で、分割支払いすることで毎月の負担額を抑えられるように設計されています。

つまり、総額としては「割高」だけれど、月の負担額としては「割安」ということになります。

iPhoneは自分のものになるのか

大手キャリアなどが提供する「残価設定型購入プログラム」は、支払期間中のiPhoneは購入者のものにはならず、販売者(大手キャリア)の所有となるケースが多く、これは、厳密な意味では「購入」ではなく、「レンタル」に近いと考える場合もあります。

「iPhoneを安く買う」という目標において、重視するのは「iPhoneを安く使う」ことができればいいのか、「安くiPhoneを所有する」ことなのかといった違いがあります。

つまり、1~2年後にiPhoneを返却することを前提にして、自分の名義にならない「残価設定ローン」は、負担額が割安だからといって、果たして「買った」ことになるのか…ということです。

「返却」と言う言葉は購入品や所有物には使いません。借りたものに対して使う言葉ということを考えると、やはり「残価設定型購入プログラム」はレンタルだというイメージが強いかもしれません。

そうした意味で、「安くiPhoneを使う」ことができればよいユーザーは、残価設定型購入プログラムを歓迎しますが、「iPhoneを安く所有する」ことが重要なユーザーは、残価設定型購入プログラムをあまり評価しないはずです。

ただし、iPhoneを返却せずにそのまま利用し続けることも可能で、その場合には残債を清算する必要があります。場合によっては、残債を新たに分割払いで支払えるケースもあります。残債を清算、再分割を完済した場合には、iPhoneを「所有」することになります。

Apple StoreのiPhone価格

iPhoneは、開発・製造・販売元であるApple自身がApple Storeにて販売しており、基本的にはApple Storeでの販売価格がiPhoneの正式な「価格」となります。

 ストレージ容量価格(税込)36回分割
iPhone 17256GB129,800円3,605円×36回
iPhone Air256GB159,800円4,438円×36回
iPhone Pro256GB179,800円4,994円×36回
iPhone Pro Max256GB194,800円5,411円×36回

こちらは、現行「iPhone 17」シリーズ各機種の最小ストレージモデルの価格です。

Apple Storeでの購入の場合、無金利のAppleローンを利用することができ、36回均等払いで購入することができます。

※24回目に新しいiPhoneに買い替えられるオプションあり

36回分割払いの「ペイデイあと払いプランApple専用」を利用した場合、24回目に新しいiPhoneに買い替えオプションが選択可能です。下取り額をAppleが保証し、残り12か月分の残債を完済することが可能です。

仮に24回目時点の下取り価格が残債金額を上回る場合には、Appleギフトカードで差額が支払われ、Apple製品の購入に充てることが可能で、次のiPhone購入費用の一部にも充当可能です。

大手キャリアのiPhone価格(総額比較)

機種キャリア本体価格Apple Store差額
iPhone 17 256GBNTTドコモ152,900円+23,100円
 au152,900円+23,100円
 Softbank159,840円+30,040円
 楽天モバイル146,800円+17,000円
 Apple Store129,800円
iPhone Air 256GBNTTドコモ193,930円+34,130円
 au193,900円+34,100円
 Softbank193,680円+33,880円
 楽天モバイル185,900円+26,100円
 Apple Store159,800円
iPhone Pro 256GBNTTドコモ214,940円+35,140円
 au214,900円+35,100円
 Softbank219,600円+39,800円
 楽天モバイル207,900円+28,100円
 Apple Store179,800円
iPhone Pro Max 256GBNTTドコモ240,900円+46,100円
 au240,900円+46,100円
 Softbank240,480円+45,680円
 楽天モバイル234,800円+40,000円
 Apple Store194,800円

価格は税込表示
※楽天モバイルの分割支払いは楽天カード決済必須

こちらは、iPhone 17シリーズ各機種の256GBモデルを大手キャリアとApple Storeで購入した場合の支払総額とApple Storeとの差額一覧です。

各機種で最も小さい差額は楽天モバイルのiPhone 17(256GB)で17,000円差、最大でauのiPhone 17 Pro Maxで46,100円の差があります。

大手キャリアのiPhone価格は、店頭でのサポートやサービス等の対価を上乗せしているためです。店頭サービスやサポートが不要な場合には、Apple Storeで購入すれば2~4万円程度のコストダウンになります。

支払総額で比較した場合に最も安く購入できるのは「Apple Store」です。キャリアでは、機種に関わらず「楽天モバイル」が最安となります。

大手キャリアのiPhone価格(購入プログラム利用)

NTTドコモ・au・Softbank・楽天モバイルの大手キャリアでは、2年後の下取り価格を支払い元金から差し引いた上で分割支払いが可能な「残価設定型」の購入プログラムを提供しています。

購入プログラムは、大手キャリア各社で名称が異なりますが、2年後の下取り額を分割支払い元金から差し引いて、月の支払額を低くしている点は共通です。

・NTTドコモ…スマホおかえしプログラム
・au…スマホトクするプログラム
・Softbank…新トクするサポート
・楽天モバイル…買い替え超トクプログラム

大手キャリアのiPhone価格~購入プログラム機種変更

機種キャリア月負担額合計負担額
iPhone 17 256GBNTTドコモ3,322円×1回
3,319円×22回
76,340円
 au2,828円×1回
2,826円×22回
65,000円
(※1)
 Softbank1円×12回
4,439円×12回
44,012円(12回)
75,280円(24回) (※2)
 楽天モバイル3,058円×24回73,392円
(※3)
iPhone Air 256GBNTTドコモ4,586円×23回105,478円
 au3,542円×1回
3,539円×22回
81,400円
(※1)
 Softbank4,035円×12回
4,035円×12回
92,420円(12回)
118,840円(24回)
(※2)
 楽天モバイル3,873円×24回96.840円
(※3)
iPhone Pro 256GBNTTドコモ5,710円×23回131,330円
 au4,010円×1回
3,995円×22回
91,900円
(※1)
 Softbank4,575円×12回
4,575円×12回
104,400円(12回)
131,800円(24回)
(※2)
 楽天モバイル4,331円×24回103,944円
(※3)
iPhone Pro Max 256GBNTTドコモ5,098円×23回117,254円
 au4,370円×1回
4,365円×23回
100,400円 (※1)
 Softbank5,010円×12回
5,010円×12回
115,120円(12回)
142,240円(24回)
(※2)
 楽天モバイル4,892円×24回117,408円
(※3)

価格はすべて税込表示
※1)auは「新iPhone機種変更おトク割」(-11,000)適用
※2)Softbankは「特典利用料(22,000円)」「早期利用料」が必要
※3) 楽天モバイルは「楽天カード」での支払いが必須
※3) 楽天モバイルは返却時に事務手数料3,300円が必要

上記は「機種変更」としてiPhone 17シリーズ( 256GBモデル)を残価設定型の購入プログラムにて購入した場合の月負担額と合計負担額の一覧です。

「機種変更」とは、キャリアへの新規契約を伴わないため、各社とも「新規契約」や「MNP乗り換え」時よりも若干割高な価格設定となっています。

24回分割払いで見た場合、「新iPhone機種変更おトク割」の-11,000円が含まれるため「au」が最安となっています。

また「iPhone 17」限定ですが、12回で返却した場合はSoftbankが最小の合計負担額となっています。ただし、「特典利用料22,000円」が別途必要です。

楽天モバイルは、総額では最安ですが、購入プログラムを利用した場合の月額負担は最安とはなっていないので注意が必要です。

【Softbank「早期利用料」とは】
「特典A」を早期(13か月目に端末返却)に利用する場合に、端末価格に応じて支払う料金で、0円~33,000円の幅があり端末によって金額が異なります。

大手キャリアのiPhone価格~購入プログラム新規契約

機種キャリア月負担額合計負担額
iPhone 17 256GBNTTドコモ2,458円×23回56,540円
 au2,468円×1回
2,456円×22回
56,500円
 Softbank415円×12回
415円×12回
26,980円(12回)
31,960円(24回) (※2)
 楽天モバイル3,058円×24回73,392円
(※3)
iPhone Air 256GBNTTドコモ4.070円×23回48,840円(12回)
93,610円(23回)
 au4,026円×1回
4,017円×22回
92,400円
 Softbank1円×12回
5,379円×12回
44,012円(12回)
86,560円(24回)
(※2)
 楽天モバイル3,873円×24回96.840円
(※3)
iPhone Pro 256GBNTTドコモ4,524円×23回54,296円(12回)
104,052円(23回)
 au4,494円×1回
4,473円×22回
102,900円
 Softbank1円×12回
6,099円×12回
49,512円(12回)
95,200円(24回)
(※2)
 楽天モバイル4,331円×24回103,944円
(※3)
iPhone Pro Max 256GBNTTドコモ5,193円×23回62,337円(12回)
119,439円(23回)
 au4,854円×1回
4,843円×23回
111,400円
 Softbank830円×12回
6,402円×12回
64,960円(12回)
108,784円(24回)
(※2)
 楽天モバイル4,892円×24回117,408円
(※3)

※2 Softbankは「特典利用料」「早期利用料」が必要
※3 楽天モバイルは「楽天カード」での支払いが必須
※3 楽天モバイルは返却時に事務手数料3,300円が必要

上記は、大手キャリア各社の購入プログラムを利用して新規契約でiPhone17シリーズ(256GB)を購入した場合の月額負担と実質負担額の一覧です。新規契約とは、キャリア加入時に新たに電話番号を取得する契約形態です。

iPhone 17シリーズ各モデルで、12回返却・24回返却いずれでもSoftbankが最安となっています。ただし、iPhone 17 Pro Max(256GB)のみ、NTTドコモでの12回返却時が最安となります。

大手キャリアのiPhone価格~購入プログラムMNP転入

機種キャリア月負担額合計負担額
iPhone 17 256GBNTTドコモ956円×23回22,000円
 au1,500円×1回
1,500円×22回
34,5000円
(※1A)
 Softbank415円×12回
415円×12回
26,980円(12回)
31,960円(24回) (※2)
 楽天モバイル3,058円×24回73,392円
(※3)
iPhone Air 256GBNTTドコモ3,591円×23回43,109円(12回)
82,593円(23回)
 au3,542円×1回
3,539円×22回
81,400円
(※1B)
 Softbank1円×12回
5,379円×12回
44,012円(12回)
86,560円(24回)
(※2)
 楽天モバイル3,873円×24回96.840円
(※3)
iPhone Pro 256GBNTTドコモ4,046円×23回48,554円(12回)
93,058円(23回)
 au4,010円×1回
3,995円×22回
91,900円
(※1B)
 Softbank1円×12回
6,099円×12回
49,512円(12回)
95,200円(24回)
(※2)
 楽天モバイル4,331円×24回103,944円
(※3)
iPhone Pro Max 256GBNTTドコモ4,715円×23回56,595円(12回)
108,445円(23回)
 au4,370円×1回
4,365円×22回
100,400円
(※1B)
 Softbank830円×12回
6,402円×12回
64,960円(12回)
108,784円(24回)
(※2)
 楽天モバイル4,892円×24回117,408円
(※3)

※1A auは「au Online Shopお得割」-22,000円を含む
※1B auは「au Online Shopお得割」-11,000円を含む
※2 Softbankは「特典利用料」「早期利用料」が必要
※3 楽天モバイルは「楽天カード」での支払いが必須
※3 楽天モバイルは返却時に事務手数料3,300円が必要

こちらは、大手キャリア各社の購入プログラムを利用してMNP転入してiPhone17シリーズ(256GB)を購入した場合の月額負担と実質負担額の一覧です。MNP転入とは、他社で使用中の電話番号をそのまま楽天モバイルに移転して使用する契約形態です。機種変更や新規契約よりも優遇される傾向があります。

MNP転入時にiPhone 17シリーズを購入した場合、総額で最も割安なのはNTTドコモです。月額958円×23回の負担でiPhone 17 256GBを持つことができます。

auは、MNP転入時のiPhone 17購入で24回目に端末返却した場合に最も割安な料金設定となっています。auのMNP転入時に限って「au Online Shop お得割_が適用され、11,000円~22,000円が端末価格から割引になります。

Softbankは、月額負担額は新規契約と同額ですが、13か月目返却時の特典「早期利用料」を無料とすることで、支払総額を割安に設定しています。

支払総額で見ればすべてのキャリアでApple Storeより割高になっていますが、月額負担額で見れば、Apple Storeよりも負担が軽減されています。 残価設定型プログラムは、下取り額を支払原価から差し引いた上で分割支払いとなっているので、月の負担を小さくしやすいのです。ただし、下取り額を先に貰っているカタチなので、2年後に端末を返却しても下取り額は手元には残りません。 Apple Storeの場合には、月額負担は少し多いですが、下取り額を先取りしていないため、2年後の買い替え時、あるいは3年後の割賦完済時に下取り額を手にすることができ、次のiPhone購入の資金にすることができます。 月の負担額が小さい大手キャリアの残価設定購入プログラムがお得なのか、月の支払額は大手キャリアより少し多いけれど、2年後・3年後に下取り価格を次の端末購入に充当できるApple Storeがお得なのか、一概にどちらと言い切れないところがあります。

大手キャリアサブブランドのiPhone価格

UQmobileやY!mobileといった大手キャリアが運営するいわゆるサブブランドでは、最新iPhone 17シリーズの取り扱いはありませんが、一世代前のiPhone 16以前のモデルを購入することが可能です。

特に最新モデルにこだわらない、少しでも割安にiPhoneを買いたいという場合には有力な選択肢となり得ます。

iPhone 16 128GB

 端末価格機種変更新規契約MNP転入
UQmobile116,900円1,917円×1回
1,915円×22回
1,917円×1回
1,915円×22回
3円×1回
2円×22回
Y!mobile119,088円2,520円×23回1,830円×23回1,830円×23回

価格はすべて税込表示
※UQmobileのMNP転入時は「オンラインショップおトク割」-44,000円含む

上記は、現行iPhone 17の二世代前の「iPhone 15 128GB」を残価設定型の購入プログラムを利用した場合の端末価格と月額負担です。

大手キャリアでのiPhone 17よりもかなり負担額や月支払い額を抑えることが可能で、特にUQmobileに他社からMNP転入(電話番号以降)した場合には、負担額合計はわずか47円です。

中古iPhoneも割安な選択肢

iPhoneは使用年数が長い傾向にあり、それが1つの特徴でもあり、iPhoneの中古端末が「賢い選択肢」と言われる理由となっています。

中古iPhoneがおすすめの理由はいくつかありますが、代表的なものは以下の通りです。

・バッテリー寿命

スマホのバッテリーは充放電を繰り返すことで充電容量の減少という形で徐々に劣化が進みますが、AppleではiPhoneのバッテリーの耐用期間を充電サイクル500回と見ています。充電サイクル500回は通常使用の場合で約3~5年と見込まれています。

・iOSのアップデート期間

Appleでは、ソフトウエアの更新や、セキュリティ対策のアップデートのため「OSアップデート」を長期間に渡って提供します。iPhoneのOSである「iOS」は過去のモデルでも平均して4~5年は提供され、常に最新のソフトウエアとセキュリティを入手できます。

・UIや操作性の統一

iPhoneはモデルチェンジされても、デザインや基本的な操作性、UI(ユーザーインターフェイス)に統一性があり、長期間の使用でも旧モデルでもあまり古さを感じさせません。 そのため、1~2年落ちの中古端末であっても、一般的な日々の使用には機能・性能とも十分であるケースが多く、中古端末でも高い人気を保っています。

Apple認定整備済製品iPhone

Appleには公式な「認定整備済製品」の制度があり、2023年3月から認定中古iPhoneの販売が開始されました。「認定整備済製品」は、Appleが公式に検査・修理・クリーニングを実施しAppleの公式サイト上で販売する再生品ですが、新品同様の品質と1年間の保証が付属します。

中古スマホ専門店に比べると割高ですが、製造販売元のAppleが公式に整備を行ったiPhoneなので、信頼性は抜群です。本来は新品時しか付帯できない「Apple Care+」への加入も可能で、それだけ高品質であることの証左です。

また、外装や付属品は新品に交換されており、さらに、バッテリーも新品に交換済み、部品交換が必要場場合もすべて純正部品を使用するなど、ほとんど新品同様と言ってもよい品質ですが、発売当時の定価より数万円割安に購入できます。

もう一点、「Apple認定整備済製品」では、発売翌年の次期モデルの発売と同時に公式ラインナップから姿を消す「Pro」モデルが、「認定整備済製品」なら公式サイトで購入できることもメリットの一つです。

「認定整備済製品」は、Apple Trade Inの対象なので、古いiPhoneを下取りに出すことで、「認定整備済製品」iPhoneの値引き購入が可能です。

さらに、Appleローンの適用も可能なので、場合によって金利0%で0~24回分割払いが可能です。

中古iPhoneの懸念点は、バッテリーの劣化と故障や不具合の有無(つまり正常動作)ですが、「Apple認定整備済製品」は純正ならではの高品質な中古端末です。中古iPhoneの購入を考えているなら、まっ先に検討すべき選択肢です。

Apple認定整備済製品

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Amazon整備済み品iPhone

Amazon認定中古iPhoneは、正式には『Amazon整備済み品(Amazon Renewed)』といい、Amazonが定めた品質基準を満たすよう中古品・展示品・開封品などを、Amazon認定業者が検査・修理・清掃処理を施した再生品で、新品同様の機能を持つ中古iPhoneです。

価格が安く、最低180日保証付きで、正常動作チェック済み、外観は「非常に良い」「良い」「可」などのランク付けがあります。SIMフリー端末が多いので通信回線(キャリア)を選ばず使えるのがポイントです。

Amazon整備済みiPhoneを購入する上での注意点は、名称が似ていても『Apple認定整備済製品』ではないことで、Appleが公式に認めた整備済み品ではないことです。

純正整備品とは異なり、バッテリー交換はされていません(80%以上目安)し、出品者によって品質のバラツキが多いことも要注意点です。

それらの点に注意すれば、安価にiPhoneを購入できるよい選択肢とも言えます。

中古スマホ専門店の中古iPhone

市井の「中古スマホ専門店」は、新旧取り混ぜて多くのiPhoneを在庫しています。

いずれも中古品(あるいは新古品)であることから、価格には新品とは異なる評価が加わっています。

・外装やディスプレイのキズ
・付属品や取説、箱の有無
・SIMロックの有無

これらの程度や有無によって価格は様々です。同じモデルでも傷が多ければ割安ですし、同じ程度の品質でも付属品が揃っていなければ割安となります。少し前の端末では、大手キャリアがSIMロックを施している場合にも割安な価格設定となります。

また、購入する際に注意しなければならない中古端末ならではの要素もあります。

・ネットワーク利用制限の有無
・水濡れの有無

これらの点については、販売店の方でチェックを怠っていたり、万が一のための保証制度を設けていない店舗もあるので、端末だけでなく店舗選びも重要です。

MVNOでも中古iPhoneを取り扱い

MVNO(いわゆる格安SIM、格安通信サービス)でも中古iPhoneをラインナップしている場合があります。

Appleは大手キャリアを含む正規販売店以外に新品iPhoneの販売を認めていないので、MVNOでは中古端末を販売しています。多くの場合、旧モデルを割安に提供しています。

HISモバイルでも中古iPhoneを取り扱っています。

HISモバイルの中古iPhoneを

HISモバイルの中古iPhoneを見てみる

実際の負担は通信費を加味して考えるべき

iPhoneを買っただけでは通話も通信もできません。

通信会社と回線契約を結び、料金プランに応じた月額料金を支払うことでiPhoneの機能を利用することが可能となります(一部回線契約なしに利用できる機能もあり)。

そのため、『iPhoneを安く買う』ということが、

・iPhone端末を割安に購入すること

なのか、

・iPhoneの購入費と通信料金を含めた「通信費」総額

として捉えるのかの違いがあります。

例えば、月間に3GB程度しか通信容量を使わないのに、大手キャリアの大容量プランを契約しているのでは、使わない容量の分まで料金を支払っていることになり、無駄が多いと言えます。

自らの利用量に見合った料金プランを選び、その上で、端末購入費を極力抑えることで『通信費』全体としてのコストを圧縮できるのです。

たとえば、月間3GBしか利用しない人が、大手キャリアとMVNOの料金プランを利用した場合を比較してみます。

キャリアプラン月額料金23か月料金合計
NTTドコモドコモmini2,750円/4GB63,250円
auスマホミニプラン4,048円/3GB93,104円
Softbankミニフィットプラン+4,378円/3GB100,694円
楽天モバイル最強プラン1,078円/3GB24,794円
Y!mobileシンプル3S3,058円/5GB70,334円
UQmobileトクトクプラン24,048円/5GB93,104円
HISモバイル自由自在2.0プラン770円/3GB17,710円

上記は、大手キャリア、サブブランド、HISモバイル(MVNO)の3~5GB利用時の月額料金と、23か月間の料金合計です。

これらの金額が端末購入費に上乗せになることを考えれば、いくらiPhoneの購入コストが安かったとしても、通信料金の検討も重要であることがわかります。

iPhoneを安く買う まとめ

ここまで見てきたように、iPhoneを購入する方法はいくつもあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。

大手キャリアの「残価設定型呼応乳プログラム」だけを見ても、すべての契約方法や機種でどこかのキャリアだけが安いわけではなく、新規契約ならここ、MNP転入ならここと最安のキャリアが異なりますし、機種によっても異なります。

最終的にiPhoneを安く買うためにはどこで購入するのがおすすめなのかをまとめます。

・iPhoneを自分で所有したい人

最も購入総額が安いApple Storeでの購入がおすすめです。残価設定ではない(通常のローン)ため、iPhoneの所有者は購入者になります。

Apple正規ローンでPaidyを利用すれば、Apple Storeであっても2年後に端末を買い替えることが可能です。その場合でも残債の支払いは不要となります。

・月の負担額を抑えたい方

支払総額は多少多めでも月の負担額を極力抑えたい場合には、大手キャリアの残価設定型プログラムがおすすめです。

2年後の下取り額を予め支払額から差し引いた上で分割支払いとなるため、月の負担額を抑えることが可能となります。ただし、端末は自分の所有にはなりません(大手キャリアの所有)。また、プログラム通りの特典を得るためには、1~2年後の返却が必須となります。

また、機種変更・新規契約・MNP転入といった契約形態でも各社で価格がことなるので、契約形態によって最安キャリアを見極めてください。

・最新モデルにこだわらず安く購入したい人

大手キャリアのサブブランドで販売している型落ちモデルや、中古専門店やMVNOで取り扱う中古iPhoneがおすすめです。

中でも、Apple Storeの「認定整備済製品」はまっ先に検討すべき選択肢です。新品時より数万円割安なのに、品質は新品同様でAppleがそれを保証しています。さらにApple Care+や、Appleローンの適用など、純正中古品ならではのメリットが魅力です。 それぞれの買い方にメリットもデメリットもあるので、よく吟味の上で購入してください

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