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格安SIMでeSIMを使うのはおすすめ?メリット・デメリットなど整理

2025.12.26

本記事は、格安SIMでeSIMを使うことのメリットやデメリット、注意点や、格安SIMの選び方などを紹介しています。この記事を読めば、自分にとって格安SIMが合っているか、eSIMの利用が合っているか、判断しやすくなるでしょう。格安SIMやeSIM、スマホ台の節約に興味がある方は参考にしてください。

2025年には、大手通信キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)を中心に、スマホ代の値上がりが相次いで起こりました。

円安などにより、日本国内ではスマホ代以外の物価も高騰しており、「生活費を見直したい」「スマホ代などの通信コストを抑えたい」という方が増えているのではないでしょうか。

そんな中、大手通信キャリアよりも安価で通信サービスを提供する格安SIMに乗り換える方が増えてきました。

そして最近は、従来のSIMカードに代わって、eSIMを利用する方も増えています。

そこで本記事では、格安SIMやeSIMとは何なのか、格安SIMでeSIMを使うメリットやデメリット、格安SIMの選び方などを紹介します。

スマホ代を抑えつつも、便利にスマホを使いたい方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事の内容は、執筆時(2025年12月末)のものです。

※本記事で紹介している金額は、税込金額です。

格安SIMとは何か

格安SIMは、その名称の通り、格安で提供されるSIMを指します。具体的には、MVNOと呼ばれる事業者が提供するSIMであり、大手通信キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)よりも安い利用料金で、通話やインターネットなどの通信サービスをスマホなどで利用できます。

大手通信キャリア(MNO)と、格安SIMを提供するMVNOの違いは、自社の通信回線を持っているかどうかです。大手通信キャリアはそれぞれ、自社の通信回線を持っており、それを使って通信サービスを提供しています。

それに対してMVNOは、自社回線を持たず、大手通信キャリアの通信回線を借用することによって通信サービスを提供する事業者です。

自社回線を持つ場合、維持管理や運用のために多くのコストがかかります。そのため、自社回線を持つ大手通信キャリアの通信サービスと、自社回線を持たないMVNOの通信サービス(格安SIM)では、後者の方が安価になりやすいということになります。

事業者大手通信キャリア MNO格安SIMの提供事業者 MVNO
回線自社回線大手通信キャリアから借用
携帯料金一般的に格安SIMよりも高額一般的に大手通信キャリアよりも低額
具体的な事業者NTTドコモKDDIソフトバンク楽天モバイルHISモバイルIIJmio日本通信SIMBIGLOBEモバイルイオンモバイルNUROモバイルなど

eSIMとは何か

eSIMは、”embedded SIM(埋め込まれたSIM)”を略したものです。そしてSIMそれ自体は、”Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)”の略語です。

SIMは、通信サービスの契約情報が記録されたICチップであり、このチップが読み取られることで、スマホなどを使った通信(通話やインターネット)が利用できます。

これまで、SIMは主に、「SIMカード」という形で提供されてきました。SIMカードは、SIMが埋め込まれた小さなプラスチック製のカードであり、このカードを挿入することでスマホを使った通信が可能になりました。

これに対し、最近利用が広まっているeSIMは、「埋め込まれたSIM」という名称通り、あらかじめスマホ本体に埋め込まれたSIMを指します。

新たにスマホ本体にSIMカードを挿入する必要がなく、本体を操作し、あらかじめ本体に内蔵されたSIMに情報を設定するだけで通信サービスが利用開始できます

格安SIMのメリット

先ほど、大手通信キャリア(MNO)と格安SIMの提供事業者(MVNO)の違いを紹介しました。ここでは、大手通信キャリアの通信サービスと比べた際の、格安SIMの主なメリットを確認していきましょう。

  • 利用料金が安い
  • 料金体系がわかりやすい
  • 実際の利用量に合わせてプランが選べる

それでは1つずつ確認していきましょう。

利用料金が安い

格安SIMの最大のメリットは、毎月の利用料金が大手キャリアに比べて安いことです。実際に、大手キャリアから格安SIMに乗り換える方、乗り換えを検討する方の多くは、安い利用料金に注目しているのではないでしょうか。

格安SIMの利用料金の方が安い理由は、既述の通り、自社回線を持っていないことなどが挙げられます。

もちろん、いくら月額利用料金が安かったとしても、快適に使えなければ意味がありません。しかし、利用料金は安くとも、快適に使える格安SIMが見つかる可能性は十分あります。

スマホの利用料金は毎月かかるものですので、少しでも安いプランにできれば、年間を通して大きな節約ができるでしょう

料金体系がわかりやすい

格安SIMの特徴の1つとして、料金体系のわかりやすさが挙げられます。基本的に、以下の内容だけでプランの料金がわかります。

  • 音声通話付き(電話回線を使った通話とインターネットの両方が利用可能)かデータ通信専用SIM(インターネットの利用のみが可能)か
  • 月のデータ容量はどのくらい必要か
  • 定額プランか従量課金制プランか

これだけです。

大手キャリアの場合、紹介されている利用料金に割引や還元などが含まれており、「結局どのプランが一番お得なのか」「自分の場合には実際にいくらかかるのかわかりにくい」など、判断に迷う方もいるのではないでしょうか。

格安SIMは料金プランがシンプルなため、プラン同士を比較すれば、すぐに自分に合ったプランが見つかるでしょう。

実際の利用量に合わせてプランが選べる

ほとんどの格安SIMでは、利用するデータ容量に合わせたプランが細かく設定されています。例えば代表的な格安SIMの1つであるHISモバイルの自由自在2.0プラン(音声通話付きSIM)は、以下のような構成になっています。

データ容量利用料金(月額)
1GB550円
*100MB未満なら280円
3GB770円
7GB990円
10GB1,340円
20GB2,090円 *6分かけ放題付き
30GB2,970円 *6分かけ放題付き
オプション データチャージ200円/1GB *最大100GBまで
オプション 6分かけ放題500円
オプション 完全かけ放題1,480円

自分が実際に使うデータ容量に合わせてプランを選びやすいので、利用料金の無駄が少なくなります

これに対し大手通信キャリアの場合、例えば以下のようなプラン構成になっています。

  • 無制限プラン
  • 大容量プラン(30GBなど)
  • 従量課金制プラン
  • 低容量プラン

このようなプラン構成の場合、実際に自分の使う容量に近いプランがなければ、容量が多めのプランを契約して利用料金に無駄が発生しやすいでしょう。また、従量課金制プランや低容量プランを選んだとしても、割引の条件などにうまく当てはまらないと、格安SIMよりも高額になることが多いでしょう。

HISモバイルの実際のプランについて、詳しくはこちら!

HISモバイルの格安SIMプラン

格安SIMのデメリット

格安SIMにはメリットが複数ありますが、デメリットもあります。デメリットの方が気になる方は、格安SIMよりも大手キャリアの方が向いているかもしれません。

格安SIMの主なデメリットは以下の通りです。

  • 通信速度・安定性が大手キャリアに劣る場合がある
  • キャリアメールを無料で使えない
  • 実店舗が少ない
  • LINEのID検索が使えない

それでは1つずつ見ていくことにします。

通信速度・安定性が大手キャリアに劣る場合がある

既述の通り、大手通信キャリアは自社回線を使って通信サービスを提供していますが、格安SIMは大手キャリアの回線を借用してサービス提供されています。

このことは、格安SIMの利用料金が大手キャリアよりも安いというメリットをもたらしていました。しかしその逆に、大手キャリアに比べて格安SIMの方が、通信速度が下がったり、通信が不安定になったりする可能性が高いことを意味します。回線が混み合った際など、大手キャリアのユーザーが優先されてしまうからです。

ただ重要なのは、「自分が必要とする通信速度・安定性があるかどうか」です。これが満たせていれば、大手キャリアより通信速度が遅かったりしても、問題にはなりません。

キャリアメールを無料で使えない

大手キャリアの場合、一般的にキャリアメールと呼ばれるメールアドレスが、無料で提供されます。例えばNTTドコモの場合なら、@以降が”docomo.ne.jp“のメールアドレスが支給されますが、これがキャリアメールです。

一般的に格安SIMの場合、このようなキャリアメールは支給されません。また、現在大手キャリアと契約中で、キャリアメールを利用している場合、キャリアメールのアドレスを、無料で格安SIMに引き継いで使うことはできません

もし、格安SIMに乗り換えた後もキャリアメールを継続して使いたい場合、有料(月額330円程度)の持ち運びサービスを利用する必要が生じます。

とはいえ、現在は無料で取得できる便利なメールアドレスもいくつかあり、キャリアメールがなくても不便ではないという方が多いのではないでしょうか。また、キャリアメールと違い、以下のようなフリーメールアドレスであれば、今後、違う格安SIMやキャリアに乗り換えることがあったとしても、無料で継続して利用可能です。

  • Gmail
  • Outlookメール
  • Yahoo!メール
  • iCloudメールなど

現在、キャリアメールを使っているものの、特にメールアドレスにこだわりがないという方であれば、これらのフリーメールに乗り換えるのも一つの選択肢です。

実店舗が少ない

格安SIMを提供しているMVNOのほとんどは、実店舗の数が少ないのが特徴です。中には、実店舗を全く持たないというMVNOもあるかもしれません。

申し込みなどがオンライン中心になっている分コストが抑えられ、安い利用料金で利用できますが、反面、「実店舗でのサポートがないと不安」という方にとってはデメリットになってしまうでしょう。

もちろん、格安SIMを提供するMVNOが全て、実店舗が少ないわけではありません。中には実店舗の数が多い格安SIMもありますので、不安な方はそのような格安SIMを探してみるのが良いでしょう。

※HISモバイルでは、全国67の取扱店舗でサポートを受けられます。

HISモバイルの取扱店舗情報はこちら!

HISモバイルの取扱店舗

LINEのID検索が利用できない場合がある

LINEで新たな友達を追加する際、ID検索という方法があります。ただし、ID検索を行うためには条件があります。それは、利用者の年齢が18歳以上でなくてはならず、スマホを使った年齢確認が済んでいることです。

ID検索をするためには年齢確認が必須ですが、格安SIMによっては、年齢確認に対応していないものもあります

そのため、大手キャリアで年齢確認を行なっておらず、格安SIMに乗り換えた後にID検索を利用しようと思っても、できない場合があります。この場合、他の方法で友達を追加するしかありません。

もし現在、格安SIMへの乗り換えを検討中で、まだ大手キャリアを使っている場合には、乗り換え前に年齢確認を行なっておくことをおすすめします。乗り換え前に年齢確認をしておけば、格安SIMに乗り換え後もID検索は利用できるからです。

eSIMのメリット

続いて、SIMカードと比較した場合のeSIMのメリットについて確認しておきましょう。主なメリットは以下の通りです。

  • 簡単にすぐに利用できる
  • 2台持ちが不要・デュアルSIMが使いやすい
  • 海外渡航の際に便利
  • 環境にやさしい

それでは1つずつ確認しましょう。

簡単にすぐに利用できる

eSIMは、SIMカードに比べ、簡単にすぐに利用開始できます。その理由は以下の通りです。

  • 申し込み後、SIMカードが送られてくるのを待つ必要がない
  • SIMカードを差し替える必要がない

SIMカードの場合、申し込んでから新しいSIMカードが届くのを待ち、届いた後にSIMカードの差し替えをし、新しいSIMカードの設定を行う必要がありました。

しかしeSIMの場合、物理的なSIMカードは不要です。申し込み後、スマホ本体を操作して新しいeSIMのプロファイルデータをインストールし設定してしまえば、すぐに利用開始できます

2台持ちが不要・デュアルSIMが使いやすい

仕事用とプライベート用など、2台以上のスマホを使い分けている方もいるでしょう。しかし実際には、「スマホを2台持ちたいのではなく、2種類の電話番号を持ちたいだけ」という方も多いのではないでしょうか。

2つの異なった電話番号、2つの異なったSIMを持ちたい場合、スマホを2台持つことは絶対に必要というわけではありません。1台のスマホに2つのSIMカードスロットが付いた機種もあり、それらを使えば、1台のスマホで2種類のSIMを使うことができる、デュアルSIMという機能が利用できます。

ただし、もちろん、この機能を使うには、SIMカードのスロットが2つあるスマホ機種を用意しなくてはなりません。

しかしeSIMの場合、物理的なSIMカードを必要としないため、SIMカードスロットが2つある必要はありません

  • SIMカードスロットが1つ:SIMカードとeSIMでデュアルSIM、あるいは2つのeSIMを設定してデュアルSIMが可能
  • SIMカードスロットなし:2つのeSIMを設定してデュアルSIMが可能

最近は、そもそもSIMカードスロットすらない、eSIM専用の機種も登場してきています。eSIMであれば、複数のSIMが利用できるからです。

海外渡航の際に便利

海外渡航の際、現地でインターネットが利用できることは現在では必須条件と言えるのではないでしょうか。

海外でインターネットを利用する方法としては、

  • 国際ローミング
  • プリペイドSIM
  • レンタルWi-Fi
  • 現地のフリーWi-Fi

など、複数の方法がありますが、コスト的にも安く、使い勝手が良いことから、海外用のプリペイドSIMを、SIMカードではなくeSIMで利用する方もいます。

実際に、海外用のeSIMであれば、

  • 申し込んでからすぐに使える
  • 国内で事前にスマホに設定しておけば、現地についてすぐに利用開始できる
  • レンタルWi-Fiのように、ルーターを持ち運ぶ必要がない
  • レンタルWi-Fiのように、ルーターを返却する必要がない
  • 国際ローミングやレンタルWi-Fiよりも安価なものが多い
  • 現地のフリーWi-Fiと違って確実に使え(フリーWi-Fiは、使いたい場所に設置されているとは限らない)、セキュリティ面でも安心できる

など複数のメリットがあり、おすすめできる選択肢の1つとなります。

環境にやさしい

eSIMは、物理的なSIMカードを必要としません。そのため、環境にやさしい選択肢としても注目されています

eSIMの特徴として、

  • プラスチック製のカードが不要
  • カードの輸送が不要
  • 全てデジタルで完結

が挙げられます。これらにより、以下のメリットが発生します。

  • プラスチックの消費量が減る
  • 輸送が不要なため、輸送によるCO2の削減、梱包材などの削減につながる
  • 紙のマニュアルや請求書などもなく、基本的にデジタル化されているため、森林資源の保護につながる

「なるべく環境にやさしい選択をしたい」と考える方にとって、eSIMはおすすめの選択肢です。

eSIMのデメリット

eSIMにはデメリットもあります。それらについても確認しましょう。

  • eSIM対応のスマホでないと使えない
  • 全てオンライン中心になる
  • 機種変更の際に時間がかかることがある
  • キャンセル可能な期間が短い

それでは1つずつ見ていきましょう。

eSIM対応のスマホでないと使えない

eSIMは便利ですが、eSIM対応のスマホでしか使えません。eSIM非対応のスマホであれば、SIMカードを使う以外に選択肢がありませんので、その点がデメリットです。

eSIMが普及し始めたのはここ数年であり、現在販売されている多くのスマホはeSIMに対応しています。しかし、過去に購入したスマホ、中古で売られているスマホなどにはeSIM非対応な機種も少なくなく、これらを利用している場合にはeSIMは利用できません。

「スマホも気に入っているし、eSIMも使いたい、でもどちらかしか選べない」というデメリットが生じる可能性があります

全てオンライン中心になる

既述の通り、基本的にeSIMは、申し込み、設定、マニュアルなど、全てがオンラインで完結します。

実店舗に出向いたり、直接対面でサポートを受けたりするタイミングはほとんどありません。

店舗に出かけなくても利用できる、ということがメリットになる方もいるでしょうが、「対面のサポートがないと不安」という方もいるでしょう。また、オンライン中心、デジタル中心に慣れていない方にとっては、紙のマニュアルがあった方が安心かもしれません。

機種変更の際に時間がかかる可能性がある

スマホの機種変更をする場合、SIMカードであれば、新しいスマホにSIMカードを挿して設定すればSIMを引き継いでそのまま使うことができます。

しかしeSIMの場合、カードによって物理的にSIMを引き継ぐことはできません。そのため、以下のような方法を使ってeSIMを引き継ぐ必要があります。

  • eSIMを再発行する
  • iPhone(iOS16以上)同士であれば、「クイックスタート」の機能を利用する

eSIMの再発行の仕方については、契約する格安SIMによって違いがあります。格安SIMによっては再発行に時間がかかる可能性がありますし、無料で再発行できる格安SIMと、有料で再発行する格安SIMがあります。

<h3>キャンセル可能な期間が短い</h3>

格安SIMは、申し込み後すぐに利用開始できるというメリットがありました。しかし、これは逆にいうと、キャンセルできる期間が短いということになります。

SIMカードであれば、SIMカードが発送されるまでのタイミングであれば、キャンセルできる場合がほとんどです。

しかしeSIMの場合、申し込み手続きが完了したり、プロファイルデータをダウンロードしたりした時点で、キャンセル不可となるところが多いです。

一度申し込んだら基本的にキャンセルできませんので、申し込みは慎重に行う必要があります

格安SIMでeSIMを使う際の注意点

格安SIMでeSIMを使う際に注意すべき点が1つあります。それは、一度インストールしたe SIMを削除してはいけないということです。

eSIMは、1台のスマホに1回しかインストールできないのが原則です。そのため、インストール後に不調があるからといって削除してしまうと、eSIMの再発行が必要になる可能性が高いです。

eSIMの再発行には費用がかかる場合もあるため、eSIMを安易に削除しないよう、くれぐれも気をつけてください。

格安SIMでeSIMを使う手順

次に、格安SIMでeSIMを使う手順を紹介します。

  1. 乗り換え先の格安SIMの公式サイトで、自分のスマホが動作確認済み機種かどうか確認
  2. 自分のスマホがeSIM対応機種かどうか確認(「*#06#」とダイヤルして「EID」が表示されればeSIM対応)
  3. 乗り換え元のキャリアにて、MNP予約番号を取得(電話番号を引き継いで利用したい場合)
  4. 必要に応じてSIMロックを解除
  5. 格安SIMの公式サイトからeSIMのサービスに申し込み
  6. 格安SIMの案内に従って開通手続き・スマホ本体のeSIM設定を行う
  7. 利用開始

スマホの機種によっては、乗り換え先の格安SIMで正常に動作しない可能性があるため、格安SIMの公式サイトで公開されている、動作確認済み機種をチェックしましょう。

また、スマホによってはSIMロックがかかっている可能性があります。

「SIMロック」とは、スマホで利用できる回線が、スマホの購入元のものに制限された状態を指します。例えば、NTTドコモで買ったスマホにSIMロックがかかっている場合、そのスマホはNTTドコモの回線でしか利用できません。SIMロックを解除しない限り、KDDIの回線やソフトバンク、その他の回線が使えないということです。

まずは自分のスマホにSIMロックがかかっていないかどうか確認してみましょう。SIMロックがかかっているかどうかは、次の方法で確認できます。

iPhoneの場合は、以下の手順です。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「情報」をタップ
  4. 「SIMロック」の項目を確認

Androidの場合は、以下の手順で確認します。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「端末情報」をタップ
  3. 「SIMカードの状態」をタップ
  4. 「ステータス」を確認(「許可」であればSIMフリー、「未許可」であればSIMロックがかかった状態)

SIMロックがかかっていた場合には、こちらの記事(https://his-mobile.com/column/2021_1218_1)を参照し、必要であればSIMロックの解除を行なってください。

格安SIMを選ぶ際の4つのポイント

最後に、格安SIMを選ぶ際に注目したい4つのポイントを紹介します。

  1. 利用料金は妥当か
  2. 実際の利用データ量に合ったプランはあるか
  3. 通信速度は十分か
  4. サポートは充実しているか

それでは1つずつ確認していきます。

1. 利用料金は妥当か

一般的に格安SIMの利用料金が大手キャリアより安いとはいえ、どんな格安SIMを選んでも変わらないかと言えば、そうではありません。

格安SIMによっては、利用料金は下がるが快適に使えない、実はもっと節約できるプランがあった、などといった可能性もあります。

そのため、複数の格安SIMのプランを比較し、納得のいく料金プランのものを選ぶべきでしょう。

2. 実際の利用データ量に合ったプランはあるか

実際の利用データ量に合うプランを探すことも大切です。利用料金が安くても、データ量が少なければ、月の途中で高速通信ができなくなり、不便です。

まずは、現在契約中のキャリアのマイページで、自分の実際のデータ利用量を確認してみましょう。そして、そのデータ利用量に合うプランを探してみましょう

3. 通信速度は十分か

格安SIMで重要なのは、快適にインターネットが使えるかどうかです。それを左右するのが、通信速度です。

通信速度には、理論値と実測値の2種類があります。

理論値は、理想的な通信環境を整えた場合に理論的に実現される速度です。しかしこの値は、現実的にはほとんど実現されません。

それに対して実測値とは、ユーザーが実際に測った速度です。実測値は、みんなのネット回線速度(みんそく)(https://minsoku.net/)などで確認可能です。実測値の方を確認しておきましょう

※執筆時(2025年12月末)、HISモバイルの実測値は76.82Mbpsで、格安SIMの中で上位にランクインしています。一般的に、スマホで快適にインターネットを使える基準は、30Mbps以上とされています。

4. サポートは充実しているか

最後に、サポートが充実しているかどうかです。

既述の通り、格安SIMでeSIMを使う場合、全てがオンラインで完結するケースが多いでしょう。しかし、何かトラブルがあった時、対面で相談できたり、サポートを依頼できたりした方が安心です。

そのため、契約前に、格安SIMのサポート体制や実店舗があるかどうかについても調べておきましょう。

※HISモバイルでは、全国67の取扱店舗でサポートを受けられます。

HISモバイルの取扱店舗情報はこちら!

HISモバイルの取扱店舗

まとめ

本記事では、格安SIMでeSIMを使うことについて、格安SIM・eSIMのそれぞれのメリット・デメリットや利用する場合の注意点、格安SIMの選び方などについて紹介してきました。

格安SIMへの乗り換えは大きな節約になりますし、eSIMはとても便利です。ただし、それぞれにデメリットもあり、人によっては合わない可能性もあります。

本記事を参考に、ぜひ自分にとってベストな選択肢を見つけてください。

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