データ SIMって何?|音声通話SIMとの違いやおすすめな人を紹介

2022.03.07

格安SIMなどを新たに契約しようとするときや、乗り換えを検討するとき、「データ通信専用SIM」ということばを目にする人は多いでしょう。
なかには「データ通信専用SIMって何?」「ほかにどんなSIMがあるの?」「通常のSIMとはどう違うの?」など、疑問を持つ人がいるかもしれません。
本記事では、データ通信専用SIMとは何か、メリットやデメリット、おすすめできる人とそうでない人、よくある質問と回答などを紹介します。
この記事を読んでデータ通信専用SIMについてよく知っていただき、ご自身がSIMを選択するうえでの参考にしてください。

データ通信専用SIMとは何か

まずは「データ通信専用SIM」とは何か、スマホで一般的に使われている「音声通話SIM」との違いなどを確認しましょう。

SIMカードの種類の1つ

「データ通信専用SIM」は、その名称のとおり、SIMカードの種類の1つです。SIMカードはスマホやタブレットに挿入して使います。このSIMカードのなかには契約者を特定できる情報が入っており、その情報によって、データ通信などが可能になります。

つまりSIMカードは、キャリアと契約してデータ通信などを利用するのに必要不可欠ということです。

※ SIMカードがなくても、Wi-Fiに接続できる環境であれば、インターネット通信は可能です。

SIMカードには大きく分けて、以下の3種類があります。

・ データ通信専用SIM
・ データ通信専用SIM(SMS付き)
・ 音声通話SIM

このなかで、スマホで一般的に使われているのが音声通話SIMです。

音声通話SIMとの違い

スマホで一般的に使われている音声通話SIMと、データ通信専用SIMの違いは何でしょうか。

名称のとおり、音声通話SIMは一般の電話網を使った通話が可能ですが、データ通信専用SIMでは利用できません。各種SIMカードの機能を比較してみましょう。

SIMカードの種類データ通信SMS通話
データ通信専用SIM××
データ通信専用SIM
(SMS付き)
×
音声通話SIM

ご覧のとおり、音声通話SIMは、データ通信やSMS、通話といった機能がすべて利用できます。それに対して、データ通信専用SIMは、データ通信しか利用できません。

SMS付きのデータ通信専用SIMもある

データ通信専用SIM、音声通話SIMのほかに、「SMS付きのデータ通信専用SIM」もあります。

このSIMは通話には対応していませんが、データ通信だけでなく、SMSにも対応しています。SMSは「Short Message Service(ショート・メッセージ・サービス)」の略で、スマホで電話番号を使った短いメッセージの送受信ができます。

最近はLINEなどのメッセンジャーアプリを使った連絡が主流となっており、「SMSは不要」と感じる人もいるかも知れません。しかしSMSは、オンラインのサービスやアプリを使う際の「2段階認証」で利用されることが多いです。

新規登録やログインの際、スマホにSMSで送られる認証コードの入力を求められることがあります。もしSMSが使えない場合、ほかの認証方法を使うか利用をあきらめなくてはならない可能性もあります。

キャリアによって名称が違う

実は「データ通信専用SIM」「音声通話SIM」といったことばは、全キャリアで統一されているわけではありません。キャリアごとに異なった名称で呼ばれています。さまざまなキャリアを比較する際に混乱しないよう、代表例を確認してみます。

キャリアデータ通信専用SIM音声通話SIM
HISモバイルデータ通信専用SIM音声通話SIM
mineoシングルタイプデュアルタイプ
IIJmioデータ通信機能付き音声通話機能付き
(みおふぉん)
BIGLOBEモバイルデータSIM音声通話SIM

基本的には「データ」や「音声通話」といったことばが含まれています。ただし、mineoのように独自の名称のケースもあるので気を付けてください。

データ通信専用SIMのメリット

データ通信専用SIMは、音声通話を利用することができません。にもかかわらず、選択するメリットはあるのでしょうか?ここでは、データ通信専用SIMのメリットを紹介します。

主なメリットは、以下の3つです。

・ 月額利用料金が安い
・ インターネットを使った通話が可能
・ プランやサービスが豊富

1つずつ見ていくことにします。

月額利用料金が安い

データ通信専用SIMの最大のメリットは、音声通話SIMと比べて月額利用料金が安いことです。具体的な金額を比較してみましょう。

キャリアHISモバイルNTTドコモIIJmio
データ通信専用SIM(最低額)198円
(100MB)
1,100円
※単独での利用不可
440円
(2GB)
音声通話SIM(最低額)590円
(1GB)
1,980円
(1GB)
858円
(2GB)

上で挙げたキャリアは全て、データ通信SIMのほうが音声通話SIMよりも低額になっていることがわかります。

音声通話SIMでなくても良いのであれば、より低額なデータ通信専用SIMを選択するのがおすすめです。

ただし、NTTドコモのように、データ通信専用SIMの単独利用が不可能(メインで契約している音声通話SIMとの抱き合わせとなる)なキャリアもあるため要注意です。

インターネットを使った通話が可能

「データ通信専用SIMは通話ができないから選択肢に入らない」という人もいるもしれません。しかし、データ通信専用SIMでも、インターネット回線を使った通話は可能です。具体的には、以下のような通話手段があります。

・ LINEやフェイスブックメッセンジャー、Zoomなどのアプリを使った通話
・ IP電話(電話番号は050〜)

一般の電話網を使った通話と使い勝手は変わりますが、これらによる通話で問題がない方は検討する価値があるでしょう。

プランが豊富

データ通信専用SIMと聞くと、「プランの選択肢が狭いのではないか?」と疑問に思う方もいるでしょう。しかし実際には、データ通信専用SIMであってもプランの選択肢は豊富です。

たとえばHISモバイルの場合、データ通信専用SIMのプランは以下のとおり複数あります。

プラン名ビタッ!プランデータステッププラン ※2SMSデータステッププラン ※2
料金パターンの数655
料金価格帯198円〜5,775円490円〜1,620円520円〜1,750円
データ容量の範囲100MB〜30GB1GB〜10GB1GB〜10GB
SMS利用月額154円で追加可能 ※1×

※1 NTTドコモ回線のみ
※2 10GB以上使いたい場合、1GBにつき275円で最大100GBまで容量追加が可能

各プランの詳細は後述しますが、データ容量に応じて全部で16の料金パターンがあります。さらに、追加料金を支払うことで100GBまで利用可能なプランもありますので、選択肢はとても広いと言えるでしょう。

データ通信専用SIMのデメリット

データ通信専用SIMには、デメリットももちろんあります。契約後に後悔することのないよう、事前にデメリットについても把握しておきましょう。代表的なデメリットは以下の3つです。

・ 緊急電話が使えない
・ SMSが使えないと認証コードが受け取れない
・ 通話の品質が落ちたり切れてしまうことがある

それでは1つずつ見ていくことにしましょう。

緊急電話が使えない

データ通信専用SIMの場合、緊急電話(緊急通報)が利用できません。

・ 110番:警察
・ 119番:消防
・ 118番:海上保安庁

これらは一般の電話網からしか利用できず、インターネット回線を使った通話では利用できません。もしものときに緊急電話が使えないことは踏まえておきましょう。

SMSが使えないと認証コードが受け取れない

SMS付きでないデータ通信専用SIMの場合、SMSが利用できません。「SMSは連絡手段としてあまり使わないから大丈夫」という人も、注意が必要です。

既述のとおり、SMSは多くのオンラインサービスやアプリで2段階認証に利用されています。

SMSを使った2段階認証とは、たとえばユーザー名やメールアドレス、パスワードなどを入力したあと、SMSで送られてきた認証コードを入力することで認証が完了する仕組みです。

SMS付きでないデータ通信専用SIMの場合、SMSの受信ができないため、この認証方法が利用できません。その場合はほかの認証方法を使わなくてはなりませんが、サービス・アプリによってはほかの選択肢がないケースも考えられます。

その場合はサービス・アプリ自体の利用をあきらめなくてはなりません。不安がある人にはSMS付きのデータ通信専用SIMか、もしくは音声通話SIMをおすすめします。

通話の品質が落ちたり切れてしまうことがある

既述のとおり、データ通信専用SIMの場合でも、音声通話が完全に利用不可能というわけではありません。インターネット回線を使った音声通話が利用可能です。

・ LINEやフェイスブックメッセンジャー、Zoomなどのアプリを使った通話
・ IP電話(電話番号は050〜)

ただし、インターネット回線を使った音声通話の場合、インターネット回線の電波状況によって、音質が大きく左右される点に注意が必要です。

LINEなどで通話している際、自分や相手の発言が遅れて聞こえる、音質が悪くて聞き取れなくなる、突然切れてしまうといった経験をした人がいらっしゃるでしょう。電波状況が悪くなると、このような現象が起こってしまいます。

日頃から電話をよく使う人、仕事で大切な方と電話でやり取りする人などにとっては致命傷になりかねません。通話機能を安心して使いたい人は、音声通話SIMを選択するほうが無難です。

データ通信専用SIMがおすすめできる人

ここまで、データ通信専用SIMのメリットとデメリットを見てきました。これらを踏まえたうえで、データ通信専用SIMの利用がおすすめできる人の特徴をまとめていきます。

データ通信専用SIMがおすすめできる人は、以下の人たちです。

・ 通話用の端末を別に持っている人
・ 通話機能のないタブレットでの利用
・ 通話の機会が少ない人

1つずつ見ていきましょう。

通話用の端末を別に持っている人

まず、通話用の端末を別に持っていて、2台目としてスマホを利用したい場合です。この場合、通話は1台目の端末ですれば良いので、2台目が音声通話SIMでなくても不便はありません。

また、SMSによる2段階認証も同様です。1台目の端末でSMSを受信できれば、認証コードを受け取ることが可能ですので問題は起こりません。

「1台目は通話用。2台目はネットサーフィンやSNS、動画視聴用」などと使い分けている方は、2台目を月額料金の安いデータ通信専用SIMで利用するのがおすすめです。

通話機能のないタブレットでの利用

「スマホではなくタブレットでSIMを利用したい」という方にも、データ通信専用SIMがおすすめです。タブレットのなかには、通話機能があるものとないものがあります。

しかし、そもそもタブレットはスマホと違い、通話利用をメインにつくられているものはほとんどないでしょう。どうしてもタブレットで通話しなければならない人は別ですが、それ以外であれば、タブレットで音声通話SIMを使うメリットはほぼありません。

逆に、音声通話SIMで契約してしまうと月額料金が高くなってしまうので損です。タブレットでSIMを使う際にはデータ通信専用SIMを選びましょう。

通話の機会が少ない人

「通話の機会がほとんどない」「通話以外のことにスマホを使うことがほとんど」という人にも、データ通信専用SIMがおすすめです。音声通話専用SIMを選んでしまうと、通話の機会がほとんどないのに月額料金が高くなってしまうからです。

たまに通話の必要が生じた際には、LINEやフェイスブックメッセンジャー、IP電話を使うという選択肢もあります。ただし、通話の品質や不安定さについては考慮しておきましょう。またデメリットで挙げた、緊急電話が使えない点にも注意しましょう。

「通話はほとんどしないけど、2段階認証で不便があるのはイヤだ」という人には、SMS付きのデータ通信専用SIMがおすすめです。

データ通信専用SIMがおすすめできない人

続いて、データ通信専用SIMがおすすめできない人とはどんな人か、紹介します。それは、以下の4つに当てはまる人です。

・ メインのスマホとして使いたい人
・ 通話での利用がメインな人
・ 通話の品質が高くないと困る人
・ スマホを使い始めたばかりの人

おすすめできない人についても1つずつ見ていきましょう。

メインのスマホとして使いたい人

2台目ではなく1台目、つまりメインのスマホとして使いたい場合は、音声通話SIMを選択するほうが無難です。メインのスマホがデータ通信専用SIMだった場合、以下のような不便が生じるからです。

・ いざというときに緊急電話が使えない
・ 大事な電話の最中に音質が悪くなったり途中で切れてしまう可能性がある
・ SMSによる2段階認証が利用できない(SMS付きであれば利用可能)

このような不便を感じずに1台目のスマホを使いたい方は、音声通話SIMを選択しましょう。

通話での利用がメインな人

「スマホはほとんど通話に使っている」という人であれば、特に音声通話SIMをおすすめします。

通話の頻度が少なければ、通話の音質が悪くなったり途中で切れてしまっても我慢できるかもしれません。しかし通話の頻度が多い場合、何度もそのような状況になってしまうと自分にも相手にもストレスになりかねません。

そのため通話での利用がメインの人には音声通話SIMをおすすめします。

通話の品質が高くないと困る人

通話での利用がメインでなかったとしても、通話の品質が高くないと困る人は、音声通話SIMを選びましょう。

仕事などで、大切な連絡を通話でおこなう人です。大切な話をしているにもかかわらず、通話の品質が落ちてしまうことはとても危険です。大事な内容が聞き取れず誤解してしまったり、何度も聞き返して相手に悪印象を与えかねません。

ましてや、大事な会話をしている最中に電話がたびたび切れてしまうとなると、相手にも大きなストレスを与えてしまいます。

通話の品質に安心感を求めるなら、音声通話SIMの選択が無難です。

スマホを使い始めたばかりの人

スマホを使い始めたばかりの人にも、音声通話SIMがおすすめです。その理由は以下のとおりです。

・ スマホに慣れるまでは、通話以外の機能は使いにくいと感じる場合がある
・ スマホに慣れていない場合、LINEやIP電話をスムーズに使いこなせない可能性が高い
・ 操作方法に困ったときなど、手軽に電話で問い合わせたり、誰かに聞いたりできる

スマホに慣れていない人でも、「電話をかける」という操作はすぐに覚えられるでしょう。逆にそれ以外の操作は、スムーズにできるようになるまでに時間がかかる場合があります。

通話さえできれば、何か困ったことが生じても誰かに連絡を取ることが簡単にできます。スマホに慣れていない人も音声通話SIMを選びましょう。

HISモバイルのデータ通信専用SIMプランを紹介

ここまで読んで、「自分はデータ通信専用SIMが向いている」と思った人もいらっしゃるでしょう。ここからはそんな人たちのために、HISモバイルで提供しているデータ通信専用SIMのプランを紹介します。ぜひ参考にしてください。

ビタッ!プラン

ビタッ!プランは、利用したデータ量に応じて月額料金が決まる従量課金プランです。

SIMの種類データ通信専用音声通話
回線NTTドコモ回線・ソフトバンク回線ソフトバンク回線
音声通話×
SMS154円で追加可能(NTTドコモ回線のみ)
100MBまで198円1,078円
2GBまで770円1,562円
5GBまで1,320円2,112円
10GBまで2,310円3,102円
15GBまで3,300円4,092円
30GBまで5,775円6,567円

「月によって使うデータ量が大きく変わる」「自分がどのくらいデータ量を使うかわからない」といった人におすすめです。

「価格.com 格安SIMカードカテゴリ人気ランキング2020」で第1位を獲得しています。

詳しくはコチラをご確認ください。

データステップ

データステップは、月ごとのデータ容量をあらかじめ設定し、必要に応じて容量追加が可能なプランです。あとから容量を追加するよりも、あらかじめ少し多めの容量でスタートする方がお得です。

SIMの種類データ通信専用
SMS×
1GBプラン490円
3GBスタート620円
5GBスタート1,020円
7GBスタート1,320円
10GBスタート1,620円
容量追加(1GBごと)275円

毎月のデータ利用量が7GBまでの人に特におすすめのプランです。データ容量が少なくても大丈夫という人はぜひ検討してみてください。逆に、データ容量をたくさん使いたい人は容量追加で割高になってしまう可能性があるので要注意です。

詳しくはコチラでご確認ください。

SMSデータステップ

SMS付きのデータ通信専用SIMが使えるプランです。料金はデータステップから変わりますが、それ以外はデータステップと変わりません。

SIMの種類データ通信専用
SMS
1GBプラン520円
3GBスタート720円
5GBスタート1,150円
7GBスタート1,450円
10GBスタート1,750円
容量追加(1GBごと)275円

このプランは、毎月のデータ利用量が少なく、SMSが利用したい人におすすめです。

詳しくはコチラをご覧ください。

データ通信専用SIMについてよくある質問

ここからは、データ通信専用SIMについてよくある質問とその回答をご紹介します。

データ通信専用SIMはWi-Fiルーターにも使える?

A:利用可能です。

データ通信専用SIMは、スマホやタブレットだけでなく、Wi-Fiルーターに挿して使うこともできます。ただし、以下の2点を満たしたWi-Fiルーターである必要があります。

・ キャリアで動作確認済みのWi-Fiルーターであること
・ SIMフリーもしくはSIMロックの解除されたWi-Fiルーターであること

SIMロックについては、利用可能な回線が利用する回線と一致している場合には、そのままでも問題ありません。

HISモバイルで動作確認されているWi-Fiルーターについてはコチラをご覧ください。

SMS付きのデータ通信専用SIMでは電話番号がもらえる?

A:電話番号がもらえます。

SMS付きのデータ通信専用SIMの場合、SMSを送受信するための電話番号がもらえます。ただし、その番号を使っての音声通話はできません。

番号を連絡先として誰かに教え、相手が電話をかけようとしても、繋がりませんので注意してください。

まとめ

本記事では、データ通信専用SIMとは何か、メリットやデメリット、おすすめできる人とそうでない人、よくある質問と回答などを紹介しました。

データ通信専用SIMの大きなメリットは、月額利用料金が安いことです。以下の人には特におすすめできます。

・ 通話用の端末を別に持っている人
・ 通話機能のないタブレットでの利用
・ 通話の機会が少ない人

データ通信専用SIMでも、インターネット回線を使った音声通話が可能です。ただし、電波状況によって通話の質が下がったり、途中で切れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、緊急電話が使えない点にも気を付けてください。SMSによる2段階認証を使う可能性がある場合は、SMS付きのデータ通信専用SIMがおすすめです。

本記事を参考に、ぜひご自分に合ったSIMカードを選択し、快適で充実したスマホライフを送ってください。

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