OPPOはどんなスマホメーカーなの?
OPPOは、中国広東省東莞市に本社と生産拠点を置く中国屈指のスマホメーカーで、東南アジア・欧州・米国・日本などでスマートフォン端末を販売しています。
日本では日本仕様のスマートフォンを販売
多くの海外ブランドのスマーフォンは、グローバル仕様の端末を日本に持ち込み、大手キャリアの通信帯域に合わせて(つまり日本の通信会社の周波数で使えるようにして)販売しています。
このため、日本のユーザーが好む機能については対応していないケースが多く、海外ブランドのスマホが日本国内で今一つ人気を得られない理由の1つとなっています。
これに対してOPPOは日本へのローカライズに積極的で、初めて日本へ進出した2018年の後半には、早くも「おサイフケータイ」機能を搭載したモデルを発売しています。
現行モデルでも「おサイフケータイ」の他にも、日本では要望の多い「防水機能」や「大容量バッテリー」などに対応したモデルをラインナップしています。
CMにおいてもローカライズをアピール
OPPOが日本進出を果たした翌年には、ハイコスパモデル「Reno A」を発売し、CMキャラクターに国民的アイドルとも言える指原莉乃さんを起用、OPPOというスマホメーカーに親しみを感じさせることに成功しています。
他の海外ブランドのスマホメーカーではイメージCMを制作することが多いですが、OPPOは老若男女に人気の高い日本人タレントを起用することで、企業認知を広げました。
「Reno A」の後継機「Reno3 A」でも指原莉乃さんを続投させ、さらに木梨憲武さんも加えて、より日本のお茶の間への浸透を図っています。
ちなみに、「Reno A」「Reno3 A」のCMに指原莉乃さんが起用されたのは名前が「リノ」だからと言うことは誰でも想像できますが、ではなぜ木梨憲武さんなのかについてはあまり語られませんが、筆者はおそらく「のりさん」の反対が「りの」だからではないかと想像しています。
Renoシリーズは完全日本オリジナル開発モデル
2019年10月に発売された「Reno A」は、日本向けにまったく新たに開発されたモデルで、これまでの海外ブランドのスマートフォンでは採用されにくかった「防水」「おサイフケータイ」といった日本のユーザー向けの機能を搭載していました。
前述の通り、CMキャラクターに指原莉乃さんを起用することで、それまで日本国内で無名に近かったOPPOを人気ブランドに押し上げることに成功し、日本進出から2年目にして国内シェア2位に躍進しました。
2020年発売のReno A後継モデルである「Reno3 A」では、おサイフケータイ、防水・防塵性能を継承しつつ、さらに品質をアップさせ、6.44インチの有機ELディスプレイ、4800万画素の高精細撮影が可能な4眼カメラ、急速充電等を装備しました。
Reno3 AのCMでは指原莉乃さんのほか、木梨憲武さんを起用するなどさらに日本での浸透を意識した体制となっています。
さらに、2021年にはシリーズ最新モデル「Reno5 A」を投入しています。
OPPO製スマートフォンの特徴
OPPOが日本で一躍人気ブランドとなり、OPPO製スマートフォンがシェア上位を占めるようになったのには、日本仕様に積極的だったこと、日本人をCMに起用したこともありますが、それだけではないはずです。
OPPO製スマートフォンが日本でシェアを伸ばしている理由を探ります。
人気のRenoシリーズを比較
以下は、Renoシリーズの比較表です。
初代Reno Aでも3万円台とは思えない高機能ぶりで、特にCPUにSnapdragonの700番台を採用するなどかなり凝っている部分が見受けられます。
日本仕様の代表格ともいうべき、「おサイフケータイ」「防水・防塵」機能に加え、デュアルSIM対応、顔・指紋認証など3万円台の普及機としては充実した機能を備えたモデルでした。
2代目となる「Reno3 A」も価格は3万円クラスで、「おサイフケータイ」「防水・防塵」「デュアルSIM」「顔・指紋認証」などは引き継ぐ一方、CPU(Snapdragon)やインカメラをダウングレードさせたり、ワイヤレス充電を採用しないなど、コスト削減も行っています。
現時点(2022/01)で新端末としてReno3 Aを購入しても、おそらく日常では何ら差しさわりなく利用できる性能・機能を備えています。
3代目の「Reno5 A」でも同様の傾向ですが、「5G通信」「eSIM」に対応、外部メモリーが1TBに拡大するなど、新しい世代のスマートフォンとしての機能を備えました。
その一方でディスプレイが有機ELから液晶パネルにダウングレードされている点は残念なところですが、価格上昇を抑えるための措置かもしれません。
「Reno5 A」の価格は若干の上昇は見られるものの、MVNOなどでの購入では未だ3万円台と普及機としてのポジションを維持しており、多くの大手キャリア、格安SIMサービスで採用されています。
※1:「ColorOS」とは、AndroidをベースにOPPOが独自に開発したOSです。
※2:「Reno 3A」には、5G通信に対応した「Reno3 A 5G」というモデルが存在します。
Renoシリーズの特徴
これらを見ても分かるように、OPPOのスマートフォンは非常にコストパフォーマンスに優れ、小さな支出で大きな性能・機能を得られる端末として人気を得ていることが分かります。
OPPOの主力スマートフォン「Reno」シリーズは以下のような特徴を持っています。
● 価格を上回る性能・機能を持っている
● 特にカメラ性能に特化している
● おサイフケータイ、防水・防塵など日本へのローカライズに積極的
● デュアルSIM、eSIMなど新機能にも対応
● 大手キャリアやMVNO、ネット通販、家電量販店など様々なチャンネルで購入可能
OPPOのフラッグシップモデル「Find X」とは
「Find X」の特徴を一言でいうと、最高性能・最高機能をOPPOの特徴である低価格で実現したモデルです。
Find X・FIND X2 Pro・FIND X3 Pro比較
上記は歴代のFind Xシリーズモデルのスペック一覧ですが、CPUや、RAMを見れば、このシリーズが桁外れに高性能であることが分かります。
2022年1月現在、Snapdragonのハイエンドは「895」ですが、「Find X3 Pro」に搭載されているCPU:Snapdragon 888は発売当時の最高性能CPUであり、その性能はApple A14 Bionicに相当します。
一般的なAndroidスマートフォンのRAMが4~6GBであることを考えれば、12GBという数値がいかに桁外れかが分かります。
また、急速充電SuperVOOC搭載し、わずか10分で40%の充電が可能な急速充電に対応しています。
ただし、Find Xシリーズはグローバルモデルのため、日本の独自仕様である「おサイフケータイ」には対応していません。
OPPO Aシリーズ
OPPO Aシリーズは、OPPOのスマートフォンの中でもベーシックなエントリークラスを担うモデルです。
突出した高性能や高機能を持っているわけではありませんが、基本を押さえた堅実な作りで日常の利用であれば過不足なく使いこなせるモデルです。
ベーシックなエントリーモデルといえども要所は押さえており、顔認証、デュアルSIM(nano+eSIM)、5G通信など現在のスマホに求められる性能・機能にもきちんと対応しています。
多くの格安通信会社で採用されており、キャンペーン対象となることも多いため、割安に購入できるAndroidスマホとして人気を得ています。
OPPOスマートフォンまとめ
2017年に日本法人「OPPOジャパン」を設立(現在は社名変更で「オウガ・ジャパン㈱」)し、翌2018年に日本での最初のスマートフォンをリリースしてわずか2年で日本国内でのシェア第2位を獲得し、現在も数多くの通信会社で採用されているOPPO。
その特色は、ともすればガラパゴスと揶揄されがちな日本仕様へのローカライズと、割安な端末価格と、価格以上の性能・機能を有した高コスパの端末ラインナップです。
もう何年もiPhoneをメイン端末に使用している筆者ですが、実はサブ機にはOPPOを選んでおり、必要十分なスマホとして重宝しています。
HISモバイル編集部
格安SIMや格安スマホを、「お得に」「安心して」利用する上で知っておきたい情報を発信しています。ぜひ記事を参考にして、格安SIMのある生活を送りましょう!
喜田 宗彦(きた かずひこ)
2014年の某MVNOを皮切りに、これまで20社以上30プラン超を利用してきた格安SIM好きで、常に「安くて速いSIM」を探しています。
端末はiPhone 4s以降ずっとiPhone派で、タブレットはiPad、時計はApple WatchというAppleフリークでもあります。Androidスマホは数年に1台買い替える程度です。
趣味はキャンプや車中泊で、小型キャンピングカーを所有しています。
勝箆 孝道(かつの たかみち)
iPhone8・iPad Air・PCを駆使し、格安SIMを月に80GB以上使い倒す福岡在住のヘビーユーザー。世界中のビーチリゾートが大好物で、愛機のiPhone8で写真を撮るのが趣味。スマホ・写真・音楽が好きな、書いて・撮って・歌えるライター。コロナが収束したらインドネシアの秘境を撮影するために渡航予定だが、海外の海に夢中になってSIMフリースマホを2回水没させた経験から「決して海パンのポケットにiPhone8は入れない」と妻に誓った。MNO2社のコールセンターに計12年以上勤務し、通信サービスに精通。新人教育、ベテラン指導を経験。
小林 優太(こばやし ゆうた)
長野県在住のフリーランス・ライター。Apple製品好きで、使っているスマホはiPhone 8。iPhone歴10年以上。MacBook AirとiPadも愛用中。
さまざまなスマホや格安SIMにも興味があり、情報を集めてわかりやすくまとめるのが得意。
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国立 久吉(くにたち ひさよし)
フリーのライターとして活動している、国立 久吉と申します。格安SIMや光回線、その他企業向けのサービス紹介記事などを主に執筆しております。
真白 ほろ(ましろ ほろ)
Webライター。格安SIM歴は4年。シェアハウスで出会った彼と、民泊サービスを活用したノマドライフを楽しんでいます。暮らしに新しいテクノロジーを取り入れながら、日々をゆったりと過ごすのが好きです。本メディアでは、格安SIMの魅力をご紹介します。
前田 ひろし(まえだ ひろし)
これまでドコモ・auなどの大手キャリアから、Yモバイルや楽天モバイルなどの格安SIMの利用を経験。現在は、HISモバイルの格安弐拾プランをお得に利用中。ライターとしての執筆活動では、格安SIM・光回線・ポケットWiFiなど回線系のジャンルを得意としている。
山根 厚介(やまね こうすけ)
東北大学工学部中退。2002年~2017年、広島県警察。主に刑事部門で勤務。
現在はライティングなどを中心に活動中。得意ジャンルは教育、IT関係など。
【保有資格】情報セキュリティスペシャリスト、2級FP技能士、TOEIC830など