iPhoneが壊れたらどうする?どこで修理できる?おすすめ修理店は?
2024.02.01
今回のテーマはiPhoneの修理についてです。
iPhoneは決して壊れやすいスマホではありませんが、取扱い方法やアクシデントなどによって故障や破損、汚損、水没などが生じることもあり、そうした場合には修理やメンテナンスが必要になります。
場合によっては一刻も早い対処が必要なケースもあり、どこで修理するかもiPhoneが継続利用できるかどうかの重要な要素になる場合もあります。
iPhoneの主な故障やトラブル事例
時折、iPhoneは「壊れやすい」という意見も見かけますが、『何もしていないのに突然壊れた』という場合でも、使用上で何らかの原因があることがほとんどです。
「何もしていない」というのは、ユーザーが気づかないだけで、故障や不具合が発生するには必ず何かしらの原因や理由があると考える方が自然です。
ここでは、代表的な故障や不具合の事例を挙げてみます。
水没(水濡れ・液体侵入)
いわゆる「水没」は、Appleの正式な言い方では「液体侵入」になります。
文字通り、iPhone本体内に液体が侵入することで故障や不具合を引き起こすことを指します。液体が電気を通す「伝導物質」であることから、内部でショートを起こし回路が破損したり、その場は症状がなくても徐々に腐食が進み長い年月の経過後に不具合が生じる場合もあります。
水没の場合は、直ちに使用を中止しiPhoneの電源を切り、風通しのよい場所や乾燥した状態を維持しつつ、早急に専門家によるメンテナンスを行う必要があります。
「最近どうも調子が悪い」という場合には、気づかずに水没してしまった可能性があるので、必ず「液体侵入インジケーター(LCI)」を確認し、赤色化していた場合は、ただちに専門家のメンテナンスを受ける必要があります。
画像出典:support.apple.com
iPhoneの液体侵入インジケーターは、歴代モデルともSIMカードスロット内に設置されています。SIMトレーを外すと確認できます。
液体侵入インジケーターが赤色化していた場合は、動作に影響が出ていなくても内部では腐食が進んでいる可能性があるので、必ず専門家によるチェックと、必要であればメンテナンスを実施します。
画面割れ(ディスプレイ破損)
落下やポケット内などでの無理な折り曲げなどが原因で、ディスプレイが割れたり、ヒビが入ることがあります。
「画面が割れても見えるから大丈夫」と使い続けられる場合もありますが、「防水能力の低下」によるさらなる症状の悪化や、場合によってはイレギュラーなタッチとなって最悪の場合はデータが失われることもあります。
何より、割れたガラスによって怪我を負うリスクもあるので、できるだけ早めに修理・交換が必要です。
バッテリー寿命(電池持ちが極端に悪い)
こちらは故障ではなく経年劣化による症状ですが、バッテリーの持ちが極端に悪化していて、満タンに充電しても数時間で電池切れするような場合には電池交換が必要です。
iPhoneの場合、容量を累積100%消費するごとに『充電サイクル』が1つカウントされ、500カウントになる頃に元の容量の80%になると見込まれています。
iPhone等に使われているリチウムイオン電池は、充放電を繰り返すことで徐々に劣化して充電できる容量が減少していきます。電池容量が80%に近づくと、iPhoneが正常な動作に必要な電力を供給しきれなくなりシャットダウンするなどの不具合が生じるようになります。
また、劣化したバッテリーに充電を繰り返すと、電池が徐々に膨張して内部からディスプレイを押し上げて、最悪、破損する場合もあるので、こちらも早めの電池交換が必要です。
充電できない(充電コネクターの破損・不良)
充電できなくなった…という不具合もよく起こるトラブルですが、ケーブルやACアダプターの方に不具合がない場合には、iPhoneのLightningやUSB-Cのコネクターに破損や不良が発生している可能性があります。
破損は異なる形状のプラグを差し込んでしまった場合などが考えられますが、意外に多いのがコネクターの奥に埃やゴミが詰まってしまうことによる接触不良です。
ホームボタンの動作不良(音量ボタン等)
iPhone 8/8 Plusまで、及びiPhone SE(第2・第3世代)のホームボタンのある機種ではホームボタンが反応しない、反応しにくいといった症状が現れる場合があります。
また、ホームボタン以外でも音量調節ボタンや、電源ボタンなどが正常に動作しなくなる場合もあります。
いずれも経年劣化によって動作不良・接触不良が生じている可能性があるので、修理や部品交換、メンテナンスなどが必要です。
iPhoneの修理はどこがおすすめ?
それでは上記のような故障や不具合が発生した際に、どこで修理することができるのでしょうか。修理可能な店舗とそれぞれのメリット・デメリットをまとめます。
また、故障の症状によっては選ぶべき修理店が異なるので、その辺りの注意点もまとめます。
Apple Care+の有無
画像出典:support.apple.com
まず、故障や不具合が発生しているiPhoneが「Apple Care+」に加入しているかどうかを確認します。
iPhoneを含めApple製品には、「購入後1年間のハードウェア製品限定保証」と、「90日間の無償電話サポート」が無料で付帯しています。
ハードウエア製品限定保証の期間内であれば、利用者の過失がない自然故障に限って修理・交換、返金といった対応を受けることが可能なので、故障した、不具合が出たという時点で「Apple Care +」への加入の有無は重要です。
Apple Care+は、Appleが提供する純正のメンテナンスサービスの名称で、保証内容を最大3年間に延長できます。
上図はAppleサポートによる「iPhone 14」の画面修理費用の見積もりですが、Apple Care+非加入の場合は42,800円なのに対して、加入の場合の負担額は3,700円で済むのは大きなメリットです。
「Apple Care+ for iPhone」は23,800円のコストがかかりますが、一度でも高額修理が発生した場合には充分にペイできます。しかし、もし一度も修理が発生しないまま買い換えた場合には、iPhoneを23,800円割高に購入したことになるため、非加入のケースも少なくありません。
Apple Storeと正規プロバイダー
iPhoneで修理やメンテナンスが必要な場合にまっ先に思い浮かぶのは「Apple Store」でしょう。自ら製造販売しているApple自身が修理・メンテナンスしてくれるのですから、これ以上安心な修理先はありません。
とは言え、Apple Storeは日本全国にたった7か所しかないため、全国津々浦々のユーザーがApple StoreにiPhoneを持ち込めるわけではありません。
Appleではそうした場合に、純正部品を使用してAppleが認めた修理技術を有する「正規サービスプロバイダー」を設置しており、修理内容や使用する部品は基本的にApple Storeと同等です。
Apple Storeと正規プロバイダーのメリット
Apple Storeおよび正規プロバイダーでの修理のメリットは以下のとおりです。
・純正部品を使用して正規の方法・内容で修理して貰える
・Apple Care+ for iPhoneが使える
Apple Storeと正規プロバイダーのデメリット
・必ず来店予約が必要
・データはすべて消去される(初期化)
・Apple Careを利用しても修理代金が割高になる場合がある
・「液体侵入」はApple Care対象外
・配送での修理は1週間ほどかかる場合がある
通信キャリア
NTTドコモ・au・Softbank・楽天モバイルの通信キャリアでiPhoneを購入した場合には、キャリアショップも修理先の候補になります。
ただしキャリアショップといっても、多くの店舗がキャリア直営ではないため可能な修理や作業には違いがあり、iPhoneの修理を行っていないショップもあるので事前の確認が必要です。
修理可能な店舗の場合には、Apple認定の技術者による修理を受けることができたり、Appleの正規サービスプロバイダーへの取次ぎなども行って貰えます。
通信キャリアのメリット
・比較的店舗数が多い
・修理可能な店舗ではApple認定技術者による修理も可能
・Apple正規サービスプロバイダーに取り次いで貰える場合がある
通信キャリアのデメリット
・修理を行っていない店舗もある
・自社で販売した端末、または回線契約者のみが対象
・事前予約が必要
街の修理店(非正規店)
主要駅には必ずあると言っても過言ではない、いわゆる「街のiPhone修理屋さん」はユーザーのニーズに答える様々な修理やメンテナンスをリーズナブルな料金で提供しています。
Appleが認定する正規プロバイダーではありませんが、『総務省登録修理業者』は確かな技術と品質チェックを国が認定している制度です。街の修理店を利用する場合には「総務省登録修理業者」であることを確認しましょう。
街の修理店のメリット
・多くの店舗が「総務省登録修理業者」である
・原則的に予約不要
・原則的に即日対応
・リーズナブルな料金
・データを残すことができる
・ユーザーの要望を可能な範囲で聴いてもらえる
街の修理店のデメリット
・Apple認定修理業者ではない
・純正部品を使えない
・街の修理店で修理して以降はApple Careが使えなくなる
・iPhoneに「非純正部品」である旨が表示される(バッテリーなど)
・再販時に買取価格に影響する場合がある
街の修理業者を使った方が良い場合もある
Apple認定業者でないことや純正部品を使用できないことはデメリットと言えますが、故障の状況によってはApple Storeや正規プロバイダーではなく、街の修理店での修理・メンテナンスがおすすめのケースもあります。
例えば水没(液体侵入)の場合など、電源を切るなど必要な処理をした上ですぐにメンテナンスを実施することで、iPhoneへのダメージを最小限に留めその後も継続して正常に利用できる可能性が高くなります。
事前予約が必要で、「いますぐ」に持ち込んで修理できないApple Storeや正規プロバイダー、キャリアショップでは不可能な「予約なしで即日対応」といったスピード感が街の修理店の最大のメリットと言えます。
急がない修理なのか、純正部品での修理を望むのか、一刻も早い対応を望むのかなどによって、街の修理店を選んだ方がよいケースもあります。
HISmobileケア
HISモバイルでは、HISモバイル利用者を対象に「HISmobileケア」を提供しています。
「HISモバイルケア」は、
■データ保証
■利用サポート
■端末補償
以上の3つのサービスをパッケージにした総合型デジタル保険サービスです。
データ保証
HIS Mobileケア契約者本人所有の端末を対象に、パソコンやスマホなどの故障によって失われた写真ファイルなどのデータをプロの技術で復旧するサービスです。
対象端末は、
・スマートフォン、フィーチャーフォン
・タブレット
・PC(一体型、デスクトップ、ノート型)(HDD/SSDを問いません)
・外付けHDD(RAIDは対象外)
・デジタルカメラ・ビデオカメラ(HDD/SSDを問いません)
・CD、DVD、BD
・SDカード、microSDカード、USBメモリ(所有者の機器に挿入されていたもの限定)
です。
利用サポート
モバイルサポートセンターにて、電話・チャット・メールで相談しサポートを受けることができるサービスです。
・電話対応
月2案件まで・1回30分まで電話で相談できます。
※HISモバイル新規契約加入から1か月間は無制限サポート
・有人チャット
月30ラリーまで実際にスタッフが応対します。
※超過時は有料チケット(税込1,100円/15ラリー)を購入可能
・メールお急ぎ対応
月曜~日曜の17時までの問い合わせを当日中に返信
※年末年始など所定定休日は除く
・指定店・店舗相談
店舗でもサポートを受けることができ、サポート料金が半額になります。
※店舗限定:税抜1,500円以下のサービスが無料
端末補償
HIS Mobileケア契約者本人及び同居の親族所有の端末を対象に、偶発事故による外装破損・損壊、水濡れ、自然故障が生じた場合に修理費用を最大5万円(最大年2回2端末まで)補償してくれます。
対象端末は以下の通りです。
・スマートフォン
・タブレット端末(タブレットPC含む)
・ノートパソコン
・モバイル音楽プレーヤー
・モバイルルーター
・モバイルゲーム機
・スマートウォッチ
ただし修理費用の支払いには条件がありますので、HISmobileケアにて確認してください。
HISmobileは実店舗でスタッフ対応可能
いわゆる格安SIMのデメリットの1つに、店頭での相談サポートができないことを挙げる方は少なくありません。
特に長年大手キャリアを利用してきたシニア世代や、スマホやSIMに疎い方や初心者の方などは、スタッフと相対で相談してアドバイスが欲しいと考える方が多い傾向にあります。
HISmobileでは、全国に92ヶ所の取扱店舗があって、
・格安SIMへの乗換え・諸手続き
・最適なプランの提案や通信費見直し
・購入端末の即日渡し(音声付きプランのみ)
・スマホの修理やメンテナンス、旧端末の買取り
など、様々なニーズに応えてくれます。
オンラインだけの手続きでは心もとない、よくわからないと言う方は、お近くのHISmobileの店舗に相談してみてはいかがでしょう。きっと、親身に相談に乗ってくれるはずです。
iPhone修理まとめ
今回はiPhoneの修理やメンテナンスについて考えました。
iPhoneが壊れた、不具合が発生している、よくわからないがどうも動作がおかしい等々、日々の使用の中で違和感を感じたり、使用不能になってしまった場合には早めの修理やメンテナンスを検討してください。
(1)Apple Care+の有無を確認する
(2)緊急を要する修理、メンテナンスなのかを判断する
水没などの場合は、対応まで時間がかかればかかるほど症状は悪化するため、できるだけ早いメンテナンスが求められますが、そういう場合に、事前に予約をして指定日に持ち込む…といった時間的余裕がない場合も少なくありません。
そうした場合には、非正規店であっても、街の修理店で時間を置かずに対処した方が良い結果が得られることもあるので、一概に「正規」にこだわらず、その時に最優先すべきことによって修理先を選んでください。
(3)通信契約キャリアや端末購入店も相談可能
大手キャリアはもちろん、MVNOであっても端末の修理や補償対応が可能なケースもあるので、緊急を要するケースでない場合はキャリアショップや販売店などに相談してみるのも一手です。
愛着のあるiPhoneを故障知らずで長く愛用するためには、適切な修理やメンテナンスが必要な場面もありますので参考にしてみてください。
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