
iPhone16に機種変更した結果~購入すべき?見送る?新機能の価値とは
2025.04.02
今回は「iPhone16を買うべき?」がテーマです。
Apple Intelligence対応とのことで、鳴り物入りで登場したiPhone 16ですが、買うべきか、買わざるべきかお悩みの方も少なくないことと思います。
そこで今回は、実際にiPhone 16 Plusを購入した筆者が、購入から5ヵ月ほど使用した現時点でどう感じているのか、どこを評価しているのか、買って後悔はないのか等をレポートしてみます。
iPhone 16の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
iPhone 16を購入した経緯と理由

筆者は新型iPhone発売と同時に、ベーシックモデル(Proじゃない方)の大画面モデル「iPhone 16 Plus(128GB)」を購入しました。
iPhone 16 Plusを購入するにあたって、それまで約4年間使用してきた「iPhone 12 Pro Max」を下取りに出しました。
まずは両機種の基本的なスペックを比較してみましょう。
iPhone 12 Pro Max | iPhone 16 Plus | |
サイズ 重量 | 160.8×78.1×7.4mm 226g | 160.9×77.8×7.8mm 199g |
画面サイズ 最大輝度 | 6.7インチ 800ニト – | 6.7インチ 1,000ニト Dynamic Island |
バッテリー容量 | 3,687mAh | 4,674mAh |
チップ CPU GPU RAM | A14 6コアCPU 4コアGPU 6GB | A18 6コアCPU 5コアGPU 8GB |
カメラ | 3眼 12MPメイン/超広角/望遠 – – ポートレート ナイトモードポートレート – Apple ProRAW | 2眼 48MPフュージョン/12MP超広角 マクロ撮影 空間写真・ビデオ 次世代ポートレート – フォトグラフスタイル – |
カメラコントロール | × | 〇 |
コントロールボタン | × | 〇 |
Apple Intelligence | × | 〇 |
SOS | 緊急SOS – | 衛星経由の緊急SOS 衝突事故検出 |
コネクタ | Lightning | USB-C |
価格 128GB 256GB 512GB | 129,580円 141,680円 165,880円 | 124,800円 139,800円 169,800円 |
こうしてスペック比較すると、iPhone 12がProモデルと言えど、4世代進化したiPhone 16はスペック上ではほとんどすべての項目で、iPhone 12 Pro Maxを上回っているようにみえます。
一部に「ナイトモードポートレート」や「Apple ProRAW」といったProモデル専用スペックもありますが、基本性能は4世代分の進化が明確に表れていると感じます。
さらに、「Apple Intelligence」をはじめとして、「カメラコントロール」や「アクションボタン」などの新機能が搭載され、旧モデルとは異なる新たなエクスペリエンス(体験)に期待を持ちました。
買い替えに踏み切った経緯とは
iPhone 12 Pro Maxは、iPhone 16シリーズ発売の2024年秋の時点で4年経過していました。
iPhone 12 Pro Maxではじめて上位モデル(Pro)を購入したのですが、これまでの歴代iPhoneの中でも最も満足感が高く、快適に使用することができました。
しかし、4年目を迎えてバッテリーの劣化が進み始めた(下取り時点で88%)ことや、1つ1つの動作が緩慢になった印象があったことから、買い替えを検討し始めました。
さらに、iPhone 16では「Apple Intelligence」の採用によって、Siriのアシスタントとしての能力アップに期待したこともiPhone 16シリーズへの買い替えを促進した面がありました。
※iPhoneのバッテリーの劣化や、劣化を進ませないバッテリー管理方法等についてはこちらの記事をご参照ください。 『スマホ寿命と買い替え時期はいつ?バッテリーの寿命を延ばす充電方法』 |
本体サイズ・重量・ディスプレイサイズ
本体は、短辺で0.3mm、長辺で0.1mm、厚さで0.4mm大きくなっていますが、いずれも1mm未満の差でほぼ同サイズと言ってもよいサイズです。
注目したのは重量です。サイズが変わらないのに27gの軽量化は、毎日何十回と持つ手の負担を軽減するといった点で使い勝手の向上が期待できると感じました。
軽量化されても画面サイズは6.7インチと同等という点もプラスポイントでした。
A18チップを採用
1世代前のiPhone 15のベーシックモデルのチップは「A16」でしたが、iPhone 16では、1世代ジャンプして「A18」が採用されました。
ここ数年のiPhoneのチップの進化は、ベースモデルよりもProモデルが1世代先のチップを採用するパターンでしたので、本来であればiPhone 16では「A17」採用されるはずですが、Apple Intelligence対応のため1世代飛んで「A18」が採用されました。
これは通常パターンで言えば、Proモデルに採用されるチップになるので、その点だけでもiPhone 16がお買い得と感じました。
カメラ性能の向上
iPhone 12 Pro Maxを選んだのは、カメラ性能に期待してのことでした。
しかし4世代を経たiPhone 16のカメラは、2眼(望遠レンズなし)であっても「1倍超」の光学ズームを搭載しており、また、マクロ撮影も可能になっており、ベーシックモデルでも充分自分のカメラニーズに応えられると判断しました。
さらに進化した「フォトグラフスタイル」にも、特に人の肌の色や質感などのコントロールに期待していました。
価格(費用負担)
iPhoneは前年発売のiPhone 15シリーズと同価格の設定ですが、ここ数年で非常に高額となっており、買い替え時の費用負担の増加も無視できない要素となっています。
調べたところ、iPhone 12 Pro Maxの発売当時の価格とベーシックモデルの大画面モデルiPhone 16 Plusの価格は非常に近い設定となっており、費用負担が増加しないという点で「割高感」を感じずに済むこともメリットと感じました。
Apple Intelligence
そして、iPhone 16シリーズへの最大の期待はやはり「Apple Intelligence」でした。
中でも最も期待していたのが、『Siri』の秘書機能の性能アップでした。もっと具体的に言うと「対話型のAI秘書」に進化してくれることを望んでいました。
音声コマンドによるWEBやルートなどの検索、単位の変換や計算など、iPhone 12 Pro Maxでも「Siri」を日常的に利用しているので、「Apple Intelligence」による進化に非常にきたいしていたことが、iPhone 16購入の最大の理由となりました。
その他
iPhone 16で新規採用された「カメラコントロール」や「アクションボタン」による使い勝手や利便性の向上、充電コネクタの「USB-C」採用による充電速度の向上、充電ケーブルの兼用性アップなどにも期待していました。
また、iPhone 16シリーズからの採用ではありませんが、「Dynamic Island」、2つのeSIMを有効にできる「デュアルeSIM」など、iPhone 12 Pro Maxには採用されていない機能にも利便性の向上を期待していました。
iPhone 16 PLus 128GBを選んだ理由

iPhone 12 Pro Maxから、ベーシックモデルの6.7インチディスプレイモデル「iPhone 16 Plus」に買い替えたことや、ストレージに128GBを選んだことにはそれぞれに理由があります。
6.7インチディスプレイが必須要件
iPhone 12 Pro Maxははじめての上位モデル(Pro)で、非常に満足感の高い端末だったことは前述のとおりですが、その満足感の何割かは6.7インチのディスプレイであると感じていました。
そのため、iPhoneの買い替えにおいて「6.7インチ以上の大画面モデル」であることは必須要件でした。
Apple Intelligence対応が必須要件だった
「Siriの対話型AI秘書」を望んでいた筆者にとって、「Apple Intelligence」対応は必須要件でした。
そのため買い替え候補は、『6.7インチディスプレイを備えた「Apple Intelligence」対応』モデルとなるため、候補はおのずと絞られました。
・iPhone 15 Pro Max
・iPhone 16 Plus
・iPhone 16 Pro Max
ストレージ128GBを選んだ理由
iPhoneを含め、大抵のスマホはストレージが大きくなればなるほど価格も上がります。
同じ性能・機能で使い勝手や利便性に大差ないのであれば、購入時の費用負担は小さい方がベターです。
そうした観点で見ると、ストレージは最小モデルでよいと判断しました。
というのも、過去の経験から筆者は大きなストレージは必要としないことが分かっているからです。
①写真や動画を端末に保存しない(Amazon Photo)
②動画や映画をダウンロードして視聴しない
③過去のメールやSNSを保存しない
④iPhoneでオンラインゲームをプレイしない
⑤エンタメ系のアプリをiPhoneで利用しない
⑥iPadを所有している
写真や動画を端末に保存しない
筆者はiPhoneで撮影した写真や動画を端末に保存しません。Amazonプライム会員なので追加費用なしでクラウドに写真を無制限で保存できるためです。
クラウド保管なら複数の端末からアクセスできるため写真の共有が容易です。また、端末の故障や紛失盗難などによる写真データの喪失を防ぐことができるためです。
動画はプライムのクラウドには保存できないため、SDカードやメモリスティックなどの外部メモリーで保存しています。
動画や映画をダウンロードして視聴しない
プライムビデオやYOUTUBE、その他の動画配信サービスなどで動画や映画を視聴する際には、ストリーミング再生で視聴しています。
また小さな画面で見ても迫力不足なので、多くの場合、iPadで動画・映画視聴するため、動画・映画のダウンロードは行いません。
過去のメールやSNSを保存しない
過去に受信したメールは、特に必要がある場合を除いて読んだら破棄しており、基本的にメールの保存はしません。
また、SNSのチャット履歴やキャッシュもストレージを圧迫する要因なので、こまめに削除・クリアを行うようにしています。
iPhoneでオンラインゲームをプレイしない
基本的にiPhoneではゲームをしません。
そのため、ゲーム系のアプリをインストールしていないため、大容量ゲームアプリによるストレージの圧迫がありません。
ゲームと同様、ストレージを圧迫するような大容量のアプリをiPhoneにインストールしないようにしています。
ゲームやエンタメ系の大容量アプリは、基本的にはストレージの大きなiPadで利用するようにしています。
iPhone 15 Pro MaxとiPhone 16 Plusで悩んだ
ここまで見てきたように、iPhoneの買い替えにおける必須要件は3つでした。
・最新モデルらしいサクサク感(応答性)の向上
・Apple Intelligenceへの対応
・6.7インチディスプレイ
もちろん、新機能が備われば使い勝手や利便性の向上が望めます。しかし一方では、新しいモデルほど購入時の費用負担が大きくなることもまた事実です。
こうした機能の利便性と価格のバランスで、「iPhone 15 Pro Max」と「iPhone 16 Plus」の間で悩みました。
ディスプレイサイズは、iPhone 15 Pro MaxもiPhone 16 Plusも6.7インチで共通。
「Apple Inmtelligence」については、iPhone 15 Pro Max搭載の「A17 Pro」チップでも利用可能とのことでしたが、やはり「Apple Intelligence」向けに開発されたと銘打つ「A18」に興味がありました。
最後の選択肢はApple Storeでの購入可否
iPhone 15 Pro MaxとiPhone 16 Plusで悩んだ結果、最終的に「iPhone 16 Plus」をチョイスした理由は『Apple Storeで購入できるかどうか』でした。
というのも、ベーシックモデルについては、新モデルリリース後もオフィシャルサイトでの取り扱いが継続しますが、Proモデルについては旧モデルの取り扱いは終了します。
Apple Storeでの購入の最大のメリットは、36回無金利分割払いの「Appleローン」です。
下取り前提の大手キャリアでの購入は支払額は圧縮できますが、端末は自分のものにならず、所定の期限で返却しなければなりません。筆者としては返却するか否かの選択肢を残したかったので、最終的には「Apple Storeでの購入」を最後の条件としました。
iPhone 16 PLusで変わったこと・変わらないこと

画像出典:apple.com
以上のような選択肢を経て、シリーズ発売と同時に「iPhone 16 Plus」を購入しました。
実際にiPhone 16 Plusに買い替えて「違い」や「変化」を感じたこと、逆に違いや変化を感じなかったことを挙げてみようと思います。
変わったこと① サイズ感はほぼ同等も重量差は大きい
実際に手元に届いたiPhone 16 Plusは、想像以上にiPhone 12 Pro Maxとサイズがほとんど同じで、「手で持つ」だけでは端末を買い替えた実感がありません。
ただし、軽量化の恩恵は大きく、長時間保持していても持ち手の疲労は軽減されました。iPhoneの保持時間が長くなればなるほど軽量化の恩恵は顕著で、手首や腕の疲労感はもちろん、肩こりや背中の張りまで影響しているように感じます。
同じサイズであれば、より軽量なモデルがベターであることが実感できます。
変わったこと② マクロ撮影
筆者は、草花や昆虫、小動物、食品などの近接撮影をよくするのですが、iPhone 16でマクロ撮影が可能になったことで、被写体に寄った写真がとてもきれいで、細かなディテールがよく表現されていると感じます。
また、マクロ撮影することで背景ボケが出やすくなったことで、手軽に雰囲気のある写真が撮影できることは、iPhone 16に買い替えたメリットの1つです。
変わらないこと① サクサク感に差は感じられない
購入前に期待していた事の1つに、動作のサクサク感の向上がありました。
実際に買い替えた感想としては、「A14→A18」と4世代も進化したチップを搭載している割に、動作が機敏になったり処理が高速化したような感覚はありません。
実際は、買い替え後に最もがっかりしたのはこの点で、日々の使用の中でもう少し最新モデルに買い替えた実感が欲しいところです。
この辺りは、いかに4世代を経た最新モデルと言えど、上位モデルからベーシックモデルにダウングレードした影響かもしれません。
変わらないこと② カメラコントロール
カメラコントロールは、変わらないことの一つです。変わらないというより、使わない(つまりなかった時と変わらない)というニュアンスです。
カメラコントロール自体は全く新しい機能というわけではありません。従来からある機能を1つのボタンに集約し操作方法で使い分ける機能です。
機能を1つのコントローラーに集約した…と言う意味では「新機能」ですけれど、1つ1つの機能は従来のカメラアプリにも搭載されており、写真・動画撮影の際に普通に使ってきた機能です。
■カメラの起動
画面OFFの状態からは2回押しでカメラが起動します。ホーム画面やアプリ使用中は1回押しでカメラが起動します。
ホーム画面や他アプリ使用時からのカメラ起動が素早く行えます。画面OFFからのカメラ起動は、従来からの画面タップ+カメラマーク長押しでの起動と大差ありません。 |
■写真撮影・動画撮影
カメラコントロールを1回押すと写真撮影ができます。カメラアプリでモードを切り替えることなく、カメラコントロール長押しで、押している間だけビデオ撮影が可能です。
ビデオの連続撮影は、カメラアプリのモードを「ビデオ」に切り替えた後、カメラコントロールを1回押しで連続撮影が可能です。
他アプリ使用中からのビデオ撮影(押している間のみ)は便利ですが、通常の写真撮影はカメラコントロールを押す際にカメラが動いて画角が変わってしまうので、従来のカメラアプリ内のシャッター押しの方が使いやすいと感じます。 |
■露出や感度調整などのカメラ設定が可能
従来はカメラアプリ内から設定していた機能を、カメラコントロールから呼び出せる機能です。
まだ慣れないこともあって、小さなボタンで操作するより従来通り、カメラアプリ内で操作した方がやりやすいと感じます。 |
iPhone 16 Plus購入以降、カメラコントロールはほとんど使用していません。従来のカメラアプリ内での設定で不足なく使用できるので、あえて小さなコントローラーで細かな作業をする気にはなれない…というのが正直なところです。
変わらないこと③ アクションボタン
アクションボタンは、従来の「ミュートボタン」に変わって設置されたもので、自分の好みで様々な機能を割り当てて使用します。
割り当てられる機能は多種多様です。
・消音モードボタン
・集中モードボタン
・カメラボタン
・ビジュアルインテリジェンスボタン
・フラッシュライトボタン
・ボイスメモボタン
・ミュージックを認識ボタン
・翻訳ボタン
・拡大鏡ボタン
・コントロールボタン
・ショートカットボタン
・アクセシビリティボタン
・アクションなし
実際に使ってみた感想としては、いずれの機能もコントロールボタンに常に割り当てておくほどの頻度で使うことがなく、正直「帯に短し襷に長し」といった中途半端な印象です。
結局のところ、従来通りの「消音ボタン」(デフォルト)にしたままになっていて、ミュートボタンの時と何も変わりません。
変わらないこと④ Apple Intelligence

画像出典:apple.com
「Apple Intelligence」は、動作のサクサク感向上と共に、iPhone 16への買い替えで最も期待した機能でした。
しかし、iPhone 16 Plus購入から5か月後の現時点では「変わらないこと」に含まれています。
なぜなら「Apple Intelligence」の日本語版がリリースされていないためです。
2025年4月には日本語版がリリースされるとのことなので、どのような新しい体験ができるのか期待する半面、購入当初のような期待感は薄れつつあります。
それは、カメラコントロールやアクションボタンなど、新たに導入された機能の多くが期待外れで、自分のスマホライフに大きな変化をもたらしていない事から、「Apple Intelligence」への期待も薄れているのかもしれません。
ただしこればかりは、実際に日本語版がリリースされてみないことにはわかりません。「やっぱり買い替えてよかった」と感じるか、「期待外れで買い替える必要なかった」と感じるのか、答えはもう少し先になりそうです。
iPhone 16 Plusに買い替えた結果 まとめ
応答性の向上と、「Apple Intelligence」への期待から新型iPhoneに買い換えましたが、購入から5か月経過の現時点での満足度はさほど大きいとは言えません。
正直なところ、「買い替えなくても良かったのでは?」や「次期iPhoneを待っても良かったのでは?」と思う部分も少なからずあります。
応答性はほとんど変わりません。悪化したと言うことはありませんが、「さすがに4世代を経た新モデルだけのことはある」といった満足感はありません。
「Apple Intelligence」への期待は、未だ日本語版がリリースされていないため「未利用」の状態で評価にさえ至っていません。
もちろん、間もなくリリースされる「Apple Intelligence」日本語版によって、大きな満足感を得られる可能性もありますし、その部分に期待も持っていますが、購入当初のワクワク感が薄れてきているのもまた事実です。
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