タイ旅行ではeSIMを使うべき?メリットやデメリット・注意点を紹介
2024.06.03
メタディスクリプション:この記事は、タイ旅行中にインターネットを使う方法として、eSIMについて紹介しています。eSIMを使うメリットやデメリット、使ううえでの注意点や利用手順などについて知ることができます。タイ旅行でeSIMの利用を検討している方などは、ぜひ参考にしてください。
導入文:タイは、日本人に人気の旅行先の1つです。タイは独特の寺院や美しいビーチ、美味しいタイ料理など、魅力に溢れた国です。
コロナ禍で海外旅行に行く日本人は一時的に減ったものの、最近では再び増えてきています。
現在、タイへの旅行を楽しみにしている方もいることでしょう。ところで多くの方が、「タイでも快適にスマホやインターネットを使いたい」と考えているのではないでしょうか。
本記事では、タイでスマホ・インターネットを使う1つの選択肢として、eSIMについて紹介します。
タイ旅行に興味があり、スマホやインターネットを快適に使いたい方、eSIMに興味のある方などは、ぜひ参考にしてください。
※本記事で紹介している内容は、執筆時(2024年4月28日現在)のものです。
※本記事で紹介している金額は、すべて税込金額です。
eSIMって何?
eSIMは、”Embedded SIM(埋め込まれたSIM)”を略した言葉です。SIMとは、スマホなどの契約者の識別番号が記録されたものであり、携帯電話会社の回線を使うのに必須のものです。
これまでは識別番号の記録されたSIMカードをスマホに挿入することで、携帯電話会社の回線を使った通話やインターネットが利用可能になっていました。
しかしeSIMは、“Embedded(埋め込まれた)”と言われるとおり、スマホ本体のなかに内蔵されたSIMという意味を持ちます。スマホ本体のなかに識別番号を記録できるため、これまでのようにSIMカードを挿入する必要はありません。
スマホを操作してeSIMを使うのに必要な情報を登録するだけで、電話回線が利用可能になります。
タイ旅行でeSIMを使うメリットって何?
ではそのeSIMを、タイ旅行で使うメリットは何なのでしょうか?ここでは代表的なメリットを6つ紹介していきたいと思います。
1.金額が安い
2.オンラインで手軽に申し込める
3.SIMカードの挿し替えが不要
4.タイ到着後すぐに使える
5.タイで荷物が増えない
6.帰国後の返却が不要
それでは1つずつ確認していきましょう。
1. 金額が安い
eSIMはほかの方法に比べ、安い金額でインターネットが利用できます。タイで10日間、計50GB使う場合を想定して料金を比較してみます。
手段 | eSIM | プリペイドSIM(SIMカード) | 国際ローミング | レンタルWi-Fi |
サービス名 | Trip SIM | Trip SIM | 世界そのままギガ | HIS Wi-Fi |
提供元 | HISモバイル | HISモバイル | NTTドコモ | HISモバイル |
データ量 | 50GB / 10日間 | 50GB / 10日間 | 日本で契約しているプランのデータ量 | 500MB |
利用料金 | ¥1,587 | ¥1,573 | ¥7,580 | ¥6,900(¥690 / 日) |
※この表で取り上げているプランは、あくまで数あるプランのなかの一例に過ぎません。
この表を見てすぐにわかるとおり、eSIMとプリペイドSIMの利用料金は、国際ローミングやレンタルWi-Fiに比べてとても安いことがわかります。
利用料金の安さを求めるならeSIMかプリペイドSIMがおすすめです。
2. オンラインで手軽に申し込める
eSIMのメリットの1つ目は、オンラインで手軽に申し込み、設定するだけですぐ利用可能になる点です。
SIMカードの場合も、もちろん申し込みをオンラインでおこなうことは可能です。ただしSIMカードの場合、申し込んだ後に新しいSIMカードが届くのを待たなくてはならず、届いた後に自分でSIMカードの差し替えをおこなわなくてはなりません。
しかしeSIMの場合には、SIMカードのような時間と手間がかかりません。オンラインで申し込み、スマホをいじってeSIMの設定をおこなうだけで、すぐに利用開始できます。
タイ旅行の前は準備等で何かと忙しいものです。空いた時間に気軽に申し込んで設定し、利用可能になりますので、とても便利です。
3. SIMカードの挿し替えが不要
eSIMはすでにスマホに埋め込まれているため、新しいサービスに申し込む度にSIMカードを交換する必要がありません。
SIMカードの交換自体はそんなに大変ではないと感じる方は多いかもしれませんが、実はSIMカードの交換にはリスクがあります。
・SIMカードは精密機械であるため、指紋の付着や静電気等でデータが失われる可能性がある
・サイズが小さいので紛失のリスクがある
・差し替えの際に力が加わり、破損するリスクがある
などです。
eSIMの場合はそもそもSIMカードの交換自体が不要なため、このようなリスクがありません。より安全に、安心して利用できる点もメリットと言えるでしょう。
4. タイ到着後すぐに使える
eSIMは、タイに到着してすぐに使い始めることができます。
SIMカードの場合は、タイに到着後、日本国内用のSIMカードとタイ用のSIMカードを挿し替えなくてはなりません。なぜなら、日本国内でタイ用のSIMカードに交換した場合、日本を出国してタイに着くまで、電話回線が使えなくなってしまうからです。
また、SIMカードの挿し替え後にはスマホの初期設定(APN設定)が必要になり、場合によってはこの設定のためにインターネットに接続する必要が生じます。
タイに到着して早々、SIMカードの差し替えや初期設定をおこなうのは大変です。
5. タイで荷物が増えない
eSIMは、SIMカードやレンタルWi-Fiと違い、タイ旅行中の荷物が増えません。旅行中は荷物が増えると管理が大変になるため、なるべく少ない荷物で移動したいという方が多いでしょう。
もちろん、「SIMカードは小さいし、荷物というほどじゃないのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし既述のとおり、SIMカードを持ち歩くことにはリスクが付きまといます。
・紛失・盗難のリスク
・破損のリスク
また、レンタルWi-Fiの場合は、紛失したり破損したりした場合、弁償を求められる可能性もあります。eSIMにはこういったリスクはなく、荷物として管理する必要もないため、便利です。
6. 帰国後の返却が不要
レンタルWi-Fiの場合には、帰国後、決められた期限までにWi-Fiルーターを返却しなくてはなりません。
もし返却するのを忘れて期限を過ぎてしまった場合、延長料金を請求される可能性があります。帰国後速やかに返却するのがベストですが、帰国時は荷物も多く、移動で疲れていて返却するのを面倒に感じる方が多いのではないでしょうか。
eSIMの場合、そもそも何も返却する必要がないのでこの点も便利だと言えます。
eSIMの4つのデメリット
タイ旅行でeSIMを使うことには複数のメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。それでは、eSIMを使い始めてから後悔することがないよう、eSIMの代表的なデメリットを4つ、確認しておきましょう。
1.使えないスマホ機種もある
2.eSIMプランのない格安SIMもある
3.複数のスマホで使い回しができない
4.ほとんどのeSIMプランは音声通話非対応
それでは1つずつ見ていきましょう。
1. 使えないスマホ機種もある
すべてのスマホでeSIMが使えるわけではありません。eSIMは、eSIM対応のスマホでしか使うことができず、もし自分のスマホがeSIM非対応の場合には、eSIMを利用することはできません。
もし自分のスマホがeSIM非対応の場合には、タイ旅行では別の方法でインターネットを利用する必要があります。
・プリペイドSIM(SIMカード)
・レンタルWi-Fi
・国際ローミング
・現地のフリーWi-Fi
などです。
これらの方法にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、ほかのコラムなども参照しつつ、自分に合ったものを選択してください。
なお、どうしても今回eSIMが使いたい、今後もeSIMを使っていきたいという場合には、スマホをeSIM対応のものに買い替えるのも1つの方法です。
2. eSIMプランのない格安SIMもある
自分のスマホがeSIM対応だったとしても、現在契約中の格安SIMでeSIMが使えるとは限りません。なぜなら、格安SIMによっては、eSIM用のプランを提供していないところもあるからです。
その場合はeSIM以外の方法を使うか、あるいは契約先を大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)もしくはeSIMプランを提供している格安SIMに乗り換えなくてはなりません。
※HISモバイルでも、eSIMのプランを豊富に提供しています(後述)。
3. 複数のスマホで使い回しができない
SIMカードの場合は、1枚のSIMカードを複数のスマホで使い回すことができました。
たとえば、SIMカードをスマホAにセットして使い、次にSIMカードをスマホAから取り出してスマホBにセットし、スマホBを使う、といった使い方です。
このようにすれば、同時には使用できないものの、1枚のSIMカードで複数台のスマホを使うことができました。
ところが、eSIMではこのようなことはできません。1台のスマホでeSIMを設定した場合は、そのeSIMはそのスマホでしか使えません。もし複数台のスマホを使いたい場合は、スマホごとにeSIMに申し込む必要があります。
4. ほとんどのeSIMプランは音声通話非対応
SIMカードには大きく分けて、「音声通話SIM」と「データ通信専用SIM」の2種類があります。それぞれ、使える機能は以下のとおりです。
・音声通話SIM:音声通話(携帯電話回線を使った通常の通話機能)+SMS+データ通信(インターネットの利用)
・データ通信専用SIM:データ通信(インターネットの利用)のみ
ところが、eSIMの場合はそのほとんどがデータ通信のみしかできず、音声通話には対応していません。
もちろん、携帯電話回線を使った音声通話ができなくても、インターネットを使った通話は可能です。
・LINE
・WhatsApp
・Facebookメッセンジャー
・zoom
・Skypeなど
これらを使えば、データ通信専用であったとしても、通話ができます。しかし、インターネットを使った通話の場合、通話の品質が低くなったり、途中で通話が切れてしまったりする可能性が高くなってしまいます。
もし通話の品質にこだわりたい場合には、音声通話対応のeSIMを探すか、eSIM以外の方法を選択するしかありません。
ほかの方法との比較
eSIM以外にも、タイ旅行でインターネットを利用する方法は複数あります。
・プリペイドSIM(SIMカード)
・レンタルWi-Fi
・国際ローミング
・現地のフリーWi-Fi
ここではeSIMと、これらほかの方法との比較をしていくことにします。eSIMとほかの選択肢で迷っている方は、特に参考にしてください。
プリペイドSIM(SIMカード)との比較
最初に、eSIMとプリペイドSIM(SIMカード)とを比較してみましょう。
種類 | eSIM | プリペイドSIM |
メリット | ・SIMカードの挿し替えが不要 ・申し込んでからすぐに利用可能 ・タイに着いてすぐに使い始められる ・紛失や破損のリスクがない | ・基本的にどの機種でも使える ・基本的にどの大手通信キャリア・格安SIMでも提供している ・複数の端末で利用可能 |
デメリット | ・対応機種が限られる ・提供している格安SIMが限られる ・複数端末で利用できない | ・SIMカードの挿し替えが必要 ・申し込みから使い始めるまでに時間がかかる (SIMカードが届くのを待つ必要がある) ・タイに着いてから設定しなくてはならない ・紛失や破損のリスクがある |
eSIMと比較した場合のプリペイドSIMのメリットは、どの機種でも使える点や、どの大手キャリア・格安SIMでも基本的に提供されている点が挙げられます。また、複数のスマホで1枚のSIMカードを使い回すことも可能です。
ただしeSIMと比べた場合、SIMカードの差し替えが必要だったり、申し込みから利用開始まで時間がかかってしまったり(SIMカードの到着を待つ必要があるため)、現地で設定の必要がある点、破損や紛失のリスクがある点がデメリットとして挙げられます。
eSIMのメリットの方が勝ると感じる方は、ぜひeSIMの利用を検討してみてください。
レンタルWi-Fiとの比較
続いて、レンタルWi-Fiと比較してみましょう。
種類 | eSIM | レンタルWi-Fi |
メリット | ・利用料金が割安 ・タイでの荷物が増えない ・紛失・故障のリスクがない ・受け取り・返却の手間がない | ・複数人で利用できる ・複数の端末で利用可能 |
デメリット | ・複数人で利用できない ・複数の端末で利用できない | ・利用料金が割高 ・Wi-Fiルーターをタイで持ち歩かなくてはならない ・Wi-Fiルーターの紛失・故障のリスクがある ・受け取り・返却の手間がある |
レンタルWi-Fiの方がeSIMよりも適している方は、インターネットを複数人で使いたい方や、複数台の端末(複数台のスマホ、タブレット、PCなど)で使いたい方です。
eSIMは、設定した1台のスマホでしか使えませんが、レンタルWi-Fiなら、複数台のスマホを同時に接続して利用できます。
ただし、利用料金が割高な点、タイでの荷物が増える点、紛失や故障のリスクがある点や、受け取り・返却の手間がかかる点がデメリットとして挙げられます。
大雑把に言って、大人数で割り勘ができるならレンタルWi-Fi、そうでなければeSIMの方がおすすめです。
国際ローミングとの比較
次に、eSIMと国際ローミングを比較してみます。
種類 | eSIM | 国際ローミング |
メリット | ・利用料金が割安 | ・電話回線を使った通話も使えるものが多い |
デメリット | ・電話回線を使った通話が利用できないサービス(データ専用)がほとんど | ・利用料金が割高 |
eSIMと比較した場合の国際ローミングのメリットは、電話回線を使った通話ができることです。eSIMの場合、既述のとおり、音声通話に対応しているプランは少ないです。
逆にデメリットは利用料金が割高になりがちな点でしょう。電話回線を使った音声通話にこだわるなら国際ローミング(もしくは音声通話に対応したeSIMやプリペイドSIMなど)、金額を抑えたいならeSIMなどを選択するのがおすすめです。
現地のフリーWi-Fiとの比較
最後に、タイのフリーWi-Fiとの比較をしてみましょう。
種類 | eSIM | フリーWi-Fi |
メリット | ・セキュリティ面で比較的安心できる ・いつでもすぐに利用できる | ・無料で利用可能 |
デメリット | ・利用料金がかかる | ・セキュリティ面のリスクがある ・利用登録などが必要な場合がある ・必要なタイミングで見つからない可能性がある |
eSIMと比較した場合のフリーWi-Fiのメリットは、無料で利用できる点です。ただし、全体的に見るとデメリットの方が多いでしょう。
フリーWi-Fiは、不特定多数の人たちに解放されているため、セキュリティ面のリスクが高いと言われています。たとえば、個人情報やパスワード、重要なやり取りなどを第三者に盗み見られてしまう可能性がより高いということです。
また、利用の際にはパスポート番号や電話番号、メールアドレスなどの登録が必要なケースが多く、利用開始までに手間がかかります。さらに、インターネットが必要なタイミングで、そこにフリーWi-Fiがない可能性もあります。
これらを総合して考えると、フリーWi-Fiの利用はあまりおすすめできません。
Trip SIMの特徴
HISモバイルでも、Trip SIMというサービスのなかで、eSIMのプランを提供しています。ここからは、HISモバイルが提供しているeSIMのプランについて、その特徴を紹介していきます。
・タイ向けのプランが複数ある
・便利な周遊プランもある
それでは1つずつ紹介していくことにします。
タイ向けのプランが複数ある
Trip SIMには、タイ旅行で使えるeSIMプランが複数提供されています。
プランの種類 | 1日定量 | 期間定量 | ||
データ量 | 無制限 | 無制限 | 15GB | 50GB |
利用期間 | 10日間 | 8日間 | 8日間 | 10日間 |
利用料金 | 1,400円 | 2,212円 | 1,442円 | 1,587円 |
現在、Trip SIMから提供されているタイ向けのeSIMプランは上記の4プランです。これらのなかから自分に最も合いそうなものを選ぶと良いでしょう。
※Trip SIMのeSIMプランについて、詳しくはこちらをご覧ください。
便利な周遊プランもある
Trip SIMには、1つの国・地域だけではなく、複数の国・地域で利用できる周遊プランもあります。
タイを含む複数カ国で利用できる周遊プランもありますので、複数カ国に行く予定の方は、ぜひチェックしてみてください。
※Trip SIMのプランについて、詳しくはこちらをご覧ください。
タイで使うeSIMはどう選ぶべき?
続いて、タイで使うeSIMを選ぶポイントについて紹介します。注意すべきポイントは、金額とデータ容量です。それぞれ確認してみましょう。
金額に注意して選ぶ
まずは、金額に注意して選びましょう。eSIMは、レンタルWi-Fiや国際ローミングなどと比べ、基本的には安価です。ただし、すべてのeSIMプランが安価とは限りません。
なかには、データ容量や利用可能日数の割に高額なプランもあるかもしれません。そのため、eSIMを選ぶ際には、必要な日数・必要なデータ量分使え、それに見合う納得のいく金額になっているかを確認してください。
データ容量に注意して選ぶ
金額の次に大切なのは、データ容量です。いくら金額が安いプランに魅力を感じたとしても、タイで使うのに十分なデータ量がなければ不便な思いをしてしまうでしょう。
そこでおすすめしたいのが、自分の普段使っているデータ量を調べてみることです。各通信キャリアや格安SIMの公式サイトからマイページにログインすると、毎月のデータ利用量が確認できるでしょう。それを基準にデータ容量を選ぶというのも1つの方法です。
ただし、実際にタイに行くと、地図を調べる、現地の人と翻訳アプリでコミュニケーションを取るなど、インターネットを利用する機会が想像以上に多くなる可能性があります。
そのため、少し余裕を持って多めのデータ量のプランを選んでおくのがおすすめです。
※HISモバイルのTrip SIMの場合、現地でデータ量を使い切った場合も、そのまま現地で追加購入が可能です。
eSIMを使う際の注意点
eSIMをタイで使う場合に、注意すべきことが2つあります。
・eSIMのデータを削除しないこと
・スマホはSIMフリーでなくてはならない
これらについて確認しておきましょう。
eSIMのデータを削除しないこと
eSIMを設定したとしても、何らかの不具合ですぐに利用開始できないことがあるかもしれません。そのような場合、「eSIMのデータをすべて削除して最初からなり直せば上手くいくのでは!?」と考えがちです。
しかし、一度設定したeSIMのデータを削除してしまうと、再度手続きをし直さないとeSIMが使えなくなってしまいます。不具合で使えない場合でも、スマホを再起動したり、キャリアや格安SIMのサポート窓口に連絡したりするなど、ほかの解決策を試みましょう。
スマホはSIMフリーでなくてはならない
タイでeSIMを使いたい場合、利用するスマホはSIMフリーである必要があります。SIMフリーとは、SIMロックがかかっていない状態のスマホのことです。
SIMロックは、スマホを購入したキャリアの回線以外、利用できないように制限されている状態を指します。たとえばNTTドコモで購入したスマホにSIMロックがかかっている場合、そのスマホはNTTドコモの回線しか利用できません。
2021年10月1日より、SIMロックは原則廃止されていますが、過去に購入したスマホや中古で購入したスマホなどは、いまだにSIMロックがかかっている可能性があります。
SIMロックがかかってしまっている場合には、購入元キャリアのショップに行くか、電話やオンラインでSIMロック解除をおこなう必要があります。
eSIMの利用手順
最後に、eSIMの利用手順を紹介します。この記事では、HISモバイルのTrip SIMを例として確認していきましょう。
HISモバイルのTrip SIMの場合、eSIMプランを申し込んでから利用開始するまでの流れは以下のとおりです。
利用予定のスマホを確認(eSIM対応か・SIMフリーか)
↓
SIMフリーでない場合にはSIMロックの解除
↓
オンラインで購入手続き
↓
QRコードの記載されたメールを受信
↓
スマホを操作してeSIMを設定
↓
利用開始
利用開始までの流れは以上のようにとてもシンプルで、すぐに利用開始できます。
まとめ
本記事では、タイ旅行中にインターネットを使う方法として、eSIMについて紹介してきました。
eSIMには、利用料金が安い、オンラインで手軽に申し込んですぐに使える、SIMカードの挿し替えが不要など、複数のメリットがあります。
その一方で、eSIMはすべてのスマホ機種に対応しているわけではありません。そのため、タイで使う予定のスマホでは利用できない可能性があります。また、eSIMの場合はSIMカードのように、1つのSIMを複数のスマホで使い回すことはできません。
ほかのインターネット利用方法(プリペイドSIMやレンタルWi-Fi、国際ローミング、フリーWi-Fi)に比べ、eSIMには多くのメリットがあります。しかし、利用目的や利用スタイルによっては、ほかの選択肢の方が自分に合う場合もあるでしょう。
本記事を参考に、タイでインターネットを使うのに最も適した方法を見つけてください。
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