
光回線の工事とは?必要か判断する基準や準備・費用を解説
2025.01.31
「光回線の工事は必要?」
「光回線の工事はどういうことをするの?」
「光回線の工事に必要な準備や費用は?」
上記のような疑問をお持ちではありませんか。
光回線を開通するためには工事が必要です。ただし、場合により工事が不要なケースもあるため、光回線を導入したい物件の状況を確認することが大切です。
今回は、光回線の工事について以下の流れで解説します。
● 光回線の導入で工事が不要なケース
● 光回線の導入で工事が必要なケース
● 光回線の工事前に準備すること
● 光回線の立会い
● 光回線の工事内容
● 光回線の工事費用
● 光回線の工事後に必要な作業
「光回線を利用したいけど工事についてよくわからない」という方はぜひご一読ください。
光回線の導入で工事が不要なケース

光回線の導入で工事が不要なケースは以下の3つです。
- 光コンセントが設置済みである
- フレッツ光から光コラボに移行(転用)する
- 光コラボから光コラボに事業者変更する
光コンセントが設置済みである
物件に光コンセントが設置済みの場合は、工事が不要で光回線を利用できます。
光コンセントとは、光回線の室内の接続口です。光コンセントと機器を光回線コードでつなげることで、インターネットを有線利用できます。
光回線の工事とは物件に光回線を開通させることなので、光コンセントが設置されているなら、すでに光回線の工事済みであることがわかります。
物件に光コンセントがあれば工事不要で光回線を利用できるため、有無を確認しましょう。
なお、賃貸物件の場合は物件情報の記載でもある程度の確認ができます。以下を参考にしてください。
物件情報の記載 | 概要 | 工事の必要性 |
インターネット対応 | 建物の共有スペースまでインターネット回線が開通している(工事が完了している)状態 | 必要なケースが多い ※自分の部屋まで光回線を開通させる工事が必要 |
光ファイバー対応 | 建物の共有スペースまで光回線が開通している(工事が完了している)状態 | 要確認 ※自分の部屋まで光回線が開通している場合としていない場合がある |
インターネット完備 | 回線が各スペースに開通されており、ケーブルで接続すればインターネットを利用可能な状態 | 不要 |
自分で部屋の壁に光コンセントがあるかを確認すると安心です。一般的なコンセントに付属しているタイプのほか、単独で目線より高い壁に設置されている場合などがあります。
フレッツ光から光コラボに移行(転用)する
すでにフレッツ光を利用したことがある物件で、光コラボレーション(光コラボ)に移行する場合は、光回線の工事が不要です。
光コラボとは、NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ光回線を借り受けている事業者が展開する光回線サービスのことです。同じ光回線を利用するため、新たな工事をしなくても問題ありません。
近年は光コラボの事業者が増えているため、すでにフレッツ光を利用している場合は工事なしでスムーズに契約できるでしょう。
光コラボから光コラボに事業者変更する
光コラボから光コラボに事業者変更するケースでも、光回線の工事は不要です。どの光コラボ事業者を利用する場合でも、NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ光回線を利用しているためです。
光回線の導入で工事が必要なケース

光回線の導入で工事が必要なケースは以下の2つです。
- 物件に初めて光回線を開通させる
- 独自の光回線を開通させる
物件に初めて光回線を開通させる
物件に初めて光回線を開通させる場合は、工事が必要です。
光回線を利用するためには、物件の屋内まで回線を通して光コンセントを設置する必要があります。工事では、実際に屋外にある電柱の電話線から回線を引き込み、物件の壁のなかを通して屋内に開通させます。
過去に光回線の開通工事をしたことがなく、初めての場合は必ず工事を行います。
独自の光回線を開通させる
物件に独自の光回線を開通させる場合は工事が必要です。
光回線は以下のように2種類に分けられます。
フレッツ光・コラボレーション光系 | 独自の光回線 |
ドコモ光 SoftBank光 enひかり | HIS光 NURO光 auひかり |
これまでフレッツ光・コラボレーション光系の光回線を利用してきて、すでに光回線が開通済みである場合でも、独自の光回線を契約する場合には再度工事が必要になります。
契約する光回線がどちらの種類なのか確認し、工事の必要性を判断しましょう。自身で判断が難しいと感じる場合は、申し込み時に事業者に相談することも可能です。
なお、光回線を検討しているなら、HIS光がおすすめです。
- HISモバイルとHIS光の同時契約で月額1,500円割引
- 光回線が初月無料
- 工事費用&他社からの乗り換え解約違約金を負担
業界最安値のHISモバイルとHIS光を同時契約することで、実質スマホ代が0円になることが大きな魅力です。光回線の料金のみでスマホと自宅のインターネット環境が整うため、毎月の出費を大きく減らせます。
HIS光について詳しく知りたい方は、こちらhttps://his-mobile.com/hikariからぜひご覧ください。
光回線の工事前に準備すること

光回線の工事前に準備することは以下の3つです。
- 物件のオーナーや管理会社の許可を得る
- 契約する光回線の対象エリアに該当するか確認する
- 光コンセントの設置位置を決める
物件のオーナーや管理会社の許可を得る
光回線の工事前には、物件のオーナーや管理会社に必ず工事の許可を得ましょう。光回線の工事は物件の壁に穴を開けて行われるためです。
許可を得ずに工事をした場合、無断で壁に穴を開けたことが発覚するとトラブルになりかねません。また賃貸物件の退去時は原則として現状復帰が求められるため、工事で開通した回線を撤去しなければならないこともあるでしょう。
敷金が戻らなかったり金銭的な負担が大きくなったりするおそれがあります。
必ず事前に光回線を利用したいことを相談し、開通工事の許可を得ることが大切です。きちんと相談することで、退去の際もそのままで問題ないと判断してもらえるケースもあります。
契約する光回線の対象エリアに該当するか確認する
光回線の工事前には、契約する光回線の対象エリアに該当するかを必ず確認しましょう。
対象エリア外の場合、契約や工事を断られる可能性があります。対象エリアは事業者の公式サイトなどでも確認できるため、事前にチェックしておくことが大切です。
光コンセントの設置位置を決める
光回線の工事前に光コンセントの設置位置を決めておきましょう。
光コンセントは物件に1つのみで、そこからケーブルをつないで機器と接続します。パソコンや電話機、Wi-Fiルーターの位置など、どのようなレイアウトにするのか事前に考えておくとスムーズです。
一般的には、以下の部屋に設置することが多いでしょう。
- リビング
- パソコンを使用する部屋
- 寝室
光コンセントの位置を移動するとなると、再度工事が必要になるため、後悔しないよう考えておくと安心です。
光回線の工事の立会い

光回線の工事(派遣工事)では、工事担当者が来訪して作業するため、立会いを求められます。
作業時間は1〜2時間程度で、事前に電話などで工事日の希望を伝えて決定するかたちです。
最初の契約の申し込みから1〜2週間程度で工事を実施することが多いです。ただし、事業者によっては申し込みから工事まで1〜3カ月かかるケースもあります。
光回線の導入を検討している場合は、利用開始時期も考慮して事業者選びや申し込みを行うとよいでしょう。
なお、すでに光コンセントが設置してあり工事不要の場合でも、「無派遣工事」という工程があります。後述する工事内容のうち、「光コンセントとHGW(ホームゲートウェイ)またはONU(光回線終端装置)をケーブルで接続する」工程を自身で行うことを指します。
HGW(ホームゲートウェイ) | 光回線でONU+ルーター+ひかり電話ルーターなど複数の機能を兼ね備えた機器のこと |
ONU(光回線終端装置) | 光回線で光ファイバーケーブルを流れる光信号とLANケーブルを流れる電気信号の変換ができる機器のこと |
具体的には、契約した事業者から届く「お申し込み内容のご案内」「接続機器」などを用意して、手順に沿って接続や設定を行うことです。
光回線の工事内容

光回線の工事内容を以下の住宅タイプごとに解説します。
- 戸建て住宅
- 集合住宅
戸建て住宅
戸建て住宅の工事内容は以下のとおりです。
- 電柱から戸建住宅に回線を引き込む
- 回線を該当の室内に引き込む
- 光コンセントを設置する
- 光コンセントとHGW(ホームゲートウェイ)またはONU(光回線終端装置)をケーブルで接続する
戸建住宅の場合、電話線の配管やエアコン用のダクトを利用するため、基本的に外壁に穴を開けることはありません。
ただし、光コンセントを設置したい部屋の外壁に配管やダクトが無い場合は、穴を開ける必要があるため、物件のオーナーや管理会社の許可を得る必要があります。
集合住宅
共有スペースまで光回線が開通されている集合住宅の工事内容は以下のとおりです。
- スプリッタから部屋まで回線を引き込む
- 光コンセントを設置する
- 光コンセントとHGW(ホームゲートウェイ)またはONU(光回線終端装置)をケーブルで接続する
スプリッタとは、回線の分配器のことです。共有スペースに設置されたスプリッタから該当の部屋まで回線を引き込み、光コンセントを設置します。
なお、光回線の開通がされていない集合住宅の場合は、戸建て住宅と同様に電柱から回線を引き込むところから工事を行います。
光回線の工事費用

光回線の工事費用は以下のとおりです。
住宅タイプ | 工事費用 |
戸建て住宅 | 2万円〜4万5,000円 |
集合住宅 | 1万5,000円〜4万5,000円 |
以下のケースでは別途費用がかかることがあるため、注意しましょう。
- 土日祝日に工事をする
- 光電話を利用する
光回線の工事後に必要な作業

光回線の工事後に必要な作業は以下の2つです。
- 機器のインターネット接続設定
- Wi-Fiルーターの設置・設定
機器のインターネット接続設定
パソコンやゲーム機など、有線でインターネットに接続する機器の接続・設定を行いましょう。
基本的にはケーブルでHGW(ホームゲートウェイ)またはONU(光回線終端装置)と機器をつなぎ、機器の設定画面からインターネット接続設定をします。
Wi-Fiルーターの設置・設定
無線でインターネットを利用したい(Wi-Fiを利用したい)場合は、Wi-Fiルーターの設置・設定が必要です。
Wi-Fiルーターとケーブルを自身で用意して、HGW(ホームゲートウェイ)またはONU(光回線終端装置)と接続しましょう。接続方法はWi-Fiルーターの説明書などを参照してください。
Wi-Fiの名称やパスワードは任意で設定できます。セキュリティの観点により、初期設定から変更しておくと安心です。
関連の記事