5GとWi-Fi、5GHzの違いは?メリット・デメリットを解説!
2023.07.14
「5GとWi-Fiについて詳しく知りたい」
「5Gと5GHzの違いについて詳しく知りたい」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。5Gをはじめとした様々な通信規格があります。しかし「通信規格ごとにどのような違いがあるのか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、以下内容についてご紹介します。
・5GとWi-Fiの違い
・5Gと5GHzの違い
・通信に関するよくある疑問
本記事を読むことで、通信規格ごとの特徴やメリット・デメリットが分かります。5Gに関心がある方やWi-Fiとの違いについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
5GとWi-Fiの違いは?特徴やメリット・デメリットを紹介
ここでは、5GとWi-Fiの特徴や違い、メリットとデメリットについてご紹介します。5GとWi-Fiの仕様を表にまとめると、以下の通りです。
5G | Wi-Fi | |
利用されるデバイス | スマートフォンなど | モバイルルーター、光回線のルーターなど |
最大通信速度 | 10Gbps~ | 9.6Gbps |
主な特徴 | 外出先でも固定回線と同じくらいの速さで通信しやすい | (2.4GHzの場合)様々なデバイスと接続できる (5GHzの場合)高速通信できる |
主な注意点 | 対応している機種やサービス提供エリアが限られている | 利用するサービスによって特徴が大きく異なる |
まずは5Gについて、特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
5Gの特徴
5Gの主な特徴は、以下の2つです。
1.多数同時接続
2.超低遅延
5Gを活用すれば、たとえば倉庫にある数百台の機器と同時につながることが可能です。またタイムラグも極めて小さいため、ロボットの遠隔操作や遠隔医療といった分野での活用も期待されています。
4Gよりも帯域幅が広がり大容量のデータ通信ができるため、通信速度もより高速になりました。一方で私たちが5Gを利用するには、対応の端末とプランを利用する必要があります。また対応エリア内でなければ、5Gで通信できません。
5Gのメリット
私たちが日常生活で5Gを利用するメリットは、「高速通信による快適なインターネット利用」が挙げられます。
たとえば5Gでスマホ向けオンラインゲームを利用すれば、遅延も少なく通信速度も速いため、快適にゲームをプレイできます。また外出先で映画を視聴する場合、5G通信ならすぐに映画をダウンロード可能です。
※利用する端末の性能にも左右されます。
スマートフォンで快適にインターネットを楽しみたい人は、5Gの利用がおすすめです。
5Gのデメリット
5Gのデメリットは、以下の2つです。
・対応する機器と通信プランが必要
・サービス対応エリアが広くはない
5Gを利用するには、対応しているスマートフォンと5G通信プランの契約が必要です。
スマートフォンが5Gに対応しているかどうか、気になる方は購入時にチェックしてみましょう。お手持ちのスマートフォンが5Gに対応しているかどうかは、ネット検索で調べてみることをおすすめします。
また2022年5月現在、5Gは一部地域にのみ対応しています。一部の限られた地域でしか利用できません。5Gに対応しているエリアは、通信キャリアによって異なります。「(利用しているキャリア名) 5G エリア」と検索すれば、必要な情報にたどり着きやすいです。
Wi-Fiの特徴
Wi-Fiとは、通信方法の1つです。スマートフォンはもちろん、家電など他のデバイスでも採用されている通信方法です。5Gと同じく、高速かつ安定した通信が期待できます。
Wi-Fi通信は、利用可能エリアがルーター周辺のみに限定されます。しかしモバイルルーターやスマートフォンのテザリングを活用することで、様々な場所でWi-Fiを利用することも可能です。
まずはWi-Fiのメリットについて、詳しく見てみましょう。
Wi-Fiのメリット
Wi-Fiを利用するメリットは、以下の通りです。
・複数台と同時接続しやすい
・様々な機器で接続しやすい
ルーターの仕様にもよりますが、一度に数十台のデバイスを同時にWi-Fi接続できます。スマートフォンはもちろん、タブレットやパソコン、ゲーム機、その他家電を同時にインターネットへ接続するときに便利です。
またWi-Fiは様々なデバイスに採用されている通信方法です。よってスマートフォンに限らず、プリンターやテレビなど、様々な機器で利用しやすいことも魅力として挙げられます。
Wi-Fiのデメリット
Wi-Fiのデメリットは、以下の2つです。
・通信できる範囲が狭い
・通信が不安定になることもある
Wi-Fiの場合、ルーターの周囲数メートルの間でしか利用できません。ただしモバイルルーターやテザリングを活用することで、利用できる場所を広げることもできます。
またWi-Fiは、家電が原因となり電波干渉が発生し、通信が不安定になる可能性もあります。たとえば電子レンジを利用すると、通信が途切れることがあるものです。ただし周波数を5GHzに切り替えることで、電波干渉が起こりにくくなります。
5GとWi-Fiのよくある疑問
ここからは5GとWi-Fiのよくある疑問について解説します。
・5GがあればWi-Fiは不要って本当?
・5Gの恩恵を受けるにはどうすれば良い?
・5G通信に対応したプランやルーターは?
5Gは便利ですが、まだまだWi-Fiの需要は根強くあります。Wi-Fiと併用しつつ5Gも利用するのがおすすめです。
5GがあればWi-Fiは不要って本当?
2022年5月時点で、Wi-Fiを利用せず5G通信に一本化することはおすすめできません。5Gに通信を一本化するデメリットは、以下の通りです。
1.利用できるデータ通信量が限られている
2.利用場所によっては通信速度が不安定になる
モバイルデータ通信の場合、「月に〇GBまで」と利用できる通信量が限られています。一方、光回線でWi-Fiを利用すれば、ギガを気にせずインターネットを利用できます。
「ドコモの5Gギガホプレミアなど、ほぼ通信し放題のプランならWi-Fiはなくても良いかも?」と考えている方もいるのではないでしょうか。キャリアによっては、ほぼ無制限でモバイルデータ通信を利用できるプランを提供しています。
ただしモバイルデータ通信は、一部地域や場所で通信しにくいところがあります。一方で光回線のWi-Fiを利用すれば、モバイルデータ通信しにくい場所でも安定した通信が可能です。
5Gに通信を一本化することもできます。しかし安定した通信環境で大容量のデータ通信を行う場合には、Wi-Fiとの併用を考えることをおすすめします。
5Gの恩恵を受けるにはどうすれば良い?
5Gを利用するには、以下3つの条件を満たす必要があります。
1.5G対応の通信プランを契約
2.5G対応スマートフォン、ルーターの購入
3.5G対応エリア内での通信
5G対応エリアを確認する時は「(キャリア名) 5G エリア」で検索すると、必要な情報にたどり着きやすいです。
5G通信に対応したプラン・ルーターは?
2022年5月現在、スマホ向けに5G対応プランを提供しているキャリアについてご紹介します。スマートフォン向けの5G通信プランを提供しているキャリアは、以下の通りです。
※記載している情報は2022年5月時点のものです。
スマホ向け5G通信プラン | |
キャリア名 | プラン名 |
NTTドコモ | ギガライト~5Gギガホプレミア、ahamo など |
au | ピタットプラン5G~使い放題MAX 5G ALL STARパック、povo など |
ソフトバンク | ミニフィットプラン+~メリハリ無制限、LINEMO など |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
UQモバイル | くりこしプラン +5G(S/M/L) |
ワイモバイル | シンプルS/M/L |
NUROモバイル | NEOプラン・NEOプランLite など |
mineo | 追加料金なしで5Gに対応 |
IIJmio | 追加料金なしで5Gに対応 |
J:COMモバイル | 追加料金なしで5Gに対応 |
LinksMate | 追加料金なしで5Gに対応 |
モバイルルーター向けの5G通信プランを提供しているキャリアは、以下の通りです。
モバイルルーター向け5G通信プラン | |
キャリア名 | プラン名 |
NTTドコモ | 5Gデータプラス |
au | モバイルルータープラン 5G |
ソフトバンク | データシェアプラス |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
UQモバイル | ギガ放題プラス |
ワイモバイル | Pocket WiFiプラン2(ベーシック) |
WiMAX販売代理店 (GMOとくとくBB WiMAX、カシモWiMAX など) |
代理店により異なる |
ホームルーター向けの5G通信プランを提供しているキャリアは、以下の通りです。
ホームルーター向け5G通信プラン | |
キャリア名 | プラン名 |
NTTドコモ | home 5G |
au | ホームルータープラン5G |
ソフトバンク | Softbank Air |
WiMAX販売代理店 (GMOとくとくBB WiMAX、カシモWiMAX など) |
代理店により異なる |
スマートフォン向け5G通信プランは、一部の格安SIMでも利用可能です。ただし5Gでも混雑時間帯の速度制限を受ける可能性はあります。
モバイルルーター・ホームルーターでは、大手通信キャリアのスマホ向けプランとセット利用することで、お得に利用できる可能性があります。一方WiMAXで5G通信する場合、販売代理店のキャンペーンを利用するとお得です。
ただしモバイルルーター・ホームルーターの中には、契約期間縛りや解約違約金を設定しているところもあります。契約前に、契約期間や解約金についてチェックすることをおすすめします。
2.4GHzと5GHzの違いは?特徴やメリット・デメリットを紹介
ここからは、Wi-Fiの周波数帯である2.4GHzと5GHzについて詳しくご紹介します。Wi-Fiの規格名と最大通信速度、利用している周波数帯は以下の通りです。
規格名 | 最大通信速度 | 周波数 | 新呼称(世代) | 規格成立年 |
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz 帯 | – | 1999年 |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz 帯 | – | 1999年 |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz 帯 | – | 2003年 |
IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz 帯 5GHz 帯 |
Wi-Fi 4 | 2009年 |
IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz 帯 | Wi-Fi 5 | 2013年 |
IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz 帯 5GHz 帯 |
Wi-Fi 6 | 2019年 |
2022年5月現在、Wi-Fiの最新規格は「Wi-Fi 6」です。最大の通信速度は9.6Gbpsとなります。
各通信規格の特徴について、詳しくご紹介します。
2.4GHzの特徴
2.4GHzは、多くのデバイスで採用されているWi-Fiの周波数帯です。
多くのデバイスに対応しているため、接続しやすい点が魅力的です。また電波が遠くまで届きやすく遮蔽物にも強いですが、電波干渉をしやすいといったデメリットもあります。
2.4GHzのメリット
2.4GHzのメリットは、以下の通りです。
・遮蔽物に強い
・多くのデバイスが対応している
自宅でWi-Fiを利用する場合、ルーターとデバイスの間に壁や家具など、遮蔽物が存在しやすいです。2.4GHzであれば、比較的遮蔽物を透過しやすく、別の部屋でも電波が届きやすいです。
また多くのデバイスで対応している周波数帯なので、より多くのデバイスで利用できるというメリットがあります。
2.4GHzのデメリット
2.4GHzのデメリットは、以下の通りです。
・通信速度が遅い
・電波干渉を受けやすい
2.4GHzは基本的に、5GHzよりも通信速度が遅いです。また電子レンジやテレビなどから発せられる電波の干渉を受けやすいです。そのため、利用場所によっては通信が不安定になります。
5GHzの特徴
ここからは、5GHzの特徴についてご紹介します。
5GHzは通信速度が速く、接続が安定しています。家電からの電波干渉の影響も受けにくいため、利用をおすすめできる通信規格です。
一方で対応しているデバイスが2.4GHzより少なく、壁や家具など遮蔽物に弱いこともデメリットとして挙げられます。
5GHzのメリット
5GHzのメリットは、以下の通りです。
・通信速度が速い
・電波干渉を受けにくい
5GHzは2.4GHzと比較して、通信速度が速くて家電からの電波干渉も受けにくいです。自宅で快適にWi-Fiを利用したい人は、5GHzの利用をおすすめします。
5GHzのデメリット
一方、5GHzには以下のようなデメリットもあります。
・通信できる範囲が狭い
・対応している機器が多くはない
5GHzは2.4GHzと比較して、通信できる範囲が狭いです。また対応しているデバイスも多くはないため、利用する機器によっては5GHzで接続できない可能性もあります。
2.4GHzと5GHzのよくある疑問
ここからは、2.4GHzと5GHzのよくある疑問についてご紹介します。
・2.4GHzと5GHzの切り替え方法は?
・5GHzで繋がらないのはなぜ?
・5Gと5GHzはどちらが速い?
どういうことか、詳しく見てみましょう。
2.4GHzと5GHzの切り替え方法は?
2.4GHzと5GHzは、Wi-Fiの接続先を変更することで切り替え可能です。SSID(表示されるネットワーク名)の文字列から、周波数帯を確認できます。
・2.4GHzの場合:文字列に「G」を含む
・5GHzの場合:文字列に「A」を含む
たとえば「(キャリア名)-G-(文字列)」のSSIDに接続する場合、2.4GHzで通信していることが分かります。
5GHzで通信する場合は、Wi-Fi設定から接続先を「(キャリア名)-A-(文字列)」のSSIDに変更することで、切り替え可能です。
5GHzで繋がらないのはなぜ?
「5GHzを利用したいけれど、なぜか繋がらない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
実は5GHzは、デバイスやルーターによっては対応していないことがあります。まずは端末が5GHz接続に対応しているか、説明書などを参考にチェックしてみましょう。
それでも接続できない場合、ルーターとデバイスを近づけてみましょう。遮蔽物が原因で電波が届いていない可能性があります。端末をリセットすることで、繋がりやすくなることもあります。
5Gと5GHzはどちらが速い?
5Gと5GHzのどちらが速いかは、利用している環境や通信プラン、デバイスの仕様などに左右されます。
【最大通信速度】
・5G:10Gbps~
・5GHz:9.6Gbps
最大の通信速度を比較すると、どちらもほとんど変わらない速さであることが分かります。
自宅で利用する機会が多いなら、光回線を5GHzのWi-Fiで利用する。外出が多いなら、5Gを利用するなど、目的によって利用する通信方法を考えることをおすすめします。
通信速度にこだわらないなら、格安SIMを利用してみませんか?
ここまで、5GとWi-Fi(2.4GHzと5GHz)について、特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。5GやWi-Fiは通信速度が速く、快適にインターネットを利用できる点が魅力的です。
一方で5Gや5GHzは対応していないデバイスも多く、利用できるエリアも限られています。また既存の4G通信でも、遅くて不便だと感じる人は多くはないかと思います。
「4G通信でも問題なく利用できている」
「通信速度よりもコスパの良さを重視したい」
このように考えている方は、格安SIMの利用を検討してみてはいかがでしょうか。たとえば格安SIMのHISモバイルは、以下のような特徴があります。
・月額290円から音声通話プランを利用できる
・専用の通話アプリを利用しなくても通話料が安い(9円/30秒)
・国内通話かけ放題プランが用意されている
※5G通信には対応していません。
HISモバイルの特徴を一言で表すと「安くて通話を利用しやすい」です。
国内通話の完全かけ放題オプションを提供している格安SIMは、多くはありません。また専用の通話アプリを利用する必要がない点も魅力として挙げられます。
スマホに標準インストールされている通話アプリからの発信でも、通話料が「9円/30秒」と安いです。かけ放題オプションも、標準の通話アプリからの発信に対応しています。
HISモバイルの格安SIMについて、詳しくはこちらをご一読ください。法人向けの通信サービスは、こちらからサービス詳細を確認できます。
通信速度にこだわるならWi-Fiや5Gがおすすめ!
ここでは、5GとWi-Fi(2.4GHzと5GHz)の違いについて解説しました。ここで、紹介した内容をまとめます。
・5Gの特徴は「多数同時接続」「超低遅延」の2つ
・Wi-Fiの特徴は「複数台に同時接続できる」「様々なデバイスと接続しやすい」こと
・Wi-Fiは周波数(2.4GHzと5GHz)によって特徴が異なる
・2.4GHzは遮蔽物に強く、5GHzは通信速度が速くて電波干渉を受けにくい
・通信速度にこだわりがないなら、格安SIMで通信費を下げるのもおすすめ
5Gは、Wi-Fiや光回線の有線接続と同じくらい通信速度が速いです。外出先でも利用できるため、スマートフォンでインターネットを頻繁に利用する人におすすめできます。
ただし5Gに対応しているエリアは、2022年5月時点で多くはありません。また5Gを利用するには、5G対応のデバイスと通信プランを利用する必要があります。
通信速度にこだわりがない人は、通信費が安い格安SIMがおすすめです。5Gには対応していないMVNOもありますが、4Gでも問題なくインターネットを利用できます。
HISモバイルでは月額290円から利用できる音声通話プランを提供しています。電話のかけ放題オプションにも対応しており、通話が多い人にもおすすめです。
5G回線にも対応しています。
HISモバイルの通信サービスについて、詳しくはこちらをチェックしてください。法人向け通信サービスについてはこちらで詳しくご紹介しています。
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