iPhoneがおすすめの理由と 購入先・購入時の注意点などまとめ
2023.04.03
今回のテーマはずばり「iPhone」です。
AndroidスマホとiPhoneが市場を二分する代表的なスマホです。
グローバルではおおよそ7:3の割合でAndroidスマホのシェアが優勢ですが、米本国や日本国内ではiPhoneが優勢です。特に日本国内では、グローバルをそのまま逆転したようにiPhoneのシェアが優勢となっています(日本国内のiPhoheのシェアは2022年6月現在で約65%です)。
今回は、日本で特に人気の高いiPhoneのおすすめの理由や、iPhoneの購入先、購入時の注意点などをまとめました。
iPhoneがおすすめの理由
iPhoneがおすすめの理由は多々ありますが、ここでは代表的な理由を3点ご紹介します。
常に最新のソフトウエアとセキュリティを長期間アップデートできる
iPhoneをおすすめする理由はなんといっても「iOS」の長期間にわたるアップデートです。
iPhoneは、毎年秋口に新モデルが発表・発売されますが、iPhoneに搭載されるオペレーションシステム「iOS」も、iPhoneの発表に先立って毎年新iOSが発表され、新モデルに搭載されてデビューします。
ちなみに、現行iOSは「iOS16」ですが、2022年9月13日にリリースされた「iOS16」から、
iOS16
iOS16.0.1/16.0.2/16.0.3
iOS16.1/16.1.1/16.1.2
を経て、2022年12月13日にリリースされた「iOS16.2」が最新となり、デビューから3ヵ月間に大小合わせて6回のアップデートによってOSとしてのブラッシュアップを重ねています。
現行「iOS16」は、最も古い機種ではまだホームボタンを装備していた2017年発売のiPhone8/8 Plusにまで遡って適用されており、2023年の次期iOSがリリースされるまでおおよそ6年間も常に最新のソフトウエアとセキュリティ対策にアップデートが可能となっています。
しかもiOSは対象端末にAppleから直接配信されるため、ユーザーが受け入れない場合を除いて、すべての端末が最新iOSにアップデート可能です。
【Android-OSのアップデート】
これに対してAndroid-OSを採用したスマホのOSアップデートはiPhoneほど長期間にわたって多くのアップデートが配信されるわけではありません。
その理由は、Androidスマホが端末メーカー各社によって連携なく製造され、OSアップデートの配信はメーカー各社の判断に委ねられているからです。
端末価格の安いエントリーモデルでは使用年数が短い傾向にあり、長期間のOSアップデートの必要性が低い事情もあり、メーカーはあまりAndroid-OSのアップデートに積極的ではありません。
高級端末の良さ~動作が機敏で操作への反応が正確、緻密な作り
日本国内では、AndroidスマホとiPhoneの価格差はあまり大きくない認識がありますが、これは、大手キャリアが継続利用を前提に大幅値引きで端末を販売していた当時の名残りです。
グローバルでは、Android「普及機」、iPhone「高級機」と明確に認識が分かれており、世界シェアで7:3でAndroidが優勢なのも当然なのです。
iPhoneは高級機であるがゆえに価格も割高ですが、その分、非常にお金をかけて作られています。
本体はガラスやステンレスなど高価な素材を使っていますし、常に最先端の性能や機能を持ち、応答良くサクサク動き、操作に対する反応も正確です。
そんな高級機であればこそ、愛着も湧き長期間愛用するユーザーも少なくありませんし、前述のOSアップデートによって長期間の使用でも古さを感じさせない点も大きな美点です。
【Androidは普及機】
対するAndroidスマホはどうでしょうか。iPhoneと同等価格のハイエンド機を除き、多くのAndroidスマホはプラスチック製の本体はいかにも普及機ですし、動作も緩慢で操作に対する応答性や正確性にも不満を感じることが少なくありません。
もちろん、ユーザーがスマホに何を求めるかで価値観は変わるため、必ずしも普及機然としたAndroidがダメというわけではありません。
割安な端末を短期間に乗り換えるような使い方はiPhoneでは難しいですし、OSアップデートでソフトウエアの更新はできてもハードウエアは変わらないため、常に新しいハードウエアを所有するにはAndroidが良い選択であるケースもあります。
アプリ1つ1つをチェックするためウイルスに強い
AndroidスマホはGoogle Playストアから、iPhoneはApp Storeからアプリをダウンロードしますが、Googleがアプリのチェックを原則行わないのに対して、AppleはApp Storeのアプリのすべてを事前にチェックします。
そのため、iPhoneはウイルスに強く、Androidはウイルスが感染しやすいと言われてきました。かつてはiPhoneにはウイルスは存在しないとさえ言われていましたが、現在ではiPhoneにもAppleのチェックをかいくぐってウイルスが存在することが分かっています。
それでもアプリの事前チェックによってAndroidよりはるかに感染リスクが少ないことはiPhoneの大きな特徴の1つとなっています。
iPhoneの購入先
iPhoneの購入先の候補としては、以下の6ヶ所が考えられます。
(1)Apple Store
(2)通信キャリア
(3)サブブランド、MVNO
(4)量販店
(5)中古端末専門店
(6)個人売買(オークションやフリマなど)
Apple Store
間違えやすいですが、アプリをダウンロードするのは「App Store」で、iPhoneやWatchを購入できる店舗は「Apple Store」です。
Apple Storeは文字通りAppleの直営店舗で、iPhoneをAppleから直接購入することができますので、信頼性に関してはこれ以上はありません。
価格に関してもApple Storeの価格が標準価格となります。
Appleは通信サービスを提供していないので、Apple Storeで購入できるのはハードウエアのみとなりますが、端末の買換えであれば簡単な操作で旧機種の設定を新機種に引き継ぐことができます。
通信キャリア
NTTドコモ・au(KDDI)・Softbank・楽天モバイルの通信キャリアからiPhoneを購入することができます。
かつては各社とも他社への乗り換えをしにくくし、利用者の自社への囲い込みを行う目的で「SIMロック」を施した端末を販売していましたが、2021年以降はSIMロック解除した端末を販売するようになっています。
そのため以前は、SIMロック前提の「キャリア端末」VS(キャリア以外で購入の)「SIMフリー端末」といった構図で語られることが多かったのですが、現在はキャリア端末でも原則SIMフリー端末となっています。
価格は各社で微妙に異なりますが、Apple Storeの価格よりも若干割高な価格設定となっています。キャリアで購入するのには以下のようなメリットがあります。
・他社から乗換え(MMP)の場合に大幅な値引きや特典が付与される場合がある
・割安な購入プランを利用することができる
・端末と通信回線を一度に申込み~契約することができる
・キャリアの独自サービスを利用できる
サブブランド、MVNO
Apppleは通信キャリアにしかiPhoneの販売を許可していないため、原則として通信キャリア以外ではiPhoneを販売できませんが、一部に例外があります。
通信キャリアのサブブランドや傘下のMVNOなどではキャリア端末が購入できる場合があります。
また、iPhoneの正規代理店などと組んで独自にiPhoneを仕入れたり、中古端末を取り扱うなど、多くの通信会社が人気のiPhoneの取り扱いに積極的です。
MVNOでも端末購入時に併せて通信回線を契約することが可能ですが、端末のみの購入はできないとしているMVNOが多いようです。
MVNOで販売されるiPhoneのほとんどはSIMフリー端末です。
【MVNOの端末がSIMフリーである理由】
MVNOは自社通信網を持たず、通信キャリアから回線を借り受けて通信サービスを提供していますが、多くのMVNOは複数の通信回線のサービスを提供しています(これはマルチキャリアと言います)。
複数の通信回線サービスを提供しているのに、端末がSIMロックされていて1社の通信回線しか使えないのでは都合が悪いので、MVNOの端末はSIMフリーが多いのです。
もっと根本的なことを言えば、そもそもMVNOは自社通信網を持っていないので、自社回線を使ってもらうための利用者の囲い込みをする必要がないのです。
量販店
家電量販店でもiPhoneを購入できる場合があります。
量販店でiPhoneを購入するメリットは、量販店独自のポイント制度や、通信回線とのセット購入・契約での特典付与などでお得に購入できるケースが少なくないことです。
少し前までは通信回線とのセット購入が量販店でiPhoneを安く購入する前提でしたが、昨今では端末のみでの大幅値引きが見られる場合も増えているようです。
中古端末専門店
中古端末専門店はおすすめのiPhone購入先です。
前述の通り、iPhoneは高級機であることやOSのアップデートが長期間に及ぶことから、端末のライフサイクルが長めの傾向があります。
そのため、2~3年落ちの中古端末でも充分にその性能や機能を活かすことが可能で、しかも購入価格が抑えられるメリットもあります。
中古端末専門店では、独自の保証制度や、赤ロム(※)への施策などによって、中古端末と言えど高い信頼性をもって端末を購入することが可能です。
例えば、購入した端末が「赤ロム」になってしまった場合には、同等品への交換や返金などを保証されているなど、安心して中古端末を購入できる環境を整えています。
【赤ロムとは】
通信キャリアは、「購入代金の未収」や「紛失盗難などによる購入者からの申し出」など様々な理由で販売済みの端末に「ネットワーク利用制限」を行う場合があります。「ネットワーク利用制限」を受けた端末を「赤ロム」といい、その原因が解消するまでその端末はすべての通信会社の回線で利用できなくなります。
そのため、中古端末店で購入した端末が購入後に利用不能に陥る場合がありますが、中古端末専門店では、交換や返金などで購入者のリスクを軽減する対策を講じています。
個人売買
オークションやフリマを経由した個人売買によるiPhone購入はおすすめできません。
・製品に対する保証が一切ない
・取引に対する保証がない
そのiPhoneが出品者の言う通りのコンディションである保証がない上、「美品」や「良品」といった表現にも基準がなく、出品者と購入者で評価が異なるケースが多々あります。
さらに、届いた商品が購入者の想定していた状態ではない可能性も排除できず、目に見えない故障や不具合がないという点も何ら保証がありません。
個人売買は、業者による中間マージンがないぶん、最も割安にiPhoneを購入できる方法の1つですし、本当に良い品物を購入できた場合には非常にコスパに優れることも確かです。
ただ、玉石混淆の状態ゆえに必ずしも想定通りの品物が手元に届かない可能性を覚悟して利用すべきです。
iPhone購入時の注意点
iPhoneを購入する際に注意すべき点があります。せっかく購入したiPhoneが使えないなどということのないよう以下の点に注意する必要があります。
SIMサイズとeSIM
SIMのサイズや種類で考えた場合、iPhoneには3パターンあります。
1.SIMカード(物理SIM)のみ使える場合
iPhone 8/iPhone X以前のiPhoneは、物理SIMを1回線だけ利用可能です
2.SIMカード(物理SIM)とeSIMが使える場合
iPhone 12以降のiPhoneはすべて物理SIMとeSIMのデュアルSIM利用が可能です
3.SIMカード(物理SIM)とeSIMが使えるが、eSIM×2回線でも使える場合
iPhone 13以降のiPhoneでは、デュアルSIM利用時に2回線ともeSIM利用が可能です
SIMカードしか使えない機種にeSIMは使えませんので、機種変更でiPhoneを購入する場合、手持ちのSIMの種類とマッチするiPhoneを購入する必要があります(SIMを再発行してiPhoneに合わせることも可能です)。
SIMロック端末かSIMフリー端末か
現在、新品でiPhoneを購入する場合には「SIMロック」されているiPhoneであるケースは稀ですが、中古端末の中には未だSIMロック解除されていない端末も存在しますので注意が必要です。
「SIMロック」はキャリアショップ(有料)やネット上(無料)から解除手続きが可能ですので、もしSIMロック端末でも他社回線を利用することは可能です。
ただし、2015年4月以前に発売された端末(iPhone 6以前)は、SIMロック解除対象外となっているためSIMフリー化できないので注意が必要です。
ネットワーク利用制限を受けていないか(中古端末)
中古端末を購入する場合には、「ネットワーク利用制限」を受けていないか事前に充分確認する必要があります。
ネットワーク利用制限は原因が解消されない限り復旧しないため、ほとんどの場合、通信回線を利用できる可能性はありません。
中古端末専門店で購入する場合には、ネットワーク利用制限を受けた際の保証について確認しておきましょう。必ず書面に明記されていることが重要です。
液体侵入インジケーターを確認(中古端末)
これも中古端末の注意点ですが、iPhone内に液体が侵入していないことを確認しましょう。
液体侵入とは、いわゆる「水没」と言われる状態で、その時は正常に動作していても次第に基板の腐食などが進み、使用不能になる可能性があるので必ず確認しましょう。
購入から1年以内の端末であっても、液体侵入は保証対象外なので、厳重にチェックする必要があります。
液体侵入インジケーターは、SIMカードスロットの中にあるので、トレーを引き出して中を覗いて確認します。インジケーターが赤く変色していたら液体侵入があったということですので、その端末の購入は避けた方が無難です。
参考サイト:https://support.apple.com/ja-jp/HT204104
iPhone購入 まとめ
・iPhoneは日本で人気のスマホである(直近シェアで6割超)
・人気のiPhoneを購入する方法は6種類ある
・Apple StoreがiPhone購入の基本である
・通信キャリアでの購入にはキャリアならではのメリットがある
・昨今のキャリア端末はSIMフリー端末がほとんどである(SIMロックはされていない)
・MVNOでもiPhoneを購入することができる場合がある
・量販店でもiPhoneを購入できる場合がある
・中古端末専門店はおすすめのiPhone購入先である
・個人売買によるiPhone購入は十分に注意し、リスクがあることを認識すべきである
・iPhone購入の際には利用できるSIMの種類を確認する
・iPhone購入の際にはSIMロックを確認する(最近はSIMフリーが主流)
・iPhone購入の際にはネットワーク利用制限に注意する(中古端末)
・iPhone購入の際には液体侵入がないか注意する(中古端末)
iPhoneを購入を検討されている方は、購入先それぞれのメリットとデメリット、さらに購入時の注意点などを意識してお気に入りのiPhoneを手に入れてください。
【余談~なぜAndroidスマホと表記するのか】
Androidのスマホは「Android」ではなく「Androidスマホ」が正しい表記です。
iPhoneは「iPhoneスマホ」とは言わないのに、Androidは「Androidスマホ」というのはなぜなんでしょうか。
それは、iPhoneがApple社のスマホの機種名であるのに対して、AndroidはGoogleが提供するOS(Operation System)の名称だからです。iPhoneで言えば「iOS」になります。つまり、Android-OSを採用したスマホであるため「Androidスマホ」と表記すべきというわけです。
もしiPhoneにも同様の表記をするなら「iOSスマホ」ということになりますがそうしないのは、iOSスマホ=iPhoneだからです。
Androidを採用するスマホは多くのスマホメーカーから発売されていて機種名が統一されていません。そのためAndroidを採用するスマホを1機種名で表記できないため、すべての機種をひっくるめて「Androidスマホ」と表記します。
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