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スマホが高温になる原因とその影響、熱くなった時の正しい冷却方法

スマホが熱くなっていることがありますが、あまり長時間にわたって高温状態になるのは精密機器であるスマホにとってあまり良い状況とは言えません。できるだけ速やかに常温に戻すことが重要です。スマホが熱くなった際の影響や正しい冷却方法を紹介します。

今回のテーマはスマホの冷却です。

スマホは時として触れないぐらい熱くなって驚くことがありますね。スマホはどんな時に熱くなって、熱くなるとスマホにどんな影響があるのか、さらに熱くなったスマホの正しい冷却方法などについて紹介してゆきます。

「スマホの冷やし方に正しいとか、間違っているとかあるの?」

なんて思ったアナタ。それはちょっとマズいかも…です。冷やし方を間違えると「水没」と同じ症状になったり、ヘタすると買い替えなんてことにもなりかねません。 スマホに優しい正しい冷却方法を知って、暑い夏を乗り切ってください。

スマホはどんな時に熱くなるの?

まず、スマホが熱くなるのはどういう状況なのかを知っておきましょう。

実はスマホが熱くなる要因は、スマホ内部から発熱する「内的要因」と、外部からの影響によって熱を帯びる「外的要因」があります。「内的要因」には、バッテリー充電や高負荷コンテンツが、「外的要因」には気温や直射日光、放熱などの問題があります。

実は、このスマホを熱くする内的・外的要因を知ることで、スマホを極端な熱から守ることが可能です。スマホが熱くなってから冷却するより、そもそもスマホを熱くさせない方がスマホにとって優しいのは確かですから。

充電によるバッテリーの発熱

スマホの発熱で最もポピュラーなのは、充電によるバッテリーの発熱です。

スマホ等に採用されている「リチウムイオン電池」は小型で高効率・高出力が魅力ですが、充電の際には電池内部で化学反応が起きており、この時に発熱します。

バッテリーへの充電で発熱するのは自然なことなので、そのこと自体は特に重大な問題ではありませんが、短時間に大量の電気を充電する「急速充電」は、特に多くの熱を発する場合があります。

もし、充電する時間がたっぷり取れるのであれば、低出力の充電器を使ってゆっくり充電するなどの配慮をすることで、スマホバッテリーの発熱は穏やかになります。

ながら充電による発熱

充電中は正常なバッテリーでもある程度の発熱は当たり前で、それ自体は致し方のない事ですが、高温の状態が長時間継続したり、発熱を増加させるような使い方を継続することはスマホの故障や劣化が進行する可能性があるため避けるべきです。

WEBや動画を閲覧しながらの充電や、ゲームをプレイしながらの充電等は、「ながら充電」としてスマホを長時間高温に晒すことになるため避けなければなりません。

スマホの充電中はスマホを操作しない、利用しないを徹底すべきで、それは、スマホの故障や劣化の防止に繋がります。

バッテリーの劣化による発熱

スマホバッテリーは、経年劣化によっても発熱量が増加します。

長年の使用で繰り返し充放電を繰り返してきたリチウムイオン電池は、充電可能な容量が低下する形で劣化が現れますが、同時に充放電効率が低下し、充放電に伴う発熱量が増加する傾向にあります。 ちなみにAppleでは、iPhoneバッテリーの寿命を本来の充電容量の約80%程としています。具体的には「フル充電サイクル」500回または1000回と見込んでいます。

参考サイト(公式)

長期間使用しているスマホの充電容量が減少してきたり、充電時・放電時(使用中)に発熱が増えたと感じたら、スマホの買い替えやバッテリーの交換を検討すべきでしょう。

※フル充電サイクルとは
フル充電サイクルとは、放電量の合計が100%になるごとに1サイクルとカウントするバッテリーの経年劣化を測る尺度です。例えば、一昨日50%、昨日40%、今日40%のバッテリー使用量があった場合、50+40+10で、今日の10%利用時点でフル充電サイクル1回とカウントします。
途中で充電しても、不連続で100%使用しても無関係に、放電量の合計が100%になった時点でフル充電サイクル1回となります。フル充電サイクルは充電ケーブルに繋いで充電した回数ではないのでご注意ください。
現実的には毎日100%は使い切らないので、毎日充電した場合では必ずしも500日後に寿命となるわけではありません。仮に2日に1回のペースで100%放電した場合には、約1000日後(2.7年)にバッテリー容量が80%程度に劣化しているであろう…というわけです。
ちなみにバッテリーが劣化し、初期の電力を供給できなくなると、スマホは自らシャットダウンを繰り返すなど、日常の使用にデメリットが生じる可能性があります。 バッテリーの充電サイクルや正しい充電方法は別記事をご参照ください。

スマホの充電サイクルや正しい充電方法

充電サイクルや充電方法

高負荷コンテンツの利用によるCPU/GPUの発熱

バッテリー充電と並んで、スマホが高熱を発する原因に「CPU(中央処理装置)」や「GPU(画像処理装置)」への高負荷が挙げられます。

CPU/GPU等のチップは、スマホの「頭脳」と「視覚処理」を担っており、複雑な処理を実行する際には大量の電力を消費し大量の熱を発します。

具体的に高負荷コンテンツとは、高画質ゲームや4K等高画質動画の再生・編集、AR/VRアプリ、RAW撮影や高速連写、また昨今では「AIアプリ」の利用などで、CPU/GPUに高負荷がかかります。

アプリのバックグラウンドでの動作やアップデート

バッテリー充電や高負荷コンテンツ利用などは、高音を発する原因が目に見えるので把握しやすいですが、アプリのバックグラウンド動作や更新(アップデート)は、スマホは何もしていないように見えるため「ステルス高温」の原因です。

充電していないし、スマホを使ってもいないのにスマホが高温になっている場合には、この「ステルス高温」を疑ってみてください。以下のような設定を見直すことで、ステルス高温の多くは防止・軽減することができます。

・バックグラウンド動作・更新を見直す
・自動アップデートの設定を見直す
・通知の内容や頻度を見直す
・位置情報の使用を見直す
・定期的にアプリを終了するように心がける

直射日光や高温環境による温度上昇

充電や高負荷コンテンツ、バックグラウンド処理や通知設定などは内部要因ですが、直射日光に晒されたり_真夏の車内(特にダッシュボード上)に放置されるなど、日光や周辺の気温などの外部要因によってもスマホは高温になり得ます。

また、高負荷コンテンツを動作させたままクッションや枕の下など放熱できない場所に置き去りにすることもスマホを高温に晒す要因です。

スマホは常に涼しい風通しの良い場所に置いておくよう心がけることで、外的要因による高熱を避けることができます。

画像出典:jaf.or.jp

 車内最高温度車内平均温度ダッシュボード最高温度
対策なし(黒)57℃51℃79℃
対策なし(白)52℃47℃74℃
サンシェード装着50℃45℃52℃
窓開け(3cm)45℃42℃75℃
エアコン作動27℃26℃61℃

資料出展:jaf.or.jp

こちらは、JAFが実施した車内温度のテストデータです。それによれば、真夏の炎天下に駐車した自動車の車内温度は、まったく対策なしの場合には50℃超で、ダッシュボード上では最大70℃超えという猛烈な暑さとなるとのことです。

また、ダッシュボード上に置いたスマホは、警告画面が表示され一部を除いて機能を停止したとのことです。

このような高温環境にスマホを放置することは避けるべきです。

真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)

JAFテストデータ

高温になったスマホはどうなる?

画像出典:support.apple.com

iPhoneの利用時の適正気温は0℃~35℃であり、特に16℃~22℃を推奨しています。さらに保管時の適正温度は-20℃~45℃としています(appleサポート)。

iPhoneは、本体があまりに高温になるとディスプレイに「高温注意」を表示し、すべての動作を停止して本体温度をさげようとします(下がれば再び正常に動作します)。

Appleは公式サポートで高温の影響について述べています。

・充電(ワイヤレス充電も含む)が遅くなる、停止する

・ディスプレイが暗くなる、またはディスプレイに何も表示されなくなる

・無線が低電力状態になると、モバイル通信の電波が弱くなることがある

・カメラのフラッシュやその他のカメラ機能が一時的に無効になる

・一部のアプリや機能で、フレームレートの低下や処理時間の増加によりパフォーマンスが低下する

これらも含め、スマホが高温に晒された際の影響について見ていきましょう。

(1)パフォーマンス低下

高温となったスマホに顕著に表れる影響はパフォーマンスの低下です。

・動作が遅くなる

CPUが熱を感知して自動的に処理速度を落とす「サーマルスロットリング」が起こる場合があります。

・アプリの強制終了

高負荷ゲームや動画編集などスマホにとって重荷となるアプリは落ちやすくなります。

(2)バッテリーへのダメージ

高温はスマホの心臓であるバッテリーにも悪影響を及ぼします。

・バッテリーの劣化が加速

充放電を繰り返す中で徐々に劣化していくスマホバッテリーですが、使用時に高温状態が続くとリチウムイオン電池の寿命が縮まる可能性があります。

・充電停止・充電に時間がかかる

スマホは自らの安全のために負荷の大きい充電を一時的に停止したり、充電をゆっくりにするなどの対応をする場合があります。

(3)画面や筐体への影響

触れないほどの高温に至った場合には、ディスプレイや本体(筐体)にダメージが及ぶこともあります。ディスプレイが暗くなる、またはディスプレイに何も表示されなくなる等の影響が出る場合があります。

・画面のちらつきやタッチ不良

高温によってディスプレイが正常に動作しなくなったり、タッチ操作への反応が極端に鈍くなる場合があります。

・本体の変形や接着剤の劣化

内部パーツが膨張するなどでスマホ筐体が変形してしまったり、接着剤で接合されている部分の接着不良が発生する場合があります。

(4)安全上のリスク

単純にスマホ本体が熱いことによる危険性が増大します。

・バッテリーの発火・爆発のリスク

稀に、バッテリーの発火や爆発のリスクもまったくあり得ないことではありません。特に高温状態の際に、落下などによる衝撃が加わった際に、発火・爆発の危険性が増すので注意が必要です。

・火傷の危険性 金属製筐体では、熱くなった本体を触ること自体が危険な状況もあり得ます。

スマホが高温になった際の対処方法

次に、スマホが高温になった際の対処法について見ていきましょう。

スマホが高温になった際の基本行動は3つです。

(1)充電を停止する
(2)スマホの利用を中止する
(3)涼しい風通しの良い場所で自然にクールダウンする

他にも対処すべきことは色々ありますが、まずはとりあえずの対処として、上記3つの基本行動がまっ先に実行すべき大原則と言えます。

さらに、これら3つの基本行動を含めたスマホ高温時の正しい対処法と、逆に絶対にやってはいけないNG行為を紹介します。

充電を直ちに中止する

充電中にスマホが高温となった場合には、充電によるスマホバッテリーの発熱が高温の原因と考えられるため、ただちに充電を中止します。

一口に充電が原因といっても、なぜ充電すると発熱するのか…については様々です。

・急速充電で大きな負荷がかかった
・バッテリーが劣化しているため発熱した
・スマホを動作させ「ながら充電」をした
・充電ケーブルや機器が純正品ではない、または他製品の流用
・充電器が不調、不良である

これらのいずれの場合でも、充電中に発熱が激しい場合には充電を中止することで、発熱リスクを回避することが先決です。

すべてのスマホの利用(動作)を中止する

スマホの利用を中止し、すべてのスマホ動作をキャンセルします。

・すべてのアプリを閉じる
・動画やゲームなど高負荷コンテンツをすべて中止する
・バックグラウンドでの動作や更新もキャンセルする
・充電しながらコンテンツ利用していた場合は、充電・利用いずれも中止する

充電と並んで高温となる原因の双璧であるアプリ動作を一旦すべて中止します。

涼しく風通しのよい場所で自然にクールダウンする

充電やアプリ動作をすべて中止したスマホは、スマホカバーをはずして、涼しく風通しの良い場所で自然にクールダウンさせます。

後述しますが、水や氷などを使って強制的に一気に冷却することは、スマホに対して大ダメージを与え、最悪の場合「買い替え」もあり得るので「冷やし方」には注意が必要です。肝心なのは、「できるだけ自然にクールダウンさせること」です。

発熱の原因を特定して対処する

発熱時の基本行動3つを実行したら、発熱の原因を特定します。

例えば、スマホを利用しながら充電していた…など、発熱の原因が特定しやすい状況であれば、その原因を取り除くことで、利用開始後に発熱が再現することを回避できます。

多くの場合、スマホの発熱は「充電」か「高負荷アプリ」のいずれか、もしくは複合のケースが多いので、充電をする時は『定電圧でゆっくりと』、『同時にアプリを使わない』を実行できれば発熱は抑えられるはずです。

※バッテリー劣化の場合はそのままでは発熱が再現
スマホを購入してから数年経過しており、バッテリー容量が当初の80%近くまで減少し劣化が進んでいる場合には発熱を避けられない場合もあります。
もし「ゆっくり充電」「ながら充電NG」を実行しても充電時の発熱が抑えられない場合で、スマホ購入から数年経過している場合は、バッテリー交換や本体の買い替えを検討する必要があるかもしれません。

発熱を回避・軽減する設定

スマホの発熱対策としては、発熱を回避したり軽減可能なスマホの設定が重要です。

(1)バックグラウンド再生・更新

アプリのバックグラウンド更新は、ユーザーがスマホを使用していない、アプリを閉じた状態でも自動的にデータを取得したり、情報を最新の状態に保ったりする機能です。

バックグラウンド更新が実行されていると、開いてすぐに最新の状態でアプリを使用できるため利便性の面では非常に有効な昨日ですが、見えないところでも常にスマホが更新作業を繰り返しているため、バッテリーの消耗や発熱の弊害があります。

発熱対策として考えるなら、バックグラウンド更新はOFFにしておくことをおすすめします。

iPhoneの場合、「設定」 >「一般」 > 「アプリのバックグラウンド更新」活動 から設定できます。

(2)位置情報の常時使用を制限

常に位置情報を使うアプリは発熱の原因になります。可能であれば「常時」から「使用中のみ」に設定を変更しましょう。

(3)通知の最適化

頻繁に通知を実行することはCPUを使い続けることになり発熱の原因となりやすいため、不要な通知はオフにして無駄な発熱は避けましょう。

(4)自動アップデートの管理

モバイル通信中のデータアップデートは熱を発しやすい傾向があります。アップデートはWi-Fi接続時に限定するようにしておきましょう。

また、スマホ使用中のアップデートは避け、深夜などスマホを使わない負荷がかからない時間帯に実行するようにしましょう。

(5)充電容量を控えめに設定する

バッテリーの充電量も発熱に深くかかわっています。

スマホに採用されているリチウムイオン電池は、フル充電・フル放電(満充電と残量0)の状態を嫌い、バッテリーに大きなダメージを与え劣化を早めます。

特にフル充電近くでは熱を発しやすいため、早めの充電終了を心がけましょう。理想を言えば、トリクル充電に移行する80-85%程度までに充電量を抑えることで、バッテリーの劣化や発熱を抑制します。

【トリクル充電とは】
トリクル充電は、スマホがバッテリーを充電する際に高負荷となり発熱しやすい満充電近くになった際に電流を抑え微小電流で充電することでバッテリーを守る仕組みです。
多くのバッテリーの場合、容量の80%以上をトリクル充電で充電するため、80%以上になると容量がなかなか増えないのはこのためです。

発熱に対する予防措置

スマホに発熱を助長するような利用方法をできるだけ避け、発熱自体をさせない利用方法があります。

(1)高負荷コンテンツを長時間利用しない

例えばゲームのような高負荷コンテンツはスマホの大きな負担となって、通常よりも多くの熱を発生させます。あまり長時間にわたって高負荷をかけ続け、スマホを高熱に晒し続けることはスマホにとって決して良いことではありません。

時間を区切って、あまり長時間の連続高負荷状態を避けましょう。

(2)純正の該当製品用の充電機器を使用しない

充電器や充電ケーブルなんてどれも一緒だ…なんて思っていませんか?充電器や充電ケーブルはそれぞれのスマホに付属していたものが最も安全だと言えます。ちゃんとそれなりの知識があってスマホにマッチした充電器やケーブルを選べないのであれば、スマホに付属していた製品を使いましょう。

特に、充電器や充電ケーブルのコネクタ部分が発熱して高音になっている場合には、スマホとマッチしていない可能性があります。

(3)直射日光が当たる場所で使用・放置しない

例えば、窓辺や自動車内など、直射日光が当たる場所での使用や保管は避けましょう。前述のJAFの実験でも分かる通り、車内温度は非常に高温になります。特にダッシュボード上は、条件によっては70℃超の高温になる場合があります。

熱がこもらない工夫も大事

スマホカバーを購入する際には「熱がこもらない」という点にも要注目です。

具体的には、アルミ製など熱伝導に優れた素材を使用している、あるいは、背面をすっぽり覆わない構造(バンパーなど)のカバーを選ぶなどです。

また充電の時はスマホケースを外すのも、充電時の発熱対策として効果があります。

熱くなったスマホの正しい冷却方法

それでは、熱くなってしまったスマホを通常温度にまで冷ますにはどうしたら良いのでしょうか。実は、「早く冷やさなきゃ」と思うあまり、極端な方法でかえってスマホにダメージを与えてしまうケースがあるため、冷却方法は注意が必要です。

風でゆっくり常温に戻す

最も安全でシンプルな方法は「風に当てる」です。

画像は、USBから電源を取るタイプのPC用冷却ファンです。本来、発熱するもの(PC)を冷ますためのアイテムなので、まさにスマホの冷却には最適です。モバイルバッテリーでも手軽に動作するので、1台備えておくと重宝します。

なお、ファンで冷却する際には、スマホケースを外すと効率よく冷却できます。

こちらは、暑さ対策用のハンディファン(人用)ですが、こうしたグッズも緊急的にスマホを冷却する際には役に立ちます。もちろん家庭用の扇風機でも十分に冷却効果が得られます。

こんなやり方もある…と言う意味で、10円玉ヒートシンクを紹介します。

「ヒートシンク」をご存知でしょうか。

ヒートシンクは、機器の放熱効率アップのために取り付けられる放熱器で、何枚ものフィンに熱を分散させることで、熱を奪って機器をクールダウンします。

その仕組みを応用したのが画像です。ヒートシンクは一般にアルミが使用されますが、ここでは身近にあって、アルミよりも熱伝導に優れる銅を多く含む「10円玉」によって放熱させようという試みです。

理屈で言えば、熱伝導に優れる10円玉に熱が逃げ、奥にあるファンで風を送ることでクールダウンを促進しようというわけです。

あくまでも無理なくスマホの熱を奪ってクールダウンさせることが目的です。 (参考)

「10円玉のヒートシンク」はこちらの動画を参考にしています。

これだけはダメ!なNG行為

スマホが精密機器であることはスマホ利用者なら誰でも知っています。そのスマホが手で持てないほど熱くなってしまうと、「早く冷やさなきゃ」と焦って、極端な方法をチョイスしてしまうケースがあります。例えば…

・防水なので水に沈めておいた
・氷や保冷材の上に乗せておいた
・冷蔵庫、冷凍庫に保管した
・エアコンの吹き出し口に置いておいた
・飲んでいた冷たいドリンクを乗せた

これらの方法は、スマホの冷却方法としてはNGとされることばかりなのですが、1つの共通点があります。

それは「極端な方法」であるということです。

こうした急速冷却の困った点は、スマホ内部に結露を発生させる可能性です。結露とは冷たいドリンクのグラス表面に水滴がつく…あの現象です。

あれがスマホ内部で起こっていると考えたら怖くありませんか?

極端な温度に急激に冷やすとスマホ内部で結露が起こり、防水機能のないスマホを水没させたのと同様の状態になってしまいます。しかも、昨今の優れた防水性能を持ったスマホであれば、侵入できないのと同等に結露で生じたスマホ内部の水は出てきません。

結果として、スマホ自体の不調・故障が発生し、分解修理を行う必要が出てきます。残念ながら「水没」はメーカー保証は対象外です。さらに最悪の場合、端末の買い替えに至るケースもあり得ます。

スマホの冷却は、自然に近い形で常温に戻すことを意識してください。

熱くなったスマホの冷却 まとめ

スマホがある程度の熱を帯びることは異常ではありません。

もちろん、非常に高温状態が長時間続くのはスマホの故障や劣化に繋がるため、早めの予防措置を講じるのはよい選択です。

日常の中で「少し熱くなっているな」と感じたら、

・充電を中止する
・スマホの利用を中止する
・風通しの良い場所で常温に戻す

まずは、この3つの基本行動で様子を見ましょう。

これでスマホの発熱が収まって常温に戻るようなら、充電や使用を再開して問題ないはずです。

ただし、またすぐに熱くなる場合には何らかの問題が生じている可能性があるので、その原因の特定と対処を行うべきです。

かといって、極端な方法で急速に冷却することは結露を生じるなど、別の大きな問題を引き起こす可能性が高いので、くれぐれも冷却は自然に常温に戻すことを心がけてください。

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