スマホがウイルスに感染したらどうする?主な症状や原因、対処法などを紹介

「スマホがウイルスに感染したらどうしよう」
「ウイルスに感染したらどのような症状が出て、どう対処したら良いのだろう」
このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、下記の流れでスマホのウイルス対策について解説していきます。

● スマホがウイルスに感染すると発生する主な症状
● ウイルスに感染する原因
● 感染した場合の対処法
● スマホがウイルスに感染した場合に予想される被害
● ウイルスからスマホを守る方法

スマホがウイルスに感染すると、個人情報が流出したり端末やアカウントが乗っ取られたりするなど、深刻な被害が発生する恐れがあります。本記事を参考に、スマホのウイルス対策について理解を深めましょう。

スマホのウイルスとは?感染するって本当?

スマホのウイルスとは一般的に、不正な動作を命令する悪意のあるプログラム「マルウェア」のことを指しているケースが多いです。パソコンだけでなく、スマホもウイルス(マルウェア)に感染する可能性があります。

スマホがウイルスに感染すると、個人情報の流出や端末・アカウントの乗っ取りといった被害が発生する可能性があります。また端末そのものにも異常が発生しやすいです。

スマホがウイルスに感染するとどのような症状が現れやすいのか、詳しく見ていきましょう。

スマホがウイルスに感染すると現れる主な症状

スマホがウイルスに感染すると現れる主な症状は下記の通りです。

● バッテリー持ちが悪い
● スマホの動作が遅い
● スマホが再起動を繰り返す
● 通信量が異常に多い
● 身に覚えのないお金を請求される
● 知らないアプリがインストールされている
● カメラが勝手に起動する
● 継続的に広告が表示される

これらの症状に当てはまる場合は、スマホのウイルス感染が疑われます。各症状について詳しく見ていきましょう。

バッテリー持ちが悪い

スマホがウイルスに感染してしまうと、バッテリーの持ちが悪くなります。バックグラウンドでウイルスが悪さをするため、感染していない場合と比べてバッテリーを消費しやすいです。

「普段よりバッテリーの減りが早くなった」 「バッテリーが1日持たなくなった」 このように感じている方は、スマホのウイルス感染を疑っても良いかもしれません。ただしバッテリーの劣化やバックグラウンドで動いているアプリが多いだけ、という可能性もあります。

ウイルスが原因なのか利用環境の問題なのかは慎重に見極める必要があります。

スマホの動作が遅い

スマホがウイルスに感染すると、動作が遅くなる場合があります。 「画面をスワイプした時に動作がもっさりする」 「タップしてもなかなか反応しない」 ウイルスに感染すると、上記のような症状が現れることがあります。これはバックグラウンドでウイルスが動いているため端末に負荷がかかってしまい、画面に触ってから反応するまでに時間がかかってしまうからです。 急にスマホの動作が重くなった場合は、ウイルス感染を疑いましょう。

スマホが再起動を繰り返す

勝手にスマホが再起動を繰り返すのも、ウイルスに感染した場合によくある症状の一つです。

「触っていないのにスマホが再起動をはじめた」
「スマホを操作していると急に再起動することが増えた」

このような場合はスマホのウイルス感染を疑いましょう。頻繁に再起動を繰り返すとスマホを利用しにくくなるため、早急な対処が必要です。

通信量が異常に多い

スマホがウイルスに感染すると、遠隔操作されたり広告が常に表示されたりと外部と常に通信を行うケースがあり、感染前と比較して通信量が多くなりやすいです。

「普段どおり利用しているのに、すぐにギガがなくなってしまう」
「ほとんどスマホをつかっていないのにギガの消費が大きい」

このような異常を発見した場合は、スマホのウイルス感染を疑いましょう。

身に覚えのないお金を請求される

スマホがウイルスに感染すると、身に覚えのないお金を請求される場合があります。

● 「支払いが必要です」など支払いを求める内容が、スマホの画面へ急に表示される
● 使ったことのないサービスの利用料金を請求された
● クレジットカードやアカウントの残高を不正利用されてしまった

このように、もし身に覚えのないお金の請求をされた場合は、絶対にすぐに振り込まないようにしてください。クレジットカードが不正利用された場合は、すぐにカード会社に連絡して対策をとる必要があります。アカウント残高のお金については、サービス運営元のサポートに問い合わせましょう。

知らないアプリがインストールされている

インストールした覚えのないアプリがいつのまにか追加されている場合も、スマホのウイルス感染が疑われます。

ウイルスによって不要なアプリが知らぬ間にインストールされてしまうので、スマホのストレージを圧迫してしまいやすいです。放置すると症状が悪化してスマホが満足に使えない状態になってしまいかねないので、早急な対処が必要です。

カメラが勝手に起動する

起動した覚えがないのにスマホのカメラが動作している場合は、ウイルス感染が疑われます。

カメラを遠隔で操って個人情報を収集しようとしている可能性があるため、すぐに対処すべきです。カメラを不透明なもので覆ってしまうことが、すぐに実施できる対処法です。

継続的に広告が表示される

スマホのホーム画面やロック画面で継続的に広告が表示される場合、ウイルスに感染している可能性があります。

● 広告を消してもすぐに再表示されてしまう
● ロック画面にも怪しい広告が表示されるようになった

このような不具合が発生すると、常に広告が表示されるため誤タップしやすく、スマホを思ったとおり操作しにくいです。なぜかスマホのホーム画面などに広告が表示されるようであれば、すぐにウイルスを駆除する必要があります。

スマホがウイルスに感染する原因

スマホがウイルスに感染する原因は下記の通りです。

● 怪しいWebサイトを閲覧する機会がある
● 怪しい電子メールを不用心に開く
● 外部機器へ接続している
● セキュリティの甘いフリーWi-Fiを利用している

1つずつ解説していきます。

怪しいWebサイトを閲覧する機会がある

スマホで怪しいウェブサイトを閲覧すると、場合によってはウイルスに感染してしまう可能性があります。たとえば掲示板やSNSに掲載されているURLを安易にタップしたり、アダルト系のサイトを閲覧したりするとウイルスに感染する恐れがあります。

ただし信頼感のある企業の公式ページや有名なサービスであれば、このような問題は発生しにくいです。

怪しい電子メールを不用心に開く

怪しい電子メールを不用心に開かないようにしましょう。

怪しい電子メールを開封してしまったり添付されているファイルを起動してしまったりした場合に、スマホがウイルスに感染する可能性があります。

外部機器へ接続している

スマホを外部機器へ接続する時はウイルス感染に注意しましょう。

たとえばウイルスに感染しているパソコンへスマートフォンを接続すると、スマホもウイルスに感染する恐れがあります。また共用のUSB充電ポートから充電した場合、ウイルスに感染する危険性が一部で指摘されています。

セキュリティの甘いフリーWi-Fiを利用している

セキュリティの甘いフリーWi-Fiにスマホを接続しないよう注意しましょう。

セキュリティの甘いフリーWi-Fiに接続すると、ウイルスに感染したりスマホの通信内容を第三者から閲覧されたりするなど、個人情報の漏洩リスクが考えられます。

スマホがウイルスに感染した場合の対処法

スマホがウイルスに感染した場合の対処方法をご紹介します。

● インターネットとの接続を切る
● 怪しいアプリを取り除く
● スマホを工場出荷時の状態に戻す

どういうことか解説します。

インターネットとの接続を切る

スマホのウイルス感染が疑われたら、まずはインターネットの接続を切りましょう。

モバイルデータ通信やWi-Fi、Bluetoothの接続を切ります。アプリの「設定」画面から接続のON/OFFを切り替えることが可能です。詳細な手順はスマホのOSやバージョンによって異なります。

インターネットとの接続を切ることで、ウイルスを他人のスマホに感染させたり個人情報が盗まれたりするリスクを低くできます。被害の拡大を防ぐためにも、ウイルス感染を確認したらインターネットとの接続を切りましょう。

怪しいアプリを取り除く

怪しいアプリをアンインストールするだけで、スマホがウイルス感染した場合の症状が改善される可能性があります。バッテリーの消費が早かったり広告がずっと出続けたりする場合は、インストールした覚えのない怪しいアプリを取り除くことを考えてみましょう。

ただし中には「削除したら不具合を起こす恐れのある、大事なアプリ」という場合もあります。不用意にアプリを削除しすぎるのは避けたほうが無難です。

アプリの取り除き方は、通常のアプリ削除の方法と同じです。設定からアプリを削除するか、ホーム画面でアプリを長押しして削除します。具体的な手順はOSやシステムのバージョンによって異なります。

スマホを工場出荷時の状態に戻す

どうしてもスマホの不具合を改善できなければ、工場出荷時の状態に戻すことでウイルスを駆除し不具合を改善できる可能性が高いです。スマホの設定画面から「初期化する」「工場出荷時の状態に戻す」といった表記があるので、そこから初期化をすすめます。

こちらもOSやバージョンによって手順や文言が異なるため、詳しくは各自で調べてください。

なお工場出荷時の状態に戻すとスマホの中に保存してあるデータも消えてしまいます。事前に大事なデータは別デバイスに移したりクラウドにデータを避難させたりしましょう。観戦後にバックアップを取るとウイルスまで復元してしまいかねないので、感染前からこまめにバックアップをとることが大切です。

スマホがウイルスに感染すると発生する被害

スマホがウイルスに感染した場合に予想される被害は下記の通りです。

● 個人情報が流出する
● アカウントの乗っ取り
● スマートフォンの乗っ取り
● 有料サービスへ勝手に課金される

スマホの中に入っている個人情報が、ウイルスによって勝手にインターネットに流出する恐れがあります。またアカウントが乗っ取られてしまい、大切なデータにアクセスできなくなる恐れもあるのです。

アカウントだけでなくスマートフォンそのものを乗っ取られてしまう恐れもあります。そして有料サービスや通販サイトなので高額な買い物をされてしまうなど、深刻なトラブルに発展する恐れがあるのです。

ウイルスからスマホを守るには、私たち一人ひとりが対策を行っていく必要があります。

大事なスマホをウイルスから守る方法

スマホをウイルスから守るにはどうしたらよいのかご紹介します。

● 怪しいメールやサイトを開かない
● OSやアプリを常に最新版へ更新する
● セキュリティアプリをインストールする
● 不用意に外部機器へ接続しない
● フリーWi-Fiへの接続に注意する

スマホをウイルスの被害から守るには、そもそも感染させないことが重要です。ではスマホをウイルスに感染させないために何をすべきなのか、一つずつ詳しく解説していきます。

怪しいメールやサイトを開かない

怪しいメールは開封しない、不審なサイトやURLは開かないことが大切です。 たとえばメールのタイトルがおかしかったり、本文の日本語が機械で翻訳したような違和感のある文章だったりする場合は、詐欺メールの可能性があります。

ウイルス感染が心配される、不審なサイトを開かないことも大切です。また不審なメールやアカウントから送られてきた、怪しいURLをタップして開かないこともウイルス感染を防ぐうえで重要です。

OSやアプリを常に最新版へ更新する

OSやアプリを最新バージョンに更新し続けることも、スマホをウイルスから守るうえで大切です。OSとは、スマートフォンを動作させるシステムのことです。

OSは常にアップデートを続けており、古いOSを使っていると最新のセキュリティアップデートが適用されていないためウイルス感染のリスクが高まります。OSだけでなくアプリも同様です。

ウイルス対策をするなら、アップデートが来たらこまめに最新バージョンへ更新することをおすすめします。

セキュリティアプリをインストールする

スマホ向けセキュリティを提供している会社と契約して、セキュリティアプリを導入するのもおすすめです。セキュリティアプリを導入すれば、サービスにもよりますが、怪しいメールをシャットアウトしたり危険なサイトに遷移するのを防いだりしてくれます。

サービスの中には無料で利用できるものもありますが、しっかりとスマホのウイルス対策を実施するなら有料版がおすすめです。

不用意に外部機器へ接続しない

共用の外部機器や誰のものかわからないデバイスに接続するのは極力避けましょう。

たとえばUSB充電ポートに接続したり他人のUSBケーブルを使用したりするのを避けるだけで、ウイルス感染のリスクを抑えられます。モバイルバッテリーを持ち歩いたり自分が購入した周辺機器を持ち歩くことも、スマホをウイルスの脅威から守ることにつながるのです。

フリーWi-Fiへの接続に注意する

セキュリティが甘いフリーWi-Fiには接続しないよう心がけましょう。

どうしてもフリーWi-Fiを利用するなら、パスワードが設定されていたりWPA2などセキュリティがある程度しっかりしているWi-Fiに接続したりするのがおすすめです。

そもそもフリーWi-Fiを使わなくても良いよう、モバイルルーターを活用したりスマホの大容量通信プランを契約したりすることもおすすめです。

ウイルス感染からスマホを守るために行動しよう

本記事ではスマホのウイルス対策について解説しました。ここで紹介した内容をまとめます。

● スマホがウイルスに感染すると、バッテリー持ちが悪くなったり動作が遅くなったりする
● 怪しいウェブサイトや外部機器に接続することでウイルスに感染するリスクが高まる
● ウイルスへの感染が疑われたら、インターネットとの接続を切り怪しいアプリを取り除きましょう
● ウイルス感染への予防として、不用意に外部機器へ接続するのを避けたりセキュリティアプリを導入したりするのがおすすめ

ウイルスに感染しないよう、怪しいサイトやメールを閲覧しないことが大切です。またフリーWi-Fiや共用のUSB充電ポートの利用を控える、といった対策も有効です。

スマホがウイルスに感染すると、個人情報が漏洩したりアカウントや端末そのものを乗っ取られたりする恐れがあります。この機会にスマホの使い方を見直し、ウイルスに感染しない行動を心がけましょう。

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