通話のみを格安SIMで使うなら？最安級音声通話プランの選び方ガイド

通話のみの格安SIMを選ぶ際の4つのチェックポイント

通話のみの格安SIMを選ぶ際には、幾つかチェックしておきたい見極めポイントがあります。下記の4つのポイントに注目してみましょう。

通話SIMを選ぶ際の4つのチェックポイント 1．格安で低容量のプランがあるか
2．通話オプションを選択できるか
3．基本通話料金が安いか
4．専用通話アプリを使わないといけないか

1．格安で低容量のプランがあるか

ガラケーなど、通話専用で格安SIMを利用する場合には大容量のプランは不要です。大抵の場合は1GB程度あれば十分でしょう。格安で利用するためには、安くて低容量のプランがあるかどうかが大事なポイントです。候補となる格安SIMに、安くて低容量のプランがあるかを確認しましょう。

ちなみに、HISモバイルの音声通話プランで最もお得なのは「自由自在290プラン」で、1GBのプランを月額550円で利用可能です。さらに、1GBのプランを契約していて月間通信量が100MB未満の場合には月額料金が290円になるので、ガラケーにもおすすめのプランです。一部の格安SIMでは一時的に月額500円台のキャンペーンが実施されることもありますが、HISモバイルならずっとこの低価格で提供しています。

例えば、BIGLOBEモバイルで1GB使える「プランS」は1,078円ですので、HISモバイルの月額550円は非常にリーズナブルといえるでしょう。数カ月の間、月額500円台でキャンペーンを実施している格安SIMもありますが、HISモバイルならずっとこの価格です。

データ追加について

HISモバイルはデータを繰り越せないのがデメリットです。でも、「自由自在290プラン」で1GBのプランを契約していてデータ通信が足りなくなった場合でも、1GBを200円で追加できるので、安心して利用できます。

参考にHISモバイルの「自由自在290プラン」の料金表を下記に掲載しておきますので、ご自身にあったプランを探してみてくださいね。

HISモバイル「自由自在290プラン」の料金表（税込）

データ容量	月額料金
1GB	550円(100MB未満の月は290円)
3GB	770円
7GB	990円

2．通話オプションを選択できるか

1回あたりの通話時間の傾向は人によって様々です。ですから、それぞれの通話スタイルに合った通話オプションを選択できるかどうかが大きな決め手です。重要なポイント

HISモバイルの通話オプション

HISモバイルでは、以下の2種類のかけ放題オプションから選べます。

HISモバイルのかけ放題オプション（税込）

・5分かけ放題オプション（月額500円）
1回5分以内の通話が24時間無料 20GB以上のプランでは、5分かけ放題が無料

・完全かけ放題オプション（月額1,480円）
通話時間や回数に関係なく、無制限で通話料が無料

短い通話が多い方には5分かけ放題オプション、長時間の通話が多い方には完全かけ放題オプションがおすすめです。20GB以上のプランでは、5分かけ放題が無料なのも嬉しいポイントですね。

HISモバイルは通話をメインで利用する方にとって非常にお得です。電話を受ける機会が多くて、発信がお店の予約程度で少ない場合は基本プランのみで十分ですし、発信が多い場合には必要に応じてかけ放題オプションを追加するといいでしょう。

5分かけ放題と完全かけ放題の選び方

HISモバイルで5分かけ放題、完全かけ放題のオプションがおすすめのケースは、それぞれ下記の通りです。

HISモバイルで5分かけ放題がおすすめのケース

HISモバイルの基本通話料金は30秒あたり9円で、5分かけ放題オプションは月額500円です。そのため、5分以内の短い通話が多くて月間の通話時間が合計28分以上ある場合は、「5分かけ放題オプション」を利用した方がお得になりますよ。

HISモバイルで完全かけ放題がおすすめのケース

5分以上の通話を頻繁に行い、通話時間を気にせずに利用したい方には、HISモバイルの「完全かけ放題オプション」が適しています。このオプションは月額1,480円で提供されており、HISモバイルの通話料から算出すると、月に1時間22分30秒以上の通話を行う方には特におすすめです。

※ かけ放題は、104や0570などの特定の番号が一部無料通話対象外です。詳細は下記リンク、「基本仕様」欄の「有料オプションサービスの内容」をご確認ください。

自由自在290プラン｜5分かけ放題オプション・完全かけ放題オプション

1回あたりの通話時間は？
電気通信事業者からの情報を基に総務省が取りまとめたデータによると、「携帯電話・PHS」を使用した通話は、他の固定電話・IP電話などの通話を含めた全体の62.6%を占めています。

「携帯電話・PHS」を使用した1回あたりの通話時間を分析してみると、内訳までは不明ですが、180秒以上の通話は全体の21.2％です。通話時間や通話回数によっては5分かけ放題か無制限のかけ放題を検討するといいですね。

180秒未満の通話は全体の78.8％ですから、大半の場合は5分かけ放題で済ませられるでしょう。あとは、月間の通話時間が合計28分以上あるかどうかで「5分かけ放題オプション」を申し込むべきかどうかを判断できます。

1回あたりの通話時間（2022年度）

画像引用元：通信量からみた日本の音声通信利用状況 – 2022年度｜総務省[PDF] （赤枠は筆者追記）

参考情報：通信量からみた日本の音声通信利用状況（概要） – 2022年度｜総務省[PDF]

調査対象期間：2022年4月1日～2023年3月31日

3．基本通話料金が安いか

完全かけ放題の場合は基本通話料金を気にする必要はありませんが、5分かけ放題などのオプションを利用する際には、超過した時間の通話料も考慮する必要があります。超過した通話時間が長いと、通話料が高額になるケースもあるため、基本通話料金の安さも重要なポイントです。

超過した通話時間が長いほど料金が高くなるため、基本通話料金もチェックしておきましょう。

基本通話料について

3大キャリアやBIGLOBEモバイルも含めて、一般的な通話料は30秒あたり税込22円です。HISモバイルの「自由自在290プラン」では通話料がは9円/30秒と他の格安SIMより安いので、比較する際にはこの点を計算に含めないと正確に判断できないので注意してくださいね。

30秒あたりの通話料で比較すると大した違いに思えないかもしれませんので、仮に5分かけ放題を契約して、超過した月間の通話時間が60分あった場合で比較してみましょう。下記に示す通り、60分間の通話料比較では、HISモバイルの方が1,560円も安い結果になります。

 一般的な通話料とHISモバイルの通話料の比較（税込）

	60分間の通話料
一般的な通話料：22円/30秒	2,640円
HISモバイルの通話料：9円/30秒	1,080円
差額	1,560円

4．専用通話アプリを使わないといけないか

多くの格安SIMでは、割安で通話できる専用の通話アプリを提供していますが、これは標準の電話アプリとは別のものです。もし専用通話アプリを使用せずに電話をかけると、無料通話の対象外になって普通の料金がかかってしまうので、注意が必要です。

しかし、HISモバイルの完全かけ放題オプションなら、専用アプリを使用する必要がありません。スマホに標準搭載されている電話アプリから直接電話をかけても、無料通話の対象となるため、追加料金が発生する心配がありません。

これにより、専用通話アプリをダウンロードしたり、操作に慣れたりする手間が省け、スマホに標準搭載されている電話アプリをそのまま利用できる利便性が高く評価されています。

格安SIMを通話専用で使う際のデメリット

魅力的なメリットがある格安SIMですが、一部の格安SIMにはデメリットもあります。下記の2つのデメリットがないか確認しましょう。

・かけ放題オプションが提供されていないことがある
・専用通話アプリが必要で通話品質が低下する可能性がある

かけ放題オプションが提供されていないことがある

「かけ放題オプション」は、一部の格安SIMでは提供されていません。「5分・10分かけ放題」などはあっても、「24時間かけ放題」がないケースもあります。

電話を頻繁にかけるのに「かけ放題オプション」を利用できないと、せっかく格安SIMを使っても逆に高くなる場合があるので、最適なかけ放題オプションが提供されているかどうかはチェックするようにしましょう。

専用通話アプリが必要で通話品質が低下する可能性がある

一般的な専用通話アプリは、自動的に電話番号の前に事業所ごとの固有の番号を入力して発信し、通話料金が割引かれる仕組みです。これをプレフィックス通話といいます。さらに、一部の格安SIM事業者ではプレフィックス通話を採用しているため、中継基地局を経由して通話品質が低下する可能性があります。

先述した通り専用通話アプリを使用せずに標準電話アプリで電話をかけてしまうと、通話料金が割引かれないので、注意が必要です。

プレフィックス通話は通話料が安くなりますが、高音質の通話を求める場合は、通常の音声通話を利用したVoLTEを推奨します。HISモバイルでは、さらにクリアで高音質なVoLTE(HD+)を利用したかけ放題サービスを提供しています。

HISモバイルが他の格安SIMと異なるのは、通話料金が安価であるにもかかわらず、通常のVoLTEよりもさらに高音質な通話が可能な「VoLTE(HD+)」を利用できる点です。かけ放題オプションでも、この高音質通話機能を利用できます。(※1)

※1 通話の相手もVoLTE(HD+)に対応している必要があります。また、一部の規格外の機種では利用できない場合があります。

格安SIMを通話専用で使う4つのメリット

通話専用のスマホには多くのメリットがありますが、このセクションでは下記に示す主な4つのメリットを紹介します。このうちどれかに魅力を感じた方は、ぜひ通話専用の格安SIMを検討してみてくださいね。

格安SIMを通話専用で使う4つのメリット

・使用状況に最適なプランを選べば料金が安い
・かけ放題オプションでさらに安い
・通話品質は大手キャリアと同等
・サブ回線として契約して通信障害に備えられる

使用状況に最適なプランを選べば料金が安い

格安SIMには豊富なプランがあり、音声通話を付けるかどうかやデータ容量も細かく選べて柔軟に対応できるのが魅力です。自分の使用状況に最適なプランを選べば、料金を大幅に抑えて無駄のない契約ができます。例えば、HISモバイルの自由自在290プランの1GBを契約する場合、5分かけ放題を追加しても1,050円、完全かけ放題を追加しても2,030円です。

自由自在290プランの1GBを契約した場合（税込）
5分かけ放題を追加しても1,050円（月間通信量が100MB未満の月は790円）
完全かけ放題を追加しても2,030円 （月間通信量が100MB未満の月は1,770円）

自分で設定はできるので、「プランの説明や手厚いサポートは要らない」という方には、格安SIMは特におすすめです。

かけ放題オプションでさらに安い

格安SIMは基本料金が安いのが最大の魅力ですが、かけ放題オプションを利用すると、さらにお得に使用できます。例えば大手3大キャリアと比較すると、下記の通りHISモバイルの5分かけ放題では330円、24時間かけ放題では500円安く利用できます。

	24時間かけ放題の月額料金(税込)	5分かけ放題の月額料金 (税込)
au	1,980円（※1）	880円（※1）
ソフトバンク	1,980円（※2）	880円（※2）
NTTドコモ	1,980円	880円
HISモバイル	1,480円	500円

※1 2020年6月2日以降の料金
※2 2023年7月1日以降の料金

通話品質やエリアは大手キャリアと同等

格安SIMは大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているため、通話品質やエリアは大手キャリアと同じで、安心して利用できます。料金が安いのに大手キャリアと同等の品質・エリアで通話サービスを利用できるって、なんだかお得ですよね。

サブ回線として契約して通信障害に備えられる

通信障害に備えてサブ回線を持つのは有効な方法です。どのキャリアを利用していても通信障害は起こり得ますが、サブ回線として違うキャリアの格安SIMを契約しておけば、費用を抑えつつリスクを軽減できます。

例えば、メイン回線のSIMがソフトバンク・au・楽天モバイル回線であれば、サブ回線としてNTTドコモ回線（HISモバイルの場合は自由自在プラン）を契約することで、通信障害に備えられます。

まとめ：通話のみの格安SIMならHISモバイルがおすすめ

通話専用で使える格安SIMプランについて説明してきましたが、最適と思えるプランは見つかったでしょうか。

HISモバイルが、格安SIMの中でもとりわけ「音声通話SIM」として優れたポイントは、下記の通りです。しかも、20GB以上のプランでは、5分かけ放題が無料で付いていますよ。あなたの通話プラン探しに少しでも役立てば嬉しく思います。

HISモバイルの「自由自在プラン」のおすすめポイント

・音声通話SIMが月額290円～！業界最安値級！ （1GBプランで月間通信量100MB未満の場合）
・選べるかけ放題オプションがある （5分かけ放題：月額500円／完全かけ放題：月額1,480円）
・基本通話料も業界最安値級！（9円/30秒）
・データ容量の追加も格安！（200円/1GB）
・通話専用アプリ不要で高音質

容量	月額料金（税込）
基本プラン
1GB	550円(100MB未満の月は290円)
3GB	770円
7GB	990円
20GB（5分かけ放題付）	2,190円
50GB（5分かけ放題付）	5,990円
国内通話料	9円/30秒
かけ放題オプション
5分かけ放題	500円
完全かけ放題	1,480円

※本記事は2024年6月19日時点の情報を基に執筆しています。