
Wi-Fiルーターの選び方は?一人暮らしやマンションなど場所別に解説
2025.08.28
本記事ではWi-Fiルーターの選び方や入手方法、選ぶ際の注意点、よくある疑問を紹介しています。Wi-Fiルーター選びに失敗すると、期待していた使い方ができない場合もあります。選び方を理解し、自宅にあったものを選びましょう。
「Wi-Fiルーターの購入を検討しているが、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」
「自分の家に合ったモデルが知りたい」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
Wi-Fiルーターは、製品によって通信速度や同時接続台数、対応している規格が変わるため、自分の利用環境に合わせたものを選ぶことが重要です。そこで本記事では、Wi-Fiルーターを選ぶ際に押さえておきたい基本的なポイントを解説します。
記事を最後まで読めば、あなたの利用環境に合ったWi-Fiルーターを見つけるための方法がわかるはずです。ぜひお読みください。
Wi-Fiルーターの選び方

Wi-Fiルーターを選ぶ際のポイントを解説します。
- 規格
- 同時接続台数
- 周波数帯域
- セキュリティ
- Wi-Fiルーターに搭載されている便利機能
規格
Wi-Fiルーターにおける「規格」とは、Wi-Fi通信のルールや仕様を定めたものです。規格によって、通信速度や利用する周波数帯域などが異なります。規格について考えずWi-Fiルーターを選んでしまうと、通信速度が遅くなる場合もあります。
主なWi-Fi規格は以下のとおりです。新しい規格ほど、最大通信速度が速くなる傾向にあります。
規格名 | 最大通信速度 | 周波数帯域 |
[1] Wi-Fi 7 (IEEE 802.11be) | 46Gbps | 2.4GHz、5GHz、6GHz |
Wi-Fi 6E (IEEE 802.11ax) | 9.6Gbps | 2.4GHz、5GHz、6GHz |
Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax) | 9.6Gbps | 2.4GHz、5GHz |
Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac) | 6.9Gbps | 5GHz |
Wi-Fi規格には下位互換性があるため、新しい規格のルーターであれば、古い規格のスマートフォンやパソコンなども接続可能です。しかしこの場合、通信速度は古い規格に合わせられます。
たとえばWi-FiルーターがWi-Fi 7(最大46Gbps)対応でデバイスがWi-Fi 5(最大6.9Gbps)の場合、最大通信速度は6.9Gbpsとなります。ただしファミリー向けの光回線では1ギガプランを契約している家庭も多く、規格の違いを体感するケースは少なくありません。
同時接続台数
Wi-Fiルーターにおける「同時接続台数」とは、1つのルーターに同時に接続してインターネットを利用できるデバイス数の上限のことです。
近年では、スマートフォンやパソコンだけでなくゲーム機、スマート家電など、インターネットに接続する機器が増えています。これらの機器をすべてWi-Fiに接続する場合、ルーターの同時接続台数が少ないと、以下のような不具合が生じる恐れがあります。
- 一部のデバイスがWi-Fiに接続できなくなる
- 全体の通信速度が遅くなる、または不安定になる
家族の人数や、所有しているデバイスの数を考慮し、それに適した同時接続台数のルーターを選びましょう。
周波数帯域
Wi-Fiルーターにおける「周波数帯域」とは、Wi-Fi通信で使われる電波の種類のことです。主に以下3つの帯域が利用されています。
- 2.4GHz帯
- 5GHz帯
- 6GHz帯
2.4GHz帯は、壁や床などの障害物に強く、電波が遠くまで届きやすいという長所があります。一方で、電子レンジなど多くの機器が利用する周波数帯のため、他の電波と干渉しやすく通信が不安定になる場合があります。
5GHz帯は、他の電波との干渉が少なく通信が安定している点がメリットです。しかし、障害物には弱く、壁などを隔てると電波が届きにくくなるという短所もあります。6GHz帯は、Wi-Fi 6E以降の新しい規格で利用できる周波数帯です。電波干渉をほとんど受けないため、高速で安定した通信が可能な点が特徴です。
利用環境に合わない周波数帯域を使用すると、以下のような不具合が生じる可能性があります。
- Wi-Fiに接続できない、または通信速度が制限される
- 電波干渉により通信が不安定になる
- 特定の周波数帯域に接続機器が集中して混雑し、速度が低下する
Wi-Fiルーターによっては、複数の周波数帯域を同時に利用できるモデルもあります。利用する場所や接続する機器に応じて、適切な周波数帯域を使い分けることが重要です。
セキュリティ
Wi-Fiルーターにおける「セキュリティ」とは、Wi-Fiネットワークを不正なアクセスやサイバー攻撃から守り、利用者のプライバシーとデータの安全を確保するための対策のことを指します。
セキュリティを軽視すると、知らない第三者にWi-Fiネットワークを無断で利用されるリスクをはじめ、さまざまな事態を招く可能性があります。たとえば、WebサイトやWebサービスへの不正アクセスや、ハッキングといった被害に遭うリスクも高まります。
Wi-Fiルーターを選ぶ際は、このような事態を避けるためにも、セキュリティ規格が新しいものを選びましょう。「WPA3」という規格に対応しているモデルが、2025年現在で最も安全性が高いとされています。
Wi-Fiルーターに搭載されている便利機能
Wi-Fiルーターには、通信をより快適で安全にするための便利な機能が搭載されています。代表的な機能を知っておくと、ルーター選びの際に役立ちます。
● ビームフォーミング:特定のデバイスを狙って電波を集中させることで、通信の安定性を向上させる機能
● MU-MIMO:複数のデバイスに同時にデータを送信することで、電波干渉や通信の混雑による速度遅延リスクを軽減する機能
● バンドステアリング:周波数帯域の混雑状況を判断し、自動で空いている方に接続を切り替える機能
● トライバンド対応:2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の3つの周波数帯域を同時に利用できる機能
● QoS機能:通信の優先順位を設定し、設定したデバイスの通信を優先させる機能
● IPv6対応:次世代のインターネット接続方式「IPv6 IPoE」に対応し、回線の混雑を避けやすい機能
利用目的や環境に合わせて、必要な機能が搭載されたモデルを選びましょう。
【お部屋タイプ別】Wi-Fiルーターの選び方

お部屋のタイプ別に、Wi-Fiルーターを選ぶうえでチェックしておきたいポイントを解説します。
一軒家
複数階建てや部屋数が多い一軒家では、家全体に電波を届けることが重要です。そのためアンテナの本数が多く、電波の出力が強いタイプのルーターを選び、広範囲をカバーすることをおすすめします。
1台のルーターでは家全体をカバーしきれない場合、複数のルーターを連携させて網目状にWi-Fiエリアを広げる「メッシュWi-Fi」や、電波を増幅してより遠くまで届ける「Wi-Fi中継器」の導入も有効です。これにより、家中に安定した電波を届けられます。
家族で多くのデバイスを同時に使うことも想定し、同時接続台数に余裕をもったモデルを選ぶのもおすすめです。
マンション
マンションでは、近隣の部屋のWi-Fiと電波が干渉しやすいのが特徴です。そのため、他の電波と干渉しにくい5GHz帯や6GHz帯に対応した、電波干渉に強いモデルを選ぶことをおすすめします。
自動で空いている周波数帯に切り替えてくれる「バンドステアリング機能」が搭載されていると便利です。
不正アクセスを防ぐためにも、セキュリティ対策を重視することが大切です。最新のセキュリティ規格「WPA3」に対応したモデルを選び、パスワードを複雑なものに設定しましょう。
ワンルーム
ワンルームの場合は、通信範囲をそれほど気にする必要がありません。オーバースペックな高価なモデルよりも、コストパフォーマンスを重視し、必要な機能と価格のバランスを見て選ぶのがおすすめです。
設置スペースが限られていることを考慮し、コンパクトなモデルやインテリアに馴染むデザインで選ぶのも良いでしょう。ただし、ワンルームでもセキュリティ対策は必須です。
Wi-Fiルーターの入手方法

Wi-Fiルーターを手に入れる方法は、主に以下の2つです。
- 家電量販店で購入する
- 光回線のプロバイダーからレンタルする
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。
家電量販店で購入する
家電量販店やオンラインショップなら、自分でWi-Fiルーターを選び購入できます。豊富な品揃えの中から自分の好きな機能やデザインのモデルを自由に選べる点がメリットです。店舗であれば専門知識のある店員に相談しながら選べます。
一方で、ルーター本体の購入費用がかかること、実店舗の場合はお店まで足を運ぶ手間があること、初期設定を自分で行う必要があることはデメリットといえるでしょう。
光回線のプロバイダーからレンタルする
契約している光回線の事業者(プロバイダー)から、Wi-Fiルーターをレンタルする方法です。
自分でルーターを選ぶ手間が省ける点がメリットです。契約している回線に適したルーターを利用でき、初期設定などのサポートを受けられる場合があることも利点といえます。
一方でレンタルできる機種が限られており、希望するモデルを使えない可能性があります。また、月額レンタル料がかかるため長期間利用すると購入するより割高になる場合があるほか、解約時にはルーターを返却しなければならない点にも注意が必要です。
Wi-Fiルーター選びの注意点

高性能なWi-Fiルーターを選んでも、使い方や環境によってはその性能を十分に発揮できないことがあります。ここでは、Wi-Fiルーターを選ぶ際の注意点を3つ紹介します。
- 契約している通信プランによっては通信速度が向上しない
- 同時接続台数が少ないと不便な場合がある
- LANケーブルの規格が適しているか確認しておく
契約している通信プランによっては通信速度が早くならない
最新の高性能Wi-Fiルーターを導入しても、契約しているプランの通信速度が遅い場合、Wi-Fiルーター本来の性能を十分に活かせません。特に、マンションやアパートなどの集合住宅では、建物全体で1つの回線を共有しているため、時間帯によって速度が低下することがあります。
Wi-Fiルーターを買い換える前に、一度ご自身のインターネット契約内容を確認してみましょう。
同時接続台数が少ないと不便な場合がある
スマート家電などを多く利用している家庭では、想定以上に接続台数が増えている場合があります。
同時接続台数の上限を超えると、一部の機器がWi-Fiにつながらなくなったり、通信が不安定になったりします。将来的に接続する機器が増える可能性も考え、接続台数には余裕をもたせたルーターを選びましょう。
LANケーブルの規格が適しているか確認しておく
Wi-Fiルーターと、光回線の終端装置(ONU)などを接続するLANケーブルにも規格があり、通信速度に影響します。古いLANケーブルを使い回していると、ケーブルの性能がボトルネックとなり、本来の速度が出ない場合があります。
通信速度にこだわるなら、LANケーブルの規格をチェックしておきましょう。
Wi-Fiルーターに関するよくある疑問

Wi-Fiルーターに関してよく寄せられる疑問にお答えします。
- Wi-FiルーターとモバイルWi-Fiルーターの違いは?
- Wi-Fiルーターの寿命や買い換えのタイミングは?
- Wi-Fiルーターの設定は難しい?
- Wi-Fiルーターの設置場所はどこがいい?
Wi-FiルーターとモバイルWi-Fiルーターの違いは?
Wi-Fiルーターは、固定回線に接続して利用する据え置き型の機器です。利用できるのは基本的に自宅内のみですが、通信が安定しており、速度も速いのが特徴です。
一方でモバイルWi-Fiルーターは、携帯電話の電波を利用して通信する持ち運び可能な機器です。外出先でもインターネットを利用できる手軽さが魅力ですが、通信速度や安定性は固定回線に劣る場合があります。また、データ通信量に上限が設けられているプランが多くあります。
自宅で快適な通信環境を求めるならWi-Fiルーター、外出先での利用がメインならモバイルWi-Fiルーターがおすすめです。もしモバイルWi-Fiルーターの導入を検討するなら、HISモバイルが提供する「HIS Wi-Fi PLUS+」をチェックしてみてください。通信量に応じて費用が変動する、お得な通信プランとなっております。
サービスの詳細はこちらのページから確認できます!
HIS Wi-Fi PLUS+について詳しく見る関連記事:モバイルWi-Fiの選び方は?おすすめやメリット・デメリットを紹介
Wi-Fiルーターの寿命や買い換えのタイミングは?
Wi-Fiルーターの寿命は、一般的に4〜5年程度といわれています。もし5年以上同じルーターを使い続けている場合は、新しい規格に対応したモデルに買い換えることで、通信速度や安定性が改善される可能性があります。
寿命の年数に達していなくても、接続するデバイスの数が増えたときや、引っ越しをして家の間取りが変わったとき、通信が頻繁に途切れるなどの不具合を感じるようになった場合は、新しいルーターへの交換をおすすめします。
Wi-Fiルーターの設定は難しい?
最近のWi-Fiルーターは、設定が簡単になっているモデルが多くあります。多くの製品には、「AOSS」や「WPS」といったボタンが搭載されており、手軽にスマートフォンやパソコンと接続できます。
また、光回線の契約時にWi-Fiルーターの設置を依頼すれば、専門の作業員が初期設定を行ってくれる場合もあります。ただし、スマートフォンやゲーム機など、個別のデバイスとの接続は自分で行う必要があるため、多少の手間はかかります。
Wi-Fiルーターの設置場所はどこがいい?
Wi-Fiの電波は、Wi-Fiルーターを中心に球状に広がります。そのため、できるだけ家の中心に近い、床や障害物から1〜2m離れた場所に設置するのが理想です。
また、Wi-Fiの電波は水分に吸収されやすい性質があります。水槽の近くに設置するのは避けましょう。電子レンジのように、同じ2.4GHz帯の電波を発する家電の近くも、電波干渉の原因になるためおすすめできません。
Wi-Fiルーターの選び方を把握して用途に合ったものを選ぼう

本記事では、Wi-Fiルーターの選び方や入手方法、注意点などについて解説しました。
Wi-Fiルーターを選ぶ際は、規格や同時接続台数、周波数帯域といった観点から選ぶことが重要です。そのうえで、ご自身の住環境や接続したいデバイスの数に合わせて、最適なモデルを選びましょう。
本記事で紹介したポイントを参考に、あなたにぴったりのWi-Fiルーターを見つけて、快適なインターネット環境を整えてください。
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