
日本製スマホの真価とは?シェア低下でも選ばれる理由とお勧め3機種
2026.01.29
日本のスマホ市場の現状と、国産スマホを選ぶメリット・デメリットを徹底解説。海外勢がシェアを占める中、なぜ今あえてソニーやシャープを選ぶべきなのか?日本独自のニーズに最適化された「日本製スマホ」の真の価値と、2026年注目の最新3機種を紹介します。
今回のテーマは日本製スマホです。
日本製スマホとは文字通り日本生まれのスマホという意味で、国産スマホとも言い換えることができます。
日本製スマホと聞くと、企画・開発・製造が日本国内で行われ、使用される部品もすべて日本国内製造のいわゆる「純国産」をイメージしがちです。
しかし、現時点で企画・開発・製造・使用部品まですべて内製のスマホは存在しません。特に部品は安価な海外製を使用し、製造もコストの安い海外製造であるケースがほとんどです。
本稿でいう「日本製スマホ」とは、海外製部品を使用していても、海外で組み立て製造が行われていても、日本メーカー製のスマホとして販売されている端末を指すことといたします。
それでも充分に海外製スマホと比べて、国産スマホとしての特徴やメリットを備えています。
日本のスマホ市場の動向(国内シェア)

| 第1位 | Apple | iPhone | アメリカ | 43.7% |
| 第2位 | Pixel | アメリカ | 16.4% | |
| 第3位 | Samsung | Galaxy | 韓国 | 11.8% |
| 第4位 | SHARP | AQUOS | 日本 | 8.5% |
| 第5位 | FCNT | arrows | 日本 | 7.0% |
| その他 | – | – | – | 12.6% |
こちらは、マーケティング・リサーチを行うMM総研の調査による、出荷台数ベースの2025年4月〜9月期のスマホの国内シェアです。
シェア上位を、首位に米Apple、2位は米Google、3位はSamsung(韓国)の海外勢が占め、上位3位までで71.9%と、7割以上を占めています。国内勢ではようやく4位にSHARP、5位にFCNT(旧富士通)が登場しますが、シェアは15.5%に過ぎません。
「Sony」「京セラ」も国内メーカーですが、「その他」に含まれる程度のシェアとなっています(その他には「Xiaomi」「OPPO」等の海外メーカーも含みます)。
ガラケー時代の国内メーカーの圧倒的シェア
2000年〜2010年当時の携帯電話(いわゆるガラケー)時代には、国内メーカーは日本市場において90%以上という圧倒的なシェアを誇っていました。
当時、一世を風靡した携帯電話メーカーには以下があります。
・松下・パナソニック(P)
・三菱(D)
・NEC(N)
・富士通(F)
・シャープ(SH)
・ソニー・エリクソン(SO)
・京セラ(KY)
( )内はNTTドコモにおける記号
この当時は、携帯電話の性能や機能などの「仕様」を通信キャリア主導で決めていたため、キャリアに採用されたメーカーはシェアを大幅に伸ばす構造がありました。
このことは反面、グローバルを見据える海外メーカーにとっては、大きな参入障壁となっており、日本専用端末を開発してまで日本市場に参入するメーカーは多くありませんでした。
こうした日本独自の仕様は、「おサイフケータイ」「携帯インターネット(公式サイト)」「ワンセグ」「赤外線通信」「絵文字」「着メロ・着うた」「防水防塵」などの海外製にはない機能や特徴を見出し、『ガラパゴス化』を助長しました。
国内メーカーの衰退の理由
ガラケー時代に国内メーカーが圧倒的なシェアを保っていた理由をまとめると、以下の5点となります。
(1)キャリア主導(仕様・販売・価格決定)
前述の通り、端末の仕様や販売(当時はキャリア以外では携帯電話を購入できなかった)、価格の決定権までキャリアが主導する日本独特の仕組み
(2)国内向け専用端末
携帯電話メーカーは、キャリア(特にNTTドコモ)のいうことを聞いて、指定された仕様の端末を製造していれば充分な販売と利益を得られたことから、視野が狭く、国内市場だけを意識した「国内専用モデル」のみを製造していました。
(3)多機能・高品質・高価格
キャリアの仕様に従い、次々に新機能を携帯電話に搭載したことで、端末価格は徐々に上昇し、多機能・高品質であっても、価格はどんどん上昇してゆきました。
(4)キャリアの端末補助金で「実質0円」
高額となった端末でも、わが国独自の端末購入補助(長期利用の約束と引き換えの端末値引き施策~いわゆる縛り)によって、一般ユーザーは小さな負担で高額端末を入手できたため、端末自体の価格競争が起こらず、競争力を失ってゆきました。
| ※日本でiPhoneシェアが高くなった理由 グローバルではAndroidスマホは普及機、iPhoneは高級機の棲み分けがあり、Androidの方が多くのシェアを得ていますが、わが国ではシェアの逆転現象が長く続いています。 実は、我が国におけるiPhoneシェアが高い事にも、ガラケー時代から続く日本独特の購入補助が大きく影響しています。つまり、本来高額なiPhoneも長期間利用を前提に購入補助が適用されることで、比較的安価にiPhoneを購入することができたのです。 |
こうした構造は、メーカーの目を国内だけに向けさせ、グローバル展開の必要性を感じにくくさせ、世界標準への適応が後手に回ることとなりました。
さらに時代が携帯電話からスマートフォンへ移行するに及んで、機能にばかり目を向けていた国内メーカーは、独自OSを持たず、グローバルモデル開発時にGoogle Androidを選ばざるを得なくなりました。
早くから世界標準に対応していた海外メーカーは、世界規模で数千万台~数億台に及ぶ生産数・販売数を得るに至った一方、国内メーカーは数十万台〜数百万台の国内規模に留まってしまいました。
また、日本製独自の多機能・高品質、丁寧なモノ作りが裏目に出て、海外メーカーと伍するような安価な端末を生み出せず、「割高な国産品」が定着してしまいました。
こうして徐々に国際競争力を失い、AppleやGoogle、Samsungなどの巨大メーカーの後塵を拝するに至ります。

こうして徐々に国際競争力を失い、グローバルのみならず国内シェアにおいても海外勢の後塵を拝するようになってしまった国内メーカーのスマホには、もはや購入・所有する価値はないのでしょうか?
ここで重要なのは、失ったのは「競争力」や「シェア」であり、日本が誇る「技術力」や「アフターケア」等は未だに一級品であるという点です。
端的に言えば、国内メーカーの国内向けスマホは、日本国内で使用するために最適化されているという点が非常に重要ということです。
日本製スマホのメリット① 国内ユースへの高い順応性
日本製スマホは、単に日本のメーカーが製造しているというだけでなく、日本国内での生活習慣やインフラ、気候、さらには我が国特有のユーザー心理にまで最適化されている点が特徴的です。
例えば、高温多湿の日本の気候や、清潔感を大切にする日本人の特性に合わせて独自に発展してきた点で、グローバルの最大公約数を優先する海外メーカーとは一線を画すスマホとなっています。
・単なる防水ではなく、お風呂で使えるスマホ
・ハンドソープで洗える、アルコール除菌できるスマホ
こうした機能や特徴は、日本と言う国をよく知っている国産メーカーならではの特徴です。
日本製スマホのメリット② 国内で使いやすい独自機能
グローバルとは異なる特異な進化を遂げた、いわゆる「ガラパゴス携帯」や「ガラパゴススマホ」は、グローバルでは競争力を失いましたが、独自に発達した特有の機能は、日本国内で使用する上では非常に良好な使い勝手を持っています。
例えば、「おサイフケータイ」は、Sonyが開発した「Felica」技術をもとにしており、SuicaやQUICPAYなど、独自の「非接触型ICカード技術」として独自に発達してきました。
駅改札で、Suicaを読み取り機に密着させずとも、かざすだけでわずか0.1秒で読み取りを完了し、『タッチ&ゴー』を可能にしています。これは世界標準のNFC(Type-A/B)よりも高速な処理速度です。
「Felica」は、Suicaのほかにも、PASMO、ICOCA等の交通系、Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay等の電子マネー、果ては、社員証、学生証、会員証やマンションの鍵にまで採用され、日本国内で広く浸透しています。
| Appleが、iPhone 7ではじめて決済機能を搭載する際に、世界でも有数のiPhoneが売れる国=日本を重視し、世界標準のNFCではなく、0.1秒の超高速処理が可能で広く普及していた「Felica」を日本仕様にのみ採用したことは有名です。 |
日本製スマホのメリット③高レベルのサポート体制
グローバルな海外製スマホが、オンラインでの契約と宅配による販売を採用する一方、日本製スマホには、ユーザーの「困った」に対応する幾重ものサポート体制を持っています。
例えば、スマホを通信キャリアで購入した場合には、回線契約中であれば、全国のキャリアショップでの対人サポートは当たり前です。
また、メーカー自身もサポート部署を設置して、電話やメール、チャットによるサポートを提供しており、ユーザーが望めばAIではなく、有人による対応も可能です。
こうした手厚いユーザーサポートは、まさに「おもてなしの国」である日本ならではの特徴と言えます。
日本製スマホのメリット④ 派生モデルが豊富
海外メーカーの世界戦略モデルは、多くの人が望む機能を提供しますが、その機能を使いこなすのは、使用する人間が学習し歩み寄る必要があります。
これに対して日本製スマホは、例えば「シニア」「子供」「現場での使用」など、使う人や使う環境に合わせて、スマホ側が歩み寄ろうとする面が顕著です。
例えば、iPhoneにも文字を大きくする機能を備えていますが、文字を大きくするための操作については詳しい説明はありません。iPhoneは直感的な操作がしやすい点が特徴ですが、もし、直感的に分からない場合は自分で操作方法を調べるしかありません。
一方、日本製のシニア向けスマホは、最初からボタンや文字が大きく、シニアがよく使う機能を操作系前面に集約しています。さらに、タッチ操作に不慣れなシニア向けのスマホは、「押し込んだ」感覚のある物理ボタンを採用するなどスマホが使用者に寄りそう傾向が顕著です。
同様に、子供向けスマホは子供が使いやすいように、現場仕様は、タフでグローブなどをしたままでも操作できるなど、使う人に寄り添う傾向は共通しています。
| ただし、シニアユース、子供ユース、現場ユース等に特化したモデルは、必ずしもメリットだけではありません。特化したスマホは、一般的なAndroidスマホと操作性や機能の格納場所が全く異なる場合が多く、家族などに操作方法を質問されても全く分からないといったケースも珍しくありません。シニアスマホの操作を自分で勉強して覚えられない人が使用する場合には、家族も同じスマホの操作方法を勉強しなくてはならない…といったデメリットも内包していると言えます。 そうした場合は、モデル間でも「UI(ユーザーインターフェース)」が統一されているiPhoneの方が教えやすいといった側面もあります。 |
日本製スマホのデメリット

国内シェアの衰退で見たような、国際競争力や国内シェアの低下は、企業の利益や規模などには大きな影響を与えますが、個々のユーザーの使い勝手にはあまり関係ありません。
メリットの項でわかるように、国内メーカーには、国産スマホであるが故のメリットが数多くあり、あえて国産スマホを選ぶことも充分に「あり」と言えます。
とは言え、日本製スマホには構造的なデメリットがあり、これは如何ともしがたいものがあります。
日本製スマホのデメリット① 割高な端末価格
海外製スマホに比べると、日本製スマホは「このスペックでこの価格は割高だ」と言われることが少なくありません。ではなぜ日本製スマホは割高なのでしょうか。
(1)スケールメリット
海外メーカーのスマホは、全世界でほぼ同一の端末を販売するため、1機種の販売数が数千万〜数億台といった規模になるため、スケールメリットによる部品代等のコストが割安となります。
一方、日本製スマホは日本独自の仕様や機能を搭載するため、国内販売が主となるため、生産数は数万〜数十万台に留まり、スケールメリットが生じにくく割安な価格設定が難しくなります。
(2)開発費・ライセンス料
日本製スマホには日本独自の機能が搭載されています。このことは、自社開発であれば「開発費」、他社開発であれば「ライセンス料」といったコストを生みます。
Suicaを搭載するには「Felica」のライセンス料、ワンセグを搭載するにはワンセグのライセンス料が発生し、本来の端末価格に上乗せとなるため、全体として割高になる傾向があります。
(3)コスパ重視の外国製スマホに勝てない
ガラパゴス機能に代表されるような、利用者が限られている機能は切り捨て、その分、高性能なCPUやメモリを搭載することで、コスパを重視しているのに対し、日本製は、あまり高性能でないCPUやメモリなのに、付加機能が多くて割高ということになりがちです。
日本製スマホのデメリット② 機種の選択肢が少ない
ガラケー時代にはひしめくように多くのメーカーが携帯電話を開発・製造していましたが、ここまでに述べたようなガラパゴス化や、国内専用仕様などによって国際的な競争力を失ってしまいました。
その結果、製造・販売のスケールが小さく、得られる収益も限定的となり、少ない原資をごく限られた機種に集中させざるを得なくなり、全世界を相手にする海外メーカーのような多モデル展開ができない状況となっています。
日本製スマホのデメリット③ 高性能モデルの選択肢が少ない
経営資源を集中させることで辛うじて生き残ってきた国内メーカーは、Sonyのように高機能なハイエンド機に絞り込むか、SHARPのように普及機やミドルレンジに集中するか、京セラのように特化モデルに集中するしかありませんでした。
ユーザーサイドから見れば、ハイエンド機の日本製スマホはSonyだけ…ということになり、あまりに選択肢が少ない状況となっています。
日本製スマホのデメリット④ 逆に使いにくい特化モデル
シニア向け、子供向け、現場仕様などの特化モデルは、自分で取説やオンライン検索などで、機能や操作などを理解できる人であれば、その特化した機能や操作を使いこなすことが可能です。
しかし、自ら機能や操作を理解できず家族や知人から教えて貰おう…という場合には、一般的なスマホ(Androidスマホ)とまったく異なる特化モデルの機能や操作方法を、家族や知人も理解しなければならない…という特化モデル特有の問題に行き当たります。
通常のAndroidスマホであれば、ある程度の機能や操作の共通性がありますし、特にiPhoneは異なるモデルでも統一されたUIを持つため、取説を見ずとも教えることが可能です。
あまりにも使用者の利便性に特化し過ぎた結果、一般的なスマホとかけ離れてしまった機能や操作方法は、皮肉にも逆に大きなデメリットになってしまう側面を併せ持っています。
日本製スマホメーカーの特徴

現時点で、コンシューマー向けにスマホを提供している国内メーカーは、
・SONY
・SHARP(鴻海精密工業傘下)
・FCNT(旧富士通、現レノボ傘下)
・京セラ
のわずかに4社のみですが、SHARP及びFCNTには海外資本が入っており、独立した企業体として存続しているのは、SONYと京セラのみです。
独立系の2社と、海外企業傘下の2社それぞれのスマホは各々が明確な特徴を持っています。
SONY
SONYは、言わずと知れた国内のレジェンドメーカーですが、同社のスマホ事業は、グローバルなシェア拡大を狙って大量生産・大量販売の安売り競争に巻き込まれた結果、年間で数千億円の赤字を計上した時期(2018年ごろ)がありました。
そのため、レジェンド企業なのに赤字で苦しんでいる…といったイメージがありますが、実は、現在のSONYのスマホ事業は黒字転換しています。
2020年ごろから、日本やアジア、欧州の一部に販売地域を絞るとともに、安売りの大量販売から「1台の利益を重視する」高級化路線に転換することで、シェアは少なく販売量もすくないものの、数を売らなくても利益が出る構造に生まれ変わっています。クリエイターやマニア向けの高機能高価格帯製品が現在のSONYのスマホです。
同社は世界最大のイメージセンサーのメーカーでもあるため、SONYブランドのイメージセンサーを搭載したスマホは確実なニーズがありますし、SONYが持つ数多くのエンタメコンテンツの視聴端末としての役割も担っています。
SHARP
SONYが、クリエイターやマニア向けの尖った製品に注力するのと対照的に、SHARPはAQUOSブランドにおいて「国内で最も売れているAndroidスマホ」の地位を獲得してます。
そしてこの「国内シェア1位」は、鴻海(ホンハイ)精密工業傘下となったことによる、圧倒的な調達力やコスト競争力に支えられていることは言うまでもありません。また、鴻海傘下となったことでグローバルな技術提携が可能となり、高級カメラブランド「ライカ」との共同開発のカメラを搭載することが可能となりました。
またSHARPは、液晶テレビの亀山ブランドでも分かる通り、ディスプレイ技術に秀でた技術を有しており、その知見を活かしたスマホ用ディスプレイ「IGZO OLED」は、省エネ性能と滑らかな表示を両立した独自のディスプレイ技術です。
さらに、高い省エネ性能を持つ「IGZO」ディスプレイと大容量バッテリーの組み合わせによって長時間のバッテリー持ちを実現しており、モバイルバッテリーを持ち歩く必要がないといった実用面でのメリットも人気の理由となっています。
FCNT(旧富士通)
FCNTの前身である「富士通コネクテッドテクノロジー」社は2023年に経営破綻し、その後、世界最大のPCメーカー「Lenovo(レノボ)」グループの傘下で復活しました。arrowsの名前は、旧富士通時代から親しまれているスマホブランドです。
FCNTは、レノボ傘下となったことで、
・安くて高性能なスマホへの変貌
・開発、アップデートの迅速化
といったメリットを得ています。
先に述べたように日本製スマホの弱点は販売規模による割高な価格設定ですが、レノボ傘下となったことで、圧倒的な部品調達力を利用することができるようになり、安くても高性能なスマホ作りが可能となりました。
また、同じレノボ傘下の「Motorola」と基本設計を共通化し、開発スピードや、Android-OSやセキュリティ対策等のアップデートの迅速化が可能となりました。
arrowsシリーズでは、「ハンドソープで丸洗いできる」「アルコール除菌ができる」等の衛生機能をいち早く標準化しました。また、指紋認証と連動して特定のアプリや通知を隠す「プライバシーモード」機能を打ち出し、プライバシーを重視するユーザーに好評を博しています。
また、シニア向けのらくらくホンでは、通話中の会話からAIが詐欺の予兆を検知し本人と通話相手(犯人)の両方に警告を流すなど、詐欺対策機能の充実も高い評価を得ています。
京セラ
他の3社と異なり、京セラは原則的にコンシューマー(個人ユース)向けスマホ事業からの撤退を表明しています(2023年)が、現時点で唯一コンシューマー向けとして継続しているのが、超タフネスモデルである「TORQUE(トルク)」シリーズです。
「TORQUE」は徹底した現場主義のヘビーデューティが売りで、「落としても壊れない」「海でも使える」「グローブをしたまま操作できる」といった現場ならではの評価を得ています。
一方で、かつて京セラのスマホの代表的ブランドであった「DIGNO(ディグノ)」は法人専用モデルとして継続しており、配送業、医療、製造現場など過酷な現場において、高度なセキュリティと耐久性を提供する「業務スマホ」として高い評価を得ています。
今あえて選ぶべき日本製スマホ3選

ここまで見てきたように、日本製スマホはグローバルでの販売数やシェアという面では海外メーカーに差を開けられてしまいましたが、こと「日本で使う」条件下においては、『日本人が日本で使うために日本メーカーが作ったスマホ』として、海外スマホに引けをとりません。
ここでは、あえて買うべき日本製スマホを3機種紹介します。
SHARP AQUOS sense10
「SHARP AQUOS sense10」の選出理由は『どこまでも日本標準の王道スマホ』です。迷ったらこれ…的なまさに日本で使うための日本仕様スマホです。
・Snapdragon 7s Gen 3搭載
・省エネ性能に磨きをかけた「Pro IGZO OLED」を有機ELディスプレイ搭載
・一般的な使用なら3日以上の充電不要を謳う長持ちバッテリー
・約5030万画素の高性能カメラ、上位モデル譲りのカメラAI搭載
・IP68防水防塵やハンドソープでの丸洗いに対応
・おサイフケータイ対応
マニアックな超高性能は望まず、日常の使い勝手の良さを求めるならまったく不足のないオールラウンダーです。
FCNT arrows Alpha
「FCNT arrows Alpha」の選出理由は、最新のハイエンド級チップを搭載しながら価格を10万円以下に抑えた、日本製スマホが苦手な「高コスパ」性です。
arrowsが培ってきた使い勝手の良さやユーザーフレンドリーな面と、レノボによる超ハイスペックの片鱗をうかがわせる基本スペックの高さが高度に融合したお買い得モデルです。arrows伝統の「画面の割れにくさ」と「ハンドソープ洗浄」は健在です。
普段は日本国内で使い勝手の良く、シーンを選ばずに頼りになる日本仕様だけど、最新ゲームや高画質動画再生などはサクッと処理する高スペックも捨てがたい…という欲張りユーザーにおすすめしたいモデルです。
SONY Xperia 1 VII
「SONY Xperia 1 VII」の選出基準は『究極の趣味スマホ』です。世界中のクリエイターに愛されるSONYの技術の粋を結集したフラッグシップで、もはや「通信機」というよりは、超ハイスペックのエンタメ端末で電話やメール、SNSが利用可能…といったイメージです。
・Snapdragon 8 Eliteを採用、処理能力と省電力性が大幅にアップ
・19.5:9のアスペクト比を採用した6.5インチのLTPO OLEDディスプレイ
・効率化されたチップとディスプレイで5000mAhながらバッテリー長持ち
・1/1.56型の48MPセンサーを新たに採用、暗所撮影はフルサイズカメラに匹敵
・プロカメラマンのような構図をAIが自動で作り出すAIカメラワーク
・85-170mmの光学ズームレンズ搭載
・内部基板にウォークマンで培われた高音質パーツを採用したこだわり音質
綺麗な映像、臨場感のある音をリアルに再現する究極の趣味端末です。
日本製スマホ まとめ~日本人が「日本製」を選ぶ
かつて世界を席巻した「ガラケー」時代の圧倒的なシェアは失われましたが、現代の日本製スマホは、単なる懐古趣味ではない「実用的な進化」を遂げていると言えます。
グローバル規模で展開するAppleやGoogleと比較すれば、価格面やモデルの多様性で大きく水を開けられているのは確かかもしれません。
それでも、高温多湿の独特な環境、清潔さを重んじる国民性、そしてコンマ数秒の快適さを求める鉄道インフラへの対応など、日本特有の過酷な使用環境とユーザー心理、日常の利便性を最も深く理解しているのはやはり日本メーカーであると考えます。
現在の日本製スマホは、SHARPやFCNTのように海外資本の調達力や最新のグローバル技術を柔軟に取り入れ、「日本独自の使い勝手の良さ」を融合させつつ、新たな生存戦略に活路を見出すもの、クリエイターの感性に応える孤高の独自路線を歩むものもあります。
もしあなたが「スペック上の数字」だけを追い求めるなら日本製スマホに勝ち残る要素はないかもしれません。
しかし、私たちの日常生活に最も寄り添い、痒いところに手が届く「おもてなしの道具」としての価値は、海外スマホにはないものです。 自分自身のライフスタイルにぴったりフィットするのはどの端末なのか、スペック偏重ではなく実用性や日常性に目を向けた時、きっと「日本製スマホ」が有力な選択肢として見直される機会があるはずです。
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