Wi-Fiアイコンの種類は?マークの意味と8つの解決方法を解説

2023.10.03

「Wi-Fiアイコンにはどんな種類があるの?」
「Wi-Fiアイコンの横に表示されるマークの意味は?」

そう疑問を感じていませんか。

今回は、Wi-Fiアイコンについて次の内容で解説します。

● Wi-Fiアイコンの種類ごとの意味
● Wi-Fiアイコンに不具合のマークが表示される原因
● Wi-Fiアイコンの不具合マークを解消する方法

Wi-Fiアイコンへの理解を深め、不具合が生じたときに適切に対応したい方はぜひご覧ください。

Wi-Fiアイコンの種類ごとの意味

Wi-Fiアイコンの種類には下記があります。

1.扇マークのみ:正常
2.ビックリマーク(!):問題が発生している
3.バツマーク(×):接続できていない
4.矢印・三角マーク(↑↓△▽):データの送受信中
5.数字:Wi-Fiの規格

1. 扇マークのみ:正常

扇形になっているWi-Fiアイコンは、Wi-Fi接続が正常にできていることを意味します。端末に表示されるWi-Fiアイコンが扇のみであれば特に問題はありません。

なお、扇の線の本数はWi-Fi接続の強度を表しています。線が1本や2本など少ないときは接続が弱くなっているため、動作が遅くなることがあることを理解しておきましょう。

基本的に、Wi-Fiルーターからの距離が遠いと生じやすいため、Wi-Fiルーターに近づくことで安定した強度を保てます。

2. ビックリマーク(!):問題が発生している

Wi-Fiアイコンにビックリマーク(!)が表示されているときは、Wi-Fiの通信状態に問題が発生していることを意味します。

Wi-Fiへの接続は認識されているものの、通信状態に問題があると正常な接続ができません。

特に、利用者が多くアクセスが集中しているWi-Fi環境で生じやすいです。

3. バツマーク(×):接続できていない

Wi-Fiアイコンにバツマーク(×)が表示されているときは、Wi-Fiに接続できていないことを意味します。

スマホの機種によってはバツマークではなく、下記の表示になることがあります。

●扇マークが表示されない
●はてなマーク(?)が表示される

4. 矢印・三角マーク(↑↓△▽):データの送受信中

Wi-Fiアイコンに矢印(↑↓)や三角(△▽)のマークが表示されているときは、データの送受信中であることを意味します。一部の機種で表示されるマークです。

●上向きの矢印や三角(↑・△):データの送信中
●下向きの矢印や三角(↓・▽):データの受信中

上向きの矢印や三角はデータの送信中を意味します。メッセージや画像・動画などを送っているときやアップロードしているときに表示されます。

下向きの矢印や三角はデータの受信中を意味します。メッセージや画像・動画のほか、アプリのダウンロードをしているときに表示されます。

5. 数字:Wi-Fiの規格

Wi-Fiアイコンに「4・5・6」などの数字が表示されているときは、Wi-Fiの規格を意味します。こちらも一部の機種で表示されるマークです。

数字で表示されるWi-Fiの規格は下記となります。

世代名称規格名最大通信速度周波数
第6世代(2019年)Wi-Fi 6IEEE 802.11ax9.6Gbps2.4GHz帯/5GHz帯
第5世代(2013年)Wi-Fi 5IEEE 802.11ac6.9Gbps5GHz帯
第4世代(2009年)Wi-Fi 4IEEE 802.11n600Mbps2.4GHz帯/5GHz帯

上記の名称についている数字がWi-Fiアイコンに表示されます。なお、数字が大きいほど新しい規格となり、通信の安定性や速度が向上します。

数字が表示される機種の場合、Wi-Fiアイコンを見るだけで現在接続しているWi-Fiの規格がわかるため、便利です。

【種類別】Wi-Fiアイコンに不具合のマークが表示される原因

Wi-Fiアイコンの種類ごとに意味を解説しましたが、なかには不具合を意味するマークがありました。なぜ不具合が発生するのでしょうか。

ここではWi-Fiアイコンに下記の不具合のマークが表示される原因を解説します。

●ビックリマーク(!)
●バツマーク(×)
●矢印・三角マークの点滅

ビックリマーク(!)

Wi-Fi接続の通信状況に問題が起きていることを意味するビックリマーク(!)の主な原因は下記の通りです。

●Wi-Fiの電波が弱すぎる
●Wi-Fiの設定や認証でエラーが起きている
●インターネット回線に障害が起きている
●Wi-Fiルーターやモデム、ケーブルに故障や不具合が発生している
●同じWi-Fiにアクセスが集中している

具体的には、人が多い場所でたくさんの人がWi-Fiに接続しているなどのケースが考えられます。

バツマーク(×)

Wi-Fi接続が認識できないことを意味するバツマーク(×)の主な原因は下記の通りです。

●端末のWi-Fi接続設定がオフになっている
●Wi-FiのID・パスワードの入力にミスが生じている
●Wi-Fiルーターやモデム、ケーブルに故障や不具合が発生している

具体的には、そもそもWi-Fiに接続していなかった、Wi-Fiルーターのケーブルが抜けている、などのケースが考えられます。

矢印・三角マークの点滅

データの送受信を意味する矢印・三角マークの表示は不具合ではありませんが、点滅している場合は送受信に不具合が起きていることがあります。

矢印・三角マークが点滅する主な原因は「端末や回線の不具合で接続が不安定になっている」ことです。

通信状態が安定した環境でなければ正常に送受信できないため注意しましょう。

Wi-Fiアイコンの不具合マークを解消する方法【試したい順】

Wi-Fiアイコンの不具合マークを解消する8つの方法を解説します。

1. 端末のWi-Fi接続のオン・オフを切り替える
2. Wi-Fiの周波数を切り替える
3. Wi-Fiルーターや端末を再起動する
4. Wi-Fi接続のIDやパスワードを再入力する
5. 端末のネットワーク設定を初期化する
6. Wi-Fiルーターを初期化する
7. プロバイダやメーカーに問い合わせる
8. Wi-Fiルーターを修理・交換する

上から順に試すことでスムーズに状況を改善できるでしょう。順番に解説します。

1. 端末のWi-Fi接続のオン・オフを切り替える

まずは、端末のWi-Fi接続のオン・オフを切り替えましょう。Wi-Fi接続を一度オフにしてから、再度オンにすることで正常に接続できる可能性があります。

なお、Wi-Fi接続のオン・オフを切り替えるほか、「機内モード」をオンにしてからオフにする方法も試してみるといいでしょう。

機種によってはWi-Fi接続のオン・オフに種類があり、完全にオン・オフにできていないことがあるためです。機内モードをオンにすると自動的にWi-Fiを完全にオフにできます。

2. Wi-Fiの周波数を切り替える

Wi-Fiの周波数を切り替えることで状況が改善する可能性があります。

Wi-Fiには規格によりますが「2.4GHz帯」「5GHz帯」があり、周波数ごとに電波の特徴が異なります。

周波数特徴ネットワーク名(SSID)による見分け方
2.4GHz帯・遠くまで届く
・障害物に強い
・電波の干渉を受けやすい
末尾が「2G」「g」であることが多い
5GHz帯・電波の干渉を受けにくい
・障害物に弱い
・遠くまでは届きにくい
末尾が「5G」「a」であることが多い

たとえば、「2.4GHz帯」に接続しているときにビックリマーク(!)が表示された場合、周囲の家電や機器からの電波干渉を受けて通信状態が不安定になっている可能性があります。

その場合は「5GHz帯」に接続を切り替えることで電波の干渉を受けにくくなり、通信が安定してビックリマーク(!)の表示が解消されるでしょう。

Wi-Fiは障害物や電波の影響を受けることを考慮し、Wi-Fiルーターの置き場所を変えたり周辺にものを置かないようにしたりすることも大切です。

3. Wi-Fiルーターや端末を再起動する

Wi-Fiルーターや端末に不具合が起きているときは、再起動することで解消されることがあります。再起動時にデータの整理が行われるためです。

具体的には、電源を落として1分ほど時間を置き、再度電源を入れます。すぐに電源を入れると効果が得られないことがあるので、必ず時間を置きましょう。

なお、ルーターを再起動する際は周辺機器のケーブルがしっかり差し込まれているかを確認しましょう。再起動するまでもなく、ケーブルが抜けていることで不具合が生じている可能性もあります。

4. WiFi接続のIDやパスワードを再入力する

Wi-Fi接続エラーになっている場合、IDやパスワードを再度入力しましょう。正しく入力することで正常に接続できることがあります。

パスワードが無意味な文字の羅列である場合、入力ミスに注意が必要です。大文字・小文字も区別するため、間違えないようにしましょう。

5. 端末のネットワーク設定を初期化する

端末の設定画面を開き、ネットワーク設定を初期化すると不具合が改善されることがあります。

ネットワーク設定を初期化すると、これまで設定したWi-FiやBluetoothの接続情報がなくなり、接続時に再度パスワードの入力が必要になるため注意しましょう。

ネットワーク設定を初期化する際は、事前に再度接続に必要な情報を用意しておくと安心です。

6. Wi-Fiルーターを初期化する

Wi-Fiルーターに問題が発生している場合、初期化することで解消される可能性があります。

Wi-Fiルーターを初期化してもパスワードは変更されずそのまま使えるので、安心して試してみましょう。

Wi-Fiルーターを初期化する基本的な方法は、ルーター本体の背面や側面にある「リセットボタン」を数秒間押し続け、「WPSランプ」が点滅したら押すのをやめるだけです。ランプの点滅が止まると初期化が完了となります。

7. プロバイダやメーカーに問い合わせる

Wi-Fiルーターの不具合がなかなか解消できない場合、プロバイダやメーカーに問い合わせてサポートを受ける方法があります。状況を説明することで不具合を解消するアドバイスを受けられるでしょう。

問い合わせる前に、問題の状態や試した解消方法などの情報をまとめておき、伝えられるようにしておくとスムーズです。

8. Wi-Fiルーターを修理・交換する

これまでの解消方法を試してもWi-Fiアイコンに不具合のマークが表示される場合は、Wi-Fiルーターに自分では対応できない問題が発生している可能性があります。Wi-Fiルーターの修理や交換を検討しましょう。

利用しているWi-Fiルーターがレンタル品の場合、レンタル元の業者に連絡をすることで修理や交換の対応をしてもらえます。

購入品である場合は、メーカーに連絡しましょう。保証がついていると修理や交換に対応してもらえるケースがあります。

ただし、Wi-Fiルーターの寿命は一般的に4〜5年です。もしそれ以上経過している場合は、新しいWi-Fiルーターに買い換えることをおすすめします。

関連の記事

当サイトでは、サイトの利便性向上のため、クッキー(Cookie)を使用しています。サイトのクッキー(Cookie)の使用に関しては、「プライバシーポリシー」をお読みください。

同意する