格安SIMでiPhone15は使える?iPhone15の特徴とiPhone14からの進化
2023.10.31
ついに発売となったiPhone 15シリーズ。
今回は、最新iPhoneが格安SIMでも使えるのか?使えるならその特徴や注意点は何なのか等を、先代モデルiPhone 14シリーズと比較しつつ、その変化や進化をチェックします。
iPhone15/15Plusの主要スペック
iPhone 15 iPhone 15 Plus |
iPhone 14 iPhone 14 Plus |
|
機体色 | 5カラー ・ブルー ・ピンク ・イエロー ・グリーン ・ブラック |
6カラー ・ブルー ・パープル ・イエロー ・ミッドナイト ・スターライト ・レッド(PRODUCT RED) |
チップ | A16Bionic | A15Bionic |
CPU | 6コア | 6コア |
GPU | 5コア | 5コア |
ディスプレイ | 15…6.1インチOLED 15Plus…6.7インチOLED 2,556×1,179pixel(460ppi) Dynamic Island 最大輝度1000ニト ピーク輝度1600ニト ピーク輝度(屋外)2000ニト |
14…6.1インチOLED 14Plus…6.7インチOLED 2,532x1,170pixel(460ppi) – 最大輝度800ニト ピーク輝度1200ニト – |
カメラ | 48MPメイン F1.6 12MP超広角 F2.4 超高解像度の写真 Photonic Engine スマートHDR5 次世代のポートレートモード ナイトモード |
12MPメイン F1.5 12MP超広角 F2.4 – Photonic Engine スマートHDR4 ポートレートモード ナイトモード |
光学ズーム | 0.5x/1x/2x | 0.5x/1x |
緊急時 | 緊急SOS 衝突検知 | 緊急SOS 衝突検知 |
ストレージ | 128/256/512GB | 128/256/512GB |
耐水防塵 | IP68 | IP68 |
コネクタ | USB Type-C(USB2.0) | Lightning(USB2.0) |
サイズ | 15…147.6×71.6×7.8mm 15Plus…160.9×77.8×7.8mm |
14…146.7×71.5×7.8mm 14Plus…160.8×78.1×7.8mm |
重量 | 15…171g 15Plus…201g |
14…172g 14Plus…203g |
iPhone15/15Plusと、iPhone14/14Plusの主要スペックの比較表です。黄色でハイライトしている部分が変更または進化した項目になります。
・A16Bionicチップを採用
・Dynamic Island
・48,000画素メインカメラと超解像度の写真
・次世代のポートレートモード
・光学ズーム2倍
・USB-Cコネクタ採用
A16Bionicチップを採用
Appleは先代iPhone14から、ベーシックモデルとアッパーモデルに採用するチップに差をつけるようになりました。
iPhone14/14Plusでは「A15Bionic」を、iPhone14Pro/Pro Maxでは「A16Bionic」を採用していましたが、iPhone15シリーズでもこのパターンを踏襲しており、ベーシックなiPhone15/15Plusには先代Proシリーズに採用した「A16Bionic」を、アッパーモデルiPhoe15Pro/Pro Maxには「A17Pro」を採用しています。
Dynamic Island
先代ではProモデルにのみ採用されていた「Dynamic Island」(ダイナミックアイランド)がベーシックモデルにも採用されています。
「Dynamic Island」は、ディスプレイ上部に固定敵に配置されていた「ノッチ」に代わるインカメラ等を配置する領域ですが、単にノッチが島(アイランド)型になっただけではありません。
フレキシブルにサイズを変更しながら様々な情報の表示や操作が可能な、まさに「小島」というべき新機能です。
「Dynamic Island」の具体的な使用方法については、Appleサポートの動画を参照してください
48,000画素メインカメラと超解像度の写真
先代の12MPから一挙に4倍の画素数48MPとなったメインカメラもiPhone15の大きな特徴です。
もちろん写真の画質はカメラの画素数だけで決まるものではありませんが、より滑らかで細密な画僧を記録することが可能です。
画素を理解するには「ドット絵」(点で描かれた絵)を思い浮かべると分かりやすいです。点が大きいと絵は荒くなりますが、点が小さくなればなるほど詳細に表現できるようになります。つまり画素数が多ければより細密な絵を記録することができるという訳です。 |
さらにiPhone15では解像度も改善されています。画素数が「ドットの数」なら、解像度は「ドットの密度」と考えると分かりやすいです。すき間を詰めてびっしりドットを埋め込めばより細密な画像が記録できます。
次世代のポートレートモード
これまでのポートレートモードは、カメラ機能において「写真」と切り離されていて、ビデオやパノラマ撮影と同様に別の撮影方法と位置付けられていました。
このため、通常の写真モードを使用している場合にポートレートモードを使いたい場合には、カメラ機能をスワイプして切り替える必要がありましたが、「次世代のポートレートモード」では通常の写真モードからポートレート撮影が可能で、好みの背景ボケで撮影することができます。
写真モードで撮影した写真はポートレートモードで記録されていませんが、後から写真アプリでポートレートモードに変換することができ、ピントを合わせたりボケ具合を後調整が可能です。
光学ズーム2倍
iPhone 15/15Plusでは、光学ズーム2倍が実装されました。
これまでベーシックモデルの光学ズームは0.5倍/1倍止まりでしたが、iPhone15では望遠レンズを装備していない点は変わらないのに「2倍」の光学ズームが利用可能になりました。
【光学ズームとデジタルズームの違い】 iPhoneの光学ズームは2種類以上のレンズを装備したモデルにおいて、レンズの位置を変える事によって焦点距離を変化させて「光学的」に被写体を拡大していますが、デジタルズームはレンズは動かさずに撮影した画像を拡大して、あたかも被写体を拡大したかのように見せているだけなので、拡大によって画質が劣化します。今回ベーシックモデルにも光学2倍が実装されたことは、地味ですが写真撮影においてはかなり大きな変化と言えます。 ちなみにiPhoneでは、撮影画面に現れる「1x」や「2x」といった表示をタップして拡大した場合は光学ズームを使用しており、ピンチで拡大したものはデジタルズームとなります。 |
USB-Cコネクタ採用
iPhone15シリーズの変化の1つに「USB-C」の採用が挙げられます。
これまでiPhoneのコネクタと言えばLightningでしたが、Androidスマホやその他機器に広く採用されているUSB-Cを採用したことで、手持ちのケーブルが使える幅が大きく拡がりました。
伝送速度も大幅アップ…といきたいところですが、ベーシックモデルではその希望は叶いません。
というのも確かにiPhoneのコネクタはUSB-Cに変更されましたが、iPhone15/15PlusはUSB2.0にしか対応していないため、最大480Pでの伝送しかできませんので、充電が従来より速くなるということはありません(従来もLightning-USB2.0だったので)。
大きな期待を背負ったUSB-C変更でしたが、ベーシックモデルに関しては充電速度は従来通りという少々残念な結果となりました。
iPhone15 Pro/15 Pro Maxの主要スペック
iPhone 15 Pro iPhone 15 Pro Max |
iPhone 14 Pro iPhone 14 Pro Max |
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機体色 | 4カラー ・ナチュラルチタニウム ・ブルーチタニウム ・ホワイトタニウム ・ブラックタニウム |
4カラー ・ディープパープル ・ゴールド ・シルバー ・スペースブラック |
筐体 | 航空宇宙産業レベルのチタニウム | 医療に使われるレベルのステンレススチール |
ディスプレイ | 15Pro…6.1インチOLED 2,556 x 1,179ピクセル解像度 460ppi 15Pro Max…6.7インチOLED 2,796 x 1,290ピクセル解像度 460ppi Dynamic Island 最大輝度1000ニト ピーク輝度1600ニト ピーク輝度(屋外)2000ニト |
14Pro…6.1インチOLED 2,556 x 1,179ピクセル解像度 460ppi 14Pro Max…6.7インチOLED 2,796 x 1,290ピクセル解像度 460ppi Dynamic Island 最大輝度1000ニト ピーク輝度1600ニト ピーク輝度(屋外)2000ニト |
チップ | A17Pro | A16Bionic |
CPU | 6コア | 6コア |
GPU | 6コア | 6コア |
カメラ | 48MPメイン/超広角/望遠 超高解像度の写真(24/48MP) Photonic Engine Deep Fusion スマートHDR5 次世代のポートレート ナイトモードのポートレート フォトグラフスタイル マクロ写真撮影 Apple ProRAW |
12MPメイン/超広角/望遠 超高解像度の写真(48MP) Photonic Engine Deep Fusion スマートHDR4 ポートレート ナイトモードのポートレート フォトグラフスタイル マクロ写真撮影 Apple ProRAW |
光学ズーム | 0.5x/1x/2x/3x | 0.5x/1x/2x/3x |
緊急時 | 緊急SOS 衝突検知 | 緊急SOS 衝突検知 |
ストレージ | 15Pro…128/256/512GB/1TB 15Pro Max…256/512GB/1TB |
128/256/512GB/1TB – |
耐水防塵 | IP68 | IP68 |
コネクタ | USB-C(USB3) | Lightning(USB2) |
サイズ | 15Pro…146.6×70.6×8.25mm 15Pro Max…159.9×76.7×8.25mm |
14Pro…147.5×71.5×7.85mm 14Pro Max…160.7×77.6×7.85mm |
重量 | 187g | 206g |
iPhone15 Pro/15 Pro Maxと、iPhone14 Pro/14 Pro Maxの主要スペックの比較表です。黄色でハイライトしている部分が変更または進化した項目になります。
・航空宇宙産業レベルのチタニウム
・A17Proチップ
・48,000画素メインカメラ
・超解像度の写真(24/48MPで保存)
・次世代のポートレートモード
・USB-Cコネクタ採用
筐体にチタンを採用
これまでのiPhoneは、ベーシックモデルにはアルミ素材、上級機にはステンレススチールを採用してきましたが、iPhone15 Pro/15 Pro Maxでは、強度重量比が最も高い金属の1つである「チタン」を採用し、大幅な軽量化と強靭化を両立しています。
A17Proチップを採用
まったく新しい「A17Pro」は、iPhoe 15 Pro/15 Pro Maxのために新開発された最新チップで、当然ですが前作「A16 Bionic」を上回る高性能・ハイパフォーマンスです。
Apple GPU史上最大のアップグレードです。A17 Proは、まったく新しいクラスのiPhoneチップ。過去の私たちのチップをはるかにしのぐグラフィックパフォーマンスを発揮します。 驚くほど精細な背景や一段とリアルなキャラクターにより、モバイルゲームのルックと遊び心地が臨場感あふれるものに。業界トップレベルの処理速度と電力効率を誇るA17 Proが、速さの常識を変えます。 (apple.com公式サイトから引用) https://www.apple.com/jp/iphone-15-pro/ |
48,000画素メインカメラ
iPhone 15/15 Plusの項を参照してください。
次世代のポートレートモード
iPhone 15/15 Plusの項を参照してください。
USB-Cコネクタ採用
ベーシックモデルではUSB2準拠のため、最大480Pでの伝送に留まっていましたが、Proモデルでは「USB3」に準拠し、5GBでの伝送が可能となっており、USB対応のケーブルを接続することで高速伝送を可能にしています。
iPhone15シリーズは格安SIMで使える?
Q:iPhone 15シリーズは格安SIMでも使えるのでしょうか?
A:はい、すべての日本国内の通信サービスで使用可能です。
大きく進化を遂げたiPhone15シリーズを格安SIMでも使えるの?という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
まったく問題なく使えます。
割安な料金でお手軽な格安SIMですが、高額な最新iPhoneであっても問題なく利用可能です。
その理由を以下で解説します。
iPhoneは日本国内すべての通信サービスで使える
iPhoneは、世界各国で販売されていますが、Appleは販売される国や地域に合わせた仕様のiPhoneを供給しています。
日本国内においては、日本で使用されているモバイル通信向けのすべての周波数帯域に対応したiPhoneを供給しているため、NTTドコモ・au・Softbank・楽天モバイルの4社の通信回線すべてで問題なく利用できます。
MVNOが提供する格安SIMサービスも、必ず上記4社の通信キャリアの回線のため、日本仕様のiPhoneが利用できない通信サービスは存在しません。
HISモバイルでiPhone15が使える料金プランは?
NTTドコモ・Softbankの通信回線を借り受けて通信サービスを提供するHISモバイルもMVNOの1つですが、iPhoneを利用することが可能です。
公式サイトには上記のような「使用可能端末」の条件が記されていますが、「技適マーク」と「対応周波数」に関しては、Appleが日本国内で販売するすべてのiPhoneがこの条件をクリアしています。
「SIMロック解除」については、2021年10月1日より原則「SIMロック」禁止となっているので、それ以降に販売されたiPhoneであればSIMフリー端末と考えてよいでしょう。
SIMフリー端末であれば、通信回線に関わらずすべてのプランを利用可能です。
それ以前に販売されたiPhoneの場合は、iPhone端末からロックの有無を確認できます。
「設定」→「一般」→「情報」と進み、画面中央付近の「SIMロック」の記載を確認してください。「SIMロックなし」であればHISモバイルで、ドコモ回線・Softbank回線いずれのプランでも利用可能です。
SIMロックされている場合には、その端末を販売したキャリアでSIMロック解除が可能です。SIMロック解除したiPhoneは「SIMフリーiPhone」となります。なお、楽天モバイルは過去に一度もSIMロック端末を販売したことがないので、すべての端末がSIMフリーです。
iPhone15を格安SIMで使う際の注意点
iPhone15シリーズを格安SIMで利用する上で注意すべき点は特にありません。
iPhone15シリーズは、大手キャリアとそのサブブランド、格安プラン、大手キャリア4社の通信回線を利用するすべてのMVNOの通信サービスで利用可能なので、どの通信サービスを選んでも問題ありません。
注意点ではありませんが、2つ「面倒」なことがあります。
1つは、格安SIMサービスではiPhone 15シリーズを購入できないことです。iPhone 15シリーズは以下で購入できますので、自分で購入して初期設定を行う必要があります。
・Apple Store(ショップ・オンライン)
・大手キャリア(ショップ・オンライン)
2つ目はUSB-Cコネクタが採用されたことです。
iPhone15シリーズには両端USB-Cのケーブルが付属しますが、USB-C用のACアダプターは別売なので、別途購入する必要があります。
また、付属するケーブルは「USB2」準拠なので、iPhone 15 Pro/Pro Maxで利用可能な「USB3」による高速伝送を使用するには、「USB3.0」準拠のADアダプターやケーブルを用意する必要があります。
格安SIMでiPhone15シリーズを使う まとめ
今回は発売されたばかりのApple iPhone 15シリーズについて、先代モデルiPhone 14シリーズと対比しながら、その違いや進化等をチェック、併せて格安SIMサービスで利用できるのかをチェックしました。
上級機の「Pro」シリーズの大容量モデルは20万円にも迫ろうかという高額設定で、どこか不釣り合いな印象はありますが、通信と端末の相性としてみれば全く問題なく利用可能です。
格安SIMでは購入できないので、Apple Storeやキャリアショップなどで購入し、自力で初期設定(プロファイルのインストール)を行わなければなりませんが、チャレンジしてみる価値は充分にありそうです。
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