iPhoneのメール設定方法と便利な機能・困った時の対処方法を徹底解説
2024.04.26
今回のテーマはiPhoneのメールについて取り上げます。
iPhoneは電話機であり通信機なので、通話、メール、インターネットが役割の3本柱です。
多種多様なアプリを利用して、様々な働きや機能を利用することができますが、中でも電話・メール送受信・インターネット通信は基本中の基本と言えます。
今回は、そのうちの「メール」についてピックアップし、iPhoneのメール設定の方法を中心に、メール設定関連の便利機能や、メールを利用する上での困りごととその対処法を解説します。
iPhoneに新しいメールアドレスを設定する
iPhoneは、UI(ユーザー・インターフェイス)に優れると定評がありますが、それはメール設定においても同様で、iPhoneのメール設定は驚くほど簡単です。
最初に、iPhoneでメールの送受信を行うためのメールアドレスの設定を分かりやすく解説します。
大手プロバイダーのメールアドレスを設定する
iPhoneの「設定」アプリから、「メール」→「アカウント」→「アカウントを追加」と順番に開いてゆくと、上記のような画面になります。
・iCloud
・Microsoft Exchange
・Google
・Yahoo!
・AOL.
・Outlook.com
こちらの6種類の大手プロバイダーのメールを簡単に設定する機能があり、所定のプロバイダー名をタップして画面の指示通りに進めることで簡単にメール設定が完了します。
実際に『Gmail』をセッティングしてみましょう。
まずは「Google」をタップします。
Googleアカウントにログインします。Gmailアドレスや登録電話番号のいずれかを入力し「次へ」へ進みます。ここではGmaiアドレスを入力しました。
メールアドレスが分からない場合は「メールアドレスを忘れた場合」を参照します。プライバシーポリシーと利用規約には必ず目を通しておきましょう。
Googleアカウントのパスワードを入力し「次へ」へ進みます。パスワードは表示・非表示を切り替えることができます。
パスワードが分からない場合は「パスワードをお忘れの場合」を参照します。
Googleアプリで本人確認を行います。ここでは『YOUTUBE』が指定されました。指定に従ってGoogleのアプリを開きます。
Googleアプリで『はい、私です』を選ぶと、本人認証されます。
【注意】 心当たりがなければ「いいえ、ログインしません」を選んでください。Googleアプリを開いてこの表示が出た際に、明らかに自らの作業で表示されたと確信が持てない場合は安易に「はい、私です」を選ばないようにしてください。 |
「iOSがGoogleアカウントへのアクセスをリクエストしています」では、許可した場合にiPhoneがGoogleのどのような情報を取得して利用するのかが表示されます。
内容を確認して「許可」をタップします。
最後に連携するコンテンツを選択して「保存」すればGmailの設定は完了です。
手動でメールアドレスを設定する
メール設定の候補にないプロバイダーのメールを設定するには、候補の最下段「その他」をタップして「アカウントを追加」に進みます。
「アカウントを追加」では、最上段の「メールアカウントを追加」に進みます。
設定したいメールアドレスの情報を入力します。
(1)名前…任意に名前をつけます
(2)メール…メールアドレスを間違いなく入力します
(3)パスワード…プロバイダーで設定したパスワードです
(4)説明…分かりやすい説明をつけます
各項目を入力したら画面右上の「次へ」へ進みます。
前ページで入力した「名前」や「説明」が反映された形でメールサーバーの設定画面に遷移します。
・ホスト名
・ユーザー名
・パスワード
は、プロバイダーから情報が提供されているので、管理画面や登録完了メールなどを確認してください。
設定は「IMAP」または「POP3」のいずれかを選択します。いずれを選ぶかについてもプロバイダーの指示に従ってください。
画面右上「次へ」をタップすると、入力した情報が正しければそのままメールアドレスの設定が完了します。入力内容に間違いがあると正しく登録が完了しないので、誤っている箇所のデータを入力し直してください。
iPhoneメール利用上の便利な機能
iPhoneでメールを送受信する際に便利な機能があるのでいくつか紹介します。
手動でも行うことは可能ですが、やはりiPhoneの機能を利用した方が間違いなく手早く対応することができます。
キャリアメールを新端末に引き継ぐ方法
iPhoneを買い替えた(機種変更)場合などに、各プロバイダーのメール設定を引き継ぐ必要があります。引継ぎを行わないとメールの送受信ができなくなるなどのトラブルも起こるので、メール設定の引継ぎは必ず行ってください。
以下はすべてキャリア端末での操作方法です。
また以下の点は各社共通です。
■WiFiをOFFにしてモバイル通信で接続する
■SafariでアクセスしプロファイルをDLする
【NTTdocomo】
・「My docomo」にログインする
・「ドコモメール利用設定サイト」へ進む
・「iPhone利用設定」用のプロファイルをDL~インストールする
・メール利用設定の手順は以下のサイトを参照してください
iPhoneへ機種変更したらドコモメールが使えなくなった | よくあるご質問(FAQ)
【au】
・「auサポート」にログインする
・「iPhone設定ガイド」へ進む
・「メール初期設定」へ進む
・電話番号を入力して「次へ」へ進む
・「プロファイル」をDL~インストールする
・メール初期設定の手順は以下を参照してください
メール初期設定(メールアプリ)| 初期設定・使い方ガイド | iPhone | au
【Softbank】
・Safariに「sbwifi.jp」を入力し「一括設定」にアクセスする
・ログイン後「同意して設定開始」をタップ
・届いた認証用SMSに記載の「同意して設定」URLにアクセス
・「一括設定」プロファイルをDL~インストールする
・メール初期設定の手順は以下を参照してください
[iPhone]「一括設定」の手順を教えてください。 | よくあるご質問(FAQ)
【楽天モバイル】
楽天モバイルは他キャリアと異なり、楽天モバイルのコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を使用してメールやSNSのやり取りを行います。
メールアドレスを変更せずに機種変更のみを行った場合には、新たな端末にRakuten Linkアプリをインストールし、楽天IDでログインすることで設定も過去の受信メッセージも引き継ぐことができます。
iPhoneメールに登録のメールアドレスを引き継ぐ
例えば、GmailやYahoo!メールなどは、iPhoneに初めてメールを設定する時と同様に、「アカウントの追加」を行います。
GmaiやYahoo!メールは、iPhoneの機種変更とは無関係に、GoogleやYahoo!が提供するメールサービスなので、新しいiPhoneにセール設定を行えばそのまま引き継ぐことができます。
【注意】 キャリアメールであっても、「Rakuten Link」であっても、iPhoneメールの引継ぎであっても、そのメールアドレスの提供元の「ID・パスワード」の入力は必須です。正しいID・パスワードが分からなくてはメールの引継ぎは行えません。引継ぎの操作を行う前に、ID/パスワードを用意してください。 |
iphoneメールを検索する方法
iPhoneで受信したメールが行方不明になってしまうこと、ありますよね。
「確か受信したはずだけど、どこにいったかな」とお目当てのメールが見つからない場合には、3つの方法でメールを検索することができます。
標準メールアプリで検索する
標準メールアプリで受信メールを検索するには、まずメールアプリを開きます。
メールアプリの画面を下にスワイプすると「検索」が開くので、関連語を入力してメールを検索することができます。関連語は以下のような語句が使用できます。
・送信者の氏名(姓だけ、名前だけでもOK)
・受信日時(指定した日付で受信したメールすべてを検索します)
・メールタイトルや本文に記載された語句
表示された候補の中からお目当てのメールを見つけることができます。
Spotlight検索でメールを検索する
iPhoneでは「Spotlight検索」機能を使って簡単にメールを探すことができます。
【事前の準備】
Spotlight検索にメールアプリを表示させる設定が必要です。
「設定」アプリから「メール」→「Siriと検索」を開きます。
「Siriと検索」の中の「検索中」の
・検索でアプリを表示
・検索でコンテンツを表示
2項目を「ON」にします。
この設定を行うことで、Spotlight検索の検索結果に受信メールが含まれるようになります。
【Spotlight検索でメールを探す】
ホーム画面で画面を下にスワイプします。
探したいメールに関連する語句を検索すると、受信メールのタイトルや本文、日付などに検索語がヒットすると、そのメールを表示してくれます。
Siriにメールを探して貰う
Siriに探したいメールに関連する語句を含んだメールを探すよう依頼します。
Siriは、「連絡先」アプリに登録されているデータからメールを探すため、使用するメールアドレスを聞いてきます。
候補の中からメールアドレスを選択すると、そのメールアドレスから送信されたメールを探してくれます。
また、連絡先に登録のない相手からのメールの場合は、名前やタイトル、本文に検索語がないかを探してくれます。
iphoneでメールを予約送信する方法
iPhoneからメールを送信する際、予約送信も可能です。
メール作成が完了したら、送信ボタン「↑」を長押しします(短いタップだとそのまま送信されます)。
「あとで送信」の画面が開くので、送信したい年月日、時刻を設定して画面右上の「完了」をタップします。
「あとで送信」を設定しておくと、指定した年月日・時刻になると自動的にメールを送信してくれます。
メール作成の時刻が、受信者にとって都合が悪い(深夜など)場合などに有効な送信方法です。
iphoneから送信するメールに署名を挿入する方法
iPhoneから送信するメールには、メール文面にあらかじめ登録した「署名」を加えることが可能です。
「設定」アプリから「メール」→「署名」を開きます。
こちらは「すべてのアカウント」に同じ署名を挿入する設定です。桃枠に挿入する署名を登録しておくことができます。
こちらは「アカウントごと」に個別の署名を挿入する設定です。
画像では2つのメールアドレスに各々の署名を設定していますが、メールに登録しているメールアドレスの数だけ個別に署名を設定することができます。
送信メールに画像やファイルを添付する方法
iPhoneから送信するメールに、iPhone内に保存している画像(写真)やファイルを添付することが可能です。
iPhoneメールに画像やファイルを添付するには、メール本文の添付したい位置を長押しし、表示されたメニューから「写真またはビデオを挿入」を選択します。
「写真」アプリに保存されている画像や動画の一覧が表示されるので、添付したい画像・動画を選びます。
メール本文長押しで表示されるメニューから「ファイルを添付」を選ぶと、「ファイル」アプリに保存されているファイルの一覧が表示されるので、添付したいファイルを選びます。
【注意】 画像や動画をメールに貼り付けて送る場合は、相手の受信サイズ上限を超えないように注意します。またファイルが大きければ大きいほど、消費する通信容量が大きく、受信時間も長くなるので必要以上に大きなファイルを送らない配慮が必要です。 |
メールに添付されたQRコードを読み取る方法
QRコードはiPhoneのカメラアプリで撮影して情報を読み取ることができますが、メールに貼付されたQRコードやWEB上に表示されたQRコードを読み取ることも可能です。
メールに添付されたQRコードを読み取るには、QRコードを長押ししメニューを開き、必要な動作・機能を選びます。
WEB上に表示されたQRコードを読み取る場合も操作は同じで、QRコードを長押しして表示されるメニューから必要な動作・機能を選びます。
iPhoneメール利用上のトラブルと対処法
iPhoneメールは、UIに優れ操作性が良いメールアプリですが、状況によっては受信できない、通知が来ないなどのトラブルや、迷惑メールへの対処やうっかり消してしまったメールを復元したいなどの困りごとが生じる場合があります。
この項では、iPhoneのメールアプリを使用する上で起こりがちなトラブルや困りごとと、その対処法について解説します。
iPhoneでメールを受信できない
様々な要因によってiPhoneメールが受信できない場合があります。
多くの場合は受信側の設定の誤りが原因ですが、稀なケースとしては送信側の問題や、プロバイダーやメールサーバーの問題、さらには迷惑メールとして別フォルダに移動している場合などがあります。
この項では、iPhoneでメールが受信できない場合の要因と、改善方法について解説します。
iPhoneが通信可能な状態にない
単純な問題として、iPhoneが正常に通信できる状態にないケースが考えられます。
・機内モードがONになっている
・モバイル通信がOFFになっている
・WiFiがOFFになっている
・通信サービスが停止されている
・iPhoneが故障している
「機内モード」や「モバイル通信」「WiFi通信」は状況によってON/OFFする場合がありますが、自ら設定したことを忘れているケースが考えられます。設定を確認してください。
また、料金の未払いなどで通信サービスが停止されている場合もメールは受信できません。通信サービスを回復する手続きを行う必要があります。
稀なケースとしてiPhoneが故障しているケースもあります。過去に液体侵入(水没)した端末は時間をかけて内部で腐食が進んで、突然正常動作ができなくなる場合があります。呼称が疑われる場合は、正規プロバイダーや街の修理店などで修理を受ける必要があります。
メールサイズが受信できる上限を超えている
iPhoneはメールサイズが大きすぎる場合には受信することができません。受信可能なメールサイズは通信キャリアやメールサービスによって上限が決まっています。
NTTdocomo | iPhone | 10MB |
au KDDI | iPhone @ezweb.ne.jp | 2MB 3MB |
Softbank | iPhone @i.softbank.jp | 2MB 1MB |
Gmail | – | 25MB |
Yahoo!メール | – | 25MB |
送信者にメールサイズを小さくして送信してくれるよう依頼してください。
メールアカウント設定に問題がある
メールアカウントの設定に問題がある場合もメールを受信することができません。
メールアカウントに異常が生じる場合、メールサーバーにアクセスするためのパスワード設定の誤りがほとんどです。
場合によってはサーバーの仕様が変更になるなどによって再設定が必要な場合もあるので、プロバイダーなどに問合せてください。
メールサーバーに障害が発生している
メールサーバーに異常が起きている場合や、メンテナンス等の影響によってメールの送受信が正常に行われない場合があります。
プロバイダーのメンテナンス情報などで確認してください。
メールサーバーが原因でメールを受信できない場合は、ユーザー側でできることはありません。メールサーバーが正常動作に復旧するまで待つしかありません。
迷惑メールフォルダに自動的に振り分けられている
この場合は、正しくは「受信できない」ではなく、受信したメールが迷惑メールフォルダに振り分けられているために見つけられない状態です。
メールフォルダの「迷惑メール」に振り分けられていないかを確認してください。
もし、迷惑メールフォルダにメールが振り分けられていた場合は、メールタイトルを長押ししてメニューを表示させ、「メッセージを移動」で「受信フォルダ」に移動してください。
この操作を行うことで、iPhoneは当該メールを迷惑メールではないと認識して、次回以降のメールは「受信フォルダ」に振り分けられます。
iphoneでメールを受信しても通知がこない
iPhoneでメールを受信しても「通知」されない場合には、通知設定の見直しが必要です。
「設定」アプリから「通知」へ進みます。
「通知」から「メール」を選びます。
この画面で、メール受信時の「通知」を設定できます。
・通知を許可
全体的なメール受信時の「通知」を設定します。「ON」にするとすべてのメール受信時に通知されます。
・通知のスタイル
通知を表示する画面を指定できます。ロック画面・通知センター・バナーを個別に表示する/しないを設定します。
・バナースタイル
通知のスタイルで「バナー」をONにした場合、通知を一次的(自動的に消える)にするか、持続的にするかを選べます。
・サウンド
メール受信時に「音」を鳴らす/鳴らさないを選べます。「音」は好きなものを指定できます。
・バッジ
ホーム画面のアプリアイコンに受信数を表示できます。
・プレビューを表示
通知を表示する際に、メールの冒頭部分をプレビューとして表示できます
「常に」は、常に設定した画面にすべてのメールのプレビューを表示します。「ロックされていない時」はiPhoneの使用中やホーム画面が開いている際にプレビューします。「しない」はプレビューなしでメール受信だけを通知します。
・通知のグループ化
通知をグループ化する・しないを指定します。
「自動」はメールやLINE、メッセージなどアプリごとに種分けし、発信者ごとに表示します。「アプリ別」は、メール・LINE・メッセージなどアプリごとに種分けしますが、発信者はグループ化しません(着信時間順に表示)。
iPhoneメールが文字化けしてしまう
iPhoneで受信したメールが文字化けしてしまうことがあります。メールが文字化けして読めない場合の対処法を4つ紹介します。
・環境依存の文字を使っている
・送信端末と受信端末で文字コードが違っている
・通信キャリアのメールサーバーによる影響
・iPhoneが故障・不具合が生じている
環境依存の文字を使っている
環境依存文字とは、「①②③」や「ⅠⅡⅢ」「㌖ ㌕」「㍼ ㍻ ㈱」などです。
環境依存文字は同じOSを採用している端末同士では文字化けは起こりませんが、例えば、Androidスマホで作成したメール内に環境依存文字が含まれている場合、iPhoneで受信すると文字化けしてしまう場合があります(しない場合もあります)。
対処法は環境依存文字を使わないことしかありません。
昨今では環境依存文字の使用によるスマホ機種間での文字化けは起こりにくくなっています。以前は各社とも独自性を打ち出す方向でしたので、そのメーカーやキャリアのスマホどうしでないと使えない文字がありましたが、現在は各メーカー、キャリアとも「ユニバーサル」であることを重視するようになっています。 多くのメーカー、キャリアで使える文字を特定メーカーの製品だけが使えないのは「独自性がある」と評価されるよりも「汎用性に欠ける」と悪い評価となってしまうためです。 |
送信端末と受信端末で文字コードが違っている
スマホでは様々な文字コードが使用されています。
・Shift_JIS
・EUC-JP
・JIS
・UTF-8
メールを作成し送信する側の端末と、受信する側の端末で異なる文字コードを使用している場合には、文字化けが起こる場合があります。
現在の主流は「UTF-8」なので家族や知人・友人間で文字コードを揃えておくと文字化けを防ぎやすくなる場合があります。
対処方法は、「設定」アプリの「メール」「署名」の設定で、署名の中に「⌘・◎・◉・♡」などの「UTF-8」だけで使用できる特殊文字を含めておくことで、文字コードが「UTF-8」に固定させることが可能です。
※この記事を読んでいて「⌘・◎・◉・♡」が文字化けせずに表示できている方は、署名に設定しなくても「UTF-8」にセットされていることになります。
iPhoneはデフォルトで「UTF-8」がセットされているので、文字化けが起きていないのに文字コードのセットを予防的に行う必要はありません。 |
通信キャリアのメールサーバーによる影響
通信キャリアの違いによる文字化けの可能性もあります。
docomoは「@docomo.ne.jp」、auは「@ezweb.ne.jp」、Softbankは「softbank.ne.jp」などのキャリアごとのメールアドレスを使用している場合、文字コードや記号の変換処理が異なるため稀に文字化けが起こる場合があります。
この場合でも、端末同士の文字コードを揃えることである程度は防止することが可能です。
iPhoneに故障・不具合が起きている
iPhoneが故障や不具合が生じていてメールが受信できないケースも稀に起こる場合があります。
端末の影響が大きいと感じた場合には、まずは「iOS」や「キャリア」のアップデートを確認します。最新OSにアップデートすることでメールの文字化けが解消できる場合があります。
OSアップデートやキャリアアップデートで解消しない場合は、Apple正規プロバイダーや市井のiPhone修理店で修理・メンテナンスを受ける必要があるかもしれません。
迷惑メールが多いので受信拒否したい
同じ相手からの迷惑メールが大量に送られる場合には「メールアドレス」で受信拒否することが可能です。「受信拒否設定」のリストに登録することで、メールアドレスや電話番号などからのメッセージを拒否することができます。
「設定」アプリから「メール」を開き、「スレッド」の中の「受信拒否差出人オプション」へ進みます。この設定は受信拒否した相手からのメッセージをどのように処理するかを設定します。
選択肢は「”受信”に残す」か「ゴミ箱に入れる」です。
「”受信”に残す」を選択すると、迷惑メールは受信したフォルダに残るので手動で削除することになります。迷惑メールかどうかを確認しながら削除できるので誤って削除してしまうことがありません。
「ゴミ箱に入れる」は自動的にゴミ箱へ移されてユーザーの目には触れません。手間がかからず嫌な内容のメール文面を目にせずに済みますが、内容によっては受信拒否を解除したいなどの細かな対応には向きません。
「スレッド」の中の「受信拒否設定」では、メールアドレスだけでなく、電話番号(SMS)なども拒否設定が可能です。
「受信拒否設定」の「新規追加」は「連絡先」アプリから受信拒否する相手を選ぶことができます。
「連絡先」アプリに未登録の相手からのメールを受信拒否するには、メールボックスを開き、一覧から拒否したいメールを長押しします。
表示されたメニューから「差出人の受信拒否」を選択すると、「受信拒否設定」に書き加えられ、「受信拒否差出人オプション」の設定に従って処理されます。
消えてしまったメールを復元する
受信フォルダから消えてしまったメールを復元することも可能です。自らの意思で削除した場合でも、うっかり削除してしまった場合でも、一定期間や所定の条件を満たすことができていればメールを復元することができます。
ゴミ箱から復元する
削除したメールは、削除から30日以内であれば「ゴミ箱」に保存されているので受信フォルダに戻すなどして復元することができます。
ただし、削除から30日を経過するとゴミ箱からも削除されてしまいます。
バックアップから復元する
30日が経過してゴミ箱からメールが削除されてしまった場合でも、iPhoneのバックアップデータからメールを復元することができます。
現時点のiPhoneのデータをすべて破棄して、バックアップデータから過去のデータを復元することで、削除したメールも一緒に復元することができます。
【iCloudのバックアップデータからの復元】
iCloudのバックアップからメールを復元する場合には、メールを削除する前のバックアップデータが存在するかどうかによって、メールの復元の可否が異なります。
iCloudのバックアップは1日に1回「上書き保存」されるので、前日までのバックアップに復元したいメールが含まれる場合には、バックアップデータの復元によってメールも一緒に復元することができます。
iCloudには前日より前のバックアップデータは存在しないため、前日時点でメールを削除済の場合には、iCloudからの復元はできません。
【iTunesのバックアップデータからの復元】
パソコンの「iTunes」にバックアップを保存している場合には、保存したバックアップの日付を選んでデータの復元が可能です。メールを削除する以前のバックアップデータが保存されている場合には、その時点のデータに戻すことでメールを復元することが可能です。
【バックアップ以降の変更・更新はすべて失われます】 過去のバックアップデータを復元するということは、そのバックアップ以降に行ったすべての変更や更新が失われることになります。バックアップ以降に撮影した写真や動画、作成したファイルやメールなどもすべて失われます。 1件のメールを復元するために支払う代償としてはかなり大きいため、そこまでして復元すべきメールなのか、充分に検討する必要があります。 |
iPhoneメールまとめ
今回は、iPhoneメールについて徹底解説しました。
・iPhoneメールの設定方法
・iPhoneメール利用上の便利機能
→メールアドレスの引継ぎ方法
→受信メールの検索方法
→メールの予約送信の方法
→メールに署名を付加する方法
→メールに写真やビデオを挿入する方法
→メールにファイルを添付する方法
→メールに記載のQRコードの読み取り方法
・iPhoneメール利用上のトラブルと対処方法
→メールを受信できない場合
→受信メールの通知が来ない
→受信メールが文字化けしてしまう
→迷惑メールの受信拒否方法
→消えてしまったメールの復元方法
メールアプリを使いこなすことで、iPhoneはもっと安全で快適に便利に使うことができるようになるはずです。
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