クラウドPBXとは?失敗しない選び方・料金比較表をわかりやすく解説

2024.09.30

「クラウドPBXとは?」
「自社に適したクラウドPBXを見つけたい」

そのようにお悩みではありませんか。

クラウドPBXは自社の電話対応を楽にしてくれるサービスです。そこで今回は、クラウドPBXについて以下の流れで解説します。
「クラウドPBXを導入して電話対応」した場合の男性の立場はという方はぜひ最後までご覧ください。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、インターネットを経由してスマートフォンやパソコンで利用できるビジネスフォンシステムです。専用のアプリをインストールすることで、オフィスの電話番号にかかってくる電話を自分のデバイスで着信できます。

ビジネスフォンシステムとは、オフィスで使用する業務用電話機のことです。1つの電話番号にかかってきた外線電話を複数台の電話機で着信できることや、外部からの「外線」と社内の従業員同士での「内線」を使い分けることができます。

従来のビジネスフォンシステムは、高額な設備投資や専門知識が必要で、中小企業にとって導入や運用が大きな負担となっていました。

しかし、クラウドPBXは、インターネット環境さえあれば、誰でも簡単にビジネスフォンシステムを導入できます。従来の電話回線やPBX設備が不要で、低コストで導入・運用が可能です。

クラウドPBXを導入する5つのメリット

クラウドPBX導入のメリットは以下の5つです。

  1. コストを削減できる
  2. 業務効率化につながる
  3. 場所を選ばない柔軟性がある
  4. 機能が充実している
  5. 強固なセキュリティ

1. コストを削減できる

クラウドPBXは、初期費用やランニングコストを大幅に削減できます。

従来のPBXは高額な設備投資が必要でしたが、クラウドPBXは月額料金制で利用できるため、初期費用を抑えられます。また、回線費用やメンテナンス費用も不要なため、ランニングコストも削減できます。

例えば、従業員10名程度の企業であれば、従来のPBXと比較して、年間数十万円のコスト削減が可能になるケースもあります。

2. 業務効率化につながる

クラウドPBXは、外出先でもオフィスと同様に電話対応ができるため、業務効率化につながります。

クラウドPBXでは、スマートフォンやPCを内線電話として利用できます。そのため、外出先でもオフィスと同様に電話対応や内線通話が可能です。また、転送機能や留守番電話機能も備えており、スムーズな顧客対応を実現できます。

営業担当者は、外出先からでも会社の電話番号で顧客に電話をかけたり、社内の他の担当者に電話を転送したりできます。

3. 場所を選ばない柔軟性がある

クラウドPBXは、場所を選ばない柔軟性がある点もメリットです。インターネット環境さえあればどこでも利用できるため、オフィス移転、テレワークにも柔軟に対応できます。

オフィス移転では、インターネット回線を繋ぎ直すだけで利用開始できます。テレワークの際も、自宅や外出先でオフィスと同様に電話対応が可能です。

オフィス移転の際に、従来のPBXのように大規模な工事や配線工事は不要です。また、急な災害時でも、自宅など別の場所からでも電話対応が可能です。

4. 機能が充実している

クラウドPBXは、通話機能だけでなく、ビジネスシーンで役立つ様々な機能が充実しています。

外線転送、留守番電話、Web会議システム、CRM連携など、様々な機能が利用できます。これらの機能を利用することで、顧客満足度の向上や業務効率化に繋げられます。

顧客管理システムと連携することで、顧客からの電話があった際に、顧客情報がPC画面に表示されるなど、よりスムーズな顧客対応が可能になります。

5. 強固なセキュリティ

クラウドPBXは、強固なセキュリティ対策が施されているため、安心して利用できます。

クラウドPBXを提供する事業者は、セキュリティ対策に力を入れており、データセンターも高いセキュリティレベルで運用されています。そのため、従来のPBXと比較して、セキュリティ面でも安心して利用できます。

データは暗号化されて送受信されるため、第三者による盗聴や改ざんの心配がありません。

クラウドPBXを導入する2つのデメリット

クラウドPBX導入のデメリットは以下の2つです。

  1. インターネット環境に依存する
  2. 緊急通報に発信できない

1. インターネット環境に依存する

クラウドPBX導入のデメリットとして、インターネット環境に依存することが挙げられます。

クラウドPBXは、インターネットを経由して音声データを送受信するため、インターネット回線の品質が通話品質に影響します。

インターネット回線が不安定な場合は、通話品質が低下したり、利用できなくなったりする可能性があります。安定したインターネット回線を利用することが重要です。

2. 緊急通報に発信できない

緊急通報に発信できないこともクラウドPBX導入のデメリットです。

緊急通報とは、以下のような緊急時の機関に連絡することを意味します。

電話番号機関
110警察機関
118海上保安機関
119消防機関

緊急通報は発信場所を特定する必要があります。そのため、発信場所が不定で発信者の位置情報を特定できないクラウドPBXからは、発信できない仕組みです。

いざというときのために、緊急通報の発信ができる機器を別途用意する必要があります。

3. カスタマイズの制限がある

クラウドPBXのデメリットとして、カスタマイズの制限があることも知っておきましょう。

クラウドPBXは、サービス事業者が提供する機能を利用する形となるため、従来のPBXのように自由にカスタマイズできない場合があります。

多くの企業が利用することを前提に開発されているため、個別の要望に対応しにくいのです。

クラウドPBXを選ぶ際は、利用したい機能が提供されているかを事前に確認することが重要です。

クラウドPBXの料金体系

クラウドPBXの料金体系は、サービス事業者やプランによって異なりますが、一般的には以下の様な料金体系となっています。

初期費用0円〜数万円程度
月額料金ユーザー数や機能によって異なり、数千円〜数万円程度
通話料金従量課金制

クラウドPBXの導入事例

クラウドPBXの導入事例を以下の流れで解説します。

  • 事例1|株式会社A社
  • 事例2|株式会社B社

事例1|株式会社A社

IT業界で従業員数が30人のA社では、クラウドPBXの導入によりコスト削減とテレワークの実現ができました。

A社が抱えていた課題は以下のとおりです。

  • 従来のPBXは老朽化しており、故障のリスクが高まっていた
  • 電話回線費用やメンテナンス費用などのコスト削減が必要だった
  • テレワークの導入にあたり、場所を選ばずに電話対応できる環境を整える必要があった

クラウドPBXの導入により、以下の効果を得られました。

  • 初期費用とランニングコストを大幅に削減できた
  • テレワーク導入で従業員が場所を選ばずに電話対応できるようになった
  • Web会議システムも利用できてコミュニケーションが活性化した

事例2|株式会社B社

製造業で従業員数が100人のB社では、クラウドPBXの導入によりコスト削減と業務効率化を実現しています。

B社が抱えていた課題は以下のとおりです。

  • オフィス移転に伴うPBXシステムの更改が必要だった
  • 顧客満足度向上のため、よりスムーズな電話対応体制を構築する必要があった
  • 営業担当者の外出先での電話対応を効率化する必要があった

クラウドPBXの導入により、以下の効果を得られました。

  • オフィス移転費用を抑えられた
  • 自動音声案内や着信分配機能などの活用でスムーズな電話対応を実現できた
  • 営業担当者が外出先でも会社の電話番号で電話対応できるようになった

クラウドPBXの失敗しない選び方

クラウドPBXの失敗しない選び方は以下の4つです。

  1. 必要な機能を満たしている
  2. 料金プランが自社に合っている
  3. サポート体制が充実している
  4. 既存の電話番号を使用できる

1. 必要な機能を満たしているか

クラウドPBXを選ぶ際は、自社に必要な機能を満たしているかチェックしましょう。

クラウドPBXは、サービス事業者によって提供している機能が異なります。自社の業務に必要な機能が提供されているかを確認することが重要です。

2. 料金プランが自社に合っている

クラウドPBX選びでは、料金プランが自社の予算や利用状況と合っているか、よく確認しましょう。

クラウドPBXの料金は、ユーザー数や機能によって異なります。自社の利用状況を把握した上で料金プランを選択することが重要です。

3. サポート体制が充実している

クラウドPBXは、サポート体制が充実しているかを確認することが重要です。

基本的に、ITの専門知識がない方でも簡単に利用できるサービスではあるものの、トラブルが発生した場合に頼れる体制があると安心です。

電話やメールで気軽に相談できるサポート体制が整っているかを確認しましょう。

4. 既存の電話番号を使用できる

クラウドPBXを選ぶ際は、既存の電話番号を使用できるものを選ぶと安心です。

電話番号の変更が生じる場合、会社情報の更新や取引先への周知が必要になります。電話番号の変更により手間やコミュニケーションのずれが発生するため、余計なコストがかかるでしょう。

既存の電話番号を使用できるクラウドPBXなら、スムーズに移行できるので負担がかかりません。

クラウドPBX5選【料金比較表】

クラウドPBX5選の料金比較表をまとめました。

クラウドPBX料金
クラコール▼初期費用 0円
▼サービス基本料
月額980円/1ユーザー
※6ユーザー以降は無料
※月額最大4,900円
▼電話番号利用料
・0AB-J番号(03、050番号): 月額 100円/番号
・フリーコール番号(0120・0800): 月額 3,000円/番号
・良番03番号利用料: 月額1,000~2,000円/番号
▼国内通話料 ・固定電話向け 8円/3分
・携帯電話向け 16円/分
Zoom Phone▼プロ
月額1,200円/ユーザー
年額14,400円/ユーザー
※通話料金は従量制
▼日本の無制限通話
月額2,250円/ユーザー
年額27,000円/ユーザー
▼GLOBAL SELECT
月額3,000円/ユーザー
年額36,000円/ユーザー
BIZTEL▼初期費用 200,000円〜4,050,000円
▼月間利用料 15,000円〜1,550,000円
モッテル▼初期費用
スタンダード:29,800円~
ミドル:44,000円~
プレミアム:98,000円~
プラチナ:165,000円~
▼月額利用料
スタンダード:4,980円
ミドル:10,000円
プレミアム:42,000円
プラチナ:95,000円
トビラフォン Cloud▼初期費用 33,000円
▼月額利用料 3,300円+通話料

クラコール

クラコールは業界最安級かつ高品質なクラウドPBXです。特徴は以下のとおりです。

  • 低価格で利用できる
  • 豊富な機能が揃っている
  • 簡単に導入できる

初期費用がかからないうえに6ユーザーからはサービス基本料も無料のため、コストを大きく抑えられる点が魅力です。継続利用率は99%で使い続けられているサービスといえます。

ITに詳しくない企業でも安心して導入できる、充実したサポート体制も魅力です。豊富な機能と低価格を両立させたい企業に向いています。

Zoom Phone

Zoom Phoneは、オンライン会議システムでお馴染みのZoomが提供するクラウドPBXサービスです。特徴は以下のとおりです。

  • Zoomと統合されている
  • グローバルに対応している
  • 高音質な通話ができる

Zoom Meetingsとのシームレスな連携が強みで、会議への参加やスケジュール設定がスムーズにできます。グローバル展開している企業や、Zoomを既に利用している企業に適しています。

BIZTEL

BIZTELは2,000社以上の導入実績を持つ老舗クラウドPBXサービスです。特徴は以下のとおりです。

  • 柔軟にカスタマイズできる
  • API連携が充実している
  • 手厚いサポートが受けられる

豊富な機能と柔軟なカスタマイズ性が強みで、企業に合わせてシステムを構築できます。CRMや業務システムとの連携も充実しており、業務効率化を追求したい企業に向いているでしょう。

MOT/TEL(モッテル)

モッテルは、シンプルで使いやすいクラウドPBXサービスです。

  • シンプルな設計で使いやすい
  • 多様な料金プランで提供されている
  • スマホアプリ連携ができる

わかりやすいUI/UXで、ITに詳しくない企業でも直感的に操作できます。

多様な料金プランが用意されており、小規模事業者から大企業まで幅広く利用しやすいです。小さく使い始めて規模を拡大する使い方もできるため、長期的な視野で検討している企業に向いています。

トビラフォン Cloud

トビラフォンCloudは高セキュリティで信頼性の高いクラウドPBXサービスです。

  • 高いセキュリティ
  • 多機能電話機
  • ナンバーポータビリティ

国内データセンターが運用しており、セキュリティ面に特に力を入れていることが特徴です。高機能なビジネスフォンを低価格で利用できる点も魅力でしょう。

セキュリティ重視の企業や、高機能な電話機を利用したい企業に適しています。

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