基本性能重視で安いスマホを選ぶならiPhoneがおすすめの7つの理由

今回のテーマは安いスマホの購入についてです。
スマホを購入する際には、誰しも性能・機能と価格のバランスを考えるもの。
『高性能・高機能なスマホが欲しいけれど、支出はできるだけ少なくしたい』、これが多くの方の本音ではないでしょうか。

・本当に安いスマホとはどういうスマホをいうのか
・長期間、安定して使えるスマホとはどういうスマホなのか
・安いスマホはちゃんと使えるのか

そんな「格安スマホ」に関する不安や疑問を解消する安いスマホの選び方を伝授します。

安いスマホには3種類ある

「安いスマホ」の安い理由は大きく分けて3種類あります。

・安く売るために作られたスマホ
・本来は安くないが理由があって安くなったスマホ
・中古端末

安く売るために作られた安いスマホ

はじめから、安く売ることが前提で企画されており、お金のかかる素材や部品を使わず安い素材や部品で作られているため安価に売られるスマホです。

いわゆる「エントリークラス」に分類され、初心者向けとされているAndroidスマホですが、メールの送受信やSNSでのコミュニケーションに使うのであれば、過不足なく使用できます。

中には、実用性に欠けるほどに質を落とした端末も見受けられますが、多くは、ベーシックな性能・機能で特に粗悪品というわけではありません。

ただし、端末価格が安いということは企業も収益が少ないため、Android-OSのアップデートなどは積極的に行われないケースが多いため、買い替えまでのサイクルが短い点が特徴です。

1~2万円程度で手軽に購入することができますが、利用期間が短めで買い替えタイミングが早くなりがちです。

理由があって安く販売される安いスマホ

素材も部品も一定以上のクオリティのものが使われているスマホが、正当な理由があって安く売られる場合があります。

その最も分かりやすい事例が、Apple「iPhone SE」です。

現在販売されているiPhone SEは第2世代と呼ばれ、2017年春に発売されたiPhone SEが初代SE、第1世代と呼ばれますが、SEモデルの特徴は、既存モデルの筐体と機能・性能を合体したリメイクスマホだという点です。

現在の第2世代SEは、iPhone 8の筐体(スマホ本体の外側、機械を入れておく箱のこと)を使っているため外見はホームボタンのある古いiPhoneですが、中身はiPhone 11なので、見た目をはるかに超える高性能を持っています。

Appleは、iPhone 8も、iPhone 11もそれぞれを発売した際に開発費等を回収できていると考え、両モデルを合体させたモデルを割安で販売しています。

このように、iPhone SEは、それぞれのモデルが発売当時には最新鋭だったものを使うことで、現在でも十分に実用的な性能・機能を発揮するモデルを割安で販売できているわけです。

再販されたから安い中古端末

もう1つのスマホが安くなる理由は「再販」です。

再販とは、一度販売された商品をもう一度販売することで、二度目に販売される際に中古品となるケースが中古スマホです。

一度目の販売時には高額だったモデルでも、時が経ち、使用済み品となることで販売価格が割安になるため、高性能・高機能モデルを割安に購入する賢い購入方法です。

中古スマホというと、中古スマホ専門店や個人売買が思い浮かぶかもしれませんが、Appleでは程度の良い中古端末を、Apple自身が点検整備し、新品の付属品を付けて販売する「認定整備済製品」(リファービッシュ品)として販売しています。

Appleの「認定整備済製品」は、Appleが定めた整備プロセスを経て品質をAppleが保証する新品同様の中古端末で、1年間のAppleの保証が付きます。「認定整備済製品」はApple Storeのほか、Amazonでも購入することができます。

ちなみにメーカー自身の認定中古スマホは現時点ではApple製品のみで、Androidスマホにはありません。

また、フリマやオークションなどの個人売買は最も安くスマホを購入する方法の1つですが、個人売買では何も保証がないのでリスクが高い側面があります。

その点、中古スマホ専門店であれば店独自のチェックを経て一定の保証も付くので、個人売買よりははるかに安心です。さらに、メーカーの認定中古端末であれば1年間のメーカー保証まで付くので品質に対する心配はまったくありません。

Apple iPhoneが安いスマホだと言える3つの理由

1~2万円ほどで購入できる端末価格が安価なスマホを「安いスマホ」というのか、あるいは、長期間にわたって故障せず性能機能も見劣りせずに使い続けられる製品を「安いスマホ」というのかは人それぞれです。

例えば、2万円のスマホを2年使って買い替えるのと、5万円のスマホを5年使えるとしたら、5年間のコストは、2万円のスマホを3回買い替えた方が割高になります。

iPhoneはソフトウエアとセキュリティ対策が5年以上アップデート

iPhoneが安いスマホだという理由の1つ目は「iOSのアップデート」です。

iOSは、iPhoneの動作を司る司令塔のような働きをするApple製品向けの「オペレーションシステム(OS)」です。

現在の最新のiOSは、2021年秋に登場した「iOS15」ですが、

1.2021/09/20 … iOS15リリース
2.2021/10/01 … iOS15.0.1
3.2021/10/11 … iOS15.0.2
4.2021/10/25 … iOS15.1
5.2021/11/17 … iOS15.1.1
6.2021/12/13 … iOS15.2
7.2022/01/12 … iOS15.2.1
8.2022/01/26 … iOS15.3
(参考:https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

わずか4ヵ月の間に8回ものアップデートが行われ、対象となる世界中のすべてのiPhoneに配信されます。

また、最新iOSは、発売から5年以上経過している機種もアップデート対象機種となっています。現行iOS15の最も古い機種は、7年前の2015年に発売されたiPhone 6sです。

端末のハードウエアはアップデートできませんが、ソフトウエアとセキュリティに関しては常に最新の状態で利用できることがiPhoneの最大の利点です。

言い換えれば、常に最新のソフトウエアやセキュリティ対策が配信されるため、iPhoneは5年以上にわたって安心して利用することができ、非常にコスパの高いスマホといえます。

Android-OSはGoogleの開発OSですが、無償でスマホメーカーに解放されており、各社がAndroidスマホを自由に製品化しています。OSアップデートはGoogleではなくメーカーに一任されています。

そのため収益性の低いエントリーモデルなどでは、メーカーの都合でOSアップデートが行われないケースも多く、使い捨て状態で利用される場合も少なくありません。

発売時の最高の素材と部品を使って作られている

iPhoneには安い素材や部品を使って作っている廉価モデルは存在しません。

常に発売時に最高の素材と部品を使って最高品質のiPhoneを生み出しています。

中には、iPhone SEのように割安に販売されるモデルもありますが、前述の通り、すでに過去のモデルで開発費などを回収し終えたモデルの筐体や中身を使うことで割安な価格設定にしているだけで、安い素材や部品を使っているわけではありません。

そうしたその時その時の最高の素材や部品から生み出されているからこそ、iPhoneは何年たっても上質さを失わないのです。

また、毎年発売される新型のiPhoneであっても、旧モデルとデザインや意匠、操作性などを統一しており、誰がどこから見てもiPhoneであることがすぐに分かる反面、過去のデザインを捨ててしまわないのでいつまでも古臭く見えないのです。

いつでもデザインが似たり寄ったりで面白くない…、そんな批判も受けることがありますが、どのモデルもiPhoneらしさに溢れていますし、過去のモデルでもいつまでも古臭く見えないことも長期間にわたって使い続けられる要因です。

Androidスマホの場合には、最初から安く販売するためのモデルが製造されているため、機種によってはすぐに陳腐化したり、性能が追いつかなくなるなどで短命で終わる端末が少なくありません。

バッテリー交換や修理の体制が完成している

iPhoneは、最高の素材と部品を使い、デザインや操作性を統一し、iOSを旧モデルにも配信することで、長期間の使用でも古臭くならず常に上質さを保つため、多くの場合、バッテリーの寿命が最初に訪れます。

Appleでは、iPhoneに搭載しているリチウムイオン電池の寿命を、約500サイクル(※)経過時点で最大容量が80%になると想定しており、これより充電量が減ってしまうとiPhoneが求める電力を供給し切れなくなるため電池交換を推奨しています。

iPhoneは、バッテリー交換や故障修理を行う場所や方法などが確立されており、ユーザーの多くは何かあった場合、通信会社でも購入店でも大丈夫ですが、最終的にはAppleサポートに相談すればよいことを知っており広く浸透しています。

AppleCareに入っていれば費用はほとんどかかりませんが、保証がない場合には、交換費用、修理費用は決して安くはありません。しかし、Appleが認めた専門的な技術者の純正部品を使った交換・修理を受けられることの安心感、信頼感は絶大なものがあります。

Androidスマホでは、交換や修理などの窓口が明確になっておらず、とりあえず購入店に相談することぐらいしかありませんし、そもそも1~2万円のエントリーモデルに数千円の交換費や修理費がかかるのは高コスパとはいえないため端末自体を買い替えてしまうことが多いのが実情です。

※ 充電サイクルとは
Appleのいう500サイクルとは、充電回数ではありません。

放電(バッテリーを使った)量の合計が100%になるごとに「充電サイクル」を1カウントし、充電サイクルが500カウントになった時点で、容量80%まで劣化すると想定しています。

大容量バッテリーの機種の方がバッテリー長持ちで高コスパ

前項の「充電サイクル500回」に基づいて計算すると、単純計算で100%×500サイクル=50,000%が電池寿命ということになるので、例えば毎日容量の60%を消費する使い方をした場合、833日と約8時間で寿命がくる計算になります。833日と約8時間は2年3ヵ月に相当します。

ちなみに、現行iPhone 13シリーズの各モデルのバッテリー容量は以下の通りです。

・iPhone 13 mini … 2,406mAh
・iphone 13 … 3,227mAh
・iPhone 13 Pro … 3,095mAh
・iPhone 13 Pro Max … 4,352mAh


iPhone 13 miniの容量の60%は1443.6mAhですが、この1443.6mAhは、13Pro Maxでは33.2%にしかなりません。

毎日1443.6mAhの容量を使うと仮定した場合、miniが寿命に到達するまでに833日と8時間(2年3ヵ月)かかりますが、Pro Maxでは1,506.0日(4年2カ月)かかることになります。

つまり毎日同じ容量の電力を消費するような使い方をした場合には、バッテリーの大きいモデルの方が、バッテリーの寿命に到達するまで時間がかかるのです。

・iPhone 13 mini 128GB(86,800円) 1日当たりのコストは86,800円÷833.33日=104.2円
・iPhone 13 Pro Max 128GB(134,800円) 1日当たりのコストは134,800円÷1506.0日=89.5円


となり、大型バッテリーのモデルの方がコスパが高いことがわかります。

また、年間の購入費の比較でも、miniは最低1回の買換えが必要なので173,600円かかりますが、Pro Maxは買い替えずに4年持つので最初の購入費134,800円のみで済みます。

ただし、2年3か月でiPhone 13 miniのバッテリーをAppleで交換(8,140 円)した場合には、合計94,940円で、さらに2年3か月使用できるとすれば、1日当たりのコストは57.0円となります。

まとめ~iPhoneは長期間安心して利用できる条件を含めた価格

・iPhoneは最高の素材と部品を使って作られる最高のスマホ
・いつまでも古臭くならず、長期間にわたって高性能・高品質を維持できる
・長期間使っても新モデルとの違いが見分けにくい
・バッテリー交換や修理などの方法が確立されており、周知されている
・Appleによって認定された技術者が、純正部品を使って交換・修理を行う


iPhoneは、これらのことがすべて含まれた上での価格です。

OSがまったく更新されないようなエントリークラスの端末を購入して頻繁に買い替えるのと、iPhoneを長期間にわたって最新のiOSアップデートを受けながら安心して使用し、何かあれば確立したサポート体制を利用できるのとでは、本当に割安なのはどちらなのでしょうか。

今回は、将来のことを考えずにただ単価が安い機種、最安値の機種を「安いスマホ」だとする記事へのアンチテーゼとして、高コスパで、常に最新のソフトウエアとセキュリティにアップデートしながら、部品交換や修理も安心して任せられるiPhoneこそ、真に「安いスマホ」なのではないか…そんなことを提案してみました。

「安いスマホ」についてはユーザー個々に考え方や捉え方が違うものです。中には、こんな考え方もある…ということでご紹介してみました。

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