SIMカードはどこで購入できるの?購入方法や値段をわかりやすく解説
2024.11.29
「SIMカードの購入方法は?」
「SIMカードを購入する流れは?」
そう疑問を感じていませんか。
今回は、SIMカードの購入について次の内容で解説します。
●SIMカードの購入方法
●SIMカード購入の流れ
●SIMカードの購入にかかる値段は契約プランによる
●3大キャリアのSIMカード購入方法・値段
●SIMカードを簡単に安く購入するなら「格安SIM」を選ぼう
おすすめのSIMカードや購入後の使い方・注意点についても説明します。SIMカード購入の基本を知りたい方はぜひご覧ください。
SIMカードの購入方法
SIMカードの購入方法には2つがあります。
1.店頭
2.Webサイト
1. 店頭
SIMカードを購入する方法の1つ目は店頭です。下記の店舗で購入できます。
●キャリアの店舗
●コンビニ
●家電量販店
●空港
キャリアの店舗では一般的なSIMカードの契約ができます。
一方で、コンビニや家電量販店、空港では「プリペイドSIM」を取り扱っています。
プリペイドSIMとは、SIMカードを前払いで購入し、一定期間に決められたデータ容量を利用できるものです。旅行時などに利用されるケースが多く、一時的にSIMカードを利用したいときに使われます。
店頭で購入する利点は、SIMカードを最短即日で受け取れるケースがある点と、スタッフのサポートを受けられる点です。購入・契約から端末への挿入までを丁寧に説明してくれるため、安心して手続きできます。
一方で、店舗まで足を運ぶ必要があるため、近隣に店舗がないケースでは時間や手間がかかることに注意しましょう。
2. Webサイト
もう一つの購入方法はWebサイトです。
大手キャリアから格安SIMを取り扱う事業社まで、多くのキャリアがWebサイトによる購入・契約を提供しています。
各キャリアのWebサイト上で購入できるため、いつでもどこでも購入できることが利点です。近隣に店舗がなくてもWeb上ですべて完結し、SIMカードも郵送で届くので利便性は高いと言えます。
また、店舗よりもWebサイトのほうがキャンペーンや割引が適用されるケースが多いです。「できるだけ安くSIMカードを購入したい」という方は、Webサイトで購入するといいでしょう。
ただし、SIMカードが郵送で自宅に届くまで2〜4日程度はかかります。SIMカードの端末への挿入や初期設定などを自分で行わなければならない点にも注意が必要です。自分でSIMカードの使い方を調べて設定できる必要があります。
SIMカード購入の流れ
SIMカードを購入する流れは下記の通りです。
1.SIMカードの種類・プランを選ぶ
2.個人情報・支払い情報を提出する
3.契約(購入)する
1. SIMカードの種類・プランを選ぶ
まず、SIMカードの種類やプランを選択します。
SIMカードの種類には基本的に「音声通話SIM」と「データSIM」があります。
音声通話SIM | インターネットの利用と通話ができる |
データSIM | インターネットの利用のみできる |
電話番号による通話を必要とするかで選ぶといいでしょう。
なお、近年は「eSIM」と呼ばれる、SIMカードの差し替えが不要なSIMも提供されています。eSIM対応の端末であれば、オンラインで購入・契約するだけで最短当日に利用開始できます。端末や選びたいプランが対応している場合は検討してみるといいでしょう。
プラン選びでは、キャリアによって提供されているプラン内容が異なります。自分に適したプランを選択するためには、必要なデータ容量を把握しておくことが大切です。
普段どれくらいのデータ容量を利用しているのかを考慮して、プランを選択してください。まずはデータ容量が少なめのリーズナブルなプランから契約し、必要に応じてプランを変更する方法もおすすめです。
2. 個人情報・支払い情報を提出する
SIMの種類やプランを選択したら、次に個人情報や支払い情報を提出します。
支払い方法は下記が一般的です。
●口座振替
●クレジットカード払い
●請求書払い
格安SIMの場合は、クレジットカード払いに限られることもあるため注意しましょう。
3. 契約(購入)する
最後に情報を確認し、購入・契約をして完了です。
その後、店頭の場合はSIMカードを即日〜翌日に受け取れるケースが多いです。
Webサイトで購入した場合は郵送で自宅にSIMカードが到着するまで2〜4日程度かかります。
SIMカードの購入にかかる値段は契約プランによる
「SIMカードの購入はいくらなの?」と気になる方もいるでしょう。SIMカードの購入にかかる値段は、契約プランごとに異なります。
一般的な利用を想定した料金の場合、1,000円〜7,000円程度と考えておくといいでしょう。
金額が変動する大きな要因は下記の2つです。
●3大キャリアか格安SIMか
●データ容量が何GBか
基本的に3大キャリア(楽天モバイル以外のNTTドコモ、au、ソフトバンク)の価格帯は3,000円〜7,000円程度と比較的高くなります。格安SIMは1,000円前後〜3,000円程度であることが多いです。
また、データ容量に応じて金額に差が出るため、自分が月当たりどれくらいのデータ容量を使うのかを把握しておくことも大切です。
たとえば、月に20GB以上使う場合は、格安SIMで容量無制限プランを選ぶと料金を3,000円程度に抑えられます。
自分の利用状況に適したキャリア・プランを選び、月額料金を安く抑えましょう。
3大キャリアのSIMカード購入方法・値段
3大キャリアのSIMカード購入方法と値段についてまとめました。
1. NTTドコモ
NTTドコモでは、プランに応じてキャリアの店舗と電話、WebサイトでSIMカードを購入できます。
複数の料金プランが提供されており、価格帯は2,000円〜10,000円程度です。「はじめてスマホプラン」は、定期契約の有無により価格が変わる料金体系が特徴といえます。
プラン | データ容量 | 料金(税込) | 通話料 |
eximo ポイ活 | 無制限 | 10,615円 | ・22円/30秒・5分通話:880円・かけ放題:1,980円 |
eximo | 0GB~無制限 | 4,565円~7,315円 | |
はじめてスマホプラン | 1GB | 1,793円〜1,980円 | ・5分通話:無料※超過分は・22円/30秒・かけ放題:1,100円 |
U15はじめてスマホプラン | 5GB〜10GB | 1,980円〜2,860円 |
※2024年11月時点の情報をもとにしています。
2. au
auでは、キャリアの店舗とWebサイトでSIMカードを購入できます。
基本の料金プランは大きく4種類で、データ容量無制限と1GB〜4GBまでのステップ型で選べます。ケータイから乗りかえまたは22歳以下で新規契約なら、「スマホスタートプランベーシック 5G/4G」で30GBまでのプランも利用可能です。
なお「使い放題MAX 5G/4G」に各種付帯サービスがつくパックプランも提供されています。詳細は公式サイトをご確認ください。
プラン | データ容量 | 料金 | 通話料 |
auマネ活プラン 5G/4G | 無制限※テザリング・データシェア上限30GB | 6,580円 | ・22円/30秒・通話定額ライト2(5分かけ放題):880円・通話定額2(かけ放題):1,980円 |
使い放題MAX 5G/4G | 無制限※テザリング・データシェア上限30GB | 7,238円 | |
スマホミニプラン 5G/4G | 1GB〜4GB | 3,465円〜6,215円 | |
スマホスタートプランベーシック 5G/4G | 30GB | 5,203円 |
※2024年11月時点の情報をもとにしています。
3. ソフトバンク
ソフトバンクでは、キャリアの店舗とWebサイトでSIMカードを購入できます。
データ容量無制限の料金はauと同じ、1GBの料金はNTTドコモの定期契約と同じで最安となっており、いいとこ取りの価格設定といえます。ただ、4GBまでではない点に注意が必要です。
プラン | データ容量 | 料金 | 通話料 |
ペイトク無制限 | 無制限 | 9,625円 | ・22円/30秒・準定額オプション+(5分かけ放題):880円・定額オプション+(かけ放題):1,980円 |
メリハリ無制限+ | 無制限※テザリング・データシェア上限30GB | 7,425円 | |
ミニフィットプラン+ | 1〜3GB | 3,278円〜5,478円 | |
スマホデビュープラン+ | 4GB〜20GB | 2,266円〜3,916円 |
※2024年11月時点の情報をもとにしています。
SIMカードを簡単に安く購入するなら「格安SIM」を選ぼう
3大キャリアの料金を見て「けっこう高いな」と感じた方もいるのではないでしょうか。
すでにお伝えしたように、3大キャリアの価格帯は2,000円〜10,000円で、1GBでも2,000円~3,000円ほどかかるのが一般的です。
さらに安くSIMカードを購入したい場合は、「格安SIM」を選びましょう。格安SIMとは、3大キャリアの回線を借りて格安料金で提供されているSIMカードです。
格安SIMは1,000円〜3,000円程度の料金体系であることが多く、SIMカードをリーズナブルに購入したい方に適しています。
おすすめの格安SIMは「HISモバイル」
格安SIMのなかでも、おすすめは「HISモバイル」です。HISモバイルは下記4つの業界最安級料金が大きな魅力となっています。
●音声通話SIMが月額280円から利用できる
●通話料が9円/30秒で安心して通話できる
●かけ放題オプションは月額500円・1,480円で専用アプリ不要で使える
●データチャージは200円/1GB~で追加できる
※すべて税込価格です。
通話もデータも安いだけではなく、ドコモ回線で安定しています。
1GBは月額550円から、7GBは月額990円からで、1,000円以下でもしっかりデータ容量を利用できることが利点といえるでしょう。
「とにかく安くSIMカードを購入したい」という方にはおすすめです。
以下は音声通話SIMのプランの料金をまとめました。
自由自在プラン | 音声通話SIM | 音声通話SIM+5分かけ放題 | 音声通話SIM+完全かけ放題 |
100MB未満 | 280円(税込) | 780円(税込) | 1,760円(税込) |
1GB | 550円(税込) | 1,050円(税込) | 2,030円(税込) |
3GB | 770円(税込) | 1,270円(税込) | 2,250円(税込) |
7GB | 990円(税込) | 1,490円(税込) | 2,470円(税込) |
20GB | 2,090円(税込) | 3,570円(税込) | |
30GB | 2,970円(税込) | 4,450円(税込) | |
データチャージ | 200円(税込)/1GB※最大100GBまで |
SIMカード購入後の使い方
「SIMカードを購入した後はどうすればいいんだろう?」と不安に思う方もいるでしょう。
Webサイトで購入した場合、自分でSIMカードの受け取りや設定をしなければなりません。
ここではSIMカードを購入後の使い方を解説します。
1. 自宅にSIMカードが届く
SIMカードを購入後、2〜4日程度で自宅に届きます。
基本的には郵便ポストに投函されるため、不在でも問題ありません。
届いた郵送物を開封し、SIMカードを取り出しましょう。
2. SIMカードを端末に挿入してAPN設定をする
SIMカードを端末に挿入して設定を行います。
基本的に、端末には側面などに「SIMスロット」と呼ばれるSIMカード挿入口があります。SIMスロットには小さな穴があり、SIMピンなどの細い工具を押し当てることでカードトレイが出てくる仕組みです。
カードトレイにSIMカードを正しい向きで乗せて、SIMスロットに挿入しましょう。これで端末への挿入は完了です。
次に、SIMカード挿入時の初期設定である「ANP設定」を行います。ANP設定はWi-Fi環境化で行う必要があるため、注意しましょう。
下記はiPhoneでANP設定を行う手順です。
1.Wi-Fiに接続する
2.利用している回線のANP設定解説ページにアクセスする
3.「APN構成プロファイル」をダウンロードする
4.「設定」から「プロファイルがダウンロードされました」をタップする
5.契約したキャリア名の表示を確認し「インストール」をタップする
基本的な流れはAndroidも同様です。各回線にはANP設定解説ページがあるため、自分が契約した回線を確認しておきましょう。
SIMカードを購入する際の注意点
SIMカードを購入する際の注意点は下記があります。
1.事前にSIMカードのサイズ・種類を確認する
2.使用目的によりSIMカード・契約プランを選ぶ
3.SIMカードを挿入する端末が動作確認済み端末に該当するか確認する
4.乗り換えの場合はMNP転出番号を入手しておく
1. 事前にSIMカードのサイズ・種類を確認する
必ず購入・契約の前にSIMカードのサイズ・種類を確認しましょう。
SIMカードのサイズには下記があります。
●標準SIMカード(miniSIMカード)
●microSIMカード
●nanoSIMカード
現在、主流なのは「nanoSIMカード」です。nanoSIMカードは3つのなかで最も小さく、ICチップのサイズとほぼ同じサイズになっています。
古い機種の場合は「microSIMカード」や「標準SIMカード(miniSIMカード)」に対応している場合もあります。
SIMカードを挿入する端末の対応SIMサイズを確認し、適したものを選びましょう。
なお、3種類のサイズに対応した「マルチSIM」もあります。マルチSIMはプラスチック部分にサイズごとの切り込みがあり、自分でサイズを調整可能です。
2. 使用目的によりSIMカード・契約プランを選ぶ
使用目的に応じたSIMカード・契約プランを選びましょう。
「スマートフォンで通話もインターネットも楽しみたい」という場合、料金が安いからという理由で「データSIM」を選んでは通話ができません。
また、月に数GBしか使用しないのにデータ容量が大容量や容量無制限のプランを選ぶと、月額料金が必要以上に高額になります。
自分が何をしたいのかを明確にした上で、適切なSIMカード・契約プランを選択することが大切です。
3. SIMカードを挿入する端末が動作確認済み端末に該当するか確認する
SIMカードを挿入する端末がSIMカードの「動作確認済み端末」に該当するかを確認しておきましょう。SIMカードによっては端末に対応していない可能性があるためです。
たとえば、最近のSIMカードは古い機種の端末に対応していないケースがあります。購入してSIMカードが届いてから対応していないことに気づいた場合、SIMカードの再発行に料金や手間がかかるため注意しましょう。
端末が対応しているかどうかは、SIMカードの「動作確認済み端末」を参照することで確認できます。キャリアや通信事業社の公式サイトから閲覧できるため、事前にチェックしておくと安心です。
4. 乗り換えの場合はMNP転出番号を入手しておく
スマートフォンの乗り換えでこれまで使用していた電話番号を引き続き利用したい場合は、MNP転出番号を入手しておきましょう。
MNP転出番号とは、別の通信事業社との契約でも電話番号を利用できるように移動させるために必要な番号です。
MNP転出番号の入手方法は各キャリア・通信事業社の公式サイトに掲載されています。自分が利用している事業社の公式サイトから確認して入手しましょう。
SIMカードの購入に関するよくある質問
SIMカードの購入に関するよくある質問をまとめました。
Q1. SIMカードのみの購入はできるの?
SIMカードのみの購入は可能です。スマートフォンなどの端末を購入しなくても、SIMカード単体で購入はできます。
ただ、SIMカードと端末をセットで購入することで料金が割引になる「セット割」を提供しているキャリアもあります。もしSIMカードと一緒に端末も購入する場合は、利用してみるといいでしょう。
Q2. SIMカードを海外で購入するには?
SIMカードを海外で購入するには、下記の2つの方法があります。
●現地の通信事業社が提供しているSIMカードを購入する
●日本の通信事業社が提供している海外対応のSIMカードを購入する
現地に到着してから空港や街中でSIMを購入することは可能です。ただし、スタッフと現地の言語でやりとりして購入・設定する必要があるため、ややハードルは高いでしょう。
日本の通信事業社が提供している海外対応のSIMカードを購入する方法は、日本語で購入・設定ができるため安心です。
たとえば、HISモバイルのTrip SIMなら、1カ国利用や複数カ国利用に対応した豊富なプランを提供しています。アメリカなら3日間無制限で2,111円で利用可能です。
Q3. SIMカードの購入でプリペイド決済やコンビニ決済はできる?
キャリア・通信事業社によってプリペイド決済やコンビニ決済が可能なケースもあります。
たとえば、「LINEMO」の場合は「LINE Payカード」で支払うことで、プリペイド決済・コンビニ決済が可能です。
「LINE Payカード」はLINEが提供するプリペイドカードで、「LINEMO」の支払い方法の一つとして対応しています。
ただし、一般的なSIMカードの支払いにプリペイド決済やコンビニ決済は利用できないケースが大半です。あくまで一部のキャリア・通信事業社に限られる点に注意しましょう。
なお、プリペイドのSIMカードをコンビニで購入する場合は、プリペイド決済やコンビニ決済が可能です。
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