HISモバイルへ乗り換えるタイミングは?最もお得なのはいつ?
2023.09.28
大手キャリアからHISモバイルに乗り換えると、毎月のスマホ代金が半額以下になることがよくあるため、できる限り早く乗り換え手続きをするようおすすめしています。
しかし、オンラインで自分で手続きをする場合は、手続き方法を誤ってしまうと手続きが途中で止まってしまうので、手続き方法を確認しておきましょう。
この記事では、特に大手キャリアからHISモバイルに乗り換える際の流れや、最もお得に乗り換えるタイミングを解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
格安SIMへ乗り換えるタイミングは?|確認すべき4つのポイント
格安SIMへ乗り換えるタイミングを決めるにあたり、違約金や各種割引キャンペーン、機種代の残金などを把握しておかないと、思わぬ出費になってしまうかもしれません。まずは現在の契約状況を確認しましょう。
1.違約金は?キャリアはすべて廃止済
2019年10月1日から電気通信事業法の改正により、スマホの違約金の上限を「1000円まで」とするよう定められました。この新ルールの対象になるのは下記の総務省資料の通り、主に大手通信会社であり、3大キャリア(NTTドコモ・ソフトバンク・au)は廃止済みです。
引用元:電気通信事業法第27条の3の規定の適用を受ける 電気通信事業者の指定
しかし、利用者が100万人以下のMVNOは対象外で、違約金がかかる場合があるので、乗り換え前に確認しておきましょう。ちなみにHISモバイルは違約金がないので、この点についてのデメリットはありません。
2.端末代の残金がなくなるタイミングは?
大手キャリアでは、機種を購入する際に加入して特定の条件を満たすと、端末代金を大幅に値引きする割引制度を設けています。例えばNTTドコモの「スマホお返しプログラム」では、36回払いで契約して、破損していない状態でスマホ本体をドコモに返却すると、最大12カ月分の分割支払金が免除されます。
つまり、また新しいスマホを購入することになるわけですが、2年毎に新しいスマホが欲しいユーザーにとっては良い制度かもしれません。ただし、郵送返却で査定基準を満たしていないと、税込22,000円の違約金が請求されるため注意が必要です。
お返しプログラムは加入の翌月を1カ月目とし、その支払い月が1回目の支払いとカウントされます。例えば、2020年8月に加入した場合の1回目の端末代の支払いは10月になり、24カ月目の2022年9月に返却するのが最大の割引になります。
24カ月以内に解約も可能ですが、24カ月分は引き続き請求されます。「それなら24カ月分の分割支払金を払い終えるまで継続しよう」と考えるかもしれません。しかしドコモで24カ月の残債を払う間、格安SIMより高い基本料金を払い続けることになるという点も考慮する必要があるでしょう。
スマホおかえしプログラム | キャンペーン・特典 | NTTドコモ
3.適応中のキャンペーン割引が終了するタイミングは?
割引キャンペーンが終了するときが乗り換え時です。NTTドコモ・ソフトバンク・auでは、大抵12カ月程度の月額料金割引キャンペーンを行っています。月額料金割引がある状態で乗り換えると、思っていたほど「安くなった」という実感は得られないかもしれません。
NTTドコモの「スマホお返しプログラム」を利用する場合は、既に割引キャンペーンは終了しているはずなので、端末代の方を気にすればよいでしょう。
特に割引キャンペーンがない場合や機種代を0円で購入した場合、有料でもそれほど高額ではない場合は、格安SIMに早く乗り換えた方がお得です。乗り換えた場合の月額料金の差額と、割引キャンペーンや機種代を考慮して判断してくださいね。
乗り換え前にポイントを利用
乗り換えのタイミングでポイントが丸々残っている方がよくいらっしゃいます。ポイントには有効期限がありますが、使ったことがない方は、数千ポイント貯まっているかもしれません。
今まで使っていたポイントは利用する権利があります。ポイントを確認して利用しておきましょう。
4.解約するタイミングは月末?それとも月初?
解約するベストなタイミングは請求の締め日によります。大手キャリアから格安SIMに実際に乗り換える際に、お得なタイミングは基本的に月末です。NTTドコモ・auでは請求の締め日が月末で、解約月の基本料が日割り計算にならないためです。
初月に満額請求される格安SIMもありますが、大手キャリアの料金が満額請求になるよりはいいでしょう。
ただしソフトバンクの締め日は10日・20日・月末の3パターンあるため、ご自身の締め日を把握したうえで見極めてください。ソフトバンクは、既に新規受付終了したホワイトプランなどの一部を除き満額請求です。
参考情報:請求の流れ | FAQ| ソフトバンク
乗り換え時にやることリスト
乗り換え時にやることは次の通りです。一つずつご説明しますね。
・必要なものを準備
・名義は乗り換え先と同一にする
・MNP予約番号の取得
・必要に応じて…
メールアドレス継続の場合は持ち運びサービスに申し込み
SIMロック解除
・初期設定
必要なものを準備
乗り換えにあたってスムーズに手続きを済ませるために、事前準備は大切です。
事前に準備するもの
・本人確認書類
・支払口座情報、もしくは本人名義のクレジットカード
・今後利用する機種
格安SIMによって指定できる支払い方法は異なるため、事前に確認しておきましょう。ちなみにHISモバイルはクレジットカード支払いのみです。
名義は乗り換え先と同一にする
大手キャリアから格安SIMに乗り換える際に、「この機会に名義変更をしておきたい」と思われる方もいるでしょう。学生の時は親名義で契約していて、社会人になるタイミングで名義変更したい場合などです。
しかし、MNPの原則として、乗り換え元と乗り換え先の名義が一致している必要があります。もしMNPと名義変更を同時に手続きしてしまうと、名義相違でエラーになり、MNP予約番号の有効期限が切れてしまう場合があるのです。(有効期限に関しては後述します。)
ですから、MNP手続きをする場合は、乗り換え元と乗り換え先の名義を同一にして手続きをしましょう。家族に限りMNPと同時に名義変更ができる通信事業者も一部ありますが、名義変更が必要な場合は、MNP完了後か、十分前もって手続きをしておくかのどちらかと考えると簡単です。
HISモバイルでは名義変更を受付けていないため、転出元で事前に手続きを済ませてくださいね。
MNP予約番号の取得
MNPは、他社に乗り換える際に同じ電話番号で切り替えるための手続きのことで、その手続きをするために必要になるのがMNP予約番号です。MNP予約番号は現在契約している通信事業者に依頼すると、簡単に発行してもらえます。
MNP予約番号は電話・公式Webサイト・それぞれのキャリアの携帯ショップで取得できます。公式Webサイトでの手続きが最も手軽なのでおすすめです。一番簡単なのは電話手続きで、混み合う時間を避ければ比較的スムーズに手続きできます。
電話で問い合わせると、「引き留められるのが嫌」と思われるかもしれませんが、総務省が策定したMNPガイドラインで引き留め行為は禁止されています。躊躇う必要はありません。
「引き止め行為の禁止 ア 移転元事業者は、番号ポータビリティに係る利用手続において、番号ポータビリティの利用について明確な意思を表示した利用者及びイに規定するMNP手続検討中の利用者に対する一切の引き止め行為※1を行わないこと。」
引用元:MNPガイドライン|総務省
MNP予約番号は、現在契約している通信会社で、基本的には契約者本人が取得できます。2021年12月末時点で、大手キャリア3社の契約シェアは84.6%と大半を占めているため、NTTドコモ・ソフトバンク・auの取得方法をそれぞれ確認しておきましょう。
※量販店にある携帯コーナーはキャリアのショップではないのでMNPの手続きはできません。
参考情報:電気通信サービスの契約数及びシェア|2021年12月末|総務省
NTTドコモの場合
NTTドコモのMNP手続きは以下の通りです。
1.電話
受付時間:9時~20時まで
電話番号
ドコモ端末:151(無料)
一般電話:0120-800-000(無料)
2.My docomoでの手続き
My docomoへログインしてMNP予約番号を取得する
3.ドコモショップでの手続き
ドコモショップ検索
NTTドコモのMNP手続きをもう少し詳しく確認する
ソフトバンクの場合
ソフトバンクのMNP手続きは以下の通りです。
1.電話
受付時間:9時 ~ 20時(年中無休)
電話番号
ソフトバンク端末:*5533(無料)
一般電話:0800-100-5533(無料)
2.My SoftBankでの手続き
My SoftBankへログインしてMNP予約番号を取得する
3.ソフトバンクショップでの手続き
ソフトバンクショップ検索
ソフトバンクのMNP手続きをもう少し詳しく確認する
auの場合
auのMNP手続きは以下の通りです。
1.電話
受付時間:9時~20時(年中無休)
電話番号:0077-75470(無料)
2.My auでの手続き
My auへログインしてMNP予約番号を取得する
3.auショップでの手続き
auショップ検索
auのMNP手続きをもう少し詳しく確認する
有効期限に注意
MNP予約番号の有効期限は発行日を含めて15日間のため、有効期限に注意が必要です。発行から15日以内にMNPが完了しなかった場合は自動キャンセルになり、再度予約番号を取得しなければならなくなります。
特にMNPによる乗り換えをオンラインでする場合は、MNP予約番号の有効期限が少なくとも7日以上申し込み時点で必要な場合が多いです。必要な有効期限の日数は通信会社によって違う(※1)ため、乗り換え前に確認しておきましょう。
例えばau Online Shopで申し込みの場合、有効期限が10日未満だと受け付けできません。なぜなら、オンラインの場合は申し込み後に書類や手続きに不備がないかチェックしてSIMカードを発送するからです。そのため、SIMカードが届くまで1週間程度(※2)かかる場合があります。
ですから、MNP予約番号を取得したら、すぐに乗り換え先に申し込みましょう。
MNP申し込みから手続き完了までの流れ
1.MNP予約番号で乗り換え申し込み
2.申込内容に不備がなければSIMカードを発送
3.SIMカードが届いたら開通手続き
4.MNP完了=乗り換え元の自動解約
※1 HISモバイルの場合、申し込み時点で必要な有効期限は7日以上です。HISモバイルのMNP手続きの詳細はこちらでご確認ください。
※2 申し込みから到着までに必要な日数は通信会社や地域によって異なります。
関連記事:MNP予約番号とは?大手キャリアでの取得方法と乗り換えの注意点
メールアドレス継続の場合は持ち運びサービスに申し込み
他社に乗り換えた場合でも、NTTドコモ・ソフトバンク・auのキャリアメールが利用できるようになったことをご存じでしょうか?「メールアドレスの変更を伝えるのが面倒」という方には便利なサービスです。
料金については下記の通りです。
「メールアドレス持ち運び」サービスの料金
・NTTドコモ:月額330円
・au:月額330円
・ソフトバンク:年額3,300円、月額330円
メールアドレスが変わっても問題ない方は、無料で利用できるGmailやyahoo!メールがおすすめです。
手続きは解約から31日以内に必要なので、MNPや解約手続きと同時に持ち運びサービスに申し込みしておきましょう。サービスの詳細や手続きに関しては下記の公式HPを確認してくださいね。
ドコモメール持ち運び | サービス・機能
メールアドレス持ち運び|サービス内容|ソフトバンク
auメール持ち運び | サービス・機能
SIMロック解除
格安SIMに乗り換える場合でも、SIMロック解除は必須ではありません。不要なのは次の3つのケースです。
1.SIMフリースマホを利用する場合
2.同一の回線を利用した通信会社間での乗り換え
3.SIMロックが廃止された2021年10月1日以降にスマホを購入した場合
「SIMフリースマホ」は元々SIMロックされていません。以前は、契約した通信会社以外では利用できないように制限(SIMロック)されていました。しかし2021年10月1日以降はSIMロック状態での販売が禁止になったため、現在大手キャリアで販売されている端末もSIMロックがかかっていません。いずれ「SIMロック解除」は死語になるでしょう。
また、SIMロックがかかっている端末でも、同一の回線を利用した通信会社間での乗り換えであれば、SIMロック解除は必要ありません。例えばNTTドコモから、NTTドコモ回線を使用しているHISモバイルのプランに乗り換える場合にはSIMロック解除は不要です。
2021年10月1日以降に販売されている端末を利用する場合もSIMロック解除不要です。必要な場合には前もってSIMロック解除しておくと乗り換えがスムーズです。
SIMロック解除について詳しくは下記の記事を参考になさってください。
関連記事:誰でもできるSIMロック解除の方法|不要な場合もあるって本当?
初期設定
MNPが完了すれば乗り換え元は自動解約になりますが、MNP予約番号を取得するだけでは解約になりません。乗り換え先にMNPで申し込んで開通させない限り、以前の契約は解約にならないのです。
MNPを完了させるためには初期設定が必要です。設定方法については「iPhone・AndroidでAPN設定をする方法」を参考にしてくださいね。
切り替えの手続き中は30分程度通話ができなくなるので、なるべく問題のない時間帯に行いましょう。
NTTドコモからHISモバイルへの乗り換えタイミング
NTTドコモの「スマホお返しプログラム」を利用する場合、端末代を24カ月以上支払っていれば、いつ乗り換えても問題ありません。その時点で12カ月程度の月額料金割引キャンペーンは終了しているはずですし、違約金もありません。
NTTドコモでは請求の締め日が月末で、解約月の基本料は日割り計算にならないため、乗り換えのタイミングは月末がベストです。
HISモバイルの基本料は日割なのでいつでもOK
<月額基本料金>
HISモバイルの場合、開通した日が毎月の請求日になるため、いつ乗り換えてもOKです。例えば9月25日に開通した場合、毎月25日が請求日ですから、月額料金の請求に関して差はありません。
29日、30日に開通した場合は2月末のみ月末が請求日になり、31日に開通した場合は、毎月月末が請求日になります。
国内SIMの開通日・請求日・支払日などの支払いに関する日付の定義 | 格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
一部のオプションなどは月単位での請求
下記の料金については月単位(毎月1日~月末)の請求です。
・音声通話
・SMS
・かけ放題オプション
・その他オプション利用料金
例えば9/1にかけ放題オプションに加入しても、9/29に加入しても同じ定額料金です。ですから、オプションに関してはできる限り月初に加入するのがおすすめです。
請求のタイミング
開通日によって、下記の通り請求のタイミングが異なります。
通話料・SMS・オプション利用料金の請求タイミング | 基本料金の請求タイミング | |
開通日が1日~19日の場合 | 翌々月に請求されます。例:9月利用分は11月に請求される。 | 例:9月利用分は10月に請求され、オプションとの請求がずれる。 |
開通日が20日~31日の場合 | 翌月に請求されます。例:9月利用分は10月に請求される。 | 例:9月利用分は10月請求として基本料金と一緒に請求される。 |
お得なキャンペーンを狙う
大手キャリアからHISモバイルに乗り換える場合、何もキャンペーンがなくてもお得ですが、よりお得に乗り換えるためにキャンペーンを活用しましょう。2023年3月現在、HISモバイルで利用できるキャンペーンは下記の通りです。詳細はリンクをクリックして確認してくださいね。
旅行特別優待
オンライン体験ツアー
HISモバイルならではのサービスを利用できたりするので、ご自身のニーズに合わせて利用してくださいね。
申し込みから開通までの流れ
申し込みから開通まではトータルで約1週間程かかり、流れは次の通りです。
1.SIMカード申し込み
2.本人確認(2~4日程度)
3.SIMカードの配送(出荷から約2日後)
4.SIMカードの交換
5.開通:Wi-Fi接続 & 初期設定
HISモバイル取り扱い店舗で音声通話プランを契約する場合のみ即日開通が可能です。HISモバイル取り扱い店舗で申し込む場合は、来店したその日のうちにSIMをお渡しして開通可能です。
※ただし、データSIMの契約は申し込みを受け付けるだけなのでオンライン手続きと同じ日数かかります。
10:00~20:00までのMNP切り替え申し込みは1時間以内に開通しますが、20:00以降にMNP切り替え手続きをすると翌日の11:00までに開通します。HISモバイル取り扱い店舗は下記のリンクをご確認くださいね。
HISモバイル取扱店舗 | 格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
MNPの流れ
・乗り換え元の請求締め日の2週間~10日前にMNP予約番号を取得し、HISモバイルに申込む
・MNP予約番号の期限内、なおかつ、乗り換え元の請求締め日までに開通手続きをする
・10:00~20:00の間にMNP切り替え手続きをする
かけ放題オプションをつけたい場合は、開通後の月初に追加すると一カ月丸々使えるのでおすすめです。
開通日は指定できないため、上記の日程を目安にオンラインでお申込みいただくか、即日開通ができる取り扱い店舗にご来店ください。申し込みの流れは下記の動画でも解説しています。
【HISモバイルサポート動画】お申込みの流れ(前編:事前準備からMNPまで)
【HISモバイルサポート動画】お申込みの流れ(後編:申し込みから開通手続きまで)
まとめ:お得にHISモバイルへ乗り換え
今回は主にNTTドコモからHISモバイルへ乗り換えるお得なタイミングについて解説してきました。
HISモバイルがなぜ「お得」といえるかについては、下記の記事を参考にしてください。ぜひ格安スマホライフを楽しんでくださいね。
関連記事:ドコモ回線でSIMフリースマホを安く利用する方法【注意点も解説!】
関連記事:ソフトバンクから格安SIM・格安スマホに乗り換える7つのメリット
関連記事:「0円」終了!楽天モバイルからの乗り換え先候補3社と比較
なお、以前の記事で紹介されている下記のプランは販売終了しています。新プランの「自由自在290プラン」をご検討くださいね。
販売終了のプラン
・格安ステッププラン
・格安弐拾プラン
・格安かけ放題プラン
・データステッププラン
・SMSデータステッププラン
※本記事は2022年8月21日時点の情報を基に執筆しています。
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