eSIMとは?SIMカードとeSIMは結局どっちがいい?

2022.10.28

2022年10月現在、日本でもeSIM対応機種が増えてきました。中にはeSIM専用端末もありますが、従来のSIMカードと何が違うのでしょうか?
この記事ではeSIMのメリット・デメリットを解説し、ユーザーの皆様が自分に合ったSIMを選べるようにサポートしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

eSIMとは?

eSIMとは端末内の「組み込み型のSIM」のことで、SIMの新しい規格です。通常のSIMカードは端末内に挿入して利用しますが、eSIMは最初からICチップが端末内の基盤に組み込まれていて、抜き差しはできません。通信会社と通信プランを契約後にプロファイルをダウンロードして利用できるようになります。

これにより店頭に足を運ぶ必要がなくオンライン手続きだけで完結し、SIMカードの発送を短縮した手続きが可能です。そして実は、eSIMの技術はIoT機器やウェアラブル端末にも用いられています。

すべてではありませんが、モバイル通信事業者や関連企業によって構成される「GSMA」という国際的な組織がeSIMの規格を定めていて、高いセキュリティ水準を満たしています。

総務省によるeSIMの定義は下記の通りです。

eSIMサービス
利用者の求めに応じ、オンラインで、プロファイルを端末に書き込む、又はSIMを差し替えることなくプロファイルを書き換えるサービスをいう。
引用元:eSIMの定義|総務省

eSIMとSIMカードの違い

esimSIMカード

eSIMのメリットは?

総務省が2021年8月10日に策定した「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」によると、eSIMのメリットは3つあります。

1つ目は、オンラインで通信事業者の変更手続きを完結できること。2つ目はeSIMサービスの普及によって通信事業者間の変更が円滑になり、公正な競争が促進されることです。3つ目は、海外旅行者を含めたユーザーの利便性を向上できることが挙げられています。

eSIMサービスは、SIMを差し替えることや対面・書面での手続を必要とすることなく、オンラインで事業者の変更を可能とするものであり、利用者による事業者の変更の円滑化を通じた公正競争環境の確保や海外旅行者を含む利用者の利便性の向上に資するものである。
引用元:eSIMサービスの促進に関するガイドライン – 2021年|総務省

この項目では下記の4つのメリットを説明します。

●オンラインで手続きを完結できる
●2台持ちの必要がない
●SIMカードの紛失リスクがない
●海外でも使える

オンラインで手続きを完結できる

eSIMは開通手続きのためにSIMカードが届くのを待つ必要がありません。店舗に行かなくても、本人確認を含めて申し込みから開通まですべての手続きをオンラインで完結できます。オンラインで本人確認ができる「eKYC」を利用すれば、短時間で開通可能です。

携帯ショップに営業時間内に行くのが困難な場合や、「順番待ちをしたくない」という場合でも、乗り換えが手軽にできるのは大きなメリットです。


2台持ちの必要がない

ビジネスとプライベート用に2台持ちしている方もおられますが、eSIMとSIMカードを利用できるデュアルSIM対応のスマホを利用すれば、1台で2回線を同時に使い分けられます。

SIMカードタイプのスマホは、挿入できるSIMカードの枚数分しかAPN設定を保存できませんが、eSIMは複数のAPN情報を保存できます。ただし、基本的に有効にできるのは1回線だけで、設定を切り替えるだけで利用可能です。例外として、iPhone13以降のモデルでは、eSIMを同時に2回線利用できます。

eSIM 対応モデルのすべての iPhoneには複数のeSIMを設定でき、同時に2つのSIMを有効にしてデュアル SIM で活用できます。

物理的なSIMとeSIM をデュアルSIMで利用できます。iPhone 13モデル以降では、2つのeSIMを同時に有効にすることも可能です。物理的なSIMトレイがないiPhoneモデルでは、eSIMを2つ有効にすることができます。
引用元:eSIMでデュアルSIMを活用する|Appleサポート

SIMカードの紛失リスクがない

複数のSIMカードを使い分けていると、紛失のリスクがあります。特に、現在多くの通信会社の規格になっている「nanoSIM」は非常に小さいため紛失のリスクは高いといえるでしょう。また、ICチップに指で触れたり、水に濡れたりすると通電不具合が起きる可能性がありますが、eSIMにはそのような心配は不要です。

また、SIMカードは解約の際に返却が必要な通信事業者もありますが、eSIMであればそのような手間はかかりません。


海外でも便利に使える

実はeSIMは、日本よりも海外の方が普及しているため、海外での通信環境を確保する際にも便利な仕様です。これまで海外の通信プランを利用するためには、基本的に現地で販売されているSIMカードを購入するか、国内の空港やネットで海外向けのプリペイドSIMを購入して準備しておく必要がありました。

しかし、eSIMを利用すればSIMカードの発送に関わる手続きが不要になり、オンラインで手続きが完結できるため、海外の通信契約が容易になります。

HISモバイルの海外向けプランはSIMカードでの利用

HISモバイルの海外向けプランはSIMカードでの利用です。HISモバイルには、海外旅行前に渡航先の通信回線を手軽に準備できるプランがあります。渡航先での時間を有効に使えるので、ぜひご利用くださいね。

HISモバイルの海外向けデータ通信+音声通話プランはこちら

HISモバイルの海外向けデータ通信専用プランはこちら

海外Wi-Fiレンタル|HISモバイル

eSIMにデメリットや注意点はある?

eSIMは便利な反面、以下のようなデメリットや注意点もあります。頻繁にSIMを入れ替えて利用する方はSMカードの方がおすすめです。

●自分で設定する必要がある
●eSIMに対応している格安SIMが少ない
●eSIMに対応している機種の方が少ない
●切り替えに時間がかかる場合がある
●変更手数料がかかる場合がある
●QRコードを表示させる端末が必要
●Wi-Fi環境が必要

自分で設定する必要がある

オンラインで手続きを完結できるのは、慣れている方にはメリットです。これまで格安SIMを問題なく利用できているようであれば、少し工数が増えますがeSIMもそれほど難しくはないでしょう。

逆にいうとすべて自分で設定する必要があるため、不慣れな方にはデメリットです。格安SIM自体が多くの場合セルフサービスですので、初めての格安SIMで、さらにeSIMだと余計にハードルが高くなってしまいます。ある程度eSIMの理解を深めて、自分でできそうであれば切り替えましょう。

eSIMに対応している格安SIMが少ない

大手キャリアはすべてeSIMに対応していますが、日本ではeSIMに対応している格安SIMがまだ少ない状況です。遠隔で情報を書き込む「RSP」という仕組みが、通信設備を借りている格安SIM事業者に普及するには、しばらく時間がかかるでしょう。ちなみに、HISモバイルの「自由自在290プラン」はeSIMに対応しています。

eSIMに対応している機種の方が少ない

iPhoneシリーズは、iPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降の端末がeSIMに対応しています。アンドロイドなどでもeSIM対応端末が増えているとはいえ、全体的に見るとまだ少ないのが現状です。誰でも自分で設定できるわけではないため、対応機種が少ない傾向はしばらく続きそうです。

参考情報:iPhoneのeSIMについて|Appleサポート

HISモバイルはeSIMの音声通話に対応

eSIMが導入され始めた当初はデータ通信プランのみ対応していましたが、現在は音声通話プランにも対応している格安SIMが増えています。ちなみに、HISモバイルの音声通話プラン(自由自在290プラン)もeSIMに対応です。

「自由自在290プラン」は月額290円から利用可能で、SIMカードだけでなくeSIMも選択できるので、自分のライフスタイルに合わせて選べます。

切り替えに時間がかかる場合がある

SIMカードの場合はSIMカードを入れ替えてAPNを選択するだけで使えますが、eSIMは申し込みの時間によっては、eSIMの発行や変更に時間がかかる場合があるのでご注意ください。HISモバイルの場合は下記の通りです。

eSIMの申込み時間完了時間の目安
10:00~20:00申込みから1時間以内に完了
20:00~00:00翌日11:00頃までに完了
00:00~10:00当日11:00頃までに完了

変更手数料がかかる場合がある

SIMカードを自分で入れ替える場合は特に料金はかかりませんが、利用する端末を変更する場合、eSIMの発行や変更には手数料がかかる場合があるので、頻繁にSIMを入れ替えて利用する方はご注意ください。

eSIMの変更手数料(HISモバイルの場合)
eSIMの再発行1,100円
eSIMからeSIMに変更(機種変更)1,100円
SIMからeSIMに変更1,100円
eSIMからSIMに変更3,300円

eSIMの変更・再発行について|格安SIM(スマホ)ならHISモバイル

eSIMの動作確認端末や設定、利用開始の流れは下記のリンクをご確認ください。

eSIMガイド|動作確認端末一覧|格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
eSIMの設定方法(iOS) – サポート|格安SIM(スマホ)ならHISモバイル
eSIMの設定方法(Android) – サポート|格安SIM(スマホ)ならHISモバイル

QRコードを表示させる端末が必要

eSIMを設定するためにプロファイルをダウンロードしますが、アクティベーション(※1)の際に、メールで送られてくるQRコードを読み取る必要があります。ですから、eSIMを利用する端末以外に、QRコードを表示させる端末が別に必要です。

紙に印刷して読み取る方法でも問題ありません。HISモバイルの場合は、eSIMの申し込み後に送付される「住所確認コード」の用紙にQRコードが印刷されています。

(※1)システムを有効化して利用できる状態にすること。

渡航先などでどうしてもQRコードを読み取れない場合は、少々手間ですが手動で入力する方法もあります。基本的にはQRコードが添付されているメール内に必要な情報が記載されています。

Wi-Fi環境が必要

eSIMを開通させるためには、Wi-Fi環境が必要です。設定はWi-Fi環境を準備して行いましょう。

まとめ

eSIMのメリット・デメリット、注意点について解説してきました。eSIMは便利な反面、頻繁にSIMを入れ替える方には切り替えまでにかかる時間や手数料の面でデメリットもあります。ご自身のライフスタイルに合わせて最適なSIMを選んでくださいね。

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