iPhoneで格安SIMに乗り換えるためにやることは?乗り換えのメリットやデメリットも紹介
2023.07.31
大手通信キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)から、格安SIMに乗り換える人が増えています。
主な理由として挙げられるのは、格安SIMのほうが毎月の利用料金がとても安い点です。また、安いからといって、格安SIMが快適に利用できないというわけではありません。
格安SIMへの乗り換えを検討している方の中には、現在iPhoneを使っており、乗り換え後もそのまま使いたい方、乗り換え後からiPhoneを使いたい方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、格安SIMに乗り換えたあと、iPhoneを利用することは可能です。
それどころか、格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うことには複数のメリットもあります。
本記事では、格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うメリットやデメリット、乗り換え先の格安SIMを選ぶためのポイント、乗り換えのためにやることなどを紹介します。
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使いたい方は、ぜひ参考にしてください。
※ 本記事では、自社回線を持って通信サービスを提供している事業者を「大手通信キャリア」、自社回線を持たずに大手通信キャリアから借用することで通信サービスを提供している事業者を「格安SIM」と表記しています。
※ 本記事で掲載している金額はすべて税込表記です。
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うメリットとは?
iPhoneが利用できるのは大手通信キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)だけではありません。格安SIMでもiPhoneを使うことができます。
しかも、格安SIMでiPhoneを使うことには以下のようなメリットがあります。
◼︎月額利用料金が格安になる
◼︎安く購入したiPhoneが利用できる
◼︎子ども用に使いやすい
それでは1つずつ見ていくことにしましょう。
月額利用料金が格安になる
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使う最も代表的なメリットは、毎月の利用料金が格安になる点です。
iPhoneでモバイル回線(携帯電話会社が提供している回線)を利用する場合、利用料金を支払わなくてはなりません。この利用料金は注目すべき大きなポイントです。
なぜなら、利用料金は毎月の支払いとなるため、1ヶ月ごとの金額差は少しであったとしても、1年、2年・・・と利用していくうちにとても大きな金額差となってしまうからです。
納得のいくサービスであれば、できるだけ安い金額のところを選択する方が良いでしょう。
それでは参考までに、大手通信キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)と、格安SIM(今回はHISモバイル)の代表的な料金プランを比較してみましょう。
事業者の種類 | 大手通信キャリア | 格安SIM | |||
事業者 | NTTドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | HISモバイル |
プラン名 | irumo | スマホミニプラン 5G/4G | ミニフィットプラン+ | Rakuten最強プラン | 自由自在290プラン |
〜100MB | 550円 | 3,465円 | 2,178円 | 1,078円 | 290円 |
〜0.5GB | 550円 | ||||
〜1GB | 2,167円 | ||||
〜2GB | 4,565円 | 3,278円 | 770円 | ||
〜3GB | 5,665円 | 4,378円 | |||
〜4GB | 2,827円 | 6,215円 | 【プラン】 メリハリ無制限 7,238円 |
2,178円 | 990円 |
〜6GB | 【プラン】 使い放題MAX5G/4G 7,238円 |
||||
〜7GB | 3,377円 | ||||
〜9GB | 2,190円 | ||||
〜20GB | 【プラン】 eximo 7,315円 |
||||
〜50GB | 3,278円 | 5,990円 | |||
50GB超え | – |
※ 上表では、いずれも音声通話SIM(音声通話も可能なプラン)のみを比較しています。
※ 各キャリアのスマホ初心者向けプラン、格安ブランドは除外しています。
※ 各キャリア、格安SIMとも、割引適用前の金額を表示しています。
月に7GBまでの利用であれば、HISモバイルが圧倒的に安いことがわかります。7GBを超えた場合、20GBまでであればHISモバイル・楽天モバイルがほぼ同額で並び、20GBを超えた場合には楽天モバイルが安いことがわかります。
7GBまで1,000円未満で利用できるのは、上表中ではHISモバイルだけです。大手通信キャリアで7GBを利用する場合、2,178円〜7,238円かかることを踏まえると、とても大きな差です。
※ HISモバイルの詳しい料金プランについては、こちらをご覧ください。
安く購入したiPhoneが利用できる
格安SIMのなかには、オンラインショップを運営している事業者もあります。しかし、そのオンラインショップで購入したiPhoneしか利用できないわけではありません。
大手通信キャリアや別の格安SIM、Apple Store、中古ショップなどで購入したiPhoneを持ち込んで使うこともできます。もちろん、大手通信キャリアで今使っているiPhoneを、そのまま乗り換え先の格安SIMで使い続けることも可能です。
いずれにせよ、格安SIMではiPhoneを持ち込んで使うことが可能です。そのため、Apple Storeや中古ショップなどで安くiPhoneを購入し、月額利用料金だけでなく端末代まで節約することができます。
ただし、iPhoneを持ち込む際には、その格安SIMで動作確認済みかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
※ HISモバイルの場合、ほぼすべての端末が動作確認済みとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
子ども用に使いやすい
お子様にスマートフォンを持たせたいと考えている方もいるでしょう。しかし、お子様用とはいえ、毎月の利用料金や端末代はかかってしまいます。
これらのコストを節約する方法としておすすめなのが、格安SIMでiPhoneもしくはそのほかのスマホを使ってもらうことです。電話やインターネットはもちろん、端末自体も利用でき、利用料金を節約できます。
またもし、過去に使った古いiPhoneが手元にあり、お子様には基本的な機能しか必要ないと考えるなら、古いiPhoneを持ち込んでお子様用にするという選択肢もあります。この方法なら、大手に比べて安い利用料金だけでお子様にiPhoneを持たせることが可能です。
ただし、古いiPhoneの場合は動作確認が取れておらず、利用に不具合がある場合もあります。事前に確認しておきましょう。
※ HISモバイルの場合、ほぼすべての端末が動作確認済みとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うデメリットは?
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うことには複数のメリットがありますが、デメリットもあります。
乗り換えたあとに後悔することのないよう、デメリットについても事前に確認しておきましょう。主なデメリットは以下のとおりです。
◼︎使えるiPhoneの機種が限られる場合がある
◼︎大手に比べて通信速度が不安定になりやすい
◼︎実店舗でのサポートが受けにくい
◼︎初期設定を自分でしなくてはならない
◼︎セルラーモデルのApple Watchが使えない
それでは1つずつ見ていきます。
使えるiPhoneの機種が限られる場合がある
大手通信キャリアや格安SIMには、動作確認が済んでいる機種と、そうでない機種があります。動作確認が済んでいる機種とは、「正常に動作し、問題なく使えることが確認済みの機種」のことです。
逆にいうと、動作確認済みの機種以外を持ち込んで使った場合、正常に動作しなかったり、問題が起こったりする可能性があるということです。
せっかく乗り換えたのに電話やインターネットが使えない、iPhoneが故障してしまう、といったリスクもあります。
格安SIMによっては動作確認ずみの機種が少ないところもありますので、要注意です。
※ HISモバイルの場合、ほぼすべての端末が動作確認済みとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
大手に比べて通信速度が不安定になりやすい
格安SIMは大手通信キャリアに比べて安いコストで運営されているため、格安の料金設定でサービス提供ができています。
なぜ安いコストで運営できるのかというと、その代表的な理由の1つは、自社回線を持っていないことです。自社回線で通信サービスを提供する場合、メンテナンス代や土地代、整備代など、大きなコストがかかってしまいます。
格安SIMは自社回線を持たない代わりに、大手通信キャリアから回線を借用しています。回線の借用にもコストはかかるものの、自社回線を持つことに比べれば少ないコストで済むため、格安プランの提供が可能というわけです。
ただし、大手通信キャリアから回線を借用するデメリットとして、混雑時に回線速度が不安定になりやすいことが挙げられます。
格安SIMは大手通信キャリアから回線の一部を借用しているに過ぎず、回線が混雑した場合には、その影響をより大きく受けてしまうということです。
回線速度が特に不安定になりやすいのは下記の混雑時間帯です。気になる方はなるべくこれらの時間帯を避けて使いましょう。
◼︎平日午後0時〜2時(お昼休みの時間帯)
◼︎平日午後5時〜11時(帰宅〜帰宅後の時間帯)
実店舗でのサポートが受けにくい
格安SIMのほとんどは、コストを削るために実店舗の数を少なくしています。あるいは、実店舗を一切持たず、オンラインのみでサービス提供している格安SIMもあります。
すでにiPhoneの操作やインターネットの利用に慣れている方であれば問題ないかもしれませんが、そうでない方は、不安を感じる場合もあるでしょう。
もし、実店舗でのサポートが受けにくいことに不安があるのなら、大手通信キャリアを利用するか、実店舗の代わりとなる充実したサポート体制があるかどうかを確認してみてください。
※ HISモバイルは格安SIMですが、全国に取り扱い店舗が111店舗あり、実店舗でのサポートにも力を入れています。また直営店も全国に2店舗があります。詳しくはこちらをご覧ください。
初期設定を自分でしなくてはならない
格安SIMは基本的にインターネットで申し込み、送付されてくるSIMカードを自分でiPhoneにセットし、自分で初期設定しなくてはなりません。
iPhoneの操作に不慣れであったり、自分で設定するのが難しいと感じる方だったりする場合、この点をデメリットに感じる可能性が高いでしょう。
※ HISモバイルでは、初めての方でもスムーズに初期設定できるよう、公式サイトに設定の流れを紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。
セルラーモデルのApple Watchが使えない
Apple WatchにはiPhoneと連動させることで通信するGPSモデルと、モバイル回線を使って単独で通信可能なセルラーモデルとがあります。
単独で通信できるセルラーモデルを便利と感じる方は多いかもしれませんが、現在、Apple Watchセルラーモデル向けのプランを提供している格安SIMはありません。
大手通信キャリアでセルラーモデルのApple Watchを使っており、格安SIMに持ち込みたいと考えている方もいるかもしれませんが、それは不可能です。
乗り換え先の格安SIMを選ぶ際の5つのポイント
ここまでで、格安SIMに乗り換えてiPhoneを利用するメリットやデメリットを紹介してきました。なかには「格安SIMに乗り換えよう」と考えた方もいるでしょう。しかし、乗り換え先の格安SIMはどう選べば良いのでしょうか?
ここでは、格安SIMを選ぶ際の5つのポイントを紹介します。
◼︎目的を明確にしてSIMのタイプを選ぶ
◼︎使いたいiPhoneの機種が動作確認済みかどうか調べる
◼︎料金とデータ量のバランスを調べる
◼︎通信速度は十分か調べる
◼︎サポート体制に不安がないか調べる
それでは1つずつ見ていきましょう。
目的を明確にしてSIMのタイプを選ぶ
格安SIMはたくさんありますし、ほとんどの格安SIMは複数のプランを提供しています。それらのなかから「自分にとってベストな選択肢を見つける」ためには、自分の目的を明確にしておかなくてはなりません。
メインとして利用しているiPhoneを格安SIMでも引き続きメインとして使いたいなら、音声通話が使えた方が良いでしょう。格安SIMの場合、音声通話が可能なSIMと、データ通信専用(音声通話は利用不可)のSIMが選択可能です。
もし、2台目のスマホとしてiPhoneを持ち、音声通話は1台目でできるということであれば、2台目はデータ通信専用SIMにした方が安く利用できます。
また、メインで使うiPhoneだったとしても、通話はIP電話やLINEなど、インターネットを使った通話で大丈夫という方もいるかもしれません。
格安SIMの場合、音声通話を付けるかどうかまで含め、多くの選択肢が発生します。自分に合った答えを的確に見つけるためにも、目的を明確にしてから格安SIMを探し始めましょう。
使いたいiPhoneの機種が動作確認済みかどうか調べる
この記事を読んでいる方のほとんどは、格安SIMに乗り換えたあとに、iPhoneを利用したい方でしょう。
しかし、せっかく魅力的な格安SIMを見つけて申し込んだとしても、自分が使いたいiPhoneが使えなければ意味がありません。
既述のとおり、格安SIMには正常に動作することが確認されている「動作確認済みの機種」があり、各社の公式ホームページなどで公開されています。
同じiPhoneであっても、機種によって、あるいは購入元(NTTドコモからの購入なのかソフトバンクからの購入かなど)によっては動作確認済みの機種から漏れてしまう可能性があります。
格安SIMを選ぶ際、使いたいiPhoneが決まっているのなら、必ず事前に動作確認済みかどうかを確認してください。
※ HISモバイルの場合、ほぼすべての端末が動作確認済みとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
料金とデータ量とのバランスを確認する
格安SIMへの乗り換えが増えている要因の1つは、月額利用料金が安い点です。しかし、せっかく利用料金が安くなったとしても、使いたいデータ量が快適に使えなくては意味がありません。
月額利用料金は、自分が今後現実的に使うであろうデータ量に応じて比べるべきです。自分が月にどのくらいデータ量を使うかは、現在使っている大手通信キャリアや格安SIMのサイトやアプリで確認できるでしょう。
実際の自分のデータ利用量を把握し、現実的なプランで料金の比較をおこなうべきです。
※ HISモバイルの料金プランについて、詳しくはこちらをご覧ください。
通信速度は十分か調べる
通信速度が十分かどうかも重要でしょう。大手通信キャリア・格安SIMのなかには通信速度を公開しているところもありますが、それらは基本的に理論値です。
理論値とは、理想的な条件が整ったときに出る最大速度です。しかし、現実的にはそのような理想的な条件が整うことはまずなく、従って実際にその速度が出る可能性は低いと言えるでしょう。
逆に、実際にユーザーが使っているときに出た速度を実測値といいます。実測値については「みんなのネット回線速度(みんそく)」などのサイトで確認できます。
一般的に、スマホで快適にインターネットを使うのに必要な回線速度は、下りで20Mbps以上といわれています。
サポート体制に不安がないか調べる
既述のとおり、格安SIMのほとんどは、実店舗の数が少ないか、もしくは実店舗を全く持たず、オンラインのみでサービス提供をしています。
実店舗がないことが必ずしもデメリットであるとは言い切れませんが、実店舗に変わる十分なサポート体制があるかどうかは、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
利用料金は格安なものの、トラブルが発生しやすく、トラブルの際にサポートが十分に受けられなければ、逆に損をしてしまう可能性があります。
各格安SIMの公式サイトなどでサポート体制についての情報が公開されているので、気になる格安SIMについてはチェックしたうえで契約するかどうか決めると良いでしょう。
※ HISモバイルは、公式サイトで問題解決に役立つ情報を提供しているのはもちろんですが、全国に取り扱い店舗が111店舗あり、実店舗でのサポートにも力を入れています。また直営店も全国に2店舗があります。詳しくはこちらをご覧ください。
iPhoneで格安SIMに乗り換える前にやっておくべきこと
iPhoneで格安SIMに乗り換える際には、事前にやっておいた方が良いことがあります。
◼︎メールアドレスの変更・連絡
◼︎iPhoneの準備
◼︎SIMロックの解除
◼︎アプリの乗り換え準備
◼︎バックアップ手順の確認と準備
これらについて、1つずつ見ていくことにします。
メールアドレスの変更・連絡
大手通信キャリアでiPhoneやそのほかのスマホを使う際、一般的に「キャリアメール」と呼ばれるメールアドレスが付与されます。例えばNTTドコモであれば「〜〜@docomo.ne.jp」、auであれば「〜〜@ezweb.ne.jp」などといったメールアドレスです。
これらを普段から愛用している方もいるかもしれませんが、格安SIMに乗り換えて使うには、各キャリアのメール持ち運びサービスを月額330円で利用する必要が生じます。
「どうしても今まで使っていたキャリアメールを使い続けたい」という方は、メール持ち運びサービスを利用するのが良いでしょう。しかし、「毎月お金を払ってまで使いたいとは思わない」という方であれば、別の選択肢があります。
それは、無料のメールアドレスを取得して使う方法です。現在は無料で取得できるメールサービスが複数あり、特に以下のものが有名です。
◼︎Gmail
◼︎Yahoo!メール
◼︎Outlookメール
◼︎AOLメール
◼︎iCloudメールなど
それぞれ使い勝手の良さなどから、多くのユーザーに好まれて使われています。乗り換えを機会にこれらのメールアドレスを取得すれば、今後また乗り換えなどをする機会があっても、契約先キャリア・格安SIMに無関係に使い続けられます。
もし、キャリアメール以外にこれらのメールアドレスを取得したいなら、乗り換え前に取得してしまうのがおすすめです。そして乗り換え前に、現在使っているキャリアメールのアドレスから、「アドレス変更のお知らせ」を知人に送ってしまうのが良いでしょう。
iPhoneの準備
格安SIMに乗り換えたあと、iPhoneを利用するつもりであるなら、iPhone端末を用意する必要があります。
もちろん、乗り換えとセットで格安SIMから購入するという方法もあります。しかし、既述のとおり、格安SIMにiPhoneを持ち込むことも可能です。
◼︎現在使っているiPhone
◼︎他人から譲り受けたiPhone
◼︎Apple Storeで購入したiPhone
◼︎中古で購入したiPhone
など、iPhoneの入手経路はさまざまあるでしょう。いずれにせよ、格安SIMに申し込んだあと、スムーズに使い始められるよう、iPhoneを用意しておくのがおすすめです。
SIMロックの解除
準備したiPhoneによっては、SIMロックがかかっている可能性があります。
SIMロックとは、「購入元キャリアの回線しか使えない状態にすること」です。例えばNTTドコモから購入したiPhoneにSIMロックがかかっている場合、そのiPhoneはNTTドコモ回線でしか利用できません。
au回線やソフトバンク回線を使った格安SIM、あるいは楽天モバイルと契約した場合に、そのままでは通信サービスを使うことが不可能です。
2021年10月以降に販売されたiPhoneにはSIMロックはかかっていないはずですが、それ以前に購入したiPhoneや中古のiPhoneにはSIMロックがかかっている可能性があります。
自分でiPhoneを用意した場合には、SIMロックがかかっていないかチェックし、かかっている場合には必要に応じて解除しましょう。
SIMロックのチェック、解除の方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
アプリの乗り換え準備
現在使っているアプリを乗り換え後も使いたい場合、乗り換え前に準備が必要なものもあるので注意してください。特に端末を変える場合(今使っているものとは異なるiPhoneを乗り換え後に使い始める場合)にはこうした引き継ぎが必要になるケースが増えるので、気をつけましょう。
引き継ぎが必要なアプリの場合、乗り換え後にアカウントやデータをスムーズに引き継げなかったり、新たにアカウントを作り直したりする必要が生じる可能性があります。
例えば以下のようなアプリは、引き継ぎが必要になる可能性があります。
◼︎LINEなどのメッセンジャーアプリ
◼︎おサイフケータイ
◼︎ゲームなど
現在使っているアプリについて、引き継ぎの必要がないかどうか調べ、ある場合にはその手順を確認したうえで、乗り換えの準備をしておきましょう。
バックアップ手順の確認と準備
乗り換えの際に機種も変更する(これまで使っていなかったiPhoneにデータを引き継いで使いたい)場合、現在使っているスマホのデータをバックアップし、乗り換え後にそのバックアップデータを復元するのがスムーズです。
iPhoneから別のiPhoneに機種を変更する場合には、以下の方法でバックアップ・復元ができます。
◼︎iCloudを使う(iPhoneのみを使う)
◼︎iPhoneとMacを使う
◼︎iTunesを使う(iPhoneとWindowsPCを使う)
◼︎そのほかの専用アプリケーションを使う
また、AndroidのスマホからiPhoneへの機種変更の場合、以下の方法でバックアップ・復元ができます。
◼︎「iOSに移行」アプリを使う(AndroidスマホとiPhoneを使う)
◼︎iTunesを使う(AndroidスマホとiPhone、WindowsPCを使う)
このほか、大手通信キャリアの場合には、機種変更用のデータ移行サービスを提供しているところがあります。乗り換え前にこれらのサービスを使って機種だけ先に変えてしまい、そのあと改めて乗り換えるという方法も考えられます。
いずれにせよ、自分のケースに合うバックアップ手順を確認し、準備をしておくのが良いでしょう。
iPhoneで格安SIMに乗り換えるためにやること
最後に、iPhoneで格安SIMに乗り換える手段を紹介します。誰でも最初は難しいように感じるかもしれませんが、1つ1つ手順を踏んでいけば、そこまで難易度の高い手順はありません。
1.MNP予約番号を取得する
2.格安SIMに申し込む
3.今後使うiPhoneにSIMカードをセットする
4.iPhoneのAPN設定をおこなう
それでは1つずつ見ていくことにします。
MNP予約番号を取得する
もし現在使っている電話番号を乗り換え先でも引き続き使いたいなら、MNP予約番号を取得する必要があります。
MNP予約番号は、現在契約中のキャリアや格安SIMに、オンラインや電話、店舗で申し込むことで取得できます。取得したMNP予約番号には期限があり、予約日を含めて15日間しか利用できません。
この15日間に、格安SIMの側の手続きも完了する必要があります。格安SIMごとに手続きにかかる時間は異なりますが、MNP予約番号を取得したら、なるべくすぐに乗り換え先に申し込むようにしましょう。
格安SIMに申し込む
MNP予約番号を取得したら、いよいよ乗り換え先の格安SIMに申し込みましょう。格安SIMによって申し込み方法は異なりますが、ほとんどの場合、オンラインでの申し込みになるでしょう。
各公式サイトの申し込みページから、プランやSIMカードの種類などを選択し、必要事項を入力して申し込みます。申し込みの際はMNP予約番号のほか、本人確認書類やクレジットカード、キャリア以外のメールアドレスなども必要になります。
本人確認書類については格安SIMによって異なるため、各格安SIMの公式サイトで確認したうえ準備してください。
※ HISモバイルの利用開始手順については、こちらをご覧ください。
今後使うiPhoneにSIMカードをセットする
格安SIMに申し込んでしばらくすると、新しいSIMカードが送られてきます(eSIMの場合にはこの手順は不要です)。
SIMカードが手元に届いたら、これまで使っていたキャリアの古いSIMカードをiPhoneから抜き、新しいSIMカードをセットしましょう。
その際、SIMカードは精密機械ですので取り扱いにはくれぐれも気をつけてください。
※ 格安SIMによっては、SIMカードをセットする前に、回線切り替えの手順が必要な場合もあります。HISモバイルの利用開始手順については、こちらをご覧ください。
※ SIMカードの取り扱いについては、こちらの記事も参考にしてください。
iPhoneのAPN設定をおこなう
新しいSIMカードをセットしたら、最後にAPNの設定をおこないます。細かい点いついては格安SIMごとに違いがありますが、大まかには以下の流れで設定することになります。
1.今後使うiPhoneをWi-Fiに接続する
2.ブラウザを起動し、格安SIMの公式サイトから「プロファイル」をダウンロードする
3.「設定」アプリから「プロファイルがダウンロード済み」をタップし、インストールする
4.Wi-Fiをオフにし、モバイル回線でインターネットが利用できるかどうか確認する
乗り換え先の格安SIMの公式ページや、SIMカードに添付している説明書などを見て、設定しましょう。
※ HISモバイルのAPN設定方法についてはこちらをご覧ください。
まとめ
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うメリットやデメリット、乗り換え先の格安SIMを選ぶためのポイント、乗り換えのためにやることなどを紹介してきました。
格安SIMに乗り換えてiPhoneを使うことには複数のメリットがありますが、デメリットもあります。両者を踏まえたうえで、メリットの方が大きければ乗り換えを検討してみましょう。
乗り換えには不安を感じる方も多いかもしれませんが、1つずつ手順を確認して進めていけば、そこまで難しくはありません。この記事を参考に、ぜひ自分が一番納得できる形でiPhoneを使ってみてください。
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