サブ回線におすすめの格安SIMでコストダウン!サブ回線の3つのメリット
2024.07.11
「サブ回線に格安SIMを利用するのって実際どうなんだろう?」と気になっておられませんか?物価が高騰する中、できるだけ通信コストを節約したいと思っておられるかもしれません。そこで、サブ回線を格安SIMで賢く利用して、通信費をお得に節約するようおすすめします。
本記事では、サブ回線におすすめの格安SIMをご紹介します。格安SIMは大手通信会社と比べて月額料金が安く、料金プランも自由度が高いためサブ回線として最適です。格安SIMを上手に利用すると料金が格段に安くなるだけでなく、各社のデメリットを補って快適な通信環境を維持できます。
また、メイン回線とサブ回線を使い分けて通話の利便性がアップします。さらに、通信障害に備えられるのも魅力です。これからサブ回線の導入を考えている方にとって格安SIMはおすすめの選択肢です。格安SIMでお得にサブ回線を利用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
サブ回線を格安SIMで契約する3つのメリット
「メイン回線があるのに、なぜわざわざ格安SIMをサブ回線として契約する必要があるんだろう?」と疑問に思う方もおられるでしょう。実は、サブ回線として格安SIMを利用すると、下記のようなさまざまなメリットがあります。ここでは、具体的なメリットを3つ紹介しますので、興味をお持ちの方はぜひサブ回線の導入を検討してみてください。
サブ回線を格安SIMで契約する3つのメリット
1.使い方次第で通信コストを削減できる
2.仕事とプライベートで回線を使い分けられる
3.通信障害に備えられる
1.使い方次第で通信コストを削減できる
格安SIMを上手に組み合わせれば、大手キャリアを契約している場合よりも月額料金が安くなります。メイン回線とサブ回線の組み合わせ方によっては、格安SIMの活用で料金を節約し、単独で契約するよりもコストを抑えられるのです。
データ使い放題プランとサブ回線
例えば、auの「使い放題MAX 5G/4G」の通常料金は7,238円です。しかし、楽天モバイルとHISモバイルのプランを下記に示す表のように併用すると、2回線合計で約半額の最低月額3,568円から利用できます。(HISモバイルの月間通信量が100MB以下だった場合。)データ容量無制限の回線を含めてこの金額は魅力的です。
キャリア | 料金プラン(割引未適応の場合の税込料金) | 回線 |
楽天モバイル | 楽天最強プラン:3,278円(20GB~容量無制限) | 楽天回線 |
HISモバイル | 自由自在プラン:550円(1GB) (月間通信量が100MB以下だった場合は290円) | NTTドコモ回線 |
合計 | 3,828円(楽天モバイルは容量無制限) (HISモバイルの月間通信量が100MB以下の場合は3,568円) |
とはいえ、データ容量無制限でも「楽天モバイルは電波のつながりにくさが気になる」という方がおられるでしょう。確かに楽天モバイルは、ビルや地下鉄の構内ではそもそも圏外で、田舎ではつながりにくい地域が多いのが課題でした。(地下鉄でも都市部の一部エリアでは利用可能です。)
格安SIMの組み合わせでデメリットを補完
そこでサブ回線が活躍します。生活圏内で楽天モバイルがつながりにくい場所ではサブ回線で必要分だけデータ契約をして、格安SIMを使用してカバーするのも1案です。楽天モバイルの通話品質の問題やプラチナバンドについては「2.仕事とプライベートで回線を使い分けられる」のセクションで後述します。
大手キャリアでデータ使い放題プランを利用している方にとって、格安SIMでは同じような条件で使えるサービスがなかなかないのが実情です。しかし、楽天モバイルのデメリットを格安SIMとの組み合わせで補えれば、解決できる可能性があります。
注意点として、この組み合わせは多くの人がスマホを利用する場所や時間帯に速度が低下する可能性があります。通勤・通学時間の駅周辺やオフィス街の昼休みの時間帯などです。全く問題ない場合もあり、実際のところは使用してみないとわかりません。格安SIMの速度についての詳細は、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:
参考情報:
楽天モバイルがつながる地下鉄の停車駅・駅間 | 楽天モバイル
KDDIと楽天モバイルのローミング協定の締結 – プレスリリース | 楽天モバイル
子供用のスマホとして格安で使える
子供にいつからスマホを持たせるかは、子供を持つ親にとって必ず直面する問題の1つです。ご自身がサブ回線として契約しているスマホを、子供に使わせるのも1つの方法です。子供の年齢によっては、「子供専用のスマホとして使わせたい」と考える親も多いでしょう。
初めて子供にスマホを持たせる際に、格安SIMはお小遣い程度の料金で利用できるのでおすすめです。格安SIMを契約すれば、格安で使えるため家計を圧迫しません。
子供に安心のフィルタリングサービス 「青少年インターネット環境整備法(2018年2月施行)」により、18歳未満の携帯電話サービス利用者には、原則としてフィルタリングサービスの利用が義務付けられました。フィルタリングサービスは、有害なWebサイトを自動的にブロックし、子供を不適切なコンテンツから守ります。 安心して子供にスマホを持たせるために、フィルタリングサービスの利用を検討してください。HISモバイルでは、スマホの利用時間なども合わせて管理できる「i-フィルター for マルチデバイス」を提供しています。 参考情報:青少年インターネット環境整備法|総務省 |
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2.仕事とプライベートで回線を使い分けられる
仕事とプライベートの回線を使い分けたい場合、楽天モバイルと格安SIMの組み合わせがおすすめです。サブ回線があれば2つの電話番号を使い分けられます。
しかし、「楽天モバイルの通話品質が気になる」という方がおられるでしょう。確かに楽天モバイルのRakuten Linkアプリを使用して無料通話ができるのは魅力的ですが、これまで通話品質が悪く、LINE電話程度の品質でした。
プラチナバンドが使えない弱点をサブ回線で補う
ビジネスに使用する回線はつながりやすさや通話品質が重要なため、プラチナバンドが現時点(2024年5月20日時点)で使えない楽天モバイルでは不安が残ります。プラチナバンドが使えれば、ビルやマンションなど障害物となる建物の内部まで電波が届きます。プラチナバンドが使えないのは、ビルで働く方やマンションに住む方などにとって致命的です。
画像引用元:総務省|楽天モバイル株式会社提出資料[PDF]
楽天モバイルは2023年10月に700MHz帯のプラチナバンドを割り当てられましたが、基地局を新規で開設して改善するには時間がかかります。このため、現時点では通話品質が良好なHISモバイルを仕事用に契約し、楽天モバイルはプライベート用として使用するのがいいでしょう。プラチナバンドが使えない弱点をサブ回線で補えるなら非常に有用といえます。
仕事用にかけ放題が必要な場合は、「通話メインのサブ回線におすすめのプラン」をご覧ください。
仕事とプライベートを使い分けるプラン例
下記に示しているのは、ビジネス用の電話回線としてHISモバイルのNTTドコモ回線を使用し、プライベートの電話回線として楽天モバイルを使う契約例です。この組み合わせは、使い勝手と料金のバランスが良好です。
キャリア | 料金プラン(割引未適応の場合の税込料金) | 回線 |
楽天モバイル | 楽天最強プラン:2,178円(3GB〜20GBまで) (Rakuten Linkでの通話は無料でかけ放題) | 楽天回線 |
HISモバイル | 自由自在プラン:550円(1GB) (月間通信量が100MB以下だった場合は290円) | NTTドコモ回線 |
合計 | 2,728円(4~21GB) (楽天モバイルの月間通信量が20GB以内、HISモバイルが100MB以下の場合は2,468円) |
月間の通信量が21GB以内に収まるのであれば、楽天モバイルで20GB、HISモバイルの自由自在プランの1GBを組み合わせると合計2,728円です。実際の月額料金は、使用した月間データ通信量に応じて変動します。参考に、楽天最強プランの料金表を以下に掲載しておきます。
楽天モバイル|楽天最強プラン料金表
月間データ通信量(国内) | 月額料金(税込み) |
0~3GB | 1,078円 |
3GB~20GBまで | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 |
プライベートの通話はLINE通話で済ませられるケースが多く、格安SIMを併用すれば月額料金を抑えられます。楽天モバイルで20GB以上使用する場合は使い放題ですから、通信容量に関係する速度の低下を心配する必要は基本的にはありません。ただし、環境に起因する問題や、公平にサービスを提供するために通信速度が低下する可能性はあります。
3.通信障害に備えられる
通信障害に備えてサブ回線を契約すると安心です。サブ回線を契約しておけば、メイン回線に通信障害が発生した際にも、継続してサブ回線でスムーズに通信できます。また、時間や場所によってメイン回線がつながりにくい場合にも、組み合わせによってはサブ回線で対応できます。
通信障害の発生頻度と規模
電気通信事業法に基づいて報告を義務付けられている通信サービスの事故が、2021年度には6,696件報告されています。そのうち、影響を受ける利用者数が多く、通信障害の継続時間が長い重大な事故は7件発生し、2019年度以降は再び増加傾向にあります。 下記の表に記載されていない2022年度には、通信サービスの事故報告が7,500件に達し、そのうち重大な事故は10件でした。このように頻発する通信障害に対応するために、サブSIMが有効です。サブ回線を利用するなら通信障害の影響を最小限に抑え、安定した通信環境を維持できるでしょう。
画像引用元:電気通信サービスの重大事故の発生状況|総務省
参考情報:総務省 – 電気通信サービスの事故発生状況(令和4年度)
※東日本大震災のような広範囲にわたる災害では、全キャリアの基地局が被害を受けて被災地が通信不能に陥る場合があります。
キャリアが異なる回線を契約して通信障害のリスクを軽減
通信障害のリスクを軽減するためには、異なるキャリアの回線を契約することが絶対条件です。例えば、メインのSIMが楽天モバイル・au・ソフトバンク回線であれば、サブ回線としてNTTドコモ回線(HISモバイルの場合は自由自在プラン)を契約することで、通信障害時に対応できます。
メインのSIMがNTTドコモ回線の場合、HISモバイルの「自由自在プラン」は同じくNTTドコモ回線のため、通信障害の備えにはならないので注意してください。
サブ回線の2つの利用パターン
サブ回線を実際にどのように利用するか、2つの具体的なパターンとメリットについてご紹介します。スマホ2台かデュアルSIMを、用途や必要に応じて使い分けましょう。
スマホを2台使用する
サブ回線を利用する1つの方法は、スマホを2台用意して2回線利用する方法です。仕事用やプライベート用などで電話番号を分けたい方にも適していて、わかりやすく使い分けられます。また、どちらかのバッテリーが切れても、もう片方を使える安心感があるのはメリットです。
ただし、2台の端末を管理して持ち運ぶ手間がかかり、どちらかが故障すれば購入費用もかかる点も考慮しておきましょう。もし2台のスマホを管理して持ち運ぶのが面倒であれば、デュアルSIMを活用して1台で2回線を利用する方法をおすすめします。
デュアルSIMを活用する
2台のスマホを持ち運ぶのが面倒であれば、デュアルSIMでサブ回線を契約すれば解決します。デュアルSIM対応の端末でサブ回線契約をすれば、1台で2回線を利用できて端末管理が楽です。ただし、デュアルSIM対応のスマホでないと利用できない方法ですので、手元にある端末や新しくスマホを購入する際に確認しましょう。
iPhoneの場合、iOS 12.1以降で、iPhone XS/XR以降であれば利用可能です。
デュアルSIM対応のスマホは2つのSIMを使用可能です。最近では、eSIMを採用したデュアルSIM対応のスマホも増えており、組み合わせは機種によって異なります。多くのスマホでは、1つの物理SIMカードと1つのeSIMを使用できますが、2つのeSIMをサポートするモデルも存在します。
eSIMやデュアルSIMについての詳細説明は下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】
【デュアルSIMの注意点】 1台の端末で複数の回線を利用する場合には、切り替えに注意を払う必要があります。用途に応じて適切に切り替えないと、いざというときのためのデータ容量を使い切ってしまったり、意図しない通話料金がかかったりするかもしれないからです。 |
サブ回線の利用におすすめの格安SIM
サブ回線の利用によってメインの通信環境を補完しつつ、コスト削減が可能です。特に格安SIMを活用すると、通信費用の削減と必要な通信機能の確保を両立できます。このセクションでは、通話メインのサブ回線とデータ通信専用のサブ回線に適したプランを紹介します。
通話メインのサブ回線におすすめのプラン
通話品質がそれほど問題にならなければ、Rakuten Linkを使用した通話でよいでしょう。もし通話メインのサブ回線として通話品質が良い格安SIMを探しているのであれば、HISモバイルがおすすめで、標準通話料は9円/30秒です。
自由自在プランに完全かけ放題オプションを加えても、+1,480円です。5分かけ放題は20GB以上の契約には無料でついていて、20GB以下のプランでも+500円で追加できます。HISモバイルのかけ放題オプションを含めた料金表を掲載しておきますので、最適なプランを選んでください。
自由自在プラン料金表(かけ放題オプション・税込み)
データ容量 | +5分かけ放題オプション追加時 (500円含む) | +完全かけ放題オプション追加時 (1,480円含む) |
1GB | 【100MB未満】 790円 【1GB】 1,050円 | 【100MB未満】 1,770円 【1GB】 2,030円 |
3GB | 1,270円 | 2,250円 |
7GB | 1,490円 | 2,470円 |
20GB | 2,190円 | 3,670円 |
※かけ放題オプションの注意点などは「基本仕様」欄の「通話定額(かけ放題)オプション」をご確認ください。
データ通信専用のサブ回線におすすめのプラン【料金重視】
データ通信のみのサブ回線は、タブレット用や子供向けのデータ専用SIMとしても最適です。料金重視の方におすすめするのは、2台のスマートフォンそれぞれに格安SIMを契約して片方をデータSIMにする方法です。
データ通信容量合計:約20GBの組み合わせ
キャリア | プラン | データ追加料金 |
HISモバイル (NTTドコモ回線) | 自由自在スーパープラン:月額2,190円(20GB) 音声SIM(5分かけ放題付) | 200円/1GB |
HISモバイル (ソフトバンク回線) | ビタッ!プラン:月額198円/100MB~5,775円/30GB (6段階に上限設定できる従量制プラン) データ専用SIM | 330円/1GB |
合計 | 2,388円~(ビタッ!プランの通信量に応じて変動) |
データ容量無制限を提供するキャリアとの組み合わせと比較すると、利用できるデータ容量は約20GBと少なくなりますが、月額料金を安く抑えられるメリットがあります。
先に紹介した楽天モバイルとの組み合わせの違いは、HISモバイルの「自由自在スーパープラン」は契約容量を使い切ると速度制限がかかりますが、「料金が自動では上がらない」ということです。楽天モバイルの場合は20GBを超えると自動的に料金が上がるため、「知らない間に料金を上げたくない」という方にはHISモバイルがおすすめです。
ここに挙げたHISモバイルの2つのプランはデータ追加料金が異なり、自由自在スーパープランの方が200円/1GBと割安です。少しだけデータ追加したい場合は、自由自在スーパープランの方をデータ追加した方がいいでしょう。
データ通信容量合計:約3GBの組み合わせ
キャリア | プラン | データ追加料金 |
HISモバイル (NTTドコモ回線) | 自由自在プラン:月額770円(3GB) 音声SIM | 200円/1GB |
HISモバイル (ソフトバンク回線) | ビタッ!プラン:月額198円/100MB~5,775円/30GB (6段階に上限設定できる従量制プラン) データ専用SIM | 330円/1GB |
合計 | 968円~(ビタッ!プランの通信量に応じて変動) |
HISモバイルは「日経トレンディ」2024年3月号で、「スマホ料金プラン大賞 3GB」を受賞しました。同じ契約容量で約1,000円の格安SIMが多い中で、自由自在プラン(3GB)の月額料金は770円と最安級です。「ビタッ!プラン」(月額198円/100MB)と組み合わせても968円と、破格の料金で2回線利用できます。
参考に、自由自在プランの料金表を以下に掲載しておきますので、ご自身に必要な容量の料金をご確認ください。
HISモバイル|自由自在プラン料金表
データ容量 | 月額料金(税込み) |
1GB | 月間データ通信量:100MB未満 290円 |
月間データ通信量:100MB~ 550円 | |
3GB | 770円 |
7GB | 990円 |
20GB | 2,190円 |
また、キャリアが異なる格安SIMを契約することにより、先述した通信障害への対策にもなります。「ビタッ!プラン」の代わりにpovo2.0(au回線/音声SIM)でもいいでしょう。povoは基本料金が0円で、7日間で1GBが390円、30日間で3GBが990円など必要に応じてトッピングできてサブ回線向きの料金体系です。
povoはメインとして使うには割高ですが、回線が安定しているため格安SIMメインで利用する場合のサブ回線として最適です。このように工夫して格安SIMを活用すると、通信費を大幅に削減しながら通信障害にも対応できる通信環境を構築できます。
データSIMでLINEを使用する方法や、データSIMの詳細については下記の記事を参考にしてください。
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まとめ:サブ回線に幅広く活躍できる格安SIM
格安SIMを上手に組み合わせれば大手キャリアよりも月額料金が安くなり、それぞれの回線の弱点も補えることを説明してきました。HISモバイルはサブ回線として幅広く活躍できます。サブ回線は仕事やプライベートの使い分けに便利ですし、近年頻発している通信障害にも備えられますので、ぜひ導入を検討してみてください。
※本記事は2024年5月20日時点の情報を基に執筆しています。
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