海外SIMでスマホを使う事前準備と使い方-6つの利点とチェックポイント

2024.09.30

海外に出かける際、普段使用しているスマホをそのまま利用できる手段として「海外SIM」があります。これは、現地の通信事業者が提供するネットワークを利用できるため、海外Wi-Fiレンタルやデータローミングと比べて、高速で安定した通信が可能なのが大きな魅力です。

でも、日本国内で購入できる海外SIMやeSIMだけでも、さまざまな種類があります。リーズナブルな価格で購入できるものや、データ容量が無制限のもの、ギガを追加でチャージできるもの、長期間の利用に適したものなど、多彩な選択肢が揃っています。ただし、機種によっては対応していない海外SIMもあるため、どれを選べばいいのか迷うかもしれませんね。

そこで今回は、最適な海外SIMを見つけるために、選ぶ際にチェックしておきたい6つのポイントを紹介します。また、SIMカードの入れ替え方法や設定方法についても詳しく解説します。

なお、現地で海外SIMを入手することも可能ですが、事前に準備しておくと渡航先での時間のロスや不安を減らせます。この記事では、出発前に日本でSIMカードを準備する方法に焦点を当てていますので、ぜひ参考にして自分にぴったりの海外SIMを選び、安心してスマホを利用できる環境を整えましょう。

海外SIMを利用する6つのメリット

海外でスマートフォンを利用する際に、海外SIMは非常に便利でコストパフォーマンスに優れた選択肢です。このセクションでは、下記に示す6つの海外SIMを使用する具体的なメリットを紹介します。

  1. 国際ローミングよりコストを抑えられる
  2. 海外旅行者向けの特別プラン:長期滞在がお得
  3. 複数国を訪れる場合は周遊プランが便利!
  4. 緊急時の対応力が向上
  5. Wi-Fiルーターを持ち歩く必要がない
  6. Wi-Fiスポットに縛られずスマホを利用できる

1. 国際ローミングよりコストを抑えられる

国際ローミングを利用する場合、大手キャリアのプランでは高額な料金が発生するケースが多いです。一方で、海外SIMを使用する最大のメリットは、通信料金を大幅に削減できる点です。海外SIMを使うと現地の通信事業者のネットワークに接続できるため、低価格でデータ通信や通話を利用でき、コストを大きく抑えられるのです。

2. 海外旅行者向けの特別プラン:長期滞在がお得

海外旅行や出張時には、多くの海外SIMカードで提供されている旅行者向けの特別プランが有用です。これらのプランは、大容量のデータ通信や一定期間の通話・SMSが含まれており、短期滞在から長期滞在まで幅広く対応しています。例えば、30日間以上利用できるSIMカードは、日割りで見ると非常にコストパフォーマンスが良く、長期滞在者に特におすすめです。

長期滞在のコストパフォーマンスが高い

海外SIMの一つの大きな利点は、長期間利用する場合のコストパフォーマンスの高さです。例えば、30日間利用できるプランは、1日あたりの料金が非常にリーズナブルで、短期用のSIMカードよりもお得になるケースが多いです。

具体的には、HISモバイルが提供する「ヨーロッパ 33カ国(毎日1GB)」の海外SIMを例に考えてみましょう。3日間の利用では税込1,009円で1日あたり336円になりますが、30日間利用できるプランでは税込6,441円で、「1日あたりの料金が214円」とかなり割安になります。このように、長期滞在を予定している方は、長期間利用可能な海外SIMを選ぶことで、コストを抑えながら快適にスマホを利用できます。

3.複数国を訪れる場合は周遊プランが便利!

ヨーロッパや東南アジアなど、周遊プランを利用できる一部の地域では、1つのSIMカードで複数の国をカバーできます。これにより、国境を越えるたびにSIMカードを交換する手間が省け、便利に旅行を続けられます。

旅行スタイルに応じたSIMカードを選べる

さらに、海外SIMの魅力は、その多様な選択肢から旅行に合ったものを選べる点です。利用者は、自身の通信量や滞在期間に合わせて最適なプランを選べます。

例えば、月に10GB程度のデータを使用する方が10日間のヨーロッパ旅行をする場合、10日間利用可能でデータ容量が5GB程度のプランが適しています。また、月に50GB以上のデータを使用する方が30日間タイに滞在する場合は、データ容量無制限のプランを選ぶといった具合です。

このように、対象国やデータ容量、利用期間など、ニーズに合わせて最適な海外SIMを選べます。自分に合った海外SIMを選ぶなら、無駄なくストレスフリーな通信環境を実現できるでしょう。

4.緊急時の対応力が向上

現地の電話番号を持っていれば、緊急時に現地の緊急サービスやサポートセンターに迅速に連絡できるため、トラブル時の対応もスムーズです。

通話料金の節約

現地SIMを利用するなら、電話番号を利用した通話料金を大幅に節約できます。現地での電話番号を持てるので、現地の人との連絡がしやすくなり、渡航先の国内通話料金で済みます。国際通話も、通常の国際ローミングより安価で提供されるケースが多いです。

5.ポケットWi-Fiを持ち歩く必要がない

海外SIMの利点の一つは、ポケットWi-Fiのような追加のデバイスを持ち運ぶ必要がないことです。これにより、バッテリー管理のストレスからも解放されます。海外SIMはスマートフォン内で機能するため、持ち歩くのはスマホ一台だけで済みます。

もしポケットWi-Fiをレンタルした場合、目的地では常に携帯しなければならず、バッテリー切れを防ぐために充電が必要になります。特に荷物が多くなりがちな海外旅行では、このような余分な荷物や手間を減らせるのは大きなメリットです。

6.Wi-Fiスポットに縛られずスマホを利用できる

海外SIMを利用するもう一つのメリットは、Wi-Fiスポットがなくてもスマホが使えることです。海外でもカフェやホテルなどWi-Fiが提供されている公共施設は多いですが、場所に限定されると、思い通りにスマホを使用できない場面が出てきます。

一方、海外SIMを使用すると、現地のモバイルネットワークに接続できるため、電波が届く場所であれば、どこでも自由にスマホを使えます。

国内でWi-Fiのみしか使えないとしたら不便なのはいうまでもありません。それが慣れない海外であればなおさらです。海外SIMを使うなら、そのようなストレスから解放され、より快適な海外旅行を楽しめます。

海外SIMを選ぶ際にチェックすべき6つのポイント

海外SIMでスマホを利用するためにまずSIMカードを選びますが、適切な海外SIMを選ぶためには、さまざまな要素を考慮する必要があります。ここでは、海外SIMを選ぶ際に必ず確認しておきたい6つの重要なポイントを解説します。下記に示すポイントを押さえておけば、渡航先でもスムーズにスマホを使えるでしょう。

海外SIMを選ぶ際の6つのチェックポイント

  1. 対象国の確認
  2. 対応周波数の確認
  3. SIMカードの通信種別を選ぶ
  4. eSIMとSIMカードのどちらのSIMタイプかを選ぶ
  5. SIMの購入タイミングと受け取り
  6. データ容量と利用期間をチェック

1.対象国の確認

日本で海外用SIMカードを購入する場合、それが渡航予定の国で使用可能かどうかを事前に確認することが大切です。SIMカードのパッケージや販売元の公式ウェブサイトを確認して、対象国がカバーされているかを必ずチェックしましょう。また、使用する地域のエリア確認も忘れずに行ってください。

海外用SIMカードには、以下の2つのタイプがあります。

特定の国だけで使用可能なタイプ

このタイプは、特定の国に限定して使用できるSIMカードです。パッケージや説明書に「韓国 3日間」「タイ 10日間」といった具体的な国名と利用期間などが記載されています。

複数の国で利用できる周遊タイプ

複数の国で利用可能な周遊タイプのSIMカードには、「ヨーロッパ33カ国」「アジア30カ国」対応といった表記がされています。複数の国を旅行する場合には、こういった周遊タイプを選ぶと、国ごとにSIMを買い替えて設定する手間が省けるので便利です。

渡航スケジュールに合わせて、適切なエリアに対応した海外SIMカードを選ぶことが、無駄な費用を避け、快適に通信を行うための重要なステップです。

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2.対応周波数の確認

海外でスマホを使用する際に特に気をつけたいのが、周波数帯の違いです。日本で大手キャリアから購入したスマホは、それぞれキャリアごとに対応する周波数帯が異なり、auで購入したスマホとソフトバンクで購入したスマホでは、対応している周波数帯が違います。

周波数帯にはそれぞれ特徴があり、広範囲で使えるものや障害物に強いもの、データ通信が高速なものなどがあり、複数の周波数帯を組み合わせて安定した通信を可能にしています。日本で販売されているiPhoneは、大手キャリアが使用している主要な周波数帯に対応しています。

しかし、海外では異なる周波数帯が使われている場合があり、その周波数帯にスマホが対応していないと、全く通信できなかったり特定のエリアでは電波が弱くなったりします。ですから、渡航先で使える周波数帯をチェックして、自分のスマホが実際に使えるかどうかを確認しておきましょう。

iPhoneに対応した、世界各国の周波数帯が掲載されているAppleの公式サイトがあるので参考にしてくださいね。

参考情報:iPhone – 5G・LTEに対応している国を見る – Apple

関連記事:SIMフリーのスマホとは?特定のキャリアで使えない周波数帯に注意!

3.SIMカードの通信種別を選ぶ

海外で利用できるSIMカードは、大きく分けて「データ通信専用」と「データ通信+通話対応」の2種類に分かれます。SIMカードを選ぶ際には、通話やSMS(ショートメッセージサービス)が必要かどうかを考えて、自分のニーズに合ったものを選びましょう。

LINEなど、インターネット回線を利用して通話が可能なアプリが普及しているため、短期旅行や観光などではデータ通信専用のSIMカードだけで十分な場合も多いでしょう。これらのアプリはWi-Fi環境でも使えるので、うまく活用すれば通信コストを抑えつつ快適に使えます。

しかし、データ通信専用SIMでは、現地の電話番号を使って通話できません。長期滞在やビジネスでの訪問では、レストランの予約や現地企業との連絡など、電話回線を使用した通話が必要になる場面も出てくるでしょう。また、緊急時には、現地の警察や病院、日本大使館などに直接連絡が取れる手段が必要なケースもあります。

そのため、海外SIMを選ぶ際には「どのような用途で利用するか」「どんな利用シーンが予想されるか」を考慮して、音声通話機能が付いているものを選ぶと、より安心して滞在を楽しめるでしょう。特に長期滞在やビジネス利用を予定している場合は、通話機能付きのSIMカードを選択すると、さまざまな場面で便利に活用できます。

4.eSIMとSIMカードのどちらのSIMタイプかを選ぶ

海外旅行や出張で現地の通信環境を確保するために海外SIMを選ぶ際、いくつかの重要なチェックポイントがあります。まず、eSIMとSIMカードのどちらのSIMタイプにするかを選びます。SIMカードの種類や受け取りなどにも注意しましょう。

eSIMは海外渡航前に日本で事前準備できる

海外SIMを受け取った後の設定や、海外SIMの利用に不安を感じる方は多いかもしれません。そのような方におすすめなのが、従来の物理SIMカードよりも手軽に利用できるeSIMです。eSIMなら、すべてのプロセスがオンラインで完結して海外渡航前に日本で準備できるため、安心して出発できます。

最近では、eSIMを提供するサービスが増えてきており、使い慣れるとその利便性の高さを実感するでしょう。例えば、HISモバイルでもeSIMの提供が行われており、簡単かつ迅速に海外通信を確保できます。以下は、海外旅行でeSIMを利用する際の7つのメリットです。

eSIMを海外旅行で使う7つのメリット

  1. 出国・帰国時にWi-Fiルーターのレンタル・返却手続きが不要
  2. 現地でSIMカードを契約する手間がかからない
  3. SIMカードの入れ替え作業が不要
  4. 持ち運ぶ荷物を減らせる
  5. eSIMは海外渡航前に日本で準備できる
  6. 利用料金が安い
  7. デュアルSIMが便利

これらのメリットについてさらに詳しく知りたい方は、「eSIMを海外旅行で使う7つのメリット|120カ国以上で使える人気上昇中のeSIM」をご覧ください。eSIMの利便性を活用し、快適な通信環境を確保して、ストレスフリーな海外旅行を楽しみましょう。

SIMカードのサイズ確認

海外旅行や海外滞在時にスマホを使用するためには、適切な海外SIMの選択が必須です。特に初めて海外SIMを利用する方は、どのSIMカードを選べばよいか迷うこともあるでしょう。そこで、以下のポイントを押さえて適切なSIMカードを選びましょう。

SIMカードのサイズを確認する

海外SIMを選ぶ前に、まず自分のスマホに適合するSIMカードのサイズを確認しましょう。現在市販されている物理的なSIMカードには「nanoSIM」「microSIM」「標準SIM(Nano sim)」の3種類があります。

SIMカードの種類

nanoSIM 12.3mm×8.8mm
microSIM 15mm×12mm
標準SIM(Nano sim) 25mm×15mm

最近のスマホはほとんどが最も小さいnanoSIMに対応していますが、まれに、microSIMや標準SIMに対応している機種があります。そのため、使用しているスマホに入るカードスロットがnanoSIMの場合、それより大きな他のサイズの海外SIMカードは入りません。

SIMカードの変換アダプター

スマホのカードスロットより小さなSIMカードには対応可能です。例えば、スマホのカードスロットがmicroSIMの場合は、microSIMとnanoSIMが使用できます。この場合、nanoSIMはSIMカードの変換アダプターを使ってmicroSIMのサイズにサイズ調整します。

eSIMを利用する場合は確認不要

eSIMに対応しているスマホの場合は、物理的なSIMカードのサイズを心配する必要はありません。eSIMは、スマホ内蔵のデジタルSIMを使用するため、サイズを気にせずに設定して利用できます。

スマホの対応SIMサイズを簡単に調べる方法

自分のスマホがどのサイズのSIMカードに対応しているかを確認するには、インターネット検索が便利です。例えば、「(スマホの機種名) SIMカード サイズ」というキーワードで検索すると、対応するSIMカードのサイズを簡単に確認できます。メーカーの公式サイトを確認することにより、誤ったサイズのSIMカードを購入するリスクを避けられます。

5.SIMの購入タイミングと受け取り

海外で使用するSIMカードが郵送されてくる場合は、渡航前に十分前もって購入しておく必要があります。先述した通り、eSIMは海外渡航前に事前準備できます。到着後にスムーズに利用できるよう、日本にいる間に設定方法を確認し、疑問点まで解決しておきましょう。

6.データ容量と利用期間をチェック

海外SIMを選ぶ際には、利用可能なデータ容量と期間をしっかり確認することが重要です。海外SIMの利用形態はさまざまで、主に以下に挙げるプランがあり、自分の利用スタイルに最適なものを選びます。

  • ◯日間で◯GBのデータ容量
  • ◯日間データ通信無制限
  • ◯日間データ通信無制限だが、特定の容量を超えた場合には速度が制限される

例えば、30日間で10GB利用できるSIMを購入した場合、初めの数日でデータを使い過ぎてしまい、残りの日数はデータ通信ができない状況に陥る可能性もあります。逆に、実際にはそれほど多くのデータを必要としないにもかかわらず、データ無制限プランを選ぶと、不要なコストがかかってしまうでしょう。

ですから、普段のデータ利用量を考慮して、自分に最適なデータ容量と利用期間の海外SIMを選びましょう。

海外SIMを利用する手順と方法

eSIMは渡航前に、物理SIMの場合は渡航先に到着したら早速設定を開始しましょう。以下の手順通りにやると、簡単に海外SIMを利用できるようになります。

海外で利用するeSIMの利用手順(Trip SIM)

使用中のスマホがeSIMに対応しているかどうかを確認HISモバイル公式Webサイトでご希望のプランを選び、購入します。利用に必要な情報を含むQRコードがメールで送付されます。設定ガイドに従って出発前にeSIMを設定し、事前設定を完了できます。現地に到着してローカルネットワークに接続次第、eSIMが有効化され利用開始。

海外で利用する物理SIMの利用手順(Trip SIM)

スマホがSIMフリーであるか、またはSIMロックが解除されているかを確認HISモバイル公式Webサイトでご希望のプランを選び、購入します。SIMカードに同封されている書類に、設定方法が詳しく記載されています。現地でSIMカードを差し替えて、書面に従ってセットアップします。設定を完了次第SIMが有効化されて利用開始

必要な場合はSIMロック解除

SIMロックがかかっている場合には海外でSIMカードを利用できないため、スマホのSIMロック解除が必要です。海外での快適なスマホ利用のためには、事前の準備が肝心です。SIMロック解除が必要ないか、旅行前にしっかり確認しておきましょう。

2021年10月以降に日本で発売されたスマホは、基本的にSIMロックがかかっていない状態で販売されています。なお、SIMフリーのスマホに関してはSIMロック解除の確認は不要です。

SIMロック解除は、キャリアショップやキャリアのWebサイトで手続き可能です。この解除手続きによって、海外でもSIMカードを使用できるようになります。SIMロックが解除されているかどうかを確認する方法や、SIMロック解除の手順については、下記の記事を参照してくださいね。

関連記事:誰でもできるSIMロック解除の方法|不要な場合もあるって本当?

海外SIMを購入

スマホがSIMロック解除できていれば、次のステップとして海外SIMの購入を検討できます。現地でのタイムロスを避けるためにも、事前に国内で海外SIMを購入しておきましょう。日本国内で購入する利点として、購入前にしっかりと選択肢を検討し、自分に最適なSIMカードを選べるという点があります。

海外SIMを選ぶ際には、事前に「海外SIMを選ぶ際にチェックすべき6つのポイント」で紹介した注意点を参考にして、目的地や使用用途に適したSIMを選ぶとよいでしょう。

120か国以上で利用できるHISモバイルの海外SIM:「Trip SIM」は下記のリンク先で事前に購入できます。SIMタイプや渡航先を選んで購入できますよ。

Trip SIM 2種類の海外SIM | HISモバイル

SIMカードの入れ替え(物理カードの場合)

渡航先に到着したら、まずはSIMカードの入れ替えを行いましょう。eSIMを利用している場合、このステップは不要です。

SIMピンを用意

物理SIMカードの場合は、SIMカードの交換の際に必要になるSIMピンを用意しておきましょう。通常はスマホを購入した際にSIMピンが付属していますが、紛失している場合は新しいものを購入しておくと安心です。ピアスやペーパークリップなどでも代用可能ですが、破損するリスクがあるため、差し込む角度や力加減に注意して自己責任で行ってください。

SIMカードの入れ替え手順

物理SIMカードを交換する際には、まずスマホの電源をオフにします。次に、スマホの側面(機種によっては背面)のSIMカードスロットを開け、国内で使っていたSIMカードを取り外して新しい海外SIMカードを挿入。この際、下記の画像のようにSIMピンを使用して、SIMスロットを開ける必要があります。

国内で使用していたSIMカードは、帰国後に再び必要になるため、なくさないように大切に保管しておきましょう。このように渡航先でスムーズに通信ができるように、準備を進めておきます。

海外SIMの初期設定

海外SIMを利用するためにはAPN設定が必要です。APN(Access Point Name)とは、スマホがインターネットに接続するために必要なネットワーク設定を指します。これを適切に設定しないと、海外でデータ通信ができません。

※ドコモやauなどの大手キャリアを利用している場合は、データローミングの設定をすれば海外で利用できます。

一般的なAPN設定手順

iPhoneの場合、Safariなどのブラウザから海外SIM会社が提供する「構成プロファイル」をダウンロード&インストールしてAPN設定を完了させます。一方、Androidでは、「設定」メニューから手動でAPN情報を入力する必要があります。

APN情報は通常、購入した海外SIMカードに付属しているマニュアルに詳しく記載されていて、慣れていない方でもマニュアルに従えば設定できるので、安心してください。

アクティベート(有効化)の手順

APN設定の他に、一部のSIMカードでは、SIMカードをアクティベート(有効化)する作業が必要になるケースがあります。アクティベートとは、SIMカードを通信会社のシステムに登録し、使用可能な状態にするプロセスです。APN設定方法は、iPhoneでもAndroidでも購入したSIMカードに付属するマニュアルや、販売元のWebサイトで確認できます。

旅行者向けの海外SIMカードには、購入後すぐに使えるものも多く、アクティベート作業が不要なケースが増えています。念のため、購入前にアクティベートが必要かどうかを確認しておくとよいでしょう。

Trip SIMのeSIMの場合は、設定ガイドに従ってQRコードを読み込んで、簡単に設定できます。 参考にiPhoneとGoogle Pixelの設定方法を下記に掲載します。

Trip SIMのeSIM設定ガイド:iPhone編

Trip SIMのeSIM設定手順

  1. 「設定」アプリを開き、「モバイル通信」を選択
    最初に、iPhoneの「設定」アプリを開いてください。その後、「モバイル通信」をタップして、設定メニューを表示します。
  2. 「eSIM追加」をタップ
    次に、「eSIM追加」をタップします。これにより、新しいeSIMをiPhoneに追加するプロセスが開始されます。
  3. QRコードのスキャン方法を選択
    画面に表示される選択肢の中からQRコードを使用するオプションを選択してください。どちらの方法を選んでも問題ありませんが、ここではQRコードを使用した方法をご紹介します。
  4. QRコードをスキャン
    購入したeSIMのQRコードをiPhoneのカメラでスキャンします。これにより、eSIMの情報が自動的に読み取られます。
  5. モバイル通信プランの追加とアクティベート
    QRコードをスキャンしたら、「モバイル通信プランを追加」を選択し、「eSIMをアクティベート」をタップします。これにより、eSIMが有効化されます。
  6. 設定を続行
    「続ける」をタップします。
  7. さらに「続ける」をタップ
    再度「続ける」をタップして、設定を進めます。
  8. eSIMの名称をカスタマイズ
    必要に応じて、追加したeSIMの名称をカスタマイズできます。後からでも変更可能です。
  9. 「了解」をタップ
    eSIMの設定が完了したら、「了解」をタップして次に進みます。
  10. 主回線の選択
    画面上部に表示されている主回線を選択します。なお、eSIMは通話には対応していないため、選択しても通話機能は利用できません。
  11. iMessageとFaceTimeの設定
    iMessageとFaceTimeに関しては、設定を行うかどうかは自由です。どちらを選択しても問題ありません。
  12. データ通信回線の選択
    海外から設定を行う場合は、画面下部に表示されている「eSIM」を選択します。日本国内にいる場合は、主回線を選択してください。また、モバイルデータ通信の切り替え許可については、ご自身のニーズに応じて設定してください。
  13. 設定を完了
    最後に「完了」をタップして、eSIMの設定を終了します。

Trip SIMのeSIM設定ガイド:Google Pixel編

eSIM設定の手順

  1. 設定アプリを開く
    まず、Google Pixelのホーム画面から「設定」アプリを起動します。
  1. 「ネットワークとインターネット」を選択
    メニュー内で「ネットワークとインターネット」をタップして進みます。
  2. 「モバイルネットワーク」の追加をタップ
    表示されるオプションの中で、「モバイルネットワーク」の隣にある「追加」アイコンを選択します。
  3. QRコードをスキャン
    次に、eSIMのプロファイルを追加するためのQRコードをカメラでスキャンします。
  4. 通話とテキストメッセージの設定
    通話とテキストメッセージの設定を行うには、利用するネットワークを選びます。
    ※ヒント:毎回ネットワーク設定の確認をしたい場合は、「毎回確認する」を選んでください。

Trip SIM(eSIM)設定ガイド for  iPhone & Google Pixel

まとめ:海外SIMは日本国内で買える「Trip SIM」で事前準備を!

今回の記事では、特に日本国内で事前に購入できる海外SIMカード:「Trip SIM」に焦点を当て、その利便性について解説しました。海外へ渡航する際に海外SIMを活用するなら、長期滞在中の通信コストを大幅に抑えることが可能です。

「Trip SIM」のように事前に日本国内で購入できる海外SIMは、現地での設定や通信トラブルを避けるための重要なツールです。設定ガイドに従ってQRコードをスキャンすると簡単に設定が完了し、渡航先でもスムーズに利用開始できます。

長期間の海外滞在が予定されている場合、コストと利便性を考慮すると、国内で購入可能な海外SIMを活用するのは非常に有用な選択肢です。出張や旅行をより快適にするために、ぜひ「Trip SIM」を利用してみてくださいね。

※本記事は2024年8月18日時点の情報を基に執筆しています。

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